メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:St.Anger

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    ラーズ・ウルリッヒがEntertainment Weeklyの失礼な質問に答えまくるという企画を行っていました。管理人拙訳にてご紹介します。

    lars-ulrich

    Entertainment Weekly
    ニューアルバムで、これまでリリースされたその他のアルバムに当てはめられることがあれば教えてください。

    ラーズ・ウルリッヒ
    ニューアルバムは俺たちがやってきたなかで最高のアルバムだ。それは多くの人たちをハッピーにさせ、少数の人たちを怒らせることになっている。

    EW
    「Creeping Death」「Harvester of Sorrow」「To Live Is To Die」「Broken, Beat & Scarred」を希望に満ちた順に並べてください。

    ラーズ
    全部最後まで引き分けだけど・・・「Creeping Death」は実際、チャールトン・ヘストンが出ている十戒の映画に部分的に触発されている。何らかの形で奇妙なことに、そこかしこに埋もれた希望のメッセージがある映画だ。だから(Creeping Deathは少なくとも)最後から2番目だね。

    EW
    1981年にジェイムズ・ヘットフィールドは雑誌「Recycler」にあなたが出したバンドメンバー募集広告に反応したわけですが、あなたが他に出した広告は何ですか?Atari(※)を売っていたりしたのですか? ※米テレビゲームメーカーのアタリ社のゲーム

    ラーズ
    その当時、俺はそんな地位も何も持っちゃいなかったよ。俺が何も売っていなかったことを教えてくれるのは石けんだね。ヘットフィールドがよく話していることだよ。広告をきっかけにして俺たちが初めて会った時のことを説明すると、もう何年も体を洗ってないんじゃないかってくらい、とてもヨーロッパの臭いが俺からしていたって言うんだ。

    EW
    「この曲に必要なものがわかるか?バスドラのダブルをもっとだ!」と思わずにいられた瞬間はこれまであったのですか?

    ラーズ
    うん、(そんなことは)思わない。ほとんどの場合、暖かくて湿気の多い夜にやるライヴの終盤はこうさ。「何であんなにクソみたいに速いステップ踏んじまったんだ?スタジオでもう少し簡単なドラムにしとけばよかった!」って。

    EW
    あなたはクールなドラムソロの最中、どんなことに考えを巡らせていますか?

    ラーズ
    「レッスンを受けていればよかった。サウンドエンジニアが音をデカく鳴らして、その音量が俺の無能ぶりを隠していてくれればいいな。」とか「亡くなった偉大なドラマーたちみんなが今ごろ墓の中でひっくり返っているな。」とか。あと最後に「俺はセットリストを書いているから、備忘録として「One」は明日のセットリストに入れないことって書かなきゃ。」って具合だね。

    EW
    2013年に南極公演を行った後、ミニドキュメンタリー動画「Freeze 'Em All」を公開しました。どうしてあれを(寒がらせるを意味するChillを使って、「Cliff 'Em All」に近い)「Chill 'Em All」をしなかったのですか?

    ラーズ
    いつだってCの代わりにZを入れることができるチャンスがある。あれはいつでもクールな選択肢なんだ。

    EW
    メタリカのドキュメンタリー映画『Some Kind Of Monster(メタリカ 真実の瞬間)』で、『St. Anger』の歌詞をセラピストがあなた方に投げてよこしたことを考えれば、私が今ここでいくつか投げてみても大丈夫でしょう。「Lack of light/lack of fight/full of piss/full of fright/I ain’t your seeker/I ain’t your lover/I’m just your anger who likes to smother」・・・

    ラーズ
    へぇ、「smother(息を詰まらせる、抑圧する)」だって?韻のパターンをどんなに試したとしても「smother」は残しておくだろうね。

    EW
    このニューアルバムの制作についてドキュメンタリーを撮っていたら、何と呼んでいましたか?

    ラーズ
    「カレンダーにダーツを投げる(Throwing Darts at a Calendar)」かな。予測不能で完全に非合理的なメタリカの作業パターンだ。

    EW
    メタリカはスタジオ・アルバムでビルボード200に5回連続して初登場1位を果たしています。このアルバムも1位になることを確実にするために何をしますか?『St. Anger』で獲ったグラミー賞を喜んで返上しますか?

    ラーズ
    (しばらく黙って)俺たちって『St. Anger』でグラミー賞獲ったんだっけ?

    EW
    えぇ実際に獲ってますよ。※シングル曲「St. Anger」がベストメタルパフォーマンス部門で受賞

    ラーズ
    『St. Anger』でグラミー賞を勝ち取ったっていうのは間違っているように聴こえるなぁ。

    EW
    そうですね。

    ラーズ
    1位のアルバムよりもグラミー賞を取ってるから、バランス取るために『St. Anger』のグラミー賞を返して、お互いの数字を近づけようかな。

    EW
    『St. Anger』でのあなたのスネアドラムの音はたくさんの批判をもらっていましたね。お気に入りの侮辱は何ですか?

