メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:新譜

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    『No Life 'til Leather』復刻に対して、新譜制作は果たして進んでいるのかという疑問が生まれるのを見透かしたかのように、復刻を独占で報じたRollingStoneがラーズ・ウルリッヒのインタビューでこの疑問をぶつけていました。管理人拙訳にてご紹介。

    RollingStone_Metallica

    メタリカはバンドのバックカタログを再発し、この夏に一握りのコンサートを行うが、そういったことはニューアルバム制作の邪魔にはなっていない。「俺たちは(アルバム制作を)やってる真っ最中だ。」ドラマーのラーズ・ウルリッヒはきっぱりとRollingStoneに語った。「たくさんの楽曲を作ってきたし、そういう楽曲に磨きをかけて微調整をしている最中なんだ。かなり近づいている。」

    メタリカは2008年の『Death Magnetic』に続く今度のアルバムのために20曲近い新曲を書いてきた。近い将来、プリプロダクションのレコーディングを行う段階におそらく入るだろう。来たる春と夏のコンサート−アメリカの予定はラスベガスで行われる5月9日のロック・イン・リオのみだ−でファンが新曲の披露をバンドに期待することができるか尋ねられると、ドラマーはこう語った。「そうだといいね。おっしゃるとおり。」

    少なくともこの時点で保証できることのひとつは、メタリカはビヨンセやU2が行ったようなサプライズのリリースを行う予定はないということだ。「今のところ、誰にも内緒で木曜日にiTunesにアップするなんてことはやろうとはしていないよ。それは手持ちのカードには入ってないね。」

    ラーズが「寄せ集めの切れ端」と呼ぶところの楽曲における音楽的変遷のようなものを選り分けて、彼らはアルバムとともにいくつか新しいことをしようと計画している。「俺たちの世界では、創造的な段階とレコーディング段階との間には、はっきりした違いがあった。」と彼は言う。「このプロジェクトで、俺たちはその2つの間をもっと有機的に橋渡ししようとしている。プロセス間のそんなすごい分裂をなくそうとしているんだ。ある種の創造的好奇心、最初にスタジオで演奏した時に起きた衝動的なものが何をもたらすのか俺たちは観てみたいんだ。」

    「微調整したりいいものを得ようとしたりしたいけど、苦心の跡とか考えすぎたりとかしないやり方でレコーディングしたいとも思っている。どこに線を引けばいいかを見つけ出そうとしているんだ。」

    メタリカは誰がアルバムをプロデュースするのか、まだ確定させていない。

    最近、ラーズが勇気付けられたことのひとつが、メタリカの直近のシングルで昨年のツアーで披露した「Lords of Summer」だ。「俺はiTunes上でさまよって、どうしたものか結局メタリカを検索していた。「Lords of Summer」のプレビュー30秒を聴いたら、俺はもう「わぉ!こいつはかなりイイな」って感じだった。俺たちが最後に演奏してから覚えていなかったんで「悪くないな」と思ったね。」

    最後にラーズからファンへのメッセージは辛抱強くあれということだった。「創造的な要素は終わりに近づきつつある。」とドラマーは語る。「ただ覚えておいてくれ。これはまだ『メタリカ時間』なんだ。俺が終わりに近づいていると言った時、それは来月とかそこらを意味しているんだ。人生を続けていると家族や個人的なイベントがたくさん起こるものだ・・・。でも俺たちは確かに毎日のように(楽曲制作を)やっているよ。」

    RollingStone(2015-03-04)

