メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:鶴次郎

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    サマーソニックでの来日に加え、ソウル公演も決まったメタリカ。先月の南アフリカ公演の際に行われたジェイムズ・ヘットフィールドへのインタビューから。

    hetfieldmk

    −では、一風変わった質問から始めましょう。グラム・メタルなしに、あるいは少なくともグラム・メタルへの憎悪なしにスラッシュ・メタルは存在しえたでしょうか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    たぶんないだろうね。ああいうものにはスラッシュメタルを活気づける大きな嫌悪感があったよ。たぶん聞いたことがあるかもしれないけど、メタリカはまさにグラム・メタルの中心だったロサンゼルスで育ったんだ。それこそグラム・メタルのピーク時でモトリー・クルー、ラット、ポイズン、そういうバンドは全てLAを拠点に置いていた。俺たちは嫌われていた。でも彼らはもっと嫌われていた(笑)。彼らは俺たちのことをパンク・ロックだと思っていたから、俺たちはクラブから追い出されたんだ。

    −グラム・メタル以来、たくさんのメタルのジャンルが出てきては消えています。なぜスラッシュ・メタルはこれほど長く、時代を耐え抜き、世界中でスタジアムを満員にするんでしょうか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    スタジアムを一杯にするにしろ、みんなのリビング・ルームでデカい音を鳴らすにしろ、こういうのはある種の感情を伝えるし、つながりを必要としている人たちに与える。音楽のなかでは厄介者扱いだけどね。世の中の不適合者が惹きつけられるものなんだ。人と少し変わった30数年、32年のあいだ、そういった人々といまだにつながることが出来て俺たちは充分幸せだよ。

    −あなたたちは最近メタリカとして30周年のお祝いをしました。そして(元メンバーの)ロンやジェイソンやデイヴと共にステージでジャムまで行いました。バンドのキャリアの頂点ではありませんか?メタリカに残された達成すべき他の節目はありますか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    40周年だな。できれば、バックアップを頼む他のバンドのメンバーはいないといい。あの(30周年を祝ったフィルモア公演の)4日間はマジックのようだった。ロックの殿堂入りも、とても重要な出来事だったと思う。でもあの4日間のやり方の方がクールだったね。俺たちの歴史であって、ファンがいて、各国からのフラッグがあった。以前のメンバーと演奏した42の異なる国からね。俺たちがインスパイアされた人たちと一緒にライヴをする。あれは最高の夜だった。

    −ジェイソンの話が出ましたが、先日、彼がもうメタリカではないことで、後悔する大きなことのひとつに南アフリカのような場所でライヴができないことだと語っているのを我々はインターネットで目にしました。そしてロブ(ロバート・トゥルージロ)も最近、インターネット上で、メタリカであることの大きな特権のひとつとして、このような場所に来ることだと語っていました。あなたにとって人里離れた土地でショーを行うことはどれほど重要だと思いますか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    俺たちはそういう場所に行けることに感謝しているよ。世界の半分以上は行くこともできない。そこらのバンドはまだローカル・シーンに留まっている。俺たちは世界を見なければならない。世界の大部分だよ。俺たちにとって行くべき場所はね。そこがどういう場所か知らない場所、中国とか数カ国は思いつくかな。イランもいいね。俺たちを欲してない場所、あるいは俺たちを嫌っている場所なんかに行ってライヴをしてみたいね(笑)。

    −これは大変マジメな質問なんですが、チャリティーのために80年代、90年代のようにマレット・ヘア(左右を短く、後ろだけ伸ばす髪形)に伸ばしませんか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    もちろん・・・伸びたらね(笑)。

    −ラーズ・ウルリッヒはどうですか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    ラーズが俺がやっていたようなマレット・ヘアにするのかい?いいね!ぜひそうしよう。アイツは喜んでやるよ(笑)。

    −最近、大きな論議を呼んだことのひとつにBIG4に他のバンドを加えてBIG5にするとしたらどうか?ということです。5番目のバンドを加えるべきという議論はありましたか?No.5を入れたとしたら誰だと思いますか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    BIG4って名前は俺たちが作ったものじゃない。マスコミからそれはずっと前から長いあいだ言われてきたことなんだ。だからあの頃リスペクトされていた多くのスラッシュ・バンドの大物は際限なくいるよ。俺が言うと仮定するなら、個人的な意見だけど、No.5はエクソダスってことになるかな。

    −正直でくだらないジャーナリストとしての私の意見ですが、最近のアルバムを聴き直したとき、『St.Anger』は自己破壊をしているバンドのように聴こえました。一方、『Death Magnetic』はメタリカというバンドをより復活させたアルバムであったと思います。(次の)10作目のアルバムのための燃料はどこから来るんでしょう?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    それは新譜のために俺たちにまたバラバラになれって言っているのかい?(笑)燃料は来るべきところからやって来るよ。つまり、より良くしよう、過去にやってきたものよりも良いものを作ろうという意志からね。いまだに究極のリフ、究極のギター・サウンド、究極の歌詞、そういったもの全てを探しているんだ。それは終わりのない探求だし、決して満足なんかしない。だから、それと同様に俺たちの人生を楽しみ大事にしないと。俺たちはかなり恵まれているよ。

