メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:伊藤政則

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    2017年12月23日にTVK(神奈川テレビ)の「RockCity」にてラーズ・ウルリッヒの最新インタビュー第3弾が放送されるとのこと。「Moth Into Flame」のミュージックビデオも放送されます。

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    http://www.tvk-yokohama.com/rockcity/

    インタビューの内容的にはB!誌掲載のものと同じと思われますが、ラーズ自身が語る映像を見ようと思います。

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    12月2日にTVKで放送された、伊藤政則氏によるロンドン公演バックステージでのラーズ・ウルリッヒのインタビューを表情とともにご紹介。初来日公演当時のこと、『Master Of Puppets』について語ってくれています。

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    −BOXのなかにボクのインタビューの映像も入ってるんですけど、実はインタビューは日本公演のリハーサルやったんですかね。そのリハーサルの後にインタビューしたんですけど、あの時ジェイソン入ってすぐだったので、日本公演のリハーサルが必要だということでリハーサルしたんだと思うんです。その辺のこと覚えています?

    もちろん、あれは大変な時だった。事故があってクリフが他界した。全てがクレイジーで混乱していた。当時、日本公演がブッキングされていて、ツアーを日本で締めくくる事になっていた。
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    日本に行くのは初めてだったけど、苦しい状況に追い込まれ、これからどうするか次に何をするべきかと考えた結果、それを乗り越えて進む事にした。クリフもきっと継続していくのを望んでいると考えベストなのは続ける事だと思った。
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    ジェイソン・ニューステッドはまるで神からの授かりもので天から僕達の世界に舞い降りた。そうやって僕達は日本に行ったんだ。

    僕らはまだショックで周りに何が起きているのか理解しようとしている時だった。ジェイソンとロサンゼルスで何公演かやったんだが、あれは確かアナハイムだったと思う。その後日本に行ったんだが、初めて行った日本で全ての公演をやった。そこには新たなエネルギーがあった。
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    日本については行った事のあるバンドから素晴らしい市場、国であり、ファンも素晴らしく、ホテルや駅などで誰もが歓迎してくれると聞いていた。それでもさっきも言ったようにショック状態だったという不思議な状況で僕らはかなり飲んでいて少しイカれていた。いや、ある程度はいつもイカれているけど、あの時は更にイカれていて傷ついていたんだ。
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    日本にいて日本のファンや観客の愛を感じられたのは良いものだった。

    −今改めて『Master Of Puppets』というアルバムについてどう思いますか?

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    素晴らしい質問だね。どれがお気に入りかと言うのは避けたいし、『Master Of Puppets』は僕の一番のお気に入りだとは言えない。『Ride The Lightning』や『...And Justice For All』その他にも不公平だ。全て同じように好きだよ。そうでなければ最初から作っていなかっただろうしね。もちろん中には他のよりも良い感じで年を重ねているものもあるし、ファン、ジャーナリスト、評論家などにとって重要度が違うものもある。

    ただ重要な年だったのは間違いない。
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    初めてアメリカのツアーに出てアリーナ公演をした。ありがたい事にオジーとシャロンがアメリカで一緒に演奏させてくれたんだ。日本に行ったのも初めてだったし、クリフの事件というクレイジーな一件もあった。多くの人にとって『Master Of Puppets』というのは・・・カークとクリフは『Kill 'Em All』の曲が書かれた後にバンドに入ったので、彼らと初めて一緒に曲を書いたのは『Ride The Lightning』でだった。『Master Of Puppets』ではカークとクリフが違った形で貢献してよりバンドでの共作となった。『...And Justice For All』はジェイムズと僕だったが、『Master Of Puppets』は正にバンドでの共作と感じられ、誰もが貢献し、スタジオでの時間が長く、デンマークでゆっくり作っていく事が出来た。
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    ただ全てがタイミング良く上手くいったんだよ(笑)。

    あのアルバムの多くの曲を未だにライブで演奏する。多くの人にとってMETALLICAの中で重要なレコードなんだろうね。だからこれを世に送る事が出来て嬉しいよ。
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    (リマスター盤を)来年も1枚、その後1枚という感じで出すよ。そうやって願わくは全作出して行きたいね。