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    ラーズ・ウルリッヒがアルゼンチンのテレビ番組「La Viola」のインタビューで語ってくれました。管理人拙訳にて。

    larsulrich_2014_interview

    −長年に渡りこれまで受けてきた全ての批判がメタリカに他と違うことをやることを駆り立ててきた−

    メタリカは最初から多かれ少なかれ批判されてきた。ハードロックのファンはとても深刻に受けとるんだ。時にはマジに受けとりすぎると思う。彼らはとても声高に主張する。情熱的にね。でもバランスを取らないといけない。「OK、みんなちょっと落ち着こうぜ。たかがロックンロールじゃないか。」とか何とか言ってね。そんなわけで正しいバランスというものを俺たちはみつけようと考えている。メタリカのメンバーはいつも好奇心が強くて、いろんなことに興味をもっていて、いろんなやり方を進んで取り入れようとしてきた。若いときはそれほど自分に自信がなかったと思う。そして本当にたくさんライヴをやって自分たちがどれだけ才能があるかを示そうとしたんだ。俺が思うに、今は人が俺たちのことを才能があると思おうが思わなかろうが、それほど気にしない。今やただ自分であることが心地いいからね・・・。歳をとり経験を積むほど、自分のことを人がどう考えているか気にならなくなるんだ。自分自身でいることが、より心地よくなる。「俺たちはメタリカだ。俺たちのやり方でやるし、他とは違ったことをする。一緒に行こうぜ。でも一緒に来たかったら、それはたくさんの違った場所に連れて行かれることになるってことを知っておいてくれ。」俺たちはいつもファンに向かってこう言うことに努めてきたんだ。


    −ラーズや他のメタリカのメンバーがジャスティン・ビーバーのファンとして知られる「Beliebers」だと言ったのはジョークだったのか−

    いいや。知ってのとおり、彼は才能ある子さ。彼には才能がある。俺が言いたいのはつまり、明らかに彼は、彼自身としてくつろぐことはないんだ。1日24時間、みんなが彼の手に負えなくなっているなかでうまくやっていかなければならないってのはどれだけ難しいことか想像することしかできないよ。俺は誰にも上に立って欲しくないね。


    −空き時間に聴く音楽について−

    俺はほとんどウチの子供が聴くものを聴いているよ。あの子たちがステレオをいつも独占しちゃうからね。カーステレオをかっさらってしまうんだ。車のなかで、あの子たちはiPodの主導権を握るのさ。ありがたいことに、子供たちが聴くものはシステム・オブ・ア・ダウン、フー・ファイターズ、アークティック・モンキーズ、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、AC/DCだったりするんだけどね・・・


    −2014年のメタリカの動向について−

    エキサイティングだよ。エキサイティング・タイムさ。この半年間かな、映画の仕事を終え、南極に行き、再びグラミー賞でライヴをやった。素晴らしいことだ。俺たちは曲を書き始め、次のレコードの準備にとりかかった。そんなわけでホントにエキサイティングだね。俺たちみんなと素晴らしい人たちがこうしてここにやってきて、「By Request」をやる。そして新しい場所に行くんだ。2日前に(エクアドルの)キトにいたんだけど、俺たちが今まで行ったことのない場所だった。ステージでは新しい曲(The Lords of Summer)をやって、みんな受け入れてくれたように思う。俺たちはそれぞれ別で曲を書いている。いいアイデアももっている。俺たちの最大の問題はアイデアじゃないんだ。時間なんだよ。メタリカはこれまでよりも忙しい。続ければ続けるほど、日が短くなっているように感じるんだ。でもうまくいけば、今年には曲を書き上げ、来年にはレコーディングを行い、新譜を出すかもしれないね。まぁどうなるかね。来年だといいんだけど。

    BLABBERMOUTH.NETより(2014-04-01)

    いつも文字起こしありがとう!BLABBERMOUTH.NET様!
    このインタビュー動画はこちらから。


    「2015年が現実的」とか言ってたくせに、「うまくいけば来年」という【条件付き2015年】になってしまったのが、若干不安ではありますが・・・やるからにはしっかりやって欲しい!それだけです!