    ラーズ
    覚えきれないほどたくさんあったけど、俺がたいてい言っていることは、そんななかに最高のものがあったからなんだ。段ボール箱からスネアを取り出すのを忘れたってヤツだね。

    EW
    メタリカの音楽は、アフガニスタンにいる米軍によってタリバンを撃退するために再生されていました。彼らがもしニッケルバックの楽曲を使っていたら、戦争はもっと加速していたでしょうか?

    ラーズ
    ニッケルバックについては忘れてくれ。もし『St. Anger』の曲だけにこだわって使っていたら、戦争は加速するんじゃないの。

    EW
    あなたはとても予見性のあると判明したナップスターと戦いましたね。

    ラーズ
    とても、何だって?

    EW
    予見性のあると。

    ラーズ
    Entertainment Weeklyのための大層な言葉だね!なんとも!へぇ!大西洋であれが使われているのかどうかなんて知りもしないけど!

    EW
    ありがとうございます!今度は別のデジタル会社との戦いに挑みましょう。あなたの選択肢は次の通りです。Uber(自動車配車アプリ)、Bumble(出会い系アプリ)、Airbub(民泊仲介サイト)。

    ラーズ
    Uberとの初めての戦いで、個人の電話番号を提出する必要のない初めての客になれたらと俺は思ったね。2年前のバーバンク空港(現・ボブ・ホープ空港)で、Uberを待って1時間は立ちつくしていたんだ。なぜなら俺は自分の電話番号をさらすのを拒否していたからね。彼らは全く来なかったよ。

    EW
    それはUberはクソですね。頭にきたでしょう。彼らを法廷に呼びましょう。

    ラーズ
    もう怒っちゃいないよ。俺は52歳だ。あれ以来、この特定の問題を回避する方法を見つけたんだ。

    EW
    自分のことでいつも疑問を持っていて、自身で訊くのが恐い事は何でしょう?

    ラーズ
    順不同だけど、その(デンマーク訛りの)アクセントは何ですか?その大きな額には何がありますか?カーク・ハメットが言っていたみたいに、(いつも爪楊枝を口にしている姿が)オリーヴに爪楊枝が刺さっているように見えますか?なぜそんなに頑固なんですか?なぜそんなにあべこべなんですか?その余計なアゴは何なんですか?まだ続ける?

    EW
    もっとスリリングなことがあるじゃないですか。HBO制作ドラマ「Hemingway And Gellhorn(私が愛したヘミングウェイ)」でニコール・キッドマンとクライヴ・オーウェンと演じたこと、あるいはラッセル・ブランドの「Get Him to The Greek(伝説のロックスター再生計画!)」に出ていたことはどうですか?

    ラーズ
    俺が育った頃のデンマークにはハロウィンの習慣がなかったから、ヘミングウェイ時代の衣装を着るチャンスを得るというのは、大きなスリルに数えないといけないね。

    EW
    あの出演は唐突だったと思うのですが、どうでしょう。

    ラーズ
    唐突なのは俺にとって何も初めてのことじゃない。どうしてそんなことをする初めての権利を持ったかのように思うかなぁ?

    EW
    あなたはアートのコレクターであり、ジャン=ミシェル・バスキアの絵画「Boxer」を1350万ドルで売却しました。そのお金を使って最も素晴らしいドラムセットをデザインしましょうよ。

    ラーズ
    最初のドラムキットは、ドラムマシーンと混同しないように自分でひとりでに演奏するとかね。でも実際に自分でダブルベースから何から演奏するアコースティックドラムがあったら、ドラマーは自宅にいながら疲れて痛めた体を休めて栄光に浸るってなもんだね。

    EW
    あなたが持っているプラチナムレコードを再生しようとしたことはありますか?

    ラーズ
    (その時は)俺は誇らしげに、正式に公言(go on record)したいね。レコードだけに!俺の人生の中でそれが必要だと感じるようなことはなかったと言えるね。質問してくれてありがとう。

    Entertainment Weekly(2016-11-23)

    ラーズを怒らせようと事前に調べあげて質問を投げまくっている感じがしますが、ラーズも「それなり」の回答をしているようです。

    ちなみに国内劇場未公開作品の「Get Him to The Greek(伝説のロックスター再生計画!)」ですが、現在はAmazonビデオで字幕版が視聴可能となっています。
    gethimtothegreek
    ゲット・ヒム・トゥー・ザ・グリーク (字幕版)


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    2013年8月10日サマーソニック メタリカ Meet & Greet編

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    イギリスのロック誌、『Classic Rock』のインタビューにて
    ラーズ・ウルリッヒが『St.Anger』についての質問に答えています。

    Classic Rock(以下、CR):『St.Anger』はあなた方の最悪なアルバムといってもいいでしょうか?

    ラーズ:そう考える人がいてもいいと思うよ。

    CR:そんな彼らに同意しますか?

