メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:rollingstone

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    南米ツアー初日のコロンビア公演で新曲「The Lords of Summer(仮)」を披露したメタリカ。ツアーが始まる1週間前に受けたRollingStone誌のインタビューでラーズ・ウルリッヒが新曲の今後の行方について語ってくれました。管理人拙訳にて。

    New-Metallica-song-2014-Lords-of-Summer

    「俺たちはファンに新曲を演奏すると約束した。俺たちは曲を書き、生み出してきた。日曜日(※訳注:南米ツアー初日の2014年3月16日)にそのうちのひとつをファンに投げ込むつもりなんだ。」先週、メタリカのラーズ・ウルリッヒはRollingStone誌にこう語った。「創造的な頭のスペースが今まさにどんなところにあるかを代表するようなものを準備している。これらのうちのひとつには『ほら、こうして俺たちは曲を書いてるし、創り出している』っていうものもある。」

    メタル・レジェンドは新曲 −素晴らしい、8分の大作「The Lords of Summer」−を日曜の夜行われたコロンビア・ボゴタ公演で初披露した。バンドとしては、2008年の『Death Magnetic』のアウトテイクから生まれた2012年の『Beyond Magnetic』EP以来、初めてのオリジナル曲だ。メタリカは"Metallica By Request"と呼ばれる南米、ヨーロッパ、カナダを廻り、ファンが140曲相当の彼らの全作品のなかから(「The Lords of Summer」の1曲を除いて)セットリストに入れる曲に投票するツアーの最初の一歩を踏んだ。

    この新曲は「The Lords of Summer have returned(夏の覇者が帰ってきた)」というラインを含んでいる。しかし、メタリカが自身について語り、80年代半ば頃からのグループの基本として用いられた類の長いスラッシュに合わせた曲と考えて差し支えないだろう。重苦しいリフから始まり、分厚く速いスラッシュリフにとって変わり、まもなく炎と地響きなどメタリカの楽曲でも知られる黙示録的なもろもろについてフロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドが歌うのだ。

    しかし、よく練られた曲が鳴っているあいだもウルリッヒは変わっていくと語った。「2006年にたくさんの公演を行ったときも同じことをしたんだ。俺たちは別々の2曲を書いて演奏したんだけど、夏のツアーを終えた後、レコード(『Death Magnetic』)には1つも収録されなかった。1つは「New Song 1」と呼んでいた。創造的な危険を冒して、もう1つを「New Song 2」と呼んでいた。「New Song 1」の一部から「All Nightmare Long」の中間部となったもの、「The End of The Line」のイントロ部となったものがある。そうやってきたんだ。曲の一部は入れ替え、移動させられ、別の曲の一部になったり、残りは捨てられたりして「Song 5」のイントロになったりするのさ(笑)」

    「だからこの曲がどうなっていくのか誰もわからない。でもスタジオを離れて曲作りに本格的に動き出している。今、俺たちはツアーに出て、演奏し、汗をかき、共有している。みんなに投げかけたい新しい曲を俺たちは持っている。ヨーロッパに行く頃には、違う曲、あるいは違うもの、違うアレンジをやることになるかもしれないね。まぁ誰もわからない。ちょっとずつ引っ張り出すよ。」


    RollingStone(2014-03-17)

    やはり以前と同じように今回も完成形の曲ではなく、あれこれ試しながらやっていくようです。ラーズの話しっぷりだと小出しに他の曲も出てきそうで非常に楽しみです。

    ちなみにインタビューで語られていた2006年の「New Song 1」はこちら。


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    メタリカ、南米ツアー初日のコロンビア公演にて新曲披露。

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    メタリカが特集されたRollingStone誌のBIG ISSUE。

    rs_metallica

    ※こちらで英語版は無料で読めます。(おそらく期間限定)
    http://www.flipseekpubs.com/publication/?i=110532

    ジェイムズ編に続き、今回はラーズ編をお届け。
    レコーディングスタジオで行われたラーズ・ウルリッヒのインタビューを誤訳御免の管理人拙訳にてどうぞ。

    RollingStone
    ブラックアルバムを逆から演奏したのは誰のアイデアなんですか?

