メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:Revolver

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    「Revolver」の2016年12月号でジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒが『Hardwired...To Self-Destruct』と前作の『Death Magnetic』を比べた話をしていました。管理人拙訳にてご紹介します。

    metallicacoverrevolverdec2016

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    俺たちが今どこにいるのかが正確に記録されている。以前のものと比べたくない。あれはあれ、これはこれだ。最初に考えていたのは「簡素」だったかもしれない。もっと簡素にしたかった。だから『Kill 'Em All』とよく言っていたね。ブラックアルバムは曲の面では他のものよりシンプルなところもあるけど、あのアルバムのプロダクションはかなり複雑で本当に重層的だった。新譜は『Death Magnetic』よりもちょっと重層的なものにしたかったけど、もっとシンプルにしたいとも思っていたんだ。もっと耳ざわりの良いものにしたいとね。『Death Magnetic』はとてもパワフルで大好きだけど、かなり耳を酷使するところがある。今回のアルバムはラウドでパワフルなんだけど、より温かい感じに聴こえるんだ。

    ラーズ・ウルリッヒ
    (プロデューサーの)グレッグ(・フィデルマン)が2007年に俺たちと関わるようになって以来、彼は全てのプロジェクトにいる。『Death Magnetic』、『Through The Never』、ディープ・パープルやレインボー、アイアン・メイデンのカヴァーをやった。ルー・リードとのアルバムもだ。リック(・ルービン)が関与していなかった頃には、メタリカのサウンドをふさわしい音にするのに少し自由を感じていたかもしれないな。

    ジェイムズ
    俺たちは彼のサウンドと彼が映画(『Through The Never』)でとったアプローチを楽しんでいた。『Through The Never』のサウンドはとても温かくパワフルな音で容易くアガる。それが今回俺たちが目指していたところだ。グレッグがステップアップしてね・・・

    彼を称賛しないといけない。俺たちと一緒にやるってのは簡単な事じゃないからね(笑)。ラーズと俺の間に飛び込むのはかなり厳しいものがある。彼はキャスティングボートを握ったり、審判になったり、まぁどう呼んでもいいけど、良い仕事をした。つまりアイツはとても穏やかで、クソ野郎になることなく自分の意見を伝えられるんだ。俺たちの前ではいつも慎重に振る舞わなくちゃいけないわけじゃないけど、ラーズと俺はかなり折れたと思う。ずいぶん減ったよ・・・口論のことを言っているんじゃなくて、どう進めていくべきかについて意見の相違のこと。俺たちは本当に彼を信頼していたからね。


    ラーズ
    実際、『Death Magnetic』の制作過程とは真逆だったよ。あのアルバムで、俺たちは早い段階でリックに会っていた。彼が北カリフォルニアまで数週間おきにやってきては一緒に音楽を聴いて、俺たちの歴史や未来、俺たちが何者なのかについて話していたんだ・・・

    あれは深くてクールで興味深いものがあったね。リックは俺たちにこれをやってみろ、あれをやってみろと俺たちを促していた。過去を受け入れるのを恐れることはない、これまでやってきたことから触発されていいんだってね。だからあのアルバムでやったことについては、とても体系づけられて考え抜かれたアプローチがあったんだ。今回のアルバムでは、ミーティングもコンセプトも何も無し。とてもオーガニックだった。俺たちはただ感じるままだったんだ。


    Revolver(2016年12月号)より

    ちなみにラーズ・ウルリッヒは、The Pulse Of Radioで行われた別のインタビューで、よく問題にされる『Death Magnetic』の音質についてこう答えています。
    『Death Magnetic』は数日おきに聴いている。あれを聴いていると笑みを浮かべちゃうね。圧倒されるんだ。みんながあれについて話していることは理解できない。先日、誰かからあのアルバムをリミックスする嘆願書に1万2千人の署名が集まっているって話を聞いたよ。『Death Magnetic』は250万枚売れたんだ。(アルバムを買ったうちの何人が嘆願しているのか)計算してみてくれよ。

    BLABBERMOUTH.NETより(2017-01-04)