    −それでは正直にお答えください。もしロブがもっと体格の小さい人だったら、彼がメタリカに加入したときにもっと存在が霞んでいたのではないですか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    (笑)それは良い質問だね。アイツは筋骨隆々な見た目をしている。ターザンを思い起こさせる。だから、俺たちがアイツにちょっかいを出そうなんて思わないよ。

    MK Ondergrond(2013-05-09)

    おそらく電話インタビューなんでしょうが、CGで表情を補足している動画は初めて見ました(笑)


    それにしても、このインタビュアーは質問がうまい。ジェイムズの答えもツッコミどころ満載です(笑)。これまで聞いたことのなかった答えがいろいろ聞けた楽しいインタビューでした。BLABBERMOUTH.NETさん、文字起こし感謝です。

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    鶴次郎ネタ、続きます。インドネシアのジャカルタ州知事に送られた鶴次郎のサイン入りのベース・ギターの行方がニュースになっていたので紹介します。

    timthumb

    ジャカルタのジョコ・ウィドド知事は、メタリカのベーシスト、ロバート・トゥルージロから送られた直筆サイン入りベース・ギターを誇らしげにインドネシアのメディアに見せた後、汚職撲滅委員会(KPK)に引き渡した。

    全ての公務員は贈答品を受け取ったら、30日以内にKPKに報告することが義務付けられている。KPKはベース・ギターが利益相反がないかチェックする。KPKの審査をパスすれば、直筆サイン入りベース・ギターは戻ってくる。

    「30日後に、贈答品を受取人に返却するか、国に没収されるか、発表する」とKPKの広報担当官ヨハン・ブディは語る。

    ジョコ知事は4月に栗色のアイバニーズ・ベースをトゥルージロから送られた。ベースには「ジョコへ。ファンキーなベースをクールにプレイし続けてくれ!」と書かれており、熱烈なヘヴィメタルファンとしてジョコに送られたのだ。

    「これをもらって本当に嬉しいよ。ヘヴィメタルがホントに好きだし、昔からのバンドは特に好きだからね。」とジョコ知事はレポーターにベース・ギターを見せながら語った。

    知事はメロイックサインで写真に写ることで知られており、メタリカにジャカルタ公演を行う依頼をすることを計画していると語った。もし利益相反とみなされれば、KPKがそのベース・ギターを手にすると言う。

    「もし、彼らが私には所有する資格なしと言ったなら、そうするよ。私は国に返すつもりだ。」

    知事自身はベースは記念品だと考えている。大使が名誉にふさわしいゲストへ外交辞令として贈り物を交換するのは一般的だと言う。

    「でも、用心してKPKに報告することにしたんだ。」

    JakartaGlobe.com(2013-05-06)

    インドネシアは収賄に厳しい国なんですね。KPKという組織についてはこちらに詳しく書いてありました。興味があれば。
    http://www.kitajimajun.com/jbit/blog/2011/12/23/

    ちなみに、このベース・ギターをもらったという州知事が気になったので、画像検索かけたらホントにメロイックサインしてた(笑)
    Joko
    (もっと見たい方はjoko widodoで画像検索)

    首都の州知事がメタリカ公演誘致してるなんて、インドネシアのファンは心強いですね。

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    先日行われた、サンフランシスコ・ジャイアンツとのメタリカ・ナイトにおけるジェイムズとロバートのインタビューがMercuryNews.comにて取り上げられていました。またいろいろと端折っていますが、管理人拙訳にて。
    sf_metallica

    −サンフランシスコ・ジャイアンツとコラボしたメタリカ・ナイトについて−

    ロバート・トゥルージロ
    「このイベントの特別なところは、2つの世界を実際に融合できるところにある。音楽がエネルギーのインスピレーションを与えるのと同様に野球もそうだと感じているよ。特にメタリカとなると、信じられないかもしれないけど、俺たちのショーはとってもフィジカルだからね。スポーツもとてもフィジカルなものでしょ。」

    −アメリカン・フットボールのオークランド・レイダースとコラボする可能性について−

    ロバート・トゥルージロ
    「レイダースって線も間近にきているかもしれないね、わからないけど。ここで何かを始めることができたかもしれないよ。他のバンドが地元のチームと一緒になって、地元を代表して、ある種の興奮をスポーツに持ち込むっていう変遷を辿るかもしれない。」

    −イベントに招待されて感謝−

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    「とても感謝している。(サンフランシスコを代表する伝説的ロックバンド)グレイトフル・デッドのときもあったと思う。俺たちは自分自身にとても忠実なんだ。そして、グレイトフル・デッドと同じくらいの領域にはいるかもしれない。こういう場にいることができて本当に感謝しているよ。願わくば、続けられる限りやっていきたいね。」