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    日付が刻々と近づいているカーク・ハメット主催のFearFestEviL。いよいよ始まる新譜制作と合わせて話してくれています。ビルボードの記事を管理人拙訳にて。

    Kirk-Hammett

    メタリカは最高に忙しい数週間(サンフランシスコで初開催のカーク・ハメットのFearFestEviL、クラシック・ピアニスト、ランランとのグラミー賞式典でのパフォーマンス、『Metallica Through The Never』のDVD/ブルーレイ発売)が終わってから、次のアルバムの制作開始を見据えている。

    カーク・ハメットは4人が2008年の『Death Magnetic』に続くアルバムを数週間後には制作を開始するとビルボードに語った。

    「俺たちがいざ始めるとなれば、それが最優先事項になるだろうね。かなりエキサイトしてるよ。このアルバムに取り組み始めないとってこれまで言ってきたけど、ずっと先延ばしになってたからね。アルバムを作り始めることができないありとあらゆる言い訳をしてきた。だけど言い訳も出し尽くした。だから今こそこれに取り組み始めるんだ。」

    遅れている理由のひとつはグループが集めたありあまるほどの音楽のアイデアなのだとカーク・ハメットは言う。

    「俺たちはアイデア不足なんてありえないバンドだ。スタジオ入りして何の曲も出てこないバンドもいるって聞くけど、そいつらはどうするんだ?メタリカではそんなことはありえない。メタリカの抱える問題は全く正反対のこと。アイデアが多すぎるんだよ。ジェイムズには800のアイデアがあるし、俺には400のアイデアがある。その数だけ言ったらクレイジーだよ。恐るべしだよね。」

    カーク・ハメットはFearFestEviLについてもたくさんのアイデアを持っている。同イベントはサンフランシスコの幽霊が出ると評判の、かつて建立105年の寺院であったリージェンシー・ボールルームにて2月7日、8日に行われる。この2日間でカーク・ハメットが自身の本『Too Much Horror Business』で詳述した広範囲のホラー・コレクションの展示、パネル・ディスカッション、サイン、剥製術の授業、(カークの)音楽友だちであり、同好の士であるスラッシュ、スコット・イアンを含むゲストによるお話などが行われる。カーカス、デス・エンジェル、オーキッド、デス・ディヴィジョンのライヴ・パフォーマンスも行われる。そして初日の夜にはカーク・ハメットがメタリカ加入前に在籍していたバンド、エクソダスとのライヴを計画している。

    「キミが考えているものとはかなり違うものになるよ。さながらコミック・コンベンションだね。」週末にホラー名“Kirk Von Hammett”として主催するカークは語る。「これがひとつの体験になって欲しいと思っている。双方向なものになって欲しい。五感の全てを使って実際に何かを感じられる雰囲気やムードがあればいいな。こういうものが本当に大好きだから、このイベントがユニークでスリリングなものになって欲しいと思っているよ。(逆に)気取り屋、流行りもの好きや何かを思い浮かべて欲しくはないな。俺はこれに本当に情熱を持っているし、たくさんの同じものを大いに楽しんでいる人たちとこれがどんなにクールなのかってことを見てみたいね。」

    カーク・ハメットは来年にはこのイベントが各地に広がったらいいなとも思っている。「俺が見ることができるのは、ここ数週間でこれがどれだけクールで、来年にはどれだけさらにクールになっているかだけさ。俺はLAまでこれをもっていって、テキサスへ引継ぎ、シカゴへ引継ぎ、ニューヨークへと引継ぐことができればと願っているよ。ホラー映画ファンはいたるところにいるし、この類のものにエキサイトしている音楽ファンもいたるところにいる。そして彼らとこういったものを共有したいんだ。だから来年もやらないかい?他の場所でやらないかい?ってこと。」

    同イベントの全ての情報はwww.fearfestevil.comへ。

    Billboard.com(2014-01-16)

    新譜の制作についてはちっとも具体的なことはうかがえませんが、FearFestEviLで行われる各イベントはだいぶハッキリしてきました。FearFestEviLは毎年アメリカ各所を廻ることになるのかしら。カークは他の媒体でもラーズ並みに語っているので時間があればそちらも紹介できればと思います。