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    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(1)
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(2)
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(3)

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    ラーズ・ウルリッヒがRevolver誌でまた長いこと喋ってます。なかなか良いコトも言っているので、管理人拙訳にてまるっとご紹介。

    lars-ulrich

    Revolver
    ロニー・ジェイムズ・ディオ 永年功労賞を受賞したことはどんな意味をもっていますか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    そうだね。ロニーの名前を冠した名誉を得た。それから永年功労賞を受賞するってことは、いつだってとても特別なことだ。自分がやってきたことを立ち止まって振り返るひとときを与えてくれる。そして、確実に気付かされるのは、まだ自分は大したことをやっていないってことさ。願わくば、ああいう思い出に残るときがそのまま俺たちにたくさん訪れるといいよね。

    またこの賞は、この類におけるアメリカでの一流の賞だから、受賞できたのは本当にクールだね。俺が2年前にアヴェンジド・セヴンフォールドのパフォーマンスを紹介したとき、あの会場のエネルギーは常軌を逸していたよ。そこには信じられないくらい情熱的なキッズがいたんだ。だから今年、このイカしたイベントに参加するよう招待されたときには(参加することは)迷うべくもないことだった。Revolverは、たくさんの友人がいる雑誌であるだけじゃなく、長年に渡って俺たちをサポートしてくれた。感謝しているよ。

    Revolver
    メタリカの30年+αを振り返って、最も誇らしいことは何ですか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    おそらく一番誇らしいことは、俺たちがこうしてまだバンドとして機能していて、時折レコードを作り、その他のプロジェクトをやり、今もまだ何がしかの意味を持っているという事実かな。32年間、音楽ビジネスにいて、それが一番素晴らしい業績なんじゃないかな。また(映画化として)記録された、あの完全にダメになった2001年・2002年を克服したってこともね。でも俺たちはあのダメになったときを生き延びてきたってだけじゃなく、さらに良いバンドとして復帰できたと感じているよ。俺たちが向上しようと努めてやってきたことは、全て後に報われたんだ。

    バンドとして、メタリカは素晴らしい状態だよ。実際に俺たちは互いに話す。全員、同じ部屋に集まることもできる。一緒に同じ飛行機の席に座ることも出来る。同じホテルに泊まることもできる。ディナーを共にすることだってできる。それはもしかしたら俺たちにとって一番素晴らしい業績なのかもしれないって思うよ。

    Revolver
    何があなたたちを一緒に居させるんでしょう?

    ラーズ・ウルリッヒ
    メタリカは俺たちそのものだ。俺たちの命だ。17歳でこのバンドを結成した。俺はその他のことは何も知ることはなかった。テニス選手としてのキャリアを築く試みに失敗した以外はね(笑)間違いなく、俺たちを定義づけるものなんだと思う。もちろん、俺たちの家族や子供たちもそうだろうけど、俺たちのキャリアとかに関して言うなら、メタリカこそ俺たちがやってきたことさ。メタリカは俺たちが何としても守り、何としても誇るべきものなんだ。キミがひとつ学ぶとしたら、もしバンドをやり抜きたいと思うなら、共存できなければならないし、妥協する道をみつけ、バンドをやっているなかでそういったことを理解しなければならないね。まさにそれを理解しないと。そして俺たちは、自分たちにとって(バンドとして)生き残らないことよりも、一緒になって生き残る方が重要だと気付いたんだ。(だから)俺たちはさらに一生懸命働いているのさ。

    Revolver
    メタル・マサカー(メタリカの実質のデビューとなったコンピレーション・アルバム)の1枚目を手にしたとき、メタリカはどこに行くと考えていましたか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    俺はあんまり先のことは考えたことがないんだ。俺たちがあれを制作したのは、制作することが理由ではなかったんだ。成功することでもない。ただ音楽をやりたかったんだ。人々が自分のことのように感じてくれたという点で、あれには誠実さとピュアな気持ちがあったね。俺たちが好きだったタイプの音楽と俺たちがやりたかったタイプの音楽がでっかいスケールで成功することがあり得るなんて、俺たちのなかで誰一人として一万年も考えたことすらなかったよ。俺たちは他のアウトサイダーや一匹狼と一緒になって、すごい楽しいことみつけたアウトサイダーだったんだ。いつもメインストリームから外れて存在していると思っていたし、残りの世界の外側、つまり自分たちの実体のない幻想と自分たちのちっちゃい宇宙のなかに俺たちは存在していたんだ。他のみんなが何をしていようが、俺たちは本当にさほど気にも留めなかったよ。