    −ジャイアンツはまだシーズン序盤だが、すでにスタンレー・カップのプレイオフ中の(アイスホッケーの)サンノゼ・シャークスをジェイムズは応援している−

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    「どんなスポーツ・チームでもいつもフォローし続けるのは俺にとっては大変なことだよ。俺たちは自分のことでとても忙しいからね。でも、大好きだよ。とくにベイエリアのチームが好調なときはね。スポーツがみんなに及ぼすモノが本当に大好きなんだ。」

    −ロバートは48歳にして、バンドメンバーのなかで一番の野球経験があり、若い頃には3年間のほとんどを二塁手、中堅手としてプレーしていたと主張する−

    ロバート・トゥルージロ
    「実際、俺はバンドでは最年少だからね。恐ろしい話だろ?ちっちゃい頃は野球ファンだったんだ。70年代から80年代にかけて、大ファンだったよ。あの頃はドジャースを追っかけていたんだけどね。カーク・ギブソン、スティーブ・ガービーとかがいた頃で・・・俺にとってものすごく重要なことだったんだ。この球場にこうしていられるのは名誉なことだよ。アメリカでも有数のキレイな球場だし、世界中見てもそうだろうと思うよ。信じられないよ。ここではどんな席だって悪い席なんてないよ。」

    −ヤンキースの抑え投手、マリアノ・リベラがマウンドに行くときのテーマ曲にメタリカのヒット曲「Ender Sandman」が使われているのにロバートは感動している−

    ロバート・トゥルージロ
    「今も廃れていない曲はエネルギーを呼び起こし、人を駆り立てさせる。本当に特別なんだ。そういうことは(普通は)起きないんだよ。自分が駆り立てる音楽の一部になっていると感じることは、本当にハッとして、グッとくるもんなのさ。」

    −ヘヴィメタルバンドはファンたちがこの先ずっとヘッドバンギングし続けて欲しいと願っている。数十年後、伴侶や子供によって生活が一変したとしても、新しい曲によっていまだに盛り上げている−

    ロバート・トゥルージロ
    「俺たちはその位置にまだいるね。俺たちがまだ廃れていないことを願うよ。ある時点で、大量のビールやウイスキーをあおり、ムチャなことをしでかした、そんな若い頃のような日々を終えるときが来る。それから人生のある時点で、通常は家族として結婚し、その責任を負う。それから突然、「自分のアートに責任を持つ必要がある」と言って、どう演奏するのか、どう自分の体を扱うかに移行していくんだ。」

    「もし、体をしっかり手入れする方を選ぶなら、自分のキャリアに多くのマイレージが貯まる。メタリカでいられる最たる理由は、俺たちがとてもインスピレーションを受けているからだ。通常、自分のキャリアが30年も経つと、作曲にはもはや重きを置かない。さながらヒット曲の銀行業みたいなことになる。基本的に俺たちが自分の楽器を手にしたら、10代の頃のように戻るのさ。」

    MercuryNews.com(2013-05-04)

    ロブが野球をやっていて、しかもセカンドとかセンターとか守ってたなんて想像つかない。。

    サッカー好きのラーズより、ロブの方が始球式の適任者だったのかも。いい球投げて球場がどよめくとかあったら面白かったろうなぁ(笑)

    メタリカ・ナイトのときの動画や写真がMetallica.comでもいろいろアップされています。
    http://www.metallica.com/news/20130207-89360.asp
    http://www.metallica.com/photo-gallery/sf-giants-photos.asp

    しかし、自分のお気に入りの一枚は、全員のショットじゃないけど、USA TODAYのこの一枚。
    metallica_lou_seal

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    南アフリカのケープタウン公演を終えたメタリカ。こちらでも公演前のインタビュー記事が上がってきました。ロバート・トゥルージロのインタビューを管理人拙訳にて。

    robert_trujillo
    −世の中には、メタリカが世界で一番偉大なバンドだと感じている人たちがいます。あなたは世界で一番偉大なバンドでプレイしていると感じますか?

    ロバート・トゥルージロ
    うん、まぁ、そんな感じかな。俺はそんな大層な感じでものを見たくないんだ。全てに地に足をつけて、流れに身をまかせてやってきたからね。俺たちという存在がどうであろうと、謙虚のままでいることだよ。でも、人々がそんな風に考えるのはとてもとても素晴らしいことだ。なんで人々がそんな風に考えてくれるのか俺はわかっている。俺たちは特別なバンドだから。なぜなら俺たちは深く関わりあってきたからね。俺はそれに感謝しているし、そういう状態が好きだ。それについて考えると恥ずかしくなっちゃうね。「あぁ神様、俺をもうちょっと居心地悪くしてくれ」って感じさ(笑)

    自分がメタリカでいることは信じられないよ。知ってのとおり、彼らは俺のヒーローだからね。俺たちはチームであり、ファミリーだ。そして、このチームの一員でいられることに感謝しているよ。

    −今夜のパフォーマンス(訳注:ケープタウン公演)では何かサプライズを用意していますか?