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    カーク・ハメット主催の「FearFestEviL」にてカーク&エクソダスのライヴ決定
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    カーク・ハメットが主催するホラーフェスティバル「Kirk Von Hammett's Fear FestEvil」が来年初旬に開催予定

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    ラーズ・ウルリッヒの最新インタビュー。BLABBERMOUTH.NETで文字起こしされていた部分だけ訳しました。しかし、映像を観る限り、テニスやドラムのことを語っていたり、メタリカの楽曲で一番やっててキツい曲は?なんて質問が面白かったりして今回訳せなかった部分の方が実は興味深いです。

    lars_channel

    −メタリカの長寿の秘訣は

    ラーズ・ウルリッヒ
    妥協することを学ばなければならないね。どんな人間関係においても、ギヴ・アンド・テイクがなきゃならない。そして、俺たちはどうすべきかについて、どうにかしてちょっとだけわかったんだ。必ずしも簡単ではないけどね。

    若いときは、争う方がもう少しフィットしていたかもしれない。あるいは・・・自分のやり方か、何もしないかどちらかだっていうような姿勢だったりね。でも、歳をとると、自分が持っているものが特別なんだと理解し始めるんだ。少なくとも(俺たちは)このバンドが特別だと気付いた。メタリカは全てのパーツの総和で、全てのパーツがそこになければ、メタリカではないんだ。だからギヴ・アンド・テイクだったり、バランスだったり、妥協だったり、時にはリードし、時にはついていく、時には一切譲らず、また別の時にはなるようにさせるってやり方を見つけなければならないんだ。それを見つけ出すにはちょっと時間がかかるけどね。

    時期に差はあるにせよ、ほぼ同じ時期に俺たちみんなが子供をもったという状況はその大きな助けになったと思う。だからキミに子供がいない場合は、これはキツい言い方になるけども、キミは自分を第一に考える。キミが子供をもっていたら、自分より前に他を第一に考えるようになる。それで、自分の子供たちと関わることで、子供を第一に優先し、自分のことは2番目になるってことを学ぶんだと思う。同時期に俺たちみんなが子供をもったということが、俺たちにそういう考えを染み込ませる助けになったんだよ。そうなれば、時には自分のことは2番目にして、他の誰かの考えや意見に同意できるような信頼ってのを学ぶんだ。


    −メタリカのニューアルバムが聴けるのをファンは期待していますが

    ラーズ・ウルリッヒ
    2015年より前に次のメタリカのフルアルバムが出されるとしたら、驚きだね。アルバムを作るのにはしばらくかかるし、俺たちはその他多くのことにも忙しいからね。でも最終的にはアルバムの制作に取り掛かるところまで行くよ。

    BLABBERMOUTH.NET(2013-04-28)
    インタビュー動画 ↓


    インタビュー最後の方ではお互いのライヴ中の演奏ミスを笑いあう場面を語っていてバンドの雰囲気はかなり良さそうです。ただし新譜完成時期に関しては、発言がどんどん後退していっている気がしますが・・・。

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    ラーズ・ウルリッヒ「メタリカの次のアルバムを出せるのは2014年前半ぐらいかな」
    ラーズ・ウルリッヒが「Metal Hammer」で語るもろもろのこと。
    やっぱりメタリカの新譜は出るまでに今しばらく時間がかかるっぽい件。

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    7月25日のラジオ局「99.3 The Fox」のインタビューでファンがニューアルバムを目にするのは近いのかと訊かれたラーズ・ウルリッヒは次のように答えています。(以下、管理人拙訳)

    「俺は「近い」って言葉は使っていない。って言うか、言うまでもないけど、地球の寿命に照らしてみれば、かなり近いよね。でもその他の観点から照らしてみれば、1・2回のフットボール・シーズンとか野球のシーズンとかホッケーのシーズンぐらいになるかもしれない・・・。今度は映画のプロジェクトをやるし、この映画が終わったら、曲を書く作業に戻るだろう。2013年後半、あるいは2014年前半ぐらいかなぁ。どうなるか想像するのは難しいね・・・。2013年後半というのはちょっと楽観的とさえ思うよ。おそらく、現実的には今から1年半ぐらいでレコードを出せるんじゃないかな。うん、だから2014年前半かな。」


    larsulrichsolo2012

    BLABBERMOUTH.NETより(2012-07-27)

    前回の記事で2012年9月から、新譜制作に集中する旨の発言をしたラーズですが、いざアルバム完成となるともっとかかるようです。。

    まぁ新譜以外にも映画の企画などファンが楽しめることをいろいろ考えてくれているようなのでそちらも楽しみたいなと思いますよ、ボクは!