    ラーズ
    もし気に入ってくれたんなら、それは俺のアイデアだよ。もし気に入らなかったら、それはジェイムズのアイデアさ(笑)。良かれ悪かれ、俺はセットリストマンだからね。もしうまくいかなかったら、全部変えるべきものなんだよ。でもどちらかというと知られていない、埋もれていた曲から始めて、「Sad but True」「Enter Sandman」で終えるアイデアはうまくいっているようだね。キミらもアルバム1曲目の決定的な写真で終われるでしょ。

    RollingStone
    あのアルバムでスピード・メタルから短いシンプルな曲にシフトして、そこからメタリカのキャリアのトーンを決定づけました。つまりあなた方を好きな人たちを戸惑わせる新しい手法を厭わずやるという。

    ラーズ
    レコードが全てを物語ると俺は大いに信じている。初期のレコードの、「Harvester of Sorrow」「Ride the Lightning」なんかはもっとストレートで、舞台に立つ4人っていうものだったけど、俺たちはそういうものは全部やりきった。他に行くべきところがないほどに。「Dyer's Eve」の後にどこに行こうってんだい?もっと速くはないだろう。ヘットフィールドが親について叫ぶよりもさらに誰かを愚弄なんてできない。そういうのは俺たちにとって80年代の終わりのことだった。

    1990年の夏、トロントでエアロスミスとショーをやったちょうどそのとき、ブラックアルバムを制作し始めたんだ。(そのときのショーで)VIP席で(共同マネージャーの)クリフ・バーンスタインと座っていた時のことを覚えているよ。彼はこう言ったんだ。「キミが大いに影響を受けたミスフィッツの「Last Caress」は1分半だ。キミの一部とも言える(ローリング・ストーンズの)「Jumpin' Jack Flash」もしかり。キミはまだそういうものを出していない。」とね。

    サンフランシスコに戻ると、(「Enter Sandman」の一部分を含んだ)カークのリフ・テープがあった。曲全体をあのリフで構成する。「Enter Sandman」がアルバムの青写真になったよ。そこから2ヶ月超で残りの曲ができたんだ。


    RollingStone
    あのアルバムをライヴでやることは次のアルバムにどれだけ影響しますか?

    ラーズ
    かれこれ1ヶ月間、これらの曲に取り組んでいる今は、運転中に聴いたり、ライヴでやる前に浸りきってたりしてたんだ。「なんであそこでキーをひとつあげたんだろう?なんであそこは2回じゃなくて4回繰り返したんだろう?」ってな具合に。今日もそんなことを考えていたよ。「Sad but True」で中間のコーラス部分があって、そこからギターソロに入っていく。3番目のバースに入る前にちょっとブレイクがあった。

    もう考えるのを止められない。「なんであんな風にしたんだろう?ちょっとばかり何かを拝借できたかもしれない。」もし自身を詮索できなかったら、こんなことに何の意味がある?考えるのが面白いんだよ。かつて外国で俺たちが出したこのアルバムが注目され、この秋にはそんな制作現場に戻るってことを考えるとね。

    RollingStone
    新曲制作の妨げになるようなたくさんのプロジェクトがたくさんありますよね。

    ラーズ
    ただレコード出してツアーする、レコード出してツアーするっていうバンドにはなりたくないんだ。自分が死ぬ日にはこう言うだろうね。「誰がルー・リードとレコードを作りたくないってんだい?」とね。これらのプロジェクトは冒険であり、未知の領域であり、筋肉の記憶(これまでやってきたこと)以上のことができる場所なんだ。型とか、他のレコードを出すためだけに存在するバンドなんていう理由から抜け出したいんだ。

    RollingStone
    あなたがたは今、オンとかオフといったものがないですよね。年中働いてますよ。

    ラーズ
    「働く」という言葉を前向きに受け取っておくよ。HQにやってきて、音楽を演奏して、汗をかく。これが楽しいんだ。俺たちはこういうことが大好きでしょうがないのさ。全ての落とし穴や罠から生き残ってきた。こういう馬鹿げたこと全ては『Some Kind of Monster(邦題:メタリカ真実の瞬間)』で見ることができる。こういったこと全てはリズムをみつけるようなものだね。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのようなものじゃなく。彼らは自身のレコードを制作し、ツアーをする。それから3、4年留守にする。ああいうのは俺たちの宿命じゃない。

    RollingStone
    Orionフェスティバルで、あなたはどの部分をこれは自分がやったと言うんでしょうか?

