メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:ビートルズ

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    ロジャー・ダルトリー(ザ・フー)と写真家アリステア・モリソンが70人以上の伝説的ミュージシャンとコラボした祭壇画アート「The Adoration Trilogy」がロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)で発表されました。

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    メタリカからはジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒが参加。

    参加全アーティストは、ブライアン・アダムス、ジェフ・ベック、ジョージ・ベンソン、ジョン・ボン・ジョヴィ、アリ・キャンベル、ジョージ・クリントン、アリス・クーパー、エルヴィス・コステロ、ロジャー・ダルトリー、レイ・デイヴィス、ドノヴァン、ジ・エッジ、ミック・フリートウッド、ピーター・フランプトン、ピーター・ガブリエル、リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アート・ガーファンクル、ボブ・ゲルドフ、バリー・ギブ、デヴィッド・ギルモア、ロブ・ハルフォード、ジェイムズ・ヘットフィールド、ビリー・アイドル、ティト・ジャクソン、ビリー・ジョエル、ブライアン・ジョンソン、ウィルコ・ジョンソン、ジョン・ポール・ジョーンズ、ケリー・ジョーンズ、ミック・ジョーンズ、トム・ジョーンズ、ゲイリー・ケンプ、ニルス・ロフグレン、ニック・メイスン、ブライアン・メイ、ポール・マッカートニー、ドン・マクリーン、ヴァン・モリソン、オジー・オズボーン、ジミー・ペイジ、カール・パーマー、ロバート・プラント、イギー・ポップ、スモーキー・ロビンソン、フランシス・ロッシ、ニール・セダカ、スラッシュ、ブルース・スプリングスティーン、ザック・スターキー、リンゴ・スター、ロッド・スチュワート、ジェームス・テイラー、ロジャー・テイラー、ピート・タウンゼント、スティーヴン・タイラー、ラーズ・ウルリッヒ、エディ・ヴェダー、リック・ウェイクマン、ジョー・ウォルシュ、ポール・ウェラー、ブライアン・ウィルソン、スティーヴ・ウィンウッド。(Bryan Adams, Jeff Beck, George Benson, Jon Bon Jovi, Ali Campbell, George Clinton, Alice Cooper, Elvis Costello, Roger Daltrey, Ray Davies, Donovan, The Edge, Mick Fleetwood, Peter Frampton, Peter Gabriel, Liam Gallagher, Noel Gallagher, Art Garfunkel, Bob Geldof, Barry Gibb, David Gilmour, Rob Halford, James Hetfield, Billy Idol, Tito Jackson, Billy Joel, Brian Johnson, Wilko Johnson, John Paul Jones, Kelly Jones, Mick Jones, Tom Jones, Gary Kemp, Nils Lofgren, Nick Mason, Brian May, Paul McCartney, Don McLean, Van Morrison, Ozzy Osbourne, Jimmy Page, Carl Palmer, Robert Plant, Iggy Pop, Smokey Robinson, Francis Rossi, Neil Sedaka, Slash, Bruce Springsteen, Zak Starkey, Ringo Starr, Rod Stewart, James Taylor, Roger Taylor, Pete Townshend, Steven Tyler, Lars Ulrich, Eddie Vedder, Rick Wakeman, Joe Walsh, Paul Weller, Brian Wilson, and Steve Winwood)
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    Website
    http://www.theadorationtrilogy.com/

    instagram
    https://www.instagram.com/theadorationtrilogy/

    Facebook
    https://www.facebook.com/theadorationtrilogy

    制作の舞台裏映像はこちら。


    AltarnativeNationより(2017-12-01)

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    メタリカがライヴステージで使用するファンアートを募集中

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    前回の続き、ホラー映画関連のコレクターとしての顔を持つカーク・ハメットをインタビューした記事の後半を管理人拙訳にて。

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    家では、ハメットは友だちや従兄弟とモンスターで遊んでいた。彼のお気に入りのおもちゃはオーロラ社のモンスターモデルだった。暗闇で光る「Frightening Lightning」シリーズが出ると、彼は買い求めた。本の中でハメットは、初めて買ったのはフランケンシュタインの怪物だと語っている。彼は出来るだけ映画に近づけようと塗装を施した。次から次へとモデルを買い込み、彼が早めに寝ようとすると、光るクリーチャー・コレクションを凝視できるほどだった。しかし、彼は自分のモンスターモデルが大好きだったのと同じくらい、それらをぶち壊すことも大好きだったのである。