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    ラーズ・ウルリッヒ、「メタリカがニューアルバムに集中するのは9月から」

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    制作中の新譜についての方向性、3D映画でやろうとしていること、まさに今メタリカに訊きたいことについてドンピシャで答えてくれています。
    いつもどおり管理人拙訳にてどうぞ。

    昨秋、メタリカは2008年の『Death Magnetic』の次作となるスタジオ・アルバムの制作を始めた。過去3年のツアー中のリハーサル・ルームで行われたリフやフレーズを元に。

    「7、8曲ぐらいになるかな」とメタリカのラーズ・ウルリッヒは『Rolling Stone』誌にリック・ルービンが再びプロデュースを務める新譜について語っている。「新譜制作は行ったり来たりを繰り返している。何かアイデアを考えたと思えば、そこから離れて次のことを進めたり、何か基礎的なことをやっては、ほったらかして、また舞い戻ってくるんだ。来月はまた制作に戻って曲を装飾し始める。『このパートは2倍にしよう、あと中間部はちょっとアイデアを考えようって感じでね。」

    「もし、『Death Magnetic』が(1988年の)『...And Justice For All』の理屈の上での後継だとしたら、次のアルバムはブラックアルバムよりもヘヴィになるだろうね。」ギタリストのカーク・ハメットは『Rolling Stone』誌上で1991年の『Metallica』の別称を使ってこう語った。「俺たちは『Death Magnetic』でやったような複雑さの極致まではやっていない。今考えついているものはよりグルーヴ志向で、90年代初期にやったようなものをさらにヘヴィにしたバージョンだね。」

    「みんなが昔のものについて語るとき、『Justice』のことを考えるんだろうけど、あのアルバムの「Harvester Of Sorrow」を考えてみてくれよ。まさしくシンプルな5分の曲さ。そして「Fuel」(『Reload』(1997)収録)は不変の熱いライヴ曲さ。今はより短くするほど、より適切なんだと思っているよ。」とラーズは語る。

    メタリカ出演の3D映画については制作初期段階で、2013年夏の公開を目指している。タイトルはまだ未定で、脚本と監督は決まっているとのこと。「『The Song Remains The Same』を撮ったらと想像してみてよ。」とラーズは1976年のレッド・ツェッペリンの映画を引き合いに出して語る。「75%はコンサートで25%は他のもので、180度変わるんだ。コンサートじゃない場面ではバンド・メンバーじゃなくて、ストーリーが進行して、コンサートを舞台にしているんだ。」

    ラーズによれば、メタリカのメンバーが自身で映画に出資しているという。「俺たちはこういったことには自分たちで支払う方だ。誰かの金を受け取ったら、そいつらの意見を考慮しなければならなくなる。そうなったら面白くないからね。」

    カークは3D映画について、「俺たちは最初、やりたいとは思わなかったんだよ。俺たちのマネージャーによって夢中にさせられたんだ。これはムチャクチャ面白いし、俺たちはこれまでにやったなかでも最大のメタリカ・ライヴをドデカいステージでやって、ネクストレベルなものができると思ったんだ。」

    BLABBERMOUTH.NET(2011-01-08)
    今回はカークの方が「そそる言い方」をしているような気がします(笑)
    また、デス・マグネティックとは方向性を変えてくるようですね。そのために今あるデス・マグネティックで残った素材を「Beyond Magnetic」で全部吐き出したかったのかしら。ブラック・アルバム完全再現ツアーが決まったことで何かしらの影響があったのかしら。などと妄想いくばくか。