    すでにジャスティスアルバムとブラックアルバム時代のメモラビリアについてバンドから募集がされており、来年以降もリマスター盤の発売が続きそうです。来日公演のお話はPart3でしょうか。。。

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    2017年11月18日にTVK(神奈川テレビ)の「RockCity」にて放送されたラーズ・ウルリッヒの最新インタビュー。その続編が12月2日に放送されます。
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    さらにラーズのサイン入りアルバムアートワーク(おそらく『Master Of Puppets』か『Hardwired...To Self-Destruct』)のプレゼント(2名分)があるとのこと。「Atlas, Rise!」のミュージックビデオも放送されます。

    放送は12月2日の23:00から。

    来日公演の言及はあるのでしょうか??

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    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(2)
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(3)

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    11月18日にTVKで放送された、伊藤政則氏によるロンドン公演バックステージでのラーズ・ウルリッヒのインタビューを表情とともにご紹介。

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    Hey Everyone, It's Lars Ulrich. You watchin' Masa Ito's Rock City! See You Soon Tokyo!

    −夏のアメリカのスタジアムツアーどうだったでしょうか?観てないものですから是非教えてください。

    そりゃあデカかったよ。アメリカの野外で演奏するのは久し振りだから楽しかったよ。アメリカの夏のスタジアムには特別な雰囲気があるんだ。確か最後にスタジアムで演奏したのは2003年で、フルツアーをやってからかなり経っていた。予想以上に成功したアルバムを引っさげて、それが実現したのは素晴らしかったよ。

    25〜30公演やったけど、最もクレイジーな事は初めてMETALLICAを観る人がいかに多くいたかという事。15〜17歳の若者がいたし、キッズも最前列にいて、それが彼らにとって初METALLICAだったというのはとてもクールだし、35〜36年経ってもMETALLICAを初めて観るキッズが来てくれるのだから最高だよ。

    大規模な素晴らしいショーだが、スタジアムで演奏するには先程話したようにビッグにしなければならない。ステージも大きくスネークピットも。その前方に2つ目のドラムセットがあって巨大なスクリーンもあり、花火といったクレイジーなものがたくさんある。
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    こういったものはスタジアムでは可能であり、スタジアムだからこそやるべきものだ。METALLICAは毎回違った体験となるようにしているが、スタジアムはここ(ロンドンのO2アリーナ)みたいな会場とは異なる様にしている。ここはより親密にバンドが近いのが大切だが、スタジアムではデカくてパワフルにするのさ。


    −10代の若いファンを開拓しているMETALLICAは、どういうところが10代のファンを耕している要因になっていると思いますか?

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    ルックスの良さかな?(笑)若さ漲るエネルギーだったりして?(笑)こういうのは少し答えづらいと感じる質問なんだ。君みたいな尊敬すべきジャーナリストの方が理解しているのではないかと思うよ。なるべく考えない様にしている。驚いたのは、僕は最新アルバムの意見を聞きたくてファンと対話するのにミート&グリートを行っているけど、多くのファンにとってこのアルバムが一番のお気に入りだという事だ。君が一番好きな曲は何?と聞くと「Atlas, Rise!」と言う。そういうのを聞くと本作は新しいファンを結びつけたのだと思う。そこからもっと昔の曲に遡って体験するだろう。


    METALLICAを初めて聴いたのがソーシャルメディア、両親、友人など、どういう経緯だったとしても、何故かMETALLICAのやっている事が2016年2017年の全体像にはまり、上手く機能している。なるべく合理的に説明したり分析しすぎたりしない様にしているのは考え過ぎてしまうという危険があるからだね。来てくれるのは嬉しいし、初めてMETALLICAを体験する機会になっているのは良いものだが、何故来てくれるかって?それは分からないなぁ。来てくれるのは確かで僕達はそれをありがたいと思うし、35〜36年経った今でも人を結びつけれるという事は謙虚な気持ちにさせてくれる。

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    音楽というのは世界中何処にいても演奏しているのがアメリカのスタジアムであれ、イギリスのアリーナであれ、日本であれ、人というのは他の人達と繋がっていたいと思うものだ。人との絆を感じたいというのは人類の進化における基本的な部分で、音楽というのはそれが出来るものの一つなんだ。


    −METALLICAをヘヴィメタルバンドじゃなくて、METALLICAという一つのブランドとしてファンになっているファンが増えているような気がするんですけど、その辺はどう考えていますか?