    「こういうことをするのは俺だけじゃないってことはわかっていたんだ。」ハメットは振り返る。「お風呂に入ろうとして、消毒用アルコールをみつけては、モンスターモデルにそいつをふりかけて、火を点けるんだ。モンスターの手にはテープで爆竹を括りつけて、火がついたら、爆発さ。火の点いた爆竹と一緒に屋根に投げ込んだり、手作りのパチンコで宙に舞わせたりしたこともあった。考えうるものは何でも、あのモンスターモデルにしでかしていたんだ。大はしゃぎさ。結果として、俺はモンスターモデルを全部ひとつずつ買っていたし、少なくとも7、8回以上は買っていた。組み立てて塗装するのも大好きだからね。キャラクターは大好きだったし、それをぶっ壊すのも大好きだった。一番のお気に入りはオペラ座の怪人だね。片腕を挙げて、手にマスクを持っているポーズなんだ。彼からマスクを取り上げて、そこに爆竹を持たせるのさ。俺たちはなるたけ破壊的になろうとしていたのさ。」

    ハメットが12歳の時、家族はサンフランシスコから20マイル離れたベイエリア、カリフォルニア州リッチモンドの隣にある小さな郊外の町、エル・ソルブランテに引っ越した。「全く突然のことで、俺は都市に住むっていう資質を持ち合わせていなかった。一番近いコミック本の店は少なくともバスで1時間半かかるバークレーにあった。だから俺のコミック本集めには大打撃だったよ。俺は模型のロケットを作ったり、音楽を聴いたりし始めた。」

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    メタリカとしてライヴに臨むハメットはユニバーサルの1930年代モンスター映画の希少なポスターを元にした4つのESPギターを弾いている。「The Mummy」ギターが一番人気だ。(サンフランシスコ国際空港ミュージアム写真提供)

    10代前半で、ハメットはレッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、シン・リジィ、クリーム、ZZトップ、レイナード・スキナード、サンタナ、ブラック・サバスといったレコードを集めるのに執心の向き先を変えた。ある夏、彼は地元の映画館でジミ・ヘンドリックスのドキュメンタリーを見て、永遠に彼の人生を変えることとなった。15歳の誕生日の1ヶ月前に、初めてのギターを買い、1979年に16歳でベイエリアで急成長するスラッシュメタル・ムーブメントのなかで最も影響力のあるバンドのひとつ、エクソダスを結成した。

    メタリカがリードギタリストのデイヴ・ムステイン(その後メガデスを結成することとなった)を1983年に解雇すると、他のメンバーたちはデビューアルバム『Kill 'Em All』のレコーディングのためにバンドに加入してもらおうと20歳のハメットを誘った。本の中でハメットは、とりわけ彼と同じくらいホラー映画、ビクトリア朝のホラー作家H.P.ラヴクラフトが大好きだったメタリカのベーシスト、故クリフ・バートンと親密になったと語る。そしてバンド全員でアルバム制作中にドライブインシアターで『死霊のはらわた(原題:The Evil Dead)』を観に行った。

    「14歳から始まったんだ。俺は音楽に熱中した。ギターを弾いていない時はリハーサルに行っていた。リハーサルでもなく、ギターを弾いてもいない時はライヴをやっていた。その3つともやっていない時は旅をしていた。それはホラー映画への興味より人生の優先順位で上にあったんだ。でもまだ空き時間にはホラー映画を観に行っていたよ。あちこちでコミック本やモンスターマガジンをひっつかんでいた。16歳の時にホラー映画のファンジン「Fangoria」が出たら、読み始めていたし。音楽に深く入り込んでいった時でさえね。白が黒になるような変化じゃなかった。俺はまだこのジャンルに足を洗っていなかったんだ。でも以前ほどは多くの時間をそこに割けなくなっていたよ。」