    ラーズ
    俺が名前を思いついたんだ(笑)。俺にとって、アークティック・モンキーズがそこでやるのは大きい。彼らはインディーバンドに扮装したヘヴィ・メタル・バンドだと俺は思っている。「Perhaps Vampires Is a Bit Strong But...」みたいな曲を聴けば、ほとんどラッシュの要素がそこにはあるんだ。アヴェンジド・セヴンフォールドは俺にとってとても大事なバンドだ。参加するかどうか彼らはどっちつかずだった。夏休みを取っていたんだ。俺は彼らのうちの一人に電話して言ったんだ。「これは俺たちにとって多くを意味するんだ。」とね。ブラック・エンジェルズはただただクールだ。俺の友だちが言ったんだ。「チェックしてみろよ。」って。そしたら俺は「わぁお!こりゃあ、2011年にドアーズが他の何かに出会ったな。」っていう感じさ。



    RollingStone
    あなたが招待したバンドのなかに「無理無理、あんたのファンに殺されるよ。」と言ってきたバンドはありましたか?

    ラーズ
    問題はバンド側じゃない。ファンたちの見方から、こういうタイプのフェスが存在できるかどうかはかかっている。俺たちがやっているから、特殊なものとして見られているんだ。俺たちはもっと頑張らなくちゃならない。レディオヘッドが主催なら、クールだ。でも俺たちがやるんなら、そうはいかないんだ。

    俺たちがこういうことをやるのに驚く人たちがいるのが驚きだよ。(こういうことをやることは)俺たちのDNAだからね。


    RollingStone
    あなた方がやることとはいえ、3D映画については奇妙で急なことでした。ドキュメンタリー要素あり、フィクション、このクレイジーなステージでのライヴ・パフォーマンスありなんですね。

    ラーズ
    これは2年ごとのサイクルなんだな。実寸の時間で、俺たちの頭んなかをスクリーンに投影するんだ。うまくいけば、世間をあっと言わせるものになるだろうね。ステージ上のメタリカを観ているんじゃない。メタリカと一緒にステージに立つんだよ。IMAXで、38フィート(約11メートル)のジェイムズ・ヘットフィールドがキミに鼻クソをつけ、ツバを吐く。2000デシベルでね。外で地震が起きても、気付かないんじゃないかな。

    でも100分もそうはしてられない。魅力を失ってしまう。そこには他の要素もあるんだ。公にしなかった小さな、コンサートとして同じ軌道を越えたストーリーが展開される。問題は「彼らはどこから出たり入ったりしてるんだ?」ってこと。コンサートを楽しむためにコンサートを切り取らなければならないんだ。


    RollingStone
    メタリカのショーでさえ、ビールや小水のために休まなければならないですからね。

    ラーズ
    このアイデアはIMAX映画が出始めてからの90年代に遡る。俺たちは彼らと話したんだ。その頃はIMAXのカメラは家ほどの大きさで、12分の映画しかなかった。フィルムを再装填するために撮影をストップしなければならなかったんだ。でも『ミッション・インポッシブル』を公開1週目にIMAXで観て、それから2010年にBIG4ショーをブルガリアのソフィアから映画館で放送した。それがこの取引を決定的なものにしたんだ。

    RollingStone
    あなたの長い経歴という数字をどう見ますか?30周年を祝ったばかりですが、次の30年は気楽に考えているかもしれませんね。

    ラーズ
    俺は自分たちが充分チャレンジしたとはいまだに感じてはいない。「次のアルバム」について俺たちはいまだに話している。俺たちは音楽でやりたいことは何でもできるんだ。「メタリカのニューアルバムをアメリカ中の郵便番号ごとの番地に隠したぜ。さぁ探してみよう!」なんてな。選択肢があるだけさ。

    「働く」って言葉は使わないで欲しいんだ。午前中には、3人の子供に学校の準備をさせなきゃいけない。あれは日々の仕事の一部だね。ここに来たら、お楽しみの始まりなんだよ。

    rs_lars

    改めてメタリカの方向性を指し示す発言の数々。
    ラーズらしいインタビューでした。
    ※言い回しが難しいからラーズのインタビュー訳はいつも苦労する(汗)

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    他のメンバーのインタビューについては管理人の余力次第ということで。

    関連記事
    メタリカ表紙のRollingStone誌のBIG ISSUE(ジェイムズ・ヘットフィールド編)
    メタリカが選ぶ00年代ベストアルバム・ソング25(ラーズ・ウルリッヒ編)

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    ブラックアルバム再現ツアーが始まってオフィシャルサイトは動画や写真がアップされまくっている状況にまだ追いついてない昨今の管理人ですが、本日はまた別の話題。

    RollingStone誌のBIG ISSUE版にメタリカが登場です。

    rs_large

    このRollingStone誌のBIG ISSUEがネット上で無料で読めます。
    おそらく期間限定なのでお早めに。
    ※BIGの文字につられますが、BIG4特集ではないです。

    http://www.flipseekpubs.com/publication/?i=110532

    そのなかでレコーディング・スタジオで行われたジェイムズ・ヘットフィールドのインタビュー部分を拙訳してみました。ちょっと長いですが、誤訳御免でどうぞ。

    RollingStone
    今年は新譜なしでも忙しいですね。このスタジオに来たときは、オフィスで仕事をするという感覚なんですか?