    君が言うならどんな事も異論を唱えたりしないよ(笑)だからそれにはもちろん同感だ(笑)
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    この世にはMETALLICAの目線で世界を見ている者が4人いて、METALLICAは僕にとって世界への入り口やトンネルの様なものだ。何に対してもMETALLICAの目線で見ていこうとするんだが、その中でMETALLICAが何処に当てはまるかを考えるのはおかしな事だ。U2やFOO FIGHTERSがどうはまるのかについてなら話せるけど、それは僕が他の人同様に客観的な視点で見ているからだ。思うにエネルギーやパワー、人との繋がりはMETALLICAがオーディエンスに与えるもので、世界的に上手くいってるのはもちろん、音楽ジャンルを超えるものだと思いたいね。でもそれについて話すのを躊躇してしまうし話しにくいと感じるものだ。
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    METALLICAが何故素晴らしいか教えよう!なんて僕が言うのはどうかと思うし(笑)そういうのは他の人に話してもらった方が良い。


    −夏のツアーで日本の和太鼓を使って4人でプレイしていましたよね。あのアイデアはどこから持ってきたのでしょうか?

    ジェイムズは4人が一緒にドラムを叩くというのを以前からずっとやりたがっていたんだが、これまでそれをやるのにふさわしいタイミングやアイデアに恵まれなかったけど今年になって公演に変化を持たせるにはどうしたら良いか話し合っていたら、そのアイデアが浮上して最新アルバムからの曲「Now That We're Dead」のブレイクダウンに取り入れる箇所を見つけた。
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    和太鼓のような伝統に対する僕達の解釈と同時にみんなでプレイを披露する事が出来る機会でもある。ジェイムズは実はドラミングがとても好きで素晴らしいドラマーだ。いつもドラムセットの後ろに座りたがるんだが、彼にはドラムソロがあるし、とてもクールだよ。


    −普段のドラムと和太鼓だと叩き方がずいぶん違うと思うんですが、その辺の感触はどうですか?

    そうだね。違うし楽しいものだよ。秘密をバラす訳ではないが、あれにはトリガーパッド(訳注:ドラムの振動を電気信号に変換する機器、およびそこから得られるサウンド)を付けているんだ(笑)殆どの人が気がついているとは思うけれどね。公演を一区切りし一風変わったものを持ってくる為だ。異なる会場で演奏したり、マイクや他の技術的な事もトリガーパッドを付けた方がやり易いんだ。それがどういうものなのか、みんなのイメージを台無しにしていないと良いけれど。良いものだよ。出ていって一緒にやるんだ。
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    僕をドラムセットから離れさせてくれるから気に入ってるね(笑)


    来日公演の言及はなかったものの、いつもの口癖とはいえ冒頭のSee You Soon Tokyoには度肝抜かれました。インタビュー続編の放送に期待です。

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    11月18日のRockCityにてラーズ・ウルリッヒ最新インタビュー放送予定
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(1)
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(2)
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(3)

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    メタリカの「WorldwiredTour」イギリス公演を観に行った伊藤政則氏がラーズ・ウルリッヒのインタビュー取材を行った模様が、TVK(神奈川テレビ)の「RockCity」にて2017年11月18日(土)に放送予定とのこと。また「Hardwired」のミュージックビデオも放送されます。放送曜日が変わってだいぶ経っていますが、土曜の23時からなのでご注意を。

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    http://www.tvk-yokohama.com/rockcity/