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    これらは1943年のベラ・ルゴシ主演の『吸血鬼蘇る(原題:The Return of the Vampire)』で、太陽の光を浴びて吸血鬼の頭が溶ける前と後を現した小道具だ。(サンフランシスコ国際空港ミュージアム写真提供)

    メタリカの『Ride The Lightning』が1984年の7月にメガフォースから発売されると、バンドメンバーはわずかではありながらもアルバムの売上げから2ヶ月の一度の給与小切手を受け取るようになった。

    「たくさんのお金じゃなかったけど、またコレクションを始めるには充分だった。再びコミック本を買い求め、おもちゃを集め始めた。おもちゃショーやコミックショー、骨董見本市に行き始めるようになったよ。地元の質屋やフリーマーケットも尋ねるようになったしね。1986年頃(メタリカが『Master of Puppets』のツアー中)には、ツアーで廻っているあいだにコミック本の店、骨董屋、おもちゃ屋を探していた。あとは知っての通り、俺はすっかりまたホラーコレクターモードになったってわけ。子供の時みたいに。止められないね。1984年頃から、音楽と家族とサーフィン以外の、俺そのものなんだ。俺はホラー映画愛好家なのさ。」

    メタリカのアルバムタイトルの多く(『Kill 'Em All』『Master of Puppets』など)は偉大なホラー映画そのもののような響きだ。

    高く評価された1989年のアルバム『...And Justice For All』の収録曲「One」のミュージックビデオは、1971年の反戦映画『ジョニーは戦場へ行った(原題:Johnny Got His Gun)』を編集したものだ。そのなかで、第一次世界大戦に従軍したアメリカ兵が砲弾を受けて腕と足を切断され、目と耳と口と鼻を破壊された。痛ましく、切り分けられた歌詞は映像に結びついている。「Darkness imprisoning me / All that I see / Absolute horror / I cannot live / I cannot die / Trapped in myself / Body my holding cell」2年後、メタリカはシングル「Enter Sandman」をリリースした。子供の悪夢に関する曲だ。ハメットによって書かれた耳に残るギターリフを元に、TOP20のヒット曲となり、無限の称賛を受けた。間違いなく、ハメットのホラーと音楽への愛は深く結びついている。

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    ハメットはバジル・ゴーゴーによるオリジナル画を持っている。例えばこの「Famous Monsters of Filmland」の表紙を飾った太陽の怪物のように。(訳注:映画『太陽の怪物(原題:The Hideous Sun Demon)』)(『Too Much Horror Business』とサンフランシスコ国際空港ミュージアム写真提供)

    「俺の人生全体の視点はホラー映画が色濃く反映している。自然と自分に流れるあの感覚と、湧き出る自分を音楽へと結び付けてきたんだ。四六時中暗いものを聴いていた。俺はじっと座って楽しい曲を弾くなんてタイプじゃない。独りでいるときも子供といる時でさえもね。俺は子供たちに言うんだ。「ほら、前に聴いたことのないこのクールなブラックサバスのリフをやってみよう。」とか「ねぇこれお化け屋敷みたいな響きじゃない?」とか「ほら、これはゴジラが東京で闊歩しているみたいな音だよ」ってね。だから当然、俺はマイナーキーな感じで生きてきた。ホラー映画はマイナーキーなんだ。」

    実際に、1960年代後半に初めて登場したヘヴィメタルのジャンルの多くのバンドが、不穏なサウンドとホラー映画のイメージを楽しんできた。オジー・オズボーン率いる先駆的メタルバンド、ブラック・サバスはその名前をボリス・カーロフ出演の1963年伊仏共同制作のホラー映画から取っている。また有名なモンスター・チューン「Iron Man」を生み出した。アイアン・メイデン、ジューダス・プリースト、スレイヤー、アンスラックス、メガデス、モービッド・エンジェルのようなバンドたちは皆、ホラー映画とオカルトからインスパイアを得た曲を演奏している。それはペンタグラムや溶けた骸骨、墓守、血まみれのナイフ、業火、角の生えた悪魔で彩られたアルバムジャケットに目を移しても明らかだ。『Too Much Horror Business』の中でハメットはこう語っている。「ヘヴィメタルをプレイしたり聴いたりしている人たちはホラー映画を理解できるよ。光と影の具合の全てが同じだからね。」