    ロバート・トゥルージロ
    最後にココに来たのが、6年かそれ以上も前かもしれないとは思わなかったよ。俺たちはいまさらに良く、さらに強く、さらに多くの曲をレパートリーに入れられるバンドになった。最後にココに来たときは、まだ『Death Magnetic』は出されていなかった。まだ曲を書いている最中だったんだ。この数年、これらの曲から数曲プレイするようになって俺たちは大きな成功を収めてきた。前回やらなかった新しい曲をいくつか、この(ケープタウンで行われる)2公演でやるつもりだよ。セットリストに混ぜられるようになったしね。会場が以前と違って、少しタイトでインドアなんだよね。だから、俺たちを興奮させる要素がたくさんあるね。

    −多くのバンドがワールド・ツアーを行うと、アフリカは完全に素通りされてしまいます。なぜここでやろうと決めたんでしょうか?

    俺たちはいつも、強力なファン層がいると知った場所には行こうとしている。ココに行き着くのは難しいよ、ちょっと人里から離れているし。ココの人たちはメタルファンの小部隊を備えているかもしれないってくらい様々だね。分かるよね。だから俺たちのことを本当に望んでいるファンが(およそメタリカが来ることはないだろうという)ろくでもない状況になっているということが却って、俺たちがココに来てライヴをしたいという欲求を強くするんだ。でも、俺たちのプロダクションは大きいからいろいろややこしいよね。知ってのとおり高くつくし。簡単じゃない。それでも俺たちはこうしてココにいるし、素晴らしい時間を過ごすつもりさ。願わくば、また戻ってこれたらと思っているよ。

    −2012年の「Rolling Stone」誌のインタビューで、あなたはメタリカに長年いたとしても、自分はバンドの新入りのような感じがすると言っていました。(加入後)10年となった今でさえも、同じように感じると思いますか?

    ロバート・トゥルージロ
    いつも新入りって感じさ。バンドは30年近く続いていて、俺はほんの10年しかいないんだから。素晴らしいことは、前回ココに来たときから俺たちは一緒にアルバムを制作して、創造的な点で、俺はバンドにより繋がっていったところにある。特にラーズとジェイムズとともに曲を書くパートを担えたのは本当にクールなことだよ。今では(メンバーからの)より大きな信頼があるし、バンドを通じて俺自身で出来ることがある。そういった権利は信頼の証しなのさ。そして、俺が言ってきたように、俺たちはより良いバンドになっているし、俺は部分的に責任を負うようになっていると感じている。他のメンバーがある特定のことに対処したくないときには俺が対処するように、または俺がたるみをみつけるという役割をいくらか担うように、他のメンバーのために俺がすることがある。それで全てが廻っているように見えるのさ。より多くの理解と創造的責任があるんだ。それはメタリカのなかにあって楽しい時間だよ。

    −30年以上という長きに渡るバンドにあって、音楽やツアーを続ける原動力は何だと思いますか?

    1つの要素としては、いつも細部に集中することっていうのがある。それはつまりメタリカ熱中症みたいなもんさ。それがスタンダードで、このレベルのことを完璧とは言いたくない。なぜなら完璧なんてないからね。曲を書くことに関してはジェイムズは1つの言葉に対して5つの言葉を持っているかもしれない。いくらかの言葉を急いでかき集めて作るのを良しとはしないんだ。彼が持ってくる言葉にはたくさん思案したことが含まれている。ラーズは編曲に関しては偏執狂レベルだしね。多くのことがメタリカの曲には含まれているんだ。最後の結果はいつも、ほとんどの場合、とても特別なものになると俺は思うんだ。それをファンは糧にするんだし、俺たちはソングライターとして自分たちが持っているアートで彼らに燃料を補給しているんだ。同時にステージではできる限り、100%をぶつけようとしている。

    それからトレーニングが必要だという肉体的要因がある。インストラクターが俺たちの筋肉が落ちないようにとか、足を壊さないようにとか、そういったことに気を遣ってくれる。だから俺たちが歳をとればとるほど、パフォーマンスに合わせてキープできることが増えていく。俺たちは素晴らしいチームを持っているからこそ、バンドに対するみんなの献身が極めて重要なんだ。

    −サポート・バンドをつける選択肢はありますか?

    ロバート・トゥルージロ
    俺たちが選択したのは、地元のバンドをつけるということだ。プロモーターは俺たちがどこでやろうとも、そこで最高の地元のバンドが出演可能であることをわかる必要がある。今夜はスペシャルな地元のバンド(Van Coke Kartel)が出演するんで、俺も興奮しているよ。願わくば数曲は観れたらいいね。俺たちのプロダクションの全ルーチンのなかに組み込むのは、必ずしも簡単なことじゃないんだ。でも、それは俺たちにスペシャルなショーをさせるものでもあるから、うまくいけば俺たちは彼らを観ることができるよ。

    −近いうちにメタリカからニューアルバムが出ることを期待していいでしょうか?