    「2019年」「センターステージ(ラウンドステージ)」「2Days」「さいたまスーパーアリーナ」などのワードが、すでにトークイベントで出てきているのを漏れ聞いている次第ですが、ラーズの口からどんなことが話されているのかを映像でじっくり見たいと思います。

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    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(1)
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(2)
    「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(3)

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    あけましておめでとうございます。

    日頃よりメタリカ情報局へお越しくださいまして誠にありがとうございます。平成の世も早29年。思えばここを始めたのは2007年なので今年で10年目に突入です。始めた頃に10年先なんて想像もしませんでしたが、ここまで続いたのはひとえにお越しくださる皆様のおかげです。変わらぬご愛顧を本年もよろしくお願いいたします!

    昨年はとにかくメタリカの新譜『Hardwired...To Self-Destruct』に沸いた一年でした。2017年のメタリカはツアーの話題が中心になることでしょう。韓国ソウル公演を皮切りに「Worldwired Tour」が始まります。残念ながら1月のアジアツアーでの来日の芽はなくなりましたが、早いところ来日公演が実現してほしいものです。年末にLINE公式アカウントが出来たのは、主に日本向けと思われるので決して忘れ去られたわけではないと信じています。

    メタリカが新譜発表後に行ったTV収録を含むドイツ、フランス、イギリス、カナダそして本国アメリカのライヴは、いずれもメタリカにしては小規模の会場でした。新曲の手ごたえをファンの間近で感じて今後のアリーナツアーに向けた布石になっていくのでしょう。

    ツアー以外では、持ち越しになっているCDでも出すと言ってた『No Life 'Til Leather』、もともとは昨年秋に出す予定と言われていた『Master of Puppets』のリマスター盤といったところでしょうか。とにかく今年も新たな動きについて追って行ければと思います。

    最後に管理人が年賀状用に描いたメタリカのエピソードのお粗末漫画を晒しておきます。

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    2017年が皆様にとって忘れがたい素晴らしい年になりますように!

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    TVK(テレビ神奈川)の「伊藤政則のROCK CITY」2016年12月2日放送分からラーズ・ウルリッヒのインタビューの続きを。これまで同様、ラーズ・ウルリッヒの表情とともにご紹介。

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    −『Death Magnetic』の曲に比べるとニューアルバムの方がバンドのライヴ感、ライヴのグルーヴ感を強く感じるのはなぜだと思いますか?

    僕もそう思うね。(しばらく考えて)グレッグ・フィデルマンのおかげだ。ここでレコーディングしてその時のマイクもまだ立っているし、セッティングがほとんど変わっていない。もうずっとグレッグが僕らのライヴものをミックスしてきたから、どうしたらMETALLICAのサウンドがベストな状態に聴こえるのかわかっている。

    このアルバムのサウンドというのは・・・また言うけど僕はリック(・ルービン)が大好きで仲の良い友達だから、悪口みたいな事は一切言いたくないんだけど、リックはもう少しドライなサウンドにしたい人なんだ。もっと中音域が活きたサウンドというか、僕らはもっと広大なサウンドにしたかった。このマイクを見るとわかると思うけど、この部屋の音環境を上手く活かしている。僕らは自分達のサウンドをもう少しビッグな感じにしていきたい。『Death Magnetic』はミキシングでちょっと乾いた感じになってしまった。
    リックがそういうサウンドを求めていたからね。
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    グレッグにはもっとルーズな感じでと話をした。ラフなエッジが感じられて、全てがあまり完璧すぎないようにね。そういったサウンドがこのアルバムでは聴くことができる。エッジがルーズな感じになっているって多くの人から言われるね。

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    −まぁでもボクはハッキリ言いますけど、ここ10年、15年のなかのメタリカのベストアルバムだと思いますけどね。

    ありがとう。ありがとう、それは嬉しい。歳を取ってこんなものに誰かが注目してくれているということが素晴らしいことだ。アルバムを作って、やることをやって、世界中を飛び回って、クレイジーなことをやりまくって人生を謳歌して、こういうことについて考える暇なんてまったくないくらい突っ走ってきた。そして年齢がいってハッと気がつくと、まだ注目してくれているのが異常だと思うんだ。METALLICAは多くの人達と高いレベルで共鳴し合っていて、それには驚かされてる。歳を取るほどこれが非現実的だなと思うんだ。まだ注目してくれているということに驚いている。