    (バンドとして)成長してからは、俺はいつもキャリアのゴールに疑念を抱いていた。もし計画した通りのゴールに到達しなかったら、ゴールへ到達する道を変えるか、改ざんするかして、不純で嘘っぽくなるんじゃないかっていつも脅えていた。俺はゴールを設定するような人間じゃないんだ。だからメタル・マサカーを出したときも、どうすれば次の素晴らしいリフを書けるのか、どこに行けばゴールド・シュレーガー(シナモンのお酒)のボトルか、何がしか俺たちが当時飲むための10ドルを得られるのかを理解しようとしていただけなんだよ。

    Revolver
    メタリカでリリースしたなかで、最も正当に評価されていないと感じているものは何ですか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    『Load』も『Reload』も素晴らしいレコードだよ。俺たちが制作した他のどのレコードにも創造的見地からみて肩を並べている。間違いなく、あのレコードはブルース寄りだね。あの当時、レッド・ツェッペリンやディープ・パープル、AC/DCなんかをたくさん聴いていた。俺たちにはあのレコードの前と後では違う類の基盤を持っていたね。長髪を切るとか、その他諸々について理解できない人たちがいるってことを理解したよ。それで構わないんだ。でも音楽的には、2つで1つを意味していた『Load』『Reload』の27つの曲をもし(先入観などを)全部取っ払って聴けば、創造的見地からみて、俺たちがやってきたその他の曲と肩を並べるくらい素晴らしい曲の集まりだよ。キミもご存知のあのイカれた「Carpe Diem Baby」について議論するために誰かもう一人そこに座らせる必要があるかい?ってことなんだ。あれらは違うレコードなんだ。でもそれは意図してやったことなんだ(笑)。そこに座って、俺たちがリメイクすることを考えるなんてことはないよ。『...And Justice For All』もね(笑)。俺たちはそういうことには間違いなく気付いているよ。でも個人的には両方のレコードとも素晴らしい曲があると思うし、あのレコードをとても誇りに思っているんだ。

    Revolver
    今後に目を向けると、9月に大きな映画の公開を控えていますね。『Metallica Through The Never』をIMAXのスクリーンで、もうご覧になりましたか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    いいや。でも、俺たちのために映画館での特別上映用として編集されたところは全部観たよ。頭グチャグチャになりそうだね。エネルギーに溢れたアクション映画が好きなメタリカファンは、ぶっ飛ぶと思うよ。これはとてもユニークな映画なんだ。みんながこの映画をどう考えるか俺にはわからないけど、俺は好きだね。でも俺には間違いなく先入観があるよ。

    Revolver
    あなたは映画通でもありますが、映画制作段階で何か驚くことはありましたか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    いいや。映画の世界ではたくさんの人たちがいる。俳優、プロデューサー、脚本家、監督とそれぞれ違うエージェントなんだ。だから映画制作にはたくさんの異なる要素があるんだと知ったよ。とても激しい感じがするね。俺たちが楽曲を制作するときにはジェイムズと俺とカークとロブ、リック・ルービン、(エンジニアの)グレッグ・フィデルマン、ボブ・ロック、(エンジニアの)ランディー・ストウブ、その他1人か2人ってところだけど。そこではとても抑えた環境なんだ。映画を作るときには、たくさん変わっていくし、たくさんの人はいるし、たくさんの異なる部署があるし、たくさんの監督がいる。その代金を自分で支払うとなると、俺たちはこの映画で一人もパートナーを連れてこなかったから、大きな事業だよ。

