ラーズ・ウルリッヒとメタリカのマネージャー、ピーター・メンチがMusic Weekのインタビューにて、映画『Through The Never』や、2012年と2013年の2回行われたきり再開の目途が立っていないメタリカ主催の「ORION MUSIC + MORE Festival」について語っていました。管理人拙訳にてご紹介。
以前にもOrionフェス復活を語っていたラーズ。ヨーロッパで行うにしてもその他のフェスとどう差別化していくのか企画力が問われるところ。Orionフェスは未経験なので復活となれば、ぜひ行ってみたいです。
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メタリカはどのようにして芸術的感覚とビジネス的なを両立させるのだろうか?
ピーター・メンチはこう主張する。「全ては同じ意味合いなんだ。我々はルー・リードとアルバムを制作したが、何のビジネス的な意味もなかった。でも我々はトライした。評論家はあれを嫌っていたようだが、数年前にダウンロード・フェスティバルやレディング・フェスティバルに出て、人々が見に来るのを(批判によって)止めることはなかった。彼らは交響楽団とのアルバム(1999年の『S&M』)もやったし、20年経っても誰もそんなことやっていない。メタリカは今や図太いって観点で言えば、誰も傷つけることはできない。彼らは挑戦できるし、遅かれ早かれ全てはメタリカに返ってくるんだ。」
そのような賭けの1つが映画『Through The Never』だった。このプロジェクトについてラーズ・ウルリッヒは、メタリカがハリウッドの配給システムを避けようと「噛みつく以上に」食いちぎるところを示したと語る。自己資金で作ったこのIMAX映画は数百万ドルの赤字を出したと報告されている。
メンチはこう説明する。「私はコンサート映画をやるべきだという考えだった。ジャスティスのツアー(1988年)をした時にたった7歳だった人たちが観たことのないものを再現するべきだと思っていた。バンドメンバーは座ったままこうだ。『OK、それは良い考えのように聞こえるけど、俺たちはその背後に物語があるべきだと思う。』私は『OK、わかった。もっとお金がかかるけど、どれやってみよう。』と言ったよ。我々はそれで何とかやった。素晴らしいコンサート映画だよ。振り返ってみてもそう悪い映画じゃない。いつかはみんなあれを理解するだろう。誰か『あの映画がクソだったから二度とメタリカは聴かない』なんて言ってたかい?そうはならなかった。面白くなかったかもしれないし、わからなかったかもしれないが、クソじゃない。」
同じように大胆なものとして挙げられるのが、フェスティバルへの挑戦だった。2012年、メタリカはアトランティックシティでOrionフェスを開始し、2013年のデトロイト開催へと続いた。数百万ドルと噂される莫大な費用にもかかわらず、ウルリッヒはその復活を否定していない。
「Orionは俺たちのものだ。」ラーズはそう口火を切った。「相応しい時と相応しい場所で、俺たちは間違いなくあれを復活させるだろう。」
彼はバンドの思考プロセスを思い出して笑った。「よし!俺たち自身のフェスティバルを始めようぜ!言うのは3.5秒だけど、企画としてまとめるには35億時間かかる。フェスティバルを始めた人はおそらく5年から10年は専念しないとと言うだろう。俺たちはサイコロを振って、身を投じた企画はどちらも最終的には望ましい企画とならなかった。アメリカで2回やったが、どちらも芳しくなかった。ヨーロッパで何かやるかもしれないと話していたと思う。間違いなく復活させるだろうね。」
Music Week(2017-12-11)
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