    こういったミュージシャンたちがTVで「Creature Feature」でB級ホラー映画を観て、おもちゃ屋でモンスターマニアを買って育ったという事実と関係しているかもしれない。しかし、1960年代のヒッピーカルチャーの燦然と輝く精神である「ラヴ&ピース&ミュージック」に対する反発の可能性も否めない。

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    映画『恐怖城(原題:White Zombie)』で使われたオリジナルのベストとジャケットを身につけたベラ・ルゴシ像と(訳注:オカルトの著作を数多く残した)アレイスター・クロウリーをおおまかになぞった悪魔崇拝の立案者についての映画『黒猫(原題:Black Cat)』の衣装を身につけたボリス・カーロフのマネキンのあいだに立つハメット。(『Too Much Horror Business』より)

    「言っておかなきゃならないのは、子供の頃にサンフランシスコに住み、サイケデリックなもの、どこでも靴を履かない長髪のヒッピーたちを見てきたってことだ。みんな裸足なんだ。狂ってるよ。理解できなかった。たとえ両親がそれを受け入れたとしても、俺自身の感性とは反していた。たぶん脊髄反射で、俺は別の方向、よりダークなものへと進んだんだろうな。俺はビートルズファンじゃないんだ。なぜかって?いつだってハッピーすぎるサウンドだからさ。彼らが気分が落ちて攻撃的になったとしても、俺がそれを聴くとまだハッピーな色彩を帯びているんだ。それは・・・ウゲッ!って感じ。」

    現在、フランケンシュタインの頭の形をしたスピーカーや子供の時には買う余裕のなかったたくさんのおもちゃのように、1960年代から70年代作られたいくつかの途轍もないほど素晴らしいモンスターのおもちゃを持っている、ハメットはそんな熱狂的ホラーファンなのだ。また彼はホラー映画のオリジナル衣装を着たベラ・ルゴシ、ボリス・カーロフの等身大フィギュアやモンスター映画で使われた頭や手を含むオリジナルの小道具を持っている。なかでも『吸血鬼蘇る(原題:The Return of the Vampire)』で吸血鬼アルマンド・テスラが太陽の光を浴びて溶けてしまう過程を描いた2つの頭部は最も魅力的なものだ。ハメットの家の壁には、バジル・ゴーゴーの描いた「Famous Monsters」の表紙イラストやジェームス・バマの描いたオーロラ社のモンスターモデルのパッケージイラストのオリジナル・アートが掛かっている。

    しかし、彼が扱うなかで最も熾烈な分野は映画ポスターの世界だ。1920年代から30年代の(劇場で使用される非売品の)オリジナルポスター映画の半シート、ワンシート(訳注:27×41インチ)、2シート、3シート、6シートサイズ、折込広告、小型ポスター、ロビーカードはとても貴重で、偽造者が高品質のインクジェットプリンターを使ってフランスの石版印刷の見た目を複製する方法を編み出したほどだ。本の中でハメットは、いかにしてオークションハウスから電話がかかってきたかという話をした。オークションハウスが言うには、彼が買った映画『フランケンシュタインの復活(原題:Son of Frankenstein)』の小型ポスターを偽物とにらんだFBIから連絡を受けたというのである。彼は犯罪科学調査のためにオークションハウスにポスターを返送しなければならなかった。

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    1922年にドイツの吸血鬼映画『吸血鬼ノスフェラトゥ(原題:Nosferatu)』が登場すると、ブラム・ストーカーの未亡人は著作権侵害で訴えた。裁判所は映画フィルムと宣伝材料を破棄するよう命じたが、この希少なポスターはすでにスペインへと出荷された後だった。(『Too Much Horror Business』より)

    1930年代のオリジナルポスターを探すとなると、多くの場合、モンスター映画華やかなりし頃のユニバーサル映画に携わった人たちに連絡することを意味する。ハメットは売買で「有名税」を課せられないようコレクター友だちの助けを借りる。つまり売り手は取引相手が有名人と知るやしばしば価格を吊り上げることがあるのだ。そんな世界にも関わらず、ハメットは自分がいるべき場所をようやくみつけたと感じていると語った。