    ラーズ:それはできないね。このアルバムは良いとか悪いとかランク付けはできない。俺にとってはそんな単純なことじゃないんだ。俺が14歳だったらそんなこともできただろうけど、今では世界を(白黒つけない)グレーとして見ているからね。大体において。

    CR:このアルバムのドラム音はヒドかったですよ。

    ラーズ:あれはわざとやったんだ。俺たちがこれまで出したことのない音で誰かが「おっと!おっー!」ってなるようにね。『St.Anger』は他のアルバムとは独立した実験作だと思っている。俺自身、メタリカの大ファンなんだ。それを覚えておいて欲しい。かつて俺たちがやってきたように、ときどきこういった限界をファックしなきゃならない。俺たちはすでに『Ride The Lightning』をやった。いいレコードだと信じている。それをまたやる必要はなかったんだ。

    CR:でも『St.Anger』のなかの良い曲でさえ、(長くて)キリがないです。

    ラーズ:俺たちが最初から最後までこのアルバムを聴いたとき、俺が感じたのは、まぁほとんど俺なんだけど、この体験はすこぶる連打だってこと。リスナーにとっては試されるという点で堪えるものになった。だから俺たちは曲を未編集のままにしておいたんだ。みんなが曲を長く感じるというのはわかるよ。

    CR:あなたはメタリカから離れてジェイムズ・ヘットフィールドと共通点は何かありますか?

    ラーズ:いい質問だね。俺たちは2人とも映画とホッケーにかなり夢中なんだ。さらに2人とも旨い食べ物が好きだし、2人とも朝に靴を履いているよ。

    CR:あなた方2人はどう一緒にやってこられたのでしょう?究極のおかしな2人に見えるのですが。

    ラーズ:本当に楽しいからさ。一緒にジャムったりするのは本当に楽しいんだ。俺たちがメタリカ以外で共通することで大きいのは、お互いメタリカより家族を優先するということかな。これは新しいことだね。俺たちが同じ時期に同じ歳の子供をもったということが、一緒にバンドをやっていく直接的原因だと思う。片方だけ優先度が変わっていたら、たぶん関係を継続することはできなかっただろうね。

    CR:ジェイムズについて世間に間違って思われていると思うことはありますか?

    ラーズ:もちろん。いくつかあるよ。彼は世間で思われているよりずっと優しいし、傷つきやすいよ。彼の男らしい強さのほとんどは彼自身の不安感に対する対処のあらわれにすぎないんだ。とても穏やかな男だし、愛すべきヤツだといつも感じている。あいつと2人だけで過ごしているときはいつもベストな関係なんだ。問題は他のヤツが部屋に入るとすぐに始まるんだ。有利な立場を競ったり、部屋に入ってきた他人に対してそれぞれ争ったりする。おかしなもんだよ。

    BLABBERMOUTH.NETより(2011-07-18)

    かなり挑発的な質問が続いていますが、
    さすがラーズ先生、冷静に答えていますね。

    ジェイソンも同じ時期に家族を持っていたら
    またバンドの状況も違っていたんでしょうかねぇ。

    St_Anger
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    カークが新譜に関する気になる発言をした次は
    やはり真打ちラーズ・ウルリッヒの登場です。

    また英語の記事を拙訳にてご紹介。
    今回の日本語訳は正直自信ないとこありですが(汗

    【メタリカ、未使用音源を復活させるプランなし】

    The Pulse Of Radioによると、メタリカは新作では
    サンフランシスコのプレシディオで行った10年前の
    セッションに立ち戻ることはないようだ。

    ドラマーのラーズ・ウルリッヒはバンドが2008年のアルバム
    『デス・マグネティック』での未使用音源を使わないし、
    今春に行う新譜制作でそれらの音源を再検討することを
    望んでもいないと語っている。

    ラーズがThe Pulse Of Radioに語ったことによると、

    「現時点では本当にノー・プランなんだ。プレシディオのときは
    とにかくまた俺たちでやってみようってな感じで本当に
    ぎこちない時間だったんだ。そして『デス・マグネティック』
    のときは俺たちがまた立ち戻ってプレシディオでの音源を
    どうにか復活できないかと、かきわけるなんてことは
    一切しなかったよ。」

    プレシディオのセッションはバンドのフロントマン、
    ジェイムズ・ヘットフィールドが長期に渡るリハビリに
    入った際に破棄された。バンドが後に新譜制作に
    再着手した際には新たにやり直し、そうして
    レコーディングされたのが『St. Anger』である。

    (中略)

    しかしながら、新譜がどういった形で出るのかという
    疑問が残る。ラーズがThe Pulse Of Radioに語った
    ところによれば、メタリカはワーナー・ミュージックとの
    契約を現時点で満了している。

    「俺たちが次の新譜のレコード契約がないことで、再び
    契約に戻ると俺は信じている。現時点では新譜に関して
    何が起きるかなんて何も言えないよ。
    そういった話は少なくともここ数年してこなかったし。
    選択の自由以外何もないってのはちょっとクールだね。
    まぁどうなるかお楽しみってとこかな。」

    BLABBERMOUTH.NET(2011-02-15)


    言及されているプレシディオの音源はこちら。




    個人的には「Shadow Of Cross」とか仕上げて欲しかった
    素材もありますけど、過去の音源を使うことに変に
    こだわるよりは新しい試みに期待します。

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