    バンドとして俺たちは楽しそうなコト、特に俺たちにとって何か違ったモノに対する話に乗る傾向にある。どんなことであれ違うものは、いつだって魅力的なんだ。俺たちはいつだって新しい挑戦に向かっているからね。でも俺たちがこのプロジェクトを数年前に引き受けたとき、ここまでなるとはわかっていなかったよ。それが必ずしも悪いことではないんだけどね。理解して欲しいんだけど、俺は文句を言っているわけじゃないんだ。これもとても重要なことだよ。ただ俺が言っているのは、このプロジェクトの大きさ、費やされた多くの時間はデカいってことなんだ。でも混沌から素晴らしいエネルギーがもらえる。今のところ、まだ俺たちは、気が動転するところまではいってないよ(笑)。

    Revolver
    メタリカの新譜も制作中です。どのようなサウンドになりそうですか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    曲を書く初期の段階なんだ。俺が言えるのは、内に秘めた良いものがあるってことだけ。楽しいよ。映画制作を行い、Orionフェスを計画するあいだに、あちらこちらで数日のあいだ時間をとって、リフを試したり、その他諸々のことをやるようシフトするんだ。スタジオでそういったリフを曲に形作らなければならない。今年の終わりにはそういうことをできればと思っている。来年初頭になるかもしれないね。アルバムを出すのに2014年というのはちょっと楽観的かな。2015年がより現実的だね。

    でも聴いてくれ、急いではいないんだ。時間を取るだけ取るつもりだ。それについて、ストレスを感じてはいない。でも俺たちが全く気にしていないってことじゃないからね。10年前も20年前も、「曲を書く→レコードを出す→ツアーする」っていうサイクルの繰り返しだった。今、俺たちはバンドとしてやっていくのに違うやり方を持っている。俺たちは毎年、ライヴを行いたい。でもぶっ続けて200回ものショーをやって1年休むってのはやりたくない。(毎年コンスタントに)30、40回のショーをやりたいんだ。それが1年間200回ショーをやって次の1年は全くショーをやらないより良いんだ。こういうこれまでと違うやり方をやるのがクールだし、新しいレコード(制作)は楽しみでクールになる。新しいメタリカのレコードはいずれ出る。でも俺は新譜制作に対して神経をすり減らすことはできないんだ。

    Revolver
    最後に、来年の永年功労賞にふさわしいと思うのは誰ですか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    ディープ・パープルとともに成長してきたからね、リッチー・ブラックモア(の存在)はいつだって俺の胸にある。レミーやブラック・サバス、ジューダス・プリースト、スティーヴ・ハリス(アイアン・メイデン)、フィル・テイラー(モーターヘッド)、イアン・ペイス(ディープ・パープル)、ブライアン・タトラーとシーン・ハリス(ともにダイアモンド・ヘッド)みたいな人たち。リストはまだ続くよ。ジェリー・カントレル(アリス・イン・チェインズ)、カート・コバーン(ニルヴァーナ)、スラッシュ、アクセル・ローズ(ガンズ・アンド・ローゼス)とかね。リアムとノエル・ギャラガー(元オアシス)、ジミ・ヘンドリックス、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ボブ・マーリー(笑)。自分の信じることをやってきた人たちがリストに入るね。いっぱいいるよ。

    Revolver
    この先10年以上の受賞者について計画してもらったようですね。

    ラーズ・ウルリッヒ
    (笑)来年、みんなに授与すればいい。俺が来て、みんなに授与するよ。俺たちで一挙にやっちまおうぜ(笑)

    Revolver(2013-05-01)

    長いインタビューは骨が折れる。。

    とりあえず今のメタリカのなかではライヴとそれ以外の新しいこと(今回で言うなら3D映画)の方が新譜制作よりも優先度が高いということでしょうかねぇ。

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    Revolverマガジン主催のゴールデン・ゴッズ・アワードに出演する予定のメタリカ。Orionフェスのことやリリース30周年を迎えた『Kill 'Em All』についてラーズ・ウルリッヒにRevolverマガジンがインタビューで迫ります。ロング・インタビューのため、管理人が気になったところを抜粋しました。上達しない、いつもながらの拙訳にてどうぞ。

    2012-Orion-larsulrich

    Revolver
    今年はあなた方のクラシック・アルバム(再現)を演るつもりはありますか?

