メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:Reload

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    去る11月18日でメタリカが『Reload』を発表してから18年が経ちました。そんな18周年を記念して、『Reload』制作秘話についてまとめた記事をLoudwireさんが掲載していました。すっかり取り上げる時期を逸してしまいましたが、今さらながら管理人拙訳にてご紹介。

    Reload_(album)

    1995年5月、メタリカはカリフォルニア州サウサリートのプラント・スタジオに入った。1991年の(ブラックアルバムとして知られる)『Metallica』に続く2枚組アルバムのレコーディングのため、そしてスラッシュの英雄からメインストリームのロックスターへと飛躍を遂げるために。しかし1996年2月、メタリカは半分の曲だけ作り終えて、2枚組アルバムの計画を破棄し、代わりに1年を挟んで2つのアルバムをリリースすることにしたのだ。

    まず1996年6月4日、『Load』を発表。それから1997年7月にメタリカはスタジオに戻り、最初に完成できなかった13曲を仕上げるための作業を続けた。1997年11月18日、彼らは『Reload』として完成した楽曲をリリースした。

    「2つのレコードは一緒にまとめて同時に出すはずだったけど、そうはならなかった。」1997年にギタリスト/ボーカリストのジェイムズ・ヘットフィールドはそう語った。「俺たちはこれらのアルバムは双子になってほしいと思っている。」ギタリストのカーク・ハメットは「基本的に全ての楽曲を仕上げるだけスタジオにいられたとは思っていなかった。2つのアルバムとしてリリースをずらした方が賢明だろうと決めたんだ。そうすれば、そこからマイレージが得られる。ツアーで廻る真っ最中に素敵な休憩として『Reload』の制作に入れるからね。それがリリースされれば、またツアーに戻るんだ。その方がただ2枚組アルバムとして出すよりも理に適ってる。それに、もし2枚組アルバムを出そうとしたら、みんながまとめるためのより多くの素材があって、シャッフルされるなかで失われてしまった楽曲もあったかもしれない。」と語っている。

    『Reload』と『Load』の楽曲は元々、同じ顕微鏡の下で観察されることを意図していたが、2つのアルバムの間には違いがある。『Load』は向こう見ずでブルース調ではあったが、悪びれず直球勝負だった。対照的に『Reload』はもっと実験的で、(前作と)似ていたが爽快かつ大胆な楽曲にバイカー・メタル、サザン・ロック、そして型破りなアレンジを取り入れたのだ。

    「2年間、この楽曲たちと生きてきたから、俺たち4人は楽曲を進化させるべくとても様々なアイデアを持って戻ってきたんだ。」ヘットフィールドはそう語る。「俺たちがまだこれらの曲を気に入っていて、リリースしたいと思っていたのは朗報だった。最初のセッションから捨て去るべき不良品じゃなかったというのが重要だ。そして俺は気に入っているんだけど、この楽曲をもう少し過激さを増すために費やさなければならない余分な時間があったんだと思う。曲をただへヴィにするっていうよりも、もっとヤバいコードや研ぎ澄ますべきもの、ちょっとした不協和音なんかを見出す方が俺たちにとってはエキサイティングなことだった。曲中で混乱した葛藤が含まれているものもある。ギターとアンプで出来得る限界を広げたってことは楽しかったな。」

    「メロディーにそれほど重点を置いたわけじゃなかった。」ハメットはそう語る。「それに、俺たちは『Load』のリリースからミュージシャンとして成長した。技術によって俺たちはスタジオに新しいことを持ち込んだ。素晴らしいツアーを成功させたばかりで俺たちの技術も上がっていた。だから俺たちはこれまで以上に効果的にスタジオを使いこなしていたんだ。」

    「The Memory Remains」はほの暗いリズム、曲がりくねったワイルドなリフ、ワウを詰め込んだフレーズ、マリアンヌ・フェイスフルによる耳にざらつくゲスト・ボーカルを特徴としていた。ビデオにも登場する歌手で女優の彼女は、曲のテーマに沿って完璧に機能した。「まだ自分では現役だと思っている捻くれた映画スターについての“ハリウッド”な物事に発展していった。」ヘットフィールドは言う。「俺たちは本物のキャラクター、曲中ずっと流れる声を必要としていた。それで誰かいないかとなった時に(プロデューサーの)ボブ(・ロック)がマリアンヌ・フェイスフルを提案したんだ。俺たちはベルギーに向かう途中、ダブリンに飛んだ。彼女を酔わせて、スタジオに連れて行って、ちょっと歌わせたってわけだ。完璧だったよ。」