    ジェイムズ
    ちっとも。ここに来るのを楽しみにしているんだ。なんだか安心するし、リアルに感じる。ありのままでいられるというか。外にいると、そこまでは至らない。ここに着くと、落ち着くんだ。いい感じだよ。

    俺たちが他の場所でやると、また別のエネルギーがある。デンマークでレコーディングしたときは、テープ置き場で寝ていた。起きたら階下に降りて、レコーディングをして、それから上に上がって床につくのさ。でもこれこそ究極だよね。ロック・バンドだったら、やりたいって思うだろ。俺たちはそれをやったんだ。

    (1986年の)『Master Of Puppets』を制作したところは、(サンフランシスコ州エルセリートの)カールソン・ブールバールってところだ。そこは俺たちが車を停めることのなかったガレージだった。そこにはドラム・キット、少しばかりのアンプを置いてね。あのカーペットの臭いときたら・・・ウッ!もう取り壊されてしまったけどね、あの小さな歴史的なビルは(笑)。買い取って、(レコーディング・スタジオを指差して)ここに持ってきたかったね。新しいガレージにあの古いガレージを持ってきてさ。あのスタジオをそのままにしておくのさ。

    RollingStone
    30年も経つと、多くのバンドがペースを落としますね。

    ジェイムズ
    多くのバンドはこう言うのさ。「30年ってこんな感じかねぇ。俺たちは何もしちゃいないよ。」ってね。俺たちの活動をストップさせたい人間もごまんといる。これは金メッキで塗り固められた問題さ。どうして辞めてほしいと思うんだい?まだクールなことがいくらでもあるだろうに。そういうことに「NO」とは言いたくないし、後で「クソッ、二度とやってこないアレはやっとけばよかった。」なんて考えたくないからな。

    RollingStone
    20年前、あなたたちは不可能なことをやってのけたと多くの人が思いました。

    ジェイムズ
    (裏を返せば)大部分は「あいつらは俺が望むことなんてしやしない。ルー・リードとアルバムなんて作りやがった。あんなことして欲しくなかった。」ってことだろ。惚れこんでないものに惚れこむ、あるいは姿を変えたものに惚れこむには、自身のなかに空いたスペースが必要なんだ。

    RollingStone
    昨年12月フィルモアで行われた30周年記念のショーで昔の曲をやったとき、歌詞のなかで今よりも自分が若く、怒れる青年だったと思いましたか?(今のあなたは)「Of Wolf and Man」を書いた人とは別人ですよ。

    ジェイムズ
    あるいは純粋な恨みの「Dyers Eve」とかね。(間をおいて)写真を見て振り返ると、誰かがハッピーなのを見るんだ。笑ったり、悪ふざけしたり、場違いな汚い言葉遣いをしたり、タチの悪い態度をとったりしたけどハッピーなんだ。でも閉じた扉のなかには孤独だったり、汚い感情だったり、憎たらしい人間がいたりする。音楽をくれた神に感謝だな。

    過ぎ去った日々のなかにはロマンチックなところもある。そういう写真を見ると、あの日々よ再びって思うね。自分のバンド、友人、とりわけ家族との関係に目を向けると、「(昔のままの)あんな人間だったら、この関係はなかっただろうな。」って思うよ。


    RollingStone
    ブラック・アルバムのなかで今歌うのが難しいという曲はありますか?

    ジェイムズ
    歌詞でってこと?それはないね。俺がこれまでやってきたことで、(今の自分が)結実している。それが以前よりハッキリしてきた。「The Struggle Within」で描いたことは、俺は精神分析医じゃないけど、まさにそこにある。「Don't Tread on Me」「Sad But True」「My Friend of Misery」は、多くの将来のことについて語られている。パスヘッドが「Sad But True」の(Tシャツ用の)アートで自分をみつめるガイコツを描いたとき、俺にはあの曲にそこまであからさまな双対性があるとは考えていなかった。彼はあの曲から善と悪、内に秘めた自分と公にした自分を拾っていったんだ。こうだと思っていた自分よりも少し透けて見えるようになって嬉しいよ。こういうことでみんなが俺をさらに助けてくれてきたんだ。

    sadbuttrue_pushead

    RollingStone
    あなたが激しい怒りに別れを告げたら、怒れるメタルの歌詞をどのようにして書くのでしょうか?