    ラーズ
    もし俺がどちらかに賭けるとしたら、しないに賭けるよ。それにたぶん、そこにデカい金は賭けないだろうね。とりわけ俺たちみたいにレコードは5年おきに出すだけとなったときに、みんなから毎年期待されるようなコトにならないように注意しなければと思ってるんだ。(毎年のようにやっていたら)かなり早い時点で演るアルバムが尽きてしまうよ。でも、聞いてくれ。俺たちはPuppetsを(2006年に)演ったし、Lightningも演った。ブラック・アルバムも演ったんだ。メタリカが次の10年かそこらを通じて、やり続けるコトではあると思ってる。でも、それを今年のOrionフェスでするかどうかはわからないね。みんなはこう言うだろう。「おっ、『Kill 'Em All』リリース30周年じゃん」って。でも俺たちはそれに関して確固たる決定をしてはいない。俺は予想可能なありきたりなモノにはなりたくないんだよ。

    Revolver
    昨年、あなた方の『Ride The Lightning』のパフォーマンスで、これまで一度も演っていなかった「Escape」を演りました。楽しかったですか?ジェイムズ・ヘットフィールドはあなた方全員があの曲を絶対に演りたくなかったように言っていましたけど。

    ラーズ
    俺は「Escape」は大好きだよ!ジェイムズはジェイムズだよ。俺たちはいつもあれをジャムっていたし。まぁほとんどアイツをイラつかせるためにだけどね。そうするとアイツは違うキーやらで合わせて弾き始めるんだよ。ジェイムズはラジオでOrionフェスのときのライヴ・バージョンの「Escape」を実際に聴いて、かなり良いなって言っていたよ。だから、「Escape」を演る望みはあるかもしれないな。たぶん、次の10年かそこらでまたお目見えするだろうね。かわいそうなあの曲は誰にも何もされてこなかった。28年間レコードのなかに留まったまま、演奏されるのを待っていたんだ。とにかく、あれを(ライヴでアルバムの中から)出すのは楽しかったね。

    Revolver
    『Kill 'Em All』から30周年となります。あのレコード制作時のお気に入りの思い出は何ですか?

    ラーズ
    6週間、ニューヨーク州のロチェスターにいたんだ。何がどうなっていたかなんてわかっちゃいなかったから、ただ楽しかったね。純粋無垢だったよ。レコードを作ってたんだけど、自分たちが何をしているか全くわからなかったし。みんな一緒の家に住んで、毎日四六時中メタリカとして生きて、食べて、呼吸して、糞をしていたんだ。あの遊び仲間気質ってのは本当に楽しかったね。

    それと、俺たちがレコードを実際に作っているという事実、ただそれだけも(楽しかった)ね。いまや、誰でもコンピューターで自分たちの音楽をアップしてみんなに聴いてもらえるけど、30年前は違うからね。でもあの当時は「なんてこった、俺たちがレコードを作ってる」って感じさ。とても特別だったんだ。それで、俺たちはメチャクチャ興奮したし、どうかしちまったし、夢が叶ったんだ。

    Revolver
    どうにかなってしまったと言えば、かつてクリフ・バートンがハンマーを持ち歩いていて、そのことがあのアルバムのカバーとなったと読んだことがあります。

    ラーズ
    そうなんだよ。アイツは持ち歩いてたんだよ。アイツは自分の世界にいて、その世界で生きていたね。詳細は覚えていないけど、ほとんどアルコールによって飛んでいったんだろうね。あぁ、アルコールでやっちまった例だな。でも、間違いなくそうなる運命だったのさ。

    Revolver(2013-02-26)

    最後、和訳を挫折しちゃいましたが、ラーズいわく、ゴールデン・ゴッズ・アワードではサプライズ・コラボも検討中の模様。こちらもまた楽しみです。

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