メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:Dystopia

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    メガデスのデイヴ・ムステインが、アメリカのデンバー州のニュースサイト「Westword」のインタビュー取材を受け、メタリカに関する質問に答えていました。管理人の抜粋拙訳にてご紹介。

    megadeth_2015_pressshot

    −メタリカとの不和について

    メタリカとうまくいかなかったことはこれまでたくさん振り返ってきた。みんなはその確執のところばかり拾ってくるけど、そんな人たちだって何で2つに別れることになったか知らないんだ。俺はメタリカファンに対して何の敵対心も持っていない。俺は両バンドにいたわけだし、ラーズだってジェイムズだって好きだし、みんなが言ってるのとは真逆で、カークはいいギタリストだと思っているんだ。そりゃ苦々しく思っていた当初は、まぁ、クソみたいなことがあちこちであった。彼らは俺を解雇したことを正当化していたし、俺は俺で彼らが間違っていると言っていた。それが何度も何度も繰り返されて長期化していたんだ。それはもう一段落ついたし、あいつらに何の文句もないよ。俺たちは2つの全く違うバンドをやっているんだから。

    −新譜『Dystopia』に対する高評価をどう感じるか

    俺は完璧主義者なんだ。いくつかの点で不満はある。俺はそういうヤツなんだ。俺が大学にいて教授から1章と2章と4章を読んでおくように言われたら、俺は何かを見落としちまうんじゃないかと思って3章を読まずにはいられない。俺は物事に対して超几帳面なのさ。そのことが俺の周りのたくさんの人をクレイジーにさせてきたかもしれないなって思うよ。俺と働いてきた人たちはみんな、自分たちの傷が癒えてからちょっと時が経つと、いつもコロッと意見を変えて「俺たちは良い時間を過ごしたし、たくさんのことを学んだ」ってなるんだ。

    −これまでのキャリアを振り返って

    いつも時の試練に耐えられるようにと願っているよ。アスリートでない限り、動けなくなったり死んだりするまでは意気揚々としていたいね。これには全く違ったタイプの戦いがある。運動能力が全部身体的なものであるのに対して、音楽業界はそれだけじゃない、たくさんのメタルな物事の組み合わせでもあるんだ。みんなが好き好むわけではないものを創り上げて好きにさせなきゃならない。俺が最初に始めた時は、それが恐ろしいことだった。大変だったし、手は痛めるし、俺がこれまでやってきたことを誰もが好むだろうなんて思ったこともない。俺が書いたものを好きな人がいるってことにはいまだに驚かされるよ。戯言に聞こえるかもしれないけど、本当のことだ。みんなが新譜のことを大好きだと俺に伝えてくれるけど、俺ははにかんでしまうよ。

    −度重なるメガデスのメンバーチェンジについて

    みんな、やめたり、解雇されたりだ。(バンドは)生きている組織だからね。調整していかなければならない。クリス(・アドラー)とキコ(・ルーレイロ)はバンドに新風をもたらしてくれた。バンドメンバーとしてキコがいてくれるのは素晴らしいことだ。ドラムについてはまだ流動的だけど、俺たちはうまく回っていると思う。クリスが可能な限り俺たちと一緒に演りたいと思ってくれているし、彼が出来ない時は代わりのヤツを推薦してくれるからね。

    Westword(2016-02-17)

    新譜に対する反響も上々でノリにノっている大佐。メガデスとしても全米を皮切りに8月までツアーの予定が発表されています。メタリカも新譜完成の暁には、本格的な活動をガンガンしてほしいところです。

    megadethdystopia
    Dystopia / Megadeth


    ブログランキングに参加しています。
    応援クリックをヨロシクお願いします

    関連記事
    デイヴ・ムステイン、お気に入りのメタリカの楽曲を語る
    デイヴ・ムステイン「ジェイムズにメタリカ復帰を誘われたらどうする?」の問いに回答
    ケリー・キング「ムステインのいるメタリカを観られて俺はラッキーだ」
    スコット・イアン、メタリカのデイヴ・ムステイン解雇、カーク・ハメット加入の逸話を語る。
    デイヴ・ムステインとジェイソン・ニューステッド、GIGANTOUR最終日に「Phantom Lord」を披露

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    先日ニューアルバム『Dystopia』をリリースしたメガデス。新作リリースに関連してインタビューを受けたデイヴ・ムステインがメタリカ在籍時に書いたお気に入りの楽曲など、興味深い質問に答えていました。気になった質問をかいつまんで管理人拙訳にてご紹介。

    2016_DaveMustaine

    ―(先日亡くなったモーターヘッドの)レミー・キルミスターに関するクールな思い出はありますか?