    ロバート・トゥルージロ
    俺たちは新曲に取り組んでいるところだ。(今は)絞り込む段階にある。俺たちがアイデアを全部持ち寄って、聴いてみて、あるものはそこから落とす。ほとんどはジャムっていくつか違う方法を試して、8ヶ月ぐらい再検討する。だから実際に曲を書く前の、絞り込む段階っていうのは大掛かりなんだ。でも、俺が言えるのは、俺が聞いたアイデアたちは、俺もその一部を担っているわけだけど、俺にとってとてもエキサイティングだし、素晴らしいアルバムを制作しているとわかるよ。俺たちは特別なことをしているんだと心から感じる。それ以上、何が起きるかはちょっと俺にはわからないな。次のアルバムで俺たちがわかっていることは、現時点だって、素晴らしいと感じているし、そんなことをやるつもりってことだけなんだから。

    そうだな、これから登ろうとしている巨大なモンスター級の山を見て、登山に向けて気合を入れているって感じだね。どういうルートを取ろうか?どんな方法でやろうか?そして「よし、始めよう」ってところに行き着く。そうして登っていく。でも、行く手には長い道のりがある。だからキミたちに素晴らしいアルバムを出すのには、願わくば2年かそれ以下ぐらい欲しいな。俺たちは制作している。でも、まだその山に登っているところなんだ。


    −ここにいるあいだ、観光をする時間が取れたらどうしますか?

    ロバート・トゥルージロ
    サーフィンさ。サーフィンあるのみ。俺たちは、あれは何て呼ばれてるんだっけな?ランディドノ(Llandudno)、おそらくまたそこに行くよ。

    −お気に入りの会場はありますか?あなた方はあらゆるところでライヴを行っていますが、あなたのお気に入りは?

    ロバート・トゥルージロ
    俺たちがライヴを行うならどんな会場だってお気に入りにならなくちゃ。だって、俺は(ファンと)繋がっていると感じたいし、ライヴを特別な経験にしたいからね。

    −あなたはバンドとして、たくさんのことを成し遂げてきました。次は何を成し遂げましょう?今から何年かしてあなたは自分がどうなっていると思いますか?

    ロバート・トゥルージロ
    面白いことに、俺たちはもうすぐ3D映画を発表しようとしている。それ自体が経験であり、挑戦なんだ。素晴らしいものになると信じているよ。最近できたカットを観たけど、俺たちがやることがたくさんある。まだ終わっていないんだ。でも終盤に差し掛かっているし、最後には特別なものになると感じているよ。今現在、これが俺たちに何をもたらすのか、俺たちをどこに連れて行くのかはわからない。でもいい感じになると思う。こういった経験や挑戦はメタリカを素晴らしい特別なものにしてくれるし、みんなが興味を持ってくれると感じているよ。俺たちはサンフランシスコの伝説的なフィルモア・シアターで1年以上前に結成30周年のショーを行った。ジャニス・ジョプリンやグレイトフル・デッドやその他あらゆる特別なバンドがライヴを行ってきた場所だ。でもあのショーでは、世界中からアーティストを呼び寄せたんだ。よしマーシフル・フェイトを呼ぼう。オジー・オズボーンも呼ぼう。ジューダス・プリーストのリード・シンガー、ロブ・ハルフォードを呼ぼうってね。呼ぶことにした人たちに約束を取り付けて、彼らを招待して、一緒にリハーサルをして、彼らの曲を練習して、一緒にステージに立つっていう長大なリストがあったんだ。そんなバンドってある?他のバンドでやってるのみたことないよ。でもそういうことは俺たちがやるようなタイプのことなんだ。つまり俺たちは自分たちに挑戦しているっていうね。そういう挑戦は素晴らしい経験になることもあるし、うまくいかないときもあるかもしれない。でも俺たちがそういうことをやる機会こそがメタリカを特別なバンドにしているんだよ。

    allafrica.com(2013-04-26)

    もう加入から10年も経つのか・・・。徐々にバンドから信頼を得て、自分の判断で出来ることが増えてきたようですね。これがまた新作で生かされるとどんな味になるのか楽しみなところです。

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    カークの次は鶴次郎ということで『What's On』誌のロバート・トゥルージロのインタビュー記事から。新譜のこと以外も初めて聴く話もあったのでなかなか興味深いです。こちらもカークのインタビュー同様かいつまんでますが、管理人拙訳にてどうぞ。

    robert-trujillo

    What's On
    メタリカは30年以上も続いていますが、モチベーションはどこから来るんでしょう?