    Beyond_Magnetic
    Beyond Magnetic

    いずれにしてもすぐは出来なさそうな悪い予感もしますが。。

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    リック・ルービン、メタリカとの新譜制作開始について語る。
    鶴次郎、メタリカが新譜制作に着手していることを明かす。
    メタリカが3D映画プロジェクトを公式に認める。

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    『Death Magnetic』に続き、次作もメタリカのプロデューサーを
    つとめることになっているリック・ルービンがビルボードにて
    メタリカの新譜制作についてインタビューで答えています。

    rick-rubin-profile

    【リック・ルービン、レッチリとメタリカの新譜制作とアデルの快進撃は“始まったばかり”】

    (前略)

    曲を書き始めることについてラーズとサンフランシスコで話し合った。
    今度は何を焦点にして(曲の制作を)探求していくかをね。
    それが何になるか、
    私はまだちょっと考えている。

    私は(彼らに)多くの質問を投げかけるだろうし、彼らが
    書いてきたリフを聴くことになるだろうね。

    普通は、方向性を指し示すものを聴いて、そこから導き出されたものに
    ついて我々は話し合うことになるよ。

    Billboard.com(2011-06-20)

    また禅師のようにメタリカを導いてくれるのでしょうか。
    ルー・リードとの共同作業にはリック・ルービンは
    ノー・タッチだったようですね。

    リックは『Death Magnetic』の制作時にはメタリカに向かって

    「まるで生まれて初めてレコードを作るような気持ちになれ!」
    「レコード契約を取るためのアルバムを作るつもりになれ!」
    「そのために最高の10曲を書け」


    と言っていたそうですが、今度はどんなコンセプトで
    メタリカをプロデュースしていくのか楽しみです。

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    「リック・ルービンとはまたいつか一緒に」ラーズ・ウルリッヒ語る。
    メタリカ、デス・マグネティックに続く新作もリック・ルービンがプロデュースの模様。

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    新作発表か!?とにわかにざわつくニュース。

    以前の記事で、カーク・ハメットが『Rolling Stone』誌に漏らした
    「100%メタリカのレコードってわけじゃない」プロジェクトについて
    公式発表がありました。管理人拙訳にてどうぞ。

    【極秘レコーディング・プロジェクト?】

    数ヶ月前、カーク・ハメットが「本当に100%メタリカじゃないレコード」
    という新しいメタリカのプロジェクトをほのめかしていた。
    カークはちょっとフライングしてしまったかもしれない。
    (あの後、おしおきとして腕立て伏せさせておきました。)

    他ならぬ伝説的人物、ルー・リードとのコラボを果たした
    アルバムのレコーディングがちょうど完了したことを
    アナウンスすることができて、我々は十二分に誇りに思う。

    2009年10月に行われたロックの殿堂25周年コンサートで
    喜んでルーとの共演を果たして以来、一緒にレコードを
    作るというアイデアについて議論してきた。

    目先の利く、ベイ・エリアに住んでいる人の中には、
    サンフランシスコ広域圏でルー・リードの目撃例の
    ニュースに気が付いていたかもしれない。

    我々はこの数ヶ月、たしかにメタリカHQのスタジオで
    断続的に取り組んできた。(その他の)メタリカ関連の
    プロジェクトのため、超高速で10曲をレコーディングし、
    今のところいつそれを聴かせることができるかはわからないが、
    先週の極秘に行ったレコーディング・セッションについて、
    こうして公表できて、とてもエキサイトしている。

    ロック史のなかで真の革新者にして最も影響力のある
    ソングライターであり、ミュージシャンであり、パフォーマーである
    ルー・リードのヴェルヴェット・アンダーグラウンドやソロでの
    仕事は我々や我々の仲間から長きに渡り崇められ、
    尊敬されるような質を保ち続けている。

    我々はこうしてレコーディングを終えたレコードを聴いて
    もらうのが待ちきれない。我々が我々自身について
    ここらで語るのが好きなので、この情報の更新をチェックよろしく。
    彼らと戻ったときにさらなる詳細を持ってきます!

