セールスフォースのCEO、マーク・ベニオフとの対談を行ったラーズ・ウルリッヒ。2017年11月9日、Dreamforce(セールスフォースが主催する世界最大のソフトウェアカンファレンス)のなかで行われたこの対談のなかでメタリカが継続的に成功している要因についてラーズなりの分析が語られていました。管理人拙訳にてご紹介。
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2つの要素があると思っている。
1つは、創造的な観点で見ると、後ろを見返すんじゃなく常に先を見ていく必要があるんだ。あらゆるものを隅々までひっくり返しては、目や耳をオープンにして、インスピレーションを得なければならないし、その影響や全ての素晴らしい文化を、音楽であろうとアートであろうと映画であろうと、行くべきところに自分をその過程に持っていくようにオープンでいなければならない。
しっかりと操縦していくことと、なすがままでいることの二分法ってだけじゃなくて・・・踏ん張って、行くべきところに行こうと脱線しないように気を付けている、さながら電車みたいなもんだね。
35年間、レコード制作を振り返ってみようとはしてこなかった。自分自身に挑戦して、自分たちを触発させるような他のものを見て、音楽が自分たちをどこか違う場所に連れて行ってくれるよう促すんだ。
2つめに、グループでいるとき、集団でいるときっていうのは、他人と働く術を知る必要がある。共感を学ばなくちゃならないし・・・他の誰かがハンドルを握って、自分がその後部座席にいるとしたら・・・均衡が取れるよう、バンドの誰かにアイデアが固まっていくことが本当に重要だということを学ばなければならない。
個人的には100%賛成じゃないかもしれないけど、グループという環境で働く内部力学のバランスを取るという点で、他の人とどうやって仕事をしていくかを知っていなければならないんだ。
音楽グループで20歳でいたら、悪友といるようなもので簡単なことだ。50歳になってみんなが自分のパターンを手にして誰かに話しかける。ローリング・ストーンズだろうと友人であるU2だろうとレッド・ホット・チリ・ペッパーズだろうとこの数年でDreamforceにやってきた素晴らしいバンドであろうと、50代のバンドは多くのことを必要とするんだ。
俺たちはバンドを機能させるというだけでメタリカに多くの時間を費やしている。バンドに必要なスペースをみんなに与えるという点でバンドの機能を高めていくために、より多くのリソースを割いている。
知っての通り、誰かが子どもと一緒にお出かけするために春休みを取る必要がある。そんな週は俺たちは働かない。誰かがこれが必要、また誰かがあれが必要ってね・・・全てのドアはオープンなんだ。頭の中に他の何かがある状態でバンドメンバーとして何かをやろうとする立場に身を置くことはすなわち、終わりの始まりだからね。
だからグループの力学に取り組むのに多くの時間を費やす必要があるんだ。俺たちは10年、15年前くらいにどうにか変わった。俺たちはみんな少しばかり成長して、自分たちの人生観を最優先させたんだ。
メタリカの最初の20年は、まずバンドありきで個人や家族は二の次だった。10年、15年前に俺たちはそのモデルを取り替えたんだ。今、個人と家族が一番でメタリカは二番。それが俺たちに機能的なダイナミズムを与えてくれた。
俺たちはこれまで以上に健康だし、それが俺たちがこの25年で最高の時を過ごしている理由のひとつになっていると思う。
BLABBERMOUTH.NET(2017-11-29)
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