    山ほどあるよ。お気に入りのヤツは俺たちがフェスティバルに参加した時のことだ。たしかヨーロッパかどこかを廻っていたんだと思う。レミーは、第二次世界大戦の記念品をいくつか手に入れていて、それを俺にひどく見せたがっていたんだ。このことを見ることがどれだけ重要か気付くまで、俺はレミーとどれだけ近しかったか気付かなかったよ。「マジかよ、この人、俺のこと本当に気に入ってくれてるな」ってね。俺たちはそのブツを見るためにバスの後ろに行ってさ。俺たちみんなが子供だった時に持っていた、何か自分たちにとってクソ大事なものを手にした時のような若々しい興奮を俺はそこで見たんだ。

    ―1983年のメタリカのデビューアルバム『Kill 'Em All』にはあなたの名前も共作者として載っている4曲が収録されていますが、どの曲がお気に入りですか?

    俺のお気に入り?ふーん。面白いね。良い質問だ。知っての通り、俺は「Phantom Lord」と「Metal Militia」が好きでね。とても面白い曲だから。でもキミが俺の書いたメタリカの曲のお気に入りを尋ねているなら、たぶん「The Call Of Ktulu」(『Ride The Lightning』収録曲)だろうね。曲だけで成り立っている。言葉(歌詞)無しで成立しうる曲、それ自体が重大な声明なんだ。

    ―デイヴィッド・エレフソンとの初めての出会いは、あなたが住んでいたハリウッドのアパートの階下で、彼がヴァン・ヘイレンの「Runnin' with the Devil」のベースラインを弾いていたというのは本当ですか?

    俺は二日酔いだった。そしたらボン、ボン、ボン、ボンってこうさ。「静かにしやがれ!」って言ったらしばらくやめていたけど、また始めやがった。俺は植木鉢を窓からヤツのエアコンの室外機に向かって投げたんだ。その後知っての通り、ヤツはドアをノックしてきて、数分後にはビールを買ってお友達ってわけだ。

    ―「Peace Sells」のベースラインをレコーディングではあなたが弾いていたのですか?

    俺がベースラインを書いたが、弾いたのはエレフソンだ。

    ―振り返ると、あなたとスラッシュはよく連れ立って飲みに行ってギターリフを書いていましたね。ある時点であなた方2人は彼がメガデスに加入することについて話したことはないんですか?

    したよ。実際その話は俺ってよりはデイヴィッド・エレフソンとスラッシュの間で話し合われていた。デイヴはそれについての話ができる一人だ。俺はその場にいたが、その会話を始めたのは俺じゃないんだ。アイツらは当時スラッシュと俺よりもずっとずーっと親しかった。俺たちはメチャクチャ親しかったけど、デイヴとスラッシュは本当に親密だったよ。


    ―いつも疑問に思っていたのですが、1983年にメタリカと別れてニューヨークからカリフォルニアまでバスに乗って戻った時、バスの中でどう過ごしていたのですか?

    窓の外を見ていたね、ほとんど。耐えがたい苦痛だったよ…なぜなら、思い出すわけだ。俺はヤツらと一緒に住んでいた。それが仕事も無し、収入も無し、金も無しだ。ヤツらは金無しで俺をバスに押し込んだ。だから食べ物を買う金も無い。何も無しだ。バスに乗って飲まず食わずの4日間の旅行だよ。そんなわけであの旅路は4日間の地獄だった。物乞いの仕方を学んだよ。バスで夜通し眠れるように酒を買ってもらうやり方とかね(笑)。

    バス・ステーションでバスが止まって別の運転手を待って神にただ祈っている時、接続のあいだとかそんなクソみたいことで寝ていないんだ。人生でそれ以前にそんなことは全くなかったからね。何をするのもどこへ行くのも違うのさ。もし金があればね。金が問題の全てのカギだった。でも電話すらできなかったら?もうメチャクチャだよ。


    LA Weekly(2016-01-18)

    何回聞いても、エレフソンとの出会いエピソードは笑えます。レミーとのエピソードやスラッシュのメガデス加入の可能性など初めて知ることも多いインタビューでした。

    megadethdystopia
    Dystopia / Megadeth


    ブログランキングに参加しています。
    応援クリックをヨロシクお願いします

    関連記事
    デイヴ・ムステイン「ジェイムズにメタリカ復帰を誘われたらどうする?」の問いに回答
    スコット・イアン、メタリカのデイヴ・ムステイン解雇、カーク・ハメット加入の逸話を語る。
    ケリー・キング「ムステインのいるメタリカを観られて俺はラッキーだ」
    「デイヴ・ムステイン回顧録」インタビューの前置き。
    デイヴ・ムステイン、メタリカを語る。

    このページのトップヘ