    もうひとつのサプライズは「Low Man's Lyric」だ。アコーディオンとバグパイプのあいだのようなサウンドを奏でるハーディ・ガーディが使われており、厭世的なバラードに深く刺さる雰囲気を添えるのに一役買っている。「あの曲はすでにレコーディングされていて、メタル・バラードのように仕上がっていた。」ヘットフィールドはそう語る。「俺たちはファックなもの、ビッグなドラムス、あらゆるものを詰め込んでいた。最終的には俺がラーズにスネアを捨てさせて、別の何かをプレイするよう説得したんだ。トム・ウェイツに影響を受けた。彼は何かちょっとした楽器で音楽を見出すのが本当にうまいよ。そうして俺たちは再レコーディングしたんだ。(友人であり、元フェイス・ノー・モアの)ジム・マーティンが自分の家にハーディ・ガーディを持っていた。俺があいつの家で座ってそいつをしばらく弄っていて思ったんだ。「ファック、こいつはやべぇ音だ。どこかに入れられないだろうか。」ってね。それであの曲にそいつを持ち込んで、メロディーを考え出したんだ。」

    メタリカは『Reload』をレコーディングするために3か月を自らに与えた。楽曲のほとんどは書かれており、十分すぎることはわかっていた。しかしバンドは元々考え付いていたものより、もっと面白い方法を見つけ出そうと素材にアプローチをして、予想されていた以上の時間がかかってしまった。「たくさんのギターを再レコーディングしたんだ。新しいサウンドの方が良かったからね。」ヘットフィールドはそう語った。「再編集もたくさんやったよ。曲そのものは良いんだけど、再考が必要だった。だからプロツールを持ち込んで、ねじれたサウンドの曲にした。ドラムをコンピューターで弄った曲もあるのは秘密でも何でもない。あれは時間がかかるんだ。」

    ボブ・ロックとそのスタッフたちは全てのビート、リフ、ヴォーカルに対してきめ細やかに働いていた。正しい抑揚を持っていたし、拍子も完璧だった。それはヘットフィールドと彼のバンドメイトのためのこだわりのポイントだったが、代わりに不和の原因を作ることになる。ヘットフィールドは自分のパートを出来得る限りのベストを尽くした。それからアルバムが完成するまでほっつき回っていた。「彼らが行った部屋に俺は入りたくなかった。」ヘットフィールドはそう語る。「そこで行われていたことに完全には同意していなかった。だからその場から離れた。本当はプロツールには反対じゃないんだ。でもそのやり方だともっと時間がかかるし、もっとうまいことプレイすれば解決するものだと考えていたからなんだ。だけど、このバンドは少し大きすぎるものになっていた。俺はそれが必要だと思わなくても、バンドの他のヤツがやって、俺はなるがままだった。クールなループとコンピューターで創り出す奇妙なサウンドがそこにはあった。一日中シットしてファックって感じさ。でもステージの上にはコンピューターのサウンドを持って行きはしない。それは確かだね。」

    編集を進めていくために取られた余分な時間のために、『Reload』はいまだ制作中なのにスタジオで取れる時間はほとんどなくなった。メタリカは窮地に追い込まれた。「たとえどう頑張っても、いつも60%とか70%の時間をアルバムの最初の20%に費やし、それから最後の30%をアルバムの最後の80%に費やすことになるんだ。」ハメットはそう説明する。「そもそも多くの時間がなかったから、ちょっとした試練みたいなものだった。楽曲はすでに書かれていて、ドラムもレコーディングされていた。だから紙の上では、超楽勝に思えたんだ。でも実際のメタリカのやり方だと、そうはいかなかった。」