    今年は大きなショーを2つやってきた。サンフランシスコのAT&Tでスーパーボウルのウィークエンドショーをやって、ミネアポリスのバイキング・スタジアムのオープニングでも演奏した。5万人の前で演奏することができて、5分とか10分で売り切れたんだ。クレイジーだよね。年齢層も若い人から年怜のいっている人まで、あらゆる人達が来ていてみんながまだ注目してくれているということが凄い。ミネアポリスは福岡や札幌ぐらいのアメリカでは中ぐらいの都市なんだけど、そこのプロモーターとコンサートが終わってから話していたら、50%のチケットはミネソタ州以外の人達が買っているようなんだ。
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    他の州から観に来てくれている。それってクレイジーだよ。わざわざライブを観に来る為に旅をするなんてさ。人々がそういったことをまだやっているということが凄い。
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    君のコメントにはとても感謝しているよ。どの曲かはあえて言わないけど、(マネージャーの)クリフ(・バーンスタイン)が言っていたよ。ニューアルバムには『Black Album』以来のベスト・ソングが入っているって。それがどの曲か皆で当てて欲しい(笑)


    自分も若い頃、さんざん外国でライヴ観に行ってたじゃないか!とツッコミ入れたくなりましたが、その状態を長く続けられていることに単純に驚いているようです。


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    TVK(テレビ神奈川)の「伊藤政則のROCK CITY」2016年11月18日放送分からラーズ・ウルリッヒのインタビューの続きを。前回同様、ラーズ・ウルリッヒの表情とともにご紹介。

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    −曲順を決めるのはすごい難しかったようですね。最後の最後で曲順を変えたのはどうしてですか?

    こういう風に言ったらわかるだろうか?歳を取っていくと全ての作業が大変になってくる。そういう事で歳を重ねるにつれてアルバムを作るのは大変になってくる。
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    曲順を決めていくのも全てね。前のMETALLICAのアルバムを考えると曲順は大体すぐ分かる。曲を書いたりスタジオに入る前から分かっていてスタジオで何か作業をやる前から曲順は決まっていた。「Enter Sandman」を書いた時、オープニング曲になるってすぐ分かったね。初日にもう分かっていたけど、このアルバムにどの曲を入れるか決めたのは7月でかなり遅れていた。最初に決めた曲順がどう聴こえるか分からなかったけど、実は元々俺が直感的に考えていた曲順があったんだ。
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    でもギリギリで変えたんだ。この2曲を入れ替えた。アナログ盤は素材を早く提出しなければならなかったので、直前に変えてアナログ盤はそれで出した。けどCDに関しては3〜4週間あった。デジタル・ダウンロードとかiTunesもそう。それで曲順を暫く考えた。何で俺は直感を信じなかったんだろうって。何で変えたんだろう?って思った。95%ぐらい出来上がっていたけどCDとかデジタル・ダウンロードはまだ時間があったから、マークに電話をして元の曲順に戻したいって言ったんだ。元々僕の直感で作った曲順がCDとかデジタル・ダウンロードで見る曲順でアナログ盤は違う曲順だから特別なものになっている。自分の直感、自分の気持、最初に考えていた事に従うべきなんだ。歳を取るとそれが正しいのか疑問に思う。20代、30代の時って疑問に思わない。ただ実行するだけ。あまり考えないでやるのに歳を取ると考え過ぎてもの事が難しくなる。


    −曲順を変えたことでどういう風に変わったと思いますか?