    ロバート・トゥルージロ
    月並みな表現かもしれないけど、音楽からだよ。あるいは、一般的には音楽からだけしかないとも言える。俺たちは家に帰って、ギターをかかえて、ただ弾いてみるってだけさ。ちょうど今、新譜の曲を書いている真っ最中だけど、どちらかと言えば問題は(モチベーションではなく)あまりに多くのリフを書きすぎることだね。それこそが俺たちのなかにまだたくさんの音楽があるってことを証明しているよ。

    What's On
    ロックしていないときのあなた方はどんな人たちなんですか?

    ロバート・トゥルージロ
    俺たちはみんなかなり違うね。カークと俺はサーフィンをするのが大好きだ。新しい場所に行くのも大好きだし、地元の人しか知らない波のある場所をみつけて、サーフィンするんだ。ラーズはスキューバダイビングをするのが好きだし、一方、ジェイムズはもう少し洗練されている。彼はちょっと大きな都市で南アフリカとか日本のような場所の環境や雰囲気を感じるのが好きだね。

    What's On
    新譜はどのようにして出るのでしょうか?

    ロバート・トゥルージロ
    うぅん、まだ曲を書いている最中だから、本当にあまり多くのことは言えないんだ。でも最後に出したアルバム『Death Magnetic』を俺たちはよく聴いていた。あれには俺たちが現在書いている曲のアレンジにひらめきを与えてくれているよ。あのアルバムには本当に誇らしく思うクオリティーがあるし、俺たちが維持したいと思う確かな水準がある。ニューアルバムは『Death Magnetic』のようなサウンドになるかって?おそらく違う。でも、そこにはメタリカ印のグルーヴとスラッシュの要素が依然として存在するんだ。

    What's On
    あなた方はナップスターにまつわる全てのことについて、まだラーズを責めることはありますか?

    ロバート・トゥルージロ
    あのね、バンドではみんながみんなの“戯言”をあげているよ。たくさん冗談を言い合うことがあるし、ポジティヴなエネルギーがある。それをやることは俺たちが一緒にやっていく上で重要な部分なんだ。楽しむやり方、精神的に健全であるやり方をみつけなければならないんだよ。何事もバランスを取ることが重要だね。曲を書くにしろ、ツアーに出るにしろ、その他のことでぶらつくにしろ、進んでポジティヴを保つんだ。もしキミがリハーサルの場にいたなら、俺たちがどれだけ楽しんでやっているかを見て驚くだろうね。

    What's On
    どんな感じなんでしょう?

    ロバート・トゥルージロ
    ジェイムズは本当に楽しんでやっているよ。どこにいようともね。彼が決まったやり方で何かを読むときには、マーカーペンを取り出して、言葉を書き換えるんだ。(書き換えたことで)本当に面白い文章を出してくるよ。

    What's On
    長いことバンドに適応してきた秘訣はありますか?

    ロバート・トゥルージロ
    うん、そうだね。俺たちは歳をとるのに適応するためにライフスタイルを変えなきゃならない。以前していたようにパフォーマンスを行うエネルギーを持っていたいと今でも思っている。最後にやったのが出来損ないのメタリカ・ショーだったなんてこと、起きそうもないだろうからね。先日、オーストラリアで30人ぐらいの地元の人たちとサーフィンをしたんだけど、彼らのなかに60歳ぐらいの人も1人いたんだ。彼を見て、こんなに歳をとってもサーフィンをしているなんてクールだなって思ったよ。でもそれから気付いたんだ。2番目に歳をとっているのはこの俺だってね!俺はほぼ50歳で童心に帰ってサーフィンして、ロック・ショーをしていたってわけ。俺は多くのことに感謝しているよ。人生はイカしている。

    What's on(2013-04-17)

    『Death Magnetic』を参考にしつつも違うサウンド。個人的には焼き直しよりもまた新しいものを聴きたいなぁと思っていますがどうなりますか。たくさんリフがあるようなので絞り込むのが大変そうですね(笑)

    デイヴ・ムステインが新聞のワード・パズルが大好きで、言葉の力をつける助けになるみたいなことを何かのインタビューで語っていましたが、ジェイムズもこんな言葉遊びをしているんですね。歌詞を書く人はやっぱり普段からこういうことをしているんだなぁと感心してしまいました。

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    更新滞ってしまいましたが、気を取り直して。

    昨年のOrionフェスで、古巣のスイサイダル・テンデンシーズと共演を果たしていた鶴次郎ことロバート・トゥルージロ。

    2012_tru_s

    そして、今年2013年のOrionフェスでは、古巣であるインフェクシャス・グルーヴスのオリジナル・メンバーとしても出演することとなった模様。

    インフェクシャス・グルーヴスの参加メンバーは次の通り。

    マイク・ミューア(vo)
    ステファン・パーキンス(dr)
    ディーン・プレザンツ(g)
    ジム・マーティン(g)
    ロバート・トゥルージロ(b)