    ジェイムズ
    なぜ俺が頭にきているのか、バラバラに車をぶっ壊したいのか妻に訊いてみるといいよ。いまだにそういうことがあるんだ。そうはなりたくないとは思っているんだけどね。でもなぜそこから逃げるんだい?ただ理解して、使うんだ。そんな感情になったとき、ペンと紙を持ってくる。ギターを持ってくる。それから始めるんだ。じゃないとそんな感情が収まってしまうからね。俺の家族はそうなったらいいと思っている。だがそうならない。

    RollingStone
    精神、もしくは感情をコントロールするための療法を行ってますか?

    ジェイムズ
    もちろん。12ステップのミーティングかな。瞑想。お祈り。これらは少なくともどんなことからそんな感情になったのかを知る助けになっている。自分のサイクルを理解するんだ。不安に思い、自分が誰であるかを証明するため怒りを使い、自分が望むものを得ると、怒りが収まる。そしてまた不安がぶり返すというね。これはサイクルなんだ。全か無かの飲酒とはまた違うね。こんなことは永遠に続かないと歴史は俺に教えてくれる。でも俺にはそういったサイクルがあるもんはあるんだ。

    RollingStone
    新譜はどのくらい取り掛かりましたか?

    ジェイムズ
    たった846のリフしかない。

    RollingStone
    それは正確な数字ですか?

    ジェイムズ
    iTunesに入れてあるよ。どれくらいあるか見れるのさ。サウンドチェックとか、ここでふざけてたものは抜きにしてね。アンプにつないで、突然、気分良くなってリフが思いつく。「すげぇ、今の録った?」ってね。ここでレコーディングから離れることができなくなるよ。

    でもメタリカの溜め込み魔こと、ラーズはどんな石っころでも再検討することに頭がいっぱいなのさ。そして、それをひっくり返しては「こりゃあ、すごくなるかもしれねぇな!」ってなるのさ。あぁ全部すごくなるかもしれない。でも俺は今、新しいものがあるんだよ。お手上げだね。5年前の素晴らしいツアーからリフを取ってくるんだぜ。今でもそう(リフがいいと)思うかって?心配御無用。さらによくなって姿を見せるさ。


    RollingStone
    ツアー、フェス、映画とたくさん気を散らすことがありますよね。あなたたちの一番の仕事であるところの・・・

    ジェイムズ
    曲を書くこと?全くだね。今週はインタビューに写真撮影、ビデオ撮影。いつ曲を書き始めるんだって?「ブラックアルバムのリハーサルをしなきゃ。」他に考えることなしで、腰をすえて、アルバムのレコーディングをしたいね。

    RollingStone
    あなたたちが引き受けた3D映画とは何なのですか?小耳にはさんだとき、心配になったのですが。

    ジェイムズ
    ピクサーとでも陳腐なものとでも思ったかな。俺たちが考えているのは、完全に常軌を逸したぶっ飛んだものを作ろうってこと。俺も筋書きが欲しいね。カルトムービーになればなと思っている。ホント馬鹿げた感じだね、俺はそれが何かさえわかっていないのに、その映画について深く話しちゃうんだ。

    RollingStone
    誰のアイデアなんですか?

    ジェイムズ
    (共同マネージャーの)ビーター・メンチさ。過去のツアーから最高のものを記録することからきているんだ。多くのキッズは(『...And Justice for All』ツアー時の)破壊シーンや(『Metallica』ツアー時の)スネイク・ピットを見ていない。そういうベストなものを全部詰め込むのさ。それでさ、3Dで撮影しない手はないだろう?

    RollingStone
    予算はあるんですか?

    ジェイムズ
    あぁ。とんでもない額だね。基本的には俺たちの貯金だね。俺たちはなにをしでかすかわからない。でも、やってみたいと思うことはわかっているよ。

    RollingStone
    2004年の全編ドキュメンタリーの映画、『Some Kind of Monster(邦題:メタリカ真実の瞬間)』には驚かされました。

    ジェイムズ
    今回の映画のために他の誰かがリハビリに行くかもな(笑)。リハビリ・イン・3D!

    james_rs

    最後はオチで締めてくれたジェイムズ。
    精神的な葛藤から、iTunesを使ったアルバム制作過程までいろいろ語ってくれました。

    BIG ISSUEというと、その雑誌の性質からしてネットで買えない気がするのですが日本で購入可能なのかしら??

    【参考】ビッグイシュー(wikipedia)

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