    そんな違いはないのかもしれない。最初から最後まで曲を聴く人にとってこれは一つの旅だ。良い質問だね。ここからスタートして次はここに行ってあそこに行って、その旅をどう進行していくかだ。もちろんそれは主観的ではある。曲をシャッフルするプレイヤーを持っていたら、それはそれでいい。僕はこういった事を考え過ぎる傾向にあるんだ。選択肢があるなかで最高のものにしたい。クリエイティヴな作業にあまりにも従事し過ぎたりすると、これはこうあるべきだとなり、小さな事がとても重要に思えてくる。
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    それをちょっと客観的に考えるべきなんだ。色々な問題がある中、アルバムの曲順をどうしようかなんて別にどうだっていい事だ。けどベストは尽くしてる。前後関係からすると重要な事ではないし、こういう問題はいい事かもしれないし、たまに気持ちが変わったりしてもいい。


    よく冗談でだんだん大変になってくると言っているけど、本当に大変になってくるんだ。52歳でバンドをやるというのは22歳でバンドをやるよりも大変だ。人の輪の中で仕事をしなければならない。歳を取ると色々な事を頑張らなければならないんだ。今はお互いに良い人間でいようとしている。お互いに仲良くし良い雰囲気にしていく事。50代で喧嘩なんてしたくないだろう?雰囲気の悪い中に誰もいたくない。10年〜20年前だったらお互いに文句を言い合っていたよ。ジェイムズと以前は常に衝突してたけど、いつ揉めてもいい様な状況でも、今は彼が良い状況じゃない時は離れるようにしている。分かるかな?上手く行かせる為に労力を費やしている。難しいというのかわからないけど、歳を取るにつれて選択肢が増えて行く。


    これも嬉しい悩みなんだけど、素材がいっぱいあって、カークが500くらいアイデアが詰まった電話を無くしたことがあったけど、アイデアは1000くらいあるから、この先20年くらい活動してもアイデアが不足する事はない。
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    それがいいものかは分からないけど。20〜30年前はアイデアが8くらいしかなくて、アルバムに8曲くらいしか収録されていなかったり、今は1500くらいのアイデアがある。喜ばしい事なんだけど、歳を取るにつれ楽にはならない。正しい事、最高な事はどういう事なのかというのを考えたりする。だからルー・リードと一緒に作る事が重要になってくる。直感的に考える事を教えてくれる。時間を掛けて作ってもいいけど、彼みたいに1テイクで作っていく事もできる。けどそれは集中してやらなければならない。やっていくうちに学び、常に広い視野で色々見ていくべきだ。この曲順とこの曲順がって重要じゃないんだけどベストは尽くしてる。


    −今回、CDは2枚組、アナログは4枚組ですけど、かつてラーズが買った2枚組LPで一番好きなものは何でしょうか?

    (ディープ・パープルの)『Made In Japan』、(UFOの)『Strangers In The Night』、(キッスの)『Kiss Alive』の一枚目。ブルー・オイスター・カルトの『On Your Feet Or On Your Knees』、彼らの初めてのライヴ・アルバム。
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    それらの2枚組アルバムが最初に浮かぶね。ツェッペリンの『Physical Graffiti』『The Song Remains The Same』、これらのレコードは好きだしリスペクトしているんだけど、『Made In Japan』『Strangers In The Night』やブルー・オイスター・カルトほどは聴いていないね。分からないや、あとなんだろう?教えて


    −私はピンクフロイドの『The Wall』が好きですね。

    そうかそうだよね。俺にとっては・・・レーナード・スキナードの1stライヴ・アルバム『One More From The Road』とか聴き始めるにあたって良いアルバムだよね。
    曲順については以下の通り、「Dream No More」と「Am I Savage?」の2曲の位置を変えています。

    ※CDの曲順
    Hardwired
    Atlas, Rise!
    Now That We’re Dead
    Moth Into Flame
    Dream No More
    Halo On Fire
    Confusion
    ManUNkind
    Here Comes Revenge
    Am I Savage?
    Murder One
    Spit Out The Bone
    ※アナログ盤の曲順
    Hardwired
    Atlas, Rise!
    Now That We’re Dead
    Moth Into Flame
    Am I Savage?
    Halo On Fire
    Confusion
    Dream No More
    ManUNkind
    Here Comes Revenge
    Murder One
    Spit Out the Bone

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