    Metallica.com(2011-06-15)

    う〜ん。メタリカ&ルー・リード名義で発表するのかな?
    いまだに謎が多いです。
    10曲レコーディングとありますがNew Songの記載もないし。
    本人参加のトリビュート盤かなぁ?

    それにしてもジェイムズやラーズに腕立て伏せさせられている
    カークを想像したら笑える(笑

    【追記】
    カークが口を滑らせた『Rolling Stone』誌でその他のメンバーの
    コメント、ビルボードでさらなる詳細が掲載されたので続けて
    管理人拙訳にてどうぞ。

    【メタリカとルー・リードがニュー・アルバムで協力】

    ラーズいわく、「90%は」終わっているが、どうリリースするか
    プランはまだとのこと。ルー・リードはレコード契約を行っておらず、
    メタリカもワーナーとの契約は満了している。

    さらにラーズはこう語る。

    「俺たちはどこへ行こうと自由だ。これをみんなに聴かせるのが
    待ちきれないほど興奮しているよ。俺たちがこれだと感じるなら
    どんな方法ででもね。」

    ジェイムズはひとつ条件を挙げる。

    「みんながこれを聴くときはその場にいたいなとルーに言ったよ。」

    こう言って笑うと続けてこう語る。

    「これを聴いた人たちの顔を見たいんだ。」

    Rolling Stone(2011-06-15)

    【メタリカがルー・リードとニューアルバムをレコーディング】

    (前略)

    2曲の曲名も明らかにされた。1曲は「Pumping Blood」で1テイクで
    とった7分のメタルソング。もう1曲は「Mistress Dread」と題された、
    ルー・リード主導のナンバーとなっている。

    Billboard.com(2011-06-16)
    というわけで新曲書いたようですね!

    どうリリースするかもわからないとのことで、レディオヘッドの
    『‌イン・レインボウズ』のときみたいに「価格はあなたにおまかせ」
    ダウンロード販売なんてやったりして(笑

    ちなみにオフィシャルサイトではレコーディングのときの写真が
    公開されています。

    【再追記】
    『Metal Hammer』誌でのルー・リードとメタリカのインタビューも
    管理人拙訳にて追記しました。

    【Loutallicaが激白!
    メタリカとルー・リードが来たるアルバムについて語る。】

    ルー・リード 「天国でできたような組み合わせだね。一緒にプレイした
    最初の日からそれはわかったよ。『なんてこった、目の前の出来事は
    完璧じゃないか。』ってね。」

    ラーズ 「俺たちがここまで自由だと感じたのはこれまで考えもしなかった。俺たちと外界との境界がまったくない。『俺たちがそこへ行っちまったらどうなるんだ?』なんて感じもなかった。俺たちの力は(ここでルー・リードが身振り)間違った地点にたどり着くことなんてないって感じだね。」

    ルー 「そういった力はメタリカがもたらしたんだよ。かなり洗練されているから、どこへ行こうともその力がついてまわったんだ。」

    ジェイムズ 「ラーズと俺は(ルー・リードのデモを)こんな感じで聴いたよ。『わぁ!ずいぶん変わっているな』って。最初はおっかなかったよ。その音楽はとても開放的(オープン)だったからね。でもそれからこうも思ったんだ。『これならどこへでも行けるな』ってね。」

    カーク 「俺たちが彼のバックバンドとは感じなかった。俺たちはこれまでにはなかった状態となって違うバンドのように感じたよ。」

    ロバート 「これで俺たちはまたさらにいいバンドになったね。」

    Metal Hammer(2011-06-17)
    ルー・リードとの共同作業を通じてバンドもいい状態のようです。
    それにしてもジェイムズもギョっとした音楽ってどんなだろう?
    また予測も付かないものになりそうです。

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