    アダム・シーゲルに代わり、元フェイス・ノー・モアのジム・マーティンが参加している以外はオリジナル・メンバーです。

    字幕なしですが、今回のインフェクシャス・グルーヴス再結成について語る鶴次郎のインタビュー動画。昨年のスイサイダル・テンデンシーズとの共演やインフェクシャス・グルーヴスとしてオジー・オズボーンの前座として出演したこと、各メンバーについてなど語っています。


    ちなみにインタビュー中に流れていたオジーと共演しているPVはこちら。
    Infectious Grooves 「Therapy」


    今年のOrionフェスでも、鶴次郎も大忙しとなりそうです。

    今回、追加発表されたバンドを含めて今のところの参加アーティストは次の通りとなりました。
    orion2013_2


    P.S.
    Orionフェスの公式ページが、更新滞っているあいだにWindows8みたいなレイアウトになってた。
    orion2013_1
    http://www.orionmusicandmore.com/

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    Orionフェスティバル2013は6月8日、9日にミシガン州デトロイトで開催決定!
    Orionフェス2013の参加アーティスト決定!

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    映画撮影用のライヴを行ってから、ひと段落したメタリカのツアー。メンバーはそれぞれどんなオフを過ごしているのでしょうか。

    ■ジェイムズ・ヘットフィールドの場合
    ただいま大リーグではポストシーズン、ワールドシ リーズの真っ最中。そこで勝ち進んでいるのがメタリカの地元チームであるサンフランシスコ・ジャイアンツ。ジェイムズは、10月21日に行われたナショナ ル・リーグのチャンピオン・シリーズのプレイボール宣言を行ったとのこと。
    ジャイアンツのユニフォームに身を包んだジェイムズのたくましい開会宣言。
    350x

    ジャイアンツのマスコットとの2ショット。
    james_giants

    その他の写真はこちらから。
    http://sfgiantsphotos.mlblogs.com/tag/james-hetfield/
    http://topic.worlds-luxury-guide.com/photo/0bVofpT8wddZd?q=San+Francisco%2C+CA

    ■ロバート・トゥルージロの場合

    2012年10月23日に48歳の誕生日を迎えたロバート鶴次郎。ロバートは現在製作中のドキュメンタリー映画『Jaco: The Film』に資金提供面で関わっているとのこと。
    jaco
    ベーシスト・ランキングでいつも上位に入る故ジャコ・パストリアスを描いた映画で、出演はラッシュのゲディー・リー、スティング、レッチリのフリーなどが出演予定。監督はローリング・ストーンズの映画『Stones In Exile(邦題:ストーンズ・イン・エグザイル 〜「メイン・ストリートのならず者」の真実)』の監督を務めたスティーヴン・キジャック。

    10月20日、21日には、「Bass Player LIVE! 2012」と題されたライヴ・イベントに参加し、そこで『Jaco: The Film』のプレビュー動画も披露されたとのこと。

    BLABBERMOUTH.NETより(2012-10-19)

    ■カーク・ハメットの場合
    カークは自身の趣味全開の本、『Too Much Horror Business』関連のインタビュー、インストア・イベントと忙しくしていた模様。


    インタビューが長すぎて和訳挫折しました(泣)。
    すまん、カーク。
    http://www.artistdirect.com/entertainment-news/article/kirk-hammett-of-metallica-talks-his-book-too-much-horror-business/10230247
    http://loudwire.com/metallica-kirk-hammett-new-book-too-much-horror-business-favorite-scary-movies-more/

    ■ラーズ・ウルリッヒの場合
    先週末、ラーズはアメリカ北方の地、ファーゴを訪れ、雑誌Vogueの表紙を飾り、GapやH&M、シャネルのモデルも務めたことのあるファッション・モデルのジェシカ・ミラーとデートを楽しんだとのこと。
    これはジェシカの兄であるダニエル・ミラーが司会を務める朝のTV番組で暴露された。ダニエルによると、数年前からこの関係は続いており、10月19日(土)にダニエルが番組を務めるWDAYのスタジオを2人が訪れ、その後イタリアンレストランやスターバックスなどに行っていたとのこと。(って何でここまでダニエル兄さんに知られてんだよ!)

    なお、当人たちからのコメントはまだ出ていない。

    inforumより(2012-10-22)

    ちなみにこちらがジェシカ・ミラー嬢。
    jessica_miller

    ラーズ48歳、ジェシカ28歳の歳の差カップルですか。
    ラーズ、ほどほどにね。

    そんなわけで、オフ中も何かといろんな方面で忙しいメタリカでした。

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    メキシコ公演初日を終えての記者会見にて、今回の新しいステージ演出や3D映画、新譜についてメンバーが語っています。ラーズは相変わらず多弁です。(以下、管理人拙訳にてどうぞ)