    『Load』同様、『Reload』は、サイケデリックな写真に尿や精液、牛乳を使用し、物議をかもす写真家アンドレアス・セラーノによるカバーアートである。彼の1987年の「Piss Christ」(尿の瓶の中に十字架像を沈めた写真)は、保守的宗教団体から始まり一般市民の怒りを引き起こした。「俺は『Reload』のアートは嫌いだったけど、『Load』にマッチさせなきゃならなかった。」ヘットフィールドはそう語る。「嫌悪のマッチングだ。俺はあの男と彼の倒錯趣味の大ファンじゃない。あれはアートであり、とんだクソ野郎でもある。彼はそんな中の一人なんだ。コトは、2つのカバーアートとも液体の奇妙な組み合わせ(訳注:『Load』のカバーアートは牛の血と自らの精液を使ったセラーノによる写真)だから、同じところに属している。アイツがクソ野郎だとしても気にしちゃいない。アートはピッタリじゃないと。」ウルリッヒとハメットはヘットフィールドに同意だったが、バンドメイト(ジェイムズ)とは違い、セラーノのアートの別の部分を再び使うことに興奮していた。「本当にセラーノに夢中だった。」ハメットは熱を帯びて語る。「彼の(男とセックスをしている裸の女性の)小人の写真は本当に好きだね。あれはセクシーな小人だ。」

    『Load』同様、『Reload』はビルボードのアルバムチャート1位にランクインし、発売第1週で436,000枚を売り上げた。1997年12月12日にはダブルプラチナムを獲得。1998年11月18日にはアメリカレコード協会によってトリプルプラチナムに認定された。

    Loudwire(2015-11-18)

    映画『Some Kind Of Monster』のなかでジェイムズが吐露していた『Reload』への不満は具体的にはこういうところだったのかと思いながらスラング交じりの難文を訳していました(苦笑)

    文中に出てくる2曲を改めて聴きなおします。

    「The Memory Remains」


    「Low Man's Lyric」


    【追記】
    「The Memory Remains」のPVはどうやって撮っているのかというご質問があったのでこちらをご参考にどうぞ。


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    ※翻訳に一部誤りがあったため修正しました。やっぱりラーズが好きさん、ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m

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    告知がずいぶん遅くなりました。
    今月もやります!「METALLICA NIGHT」。

    一応、主旨を簡単におさらいすると、、、

    メタリカのサマソニ来日を記念して日本で何かできないかということで、MetClub(メタリカのファンクラブ)の日本公式チャプターである'TALLICA JAPAN、MetClub公認バンドのHATTALLICA、ネタ提供等で何かとお世話になっているcowboybluesさんと、ファン同士が交流できるようなメタリカOnlyイベント「METALLICA NIGHT」を日本でもやろうとなった次第です。

    基本的にはメタリカの音源や映像を流しながら、ワイワイ喋る、ライヴ映像に声を張り上げるといった感じです。

    オズフェストと仕事にかまけて、今回やることを全然決めていなかったんですが、情報局からは98年のReloadツアーのときのメタリカ武道館公演のオーディエンス・マスター音源を持っていこうと思います。
    metallica_live_in_japan
    (なぜかCDジャケットは海外フェスのものですが・・・)

    あとはcowboybluesさんからご提供していただく予定のメタリカ映像が、機材と相性よければ上映できるはず!

    前回同様、オススメのブートDVDなどお持ちの方は是非もってきてもらえると大変助かります。

    メンツは濃いかもしれませんが(笑)、初心者大歓迎です。

    日時場所は以下の通り。

    ■日時
    2013年5月19日(日)

    Open/Start 18:00

    ■場所
    BAR EL PUENTE (バル エル プエンテ)

    http://www.facebook.com/pages/El-Puente/214096195273923
    Twitter @yokohama_puente

    〒220-0024
    横浜市西区西平沼町8-8 和幸ビルB1F
    TEL:045-628-9888

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    相鉄線西横浜駅から徒歩1分
    改札を出て真っ直ぐ。道なりに階段をくだり、短い横断歩道を渡って左へ。
    郵便ポストの脇に入り口があります。

    ■食事・チャージ
    食事は軽いスペインタパス(500円)&本格的インドカレーナン付(1200円)
    ドリンク500円〜

    チャージはZEROですが、いろいろ飲み食いしていただけると今後も開催しやすくなるのでご協力お願いします。

    ちなみにこれまで第3日曜日に開催していましたが、来月は都合により第4日曜日の6月23日(日)に開催予定です。

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