    ラーズ・ウルリッヒ
    「メキシコでは長年に渡って熱狂な歓迎を受けてきた。俺たちがここにやって来たのは93年からだ。今夜の公演を行うところで5回ショーをやったんだ。そのショーは『Binge & Purge』ボックスセットに収録されることとなったんだけど、あれは最高だったね。99年には、「Foro Sol」で公演をし、2年前にも同じ「Foro Sol」で3夜の公演をしたんだ。だから4年前に『Death Magnetic』を出して、この新しいクレイジーなショーのワールド・プレミアをやるってなったときにメキシコ・シティをおいて他にないと思ったんだよ。無論、ここにはたくさんの友人、たくさんのファン、南米各地や別のさまざまなところからやってくるたくさんの人たちがいるってのもあるしね。だから2週間メキシコ・シティに滞在して、こういったショーをやって、この新しいステージのスタートをメキシコのファンと飾れるなんて、こんなクールな場所は他にないよね。こういったこと全ては、もちろん、キミらもご存知の通り、3D映画プロジェクトの始まりなんだ。これから6週間をこうやって過ごすことになるだろうね。8月末にはバンクーバーでクライマックスを迎える。そこで行う最後の数回のコンサートで映画を撮影するつもりだよ。」

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    「(新作について問われて)俺は長いあいだ曲を書きたくてたまらなくなっていたよ。俺たちみんなそうさ。そんなわけでたくさんのアイデアがある。(今は)お祭り騒ぎみたいな曲を書く妨げになるようなちょっとしたことがたくさんある。だからまた曲を書くことに取り組むのはかなりエキサイトしているよ。すぐできるかもしれないし、長くかかるかもしれない。俺たちにはまったくわからないね。それこそ、アートを形にする美しさだよ。」

    ロバート・トゥルージロ
    「ジャムをするリフはたくさんある。俺たちにとってかなりエキサイティングなことだね。でもジェイムズが言ったように、俺たちには乗り越えなきゃならないちょっとした障壁がたくさんあるんだ。それから狂ったように曲を書くのさ。」

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    「(ルー・リードとのコラボ作『Lulu』が次のアルバムに及ぼす影響を聞かれて)俺たちがやってきたことは何にせよ、次に影響するものだと思うよ。それがどう現れるかはわからないけどね。(即興演奏によって構成された『Lulu』の制作方法は)曲を書くもう一つの方法だよ。それと俺たちに突っ込んで行って、より多くの瞬間を信じられるっていう自信を与えてくれたと思う。これは完璧に固執する完全主義者の裏の側面でもある。だからこのバランスを見出すことが、メタリカのレコード制作のキーになるね。」

    ラーズ・ウルリッヒ
    「(最近出演した2つのドラマ映画「Get Him To The Greek」「Hemingway & Gellhorn」について触れて)あれはそれぞれ別個の状況だと思うね。俺はいつも映画に信じられないくらい興味を持っていた。いつも創造的プロセスにものすごく興味を持っていたんだ。それが映画にせよ、音楽にせよ、絵画にせよ、彫刻にせよ、文章にせよね。だからそういう創造的な人たちのそばにいることはいつだって興味をそそられるんだ。だから誰かが電話してきて「3日間これをやりに来てよ」とか「数週間これをやりに来てよ」とか言われると、俺の「おっ何々?」ってなるんだ。「経歴」って言葉はこれには適用できないだろうね。俺にはエージェントがいない。誰もいないんだ。2ヶ月前に封切られた「Hemingway」の映画に続くオファーがどんなもんか話そうか。たくさんの電話をもらったよ・・・(ひとさし指と親指でゼロのサインを出しながら)ゼロさ。ほらな。思ったとおりだ。これで(俳優としてのキャリアは)終わりかもしれないな。でも俺はいつも違った創造的なことや体験に興味を持っているよ。それらがフィットして、メタリカの妨げにならない限りはね。でも映画にはいつも情熱を持っているよ。家族やメタリカと一緒にいないときはね。俺は映画業界に身を置いているし、映画を観るし、映画についての本を読むし、映画について勉強している。映画はいつだって俺にとっての逃げ場所なのさ。(映画の出演は)面白い2つの体験になったけど、それは俺が俳優のキャリアを追い求めているわけでもないし、そんなたわ言みたいなことじゃないんだ。もし映画に深入りするつもりなら、おそらく脚本を書いたり、プロデュースしたりすることに、より興味を持っているかもしれないね。演じることは−呼ばれておきながら日に8時間もトレーラーバスでぶらぶらしている。そういうのは俺の夢の仕事というわけじゃない。でも脚本を書いたり、プロデュースをする世界っていうのはいつか興味を引くだろうなって思うね。でも演じることはそこまで大きなものじゃないかな。」

    Metallica-Mexico-Press

    BLABBERMOUTH.NETより(2012-07-29)

    ド派手なステージはひとまずメキシコ、カナダ限定になりそうですね。

    本人の興味の問題もありますが、ラーズへの俳優オファーがないので、俳優に転身なんて変な気を起こすことは今後なさそうです(笑)

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