    「映画ポスターコレクターのネットワークは全く機能してないし狂ってるよ。俺がこれまでに会った中で最高に狂ったコレクターやディーラーは、映画ポスターのコレクターとディーラーだね。こういうディーラーたちはゴールドラッシュの熱にでもやられているみたいなんだ。5本の指に入る価値のポスターを見つけると突然、金の卵でも見つけたみたいに振舞うのさ。まぁたしかに金の卵を見つけたんだろう、でも異様だよ。俺はそんなヤツらがあるポスターを入手した途端に人が変わってしまったのを見てきた。もっとポスターを買うために現金が必要だからと二重三重の抵当に入ってるコレクターもいるんだ。映画のポスターのこととなると冷酷無慈悲な人たちがいることを知っている。そういう人たちはポスターを手に入れるためには母親だって売り渡すんだ。」

    彼はこう続ける。「俺はこう思うんだ。「うわぁ俺と同じくらいトチ狂ってる人たちの集まりをついに見つけたぞ」ってね。俺は完全に映画ポスターコレクターマニアにぴったりなんだ。他のみんなと同じくらい同じ素晴らしいポスターが欲しい。結果として、こういう人たちに(自分が欲しいポスターのことを)話すことができないから、俺の友だちみたいに仲介者をやってくれる、ちょっと駆け引きのうまい人たちが必要なんだ。彼はこういった映画ポスターに付き物のすべての気質、機能不全、情熱といったものと折り合うことができるからね。」

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    1932年の『ミイラ再生』のワンシート・オリジナルポスター2つのうちのひとつは(ドルで)6桁で売られた。ハメットはいずれも持っている。(『Too Much Horror Business』より)

    『Too Much Horror Business』ではニュージーランドにいる男からメッセージを受けたこの友人の話が詳しく描かれている。その男は、1930年代の各2種類の『フランケンシュタインの花嫁(原題:The Bride of Frankenstein)』『女ドラキュラ(原題:Dracula’s Daughter)』『大鴉(原題:The Raven)』『透明光線(原題:The Invisible Ray)』の半シートポスター8枚を持っていた。映画のプリントやポスターを配給するユニバーサルポスター取引所の従業員がかつて使っていた家を改築しているあいだにポスターを見つけたのである。屋根裏部屋で断熱材として使われていたのだ。本ではダウコーニング社の繊維が導入される前には古紙が一般的な断熱材だったのだと説明する。別の希少な『成吉思汗の仮面(原題:A Mask of Fu Manchu)』の折込広告が昔の映画館のカーペットの下から発見された。その人物はこの映画館からソーダ汚れ等を除去して元の状態に戻すために600ドルを費やした。

    ハメットのコレクションのなかでとりわけ貴重なポスターは、ブラム・ストーカーの1987年の小説『ドラキュラ(原題:Dracula)』を不認可のままドイツで脚色した1922年の『吸血鬼ノスフェラトゥ(原題:Nosferatu)』のものだ。ストーカーの未亡人は映画会社と監督を訴えた。裁判所は彼女に有利な判決を下し、映画会社に『吸血鬼ノスフェラトゥ』の全ての宣伝材料を破棄するよう命じた。しかしハメット所有の『吸血鬼ノスフェラトゥ』のワンシートポスターは判決前にスペインに出荷されたのだ。ほんの一握りのものだけが現存していることで知られている。

    本の中で、ハメットのアシスタントは何ヶ月もかけて、大金と引換えに正確なレプリカを制作するため、1932年の映画『ミイラ再生』で使われたワンシートポスターの複製版の所有者に働きかけたことを振り返っている。後の複製とは異なり、オリジナルのワンシートポスターにはボリス・カーロフの顔の隣に「It comes to life!」と走り書きされている。メタリカのステージで、ハメットは『フランケンシュタイン』『ドラキュラ』『フランケンシュタインの花嫁』のオリジナルポスターを元にしたカスタムメイドのESPギターを使っているが、この希少な『ミイラ再生』のポスターからインスパイアされたギターはファンから最も人気がある。

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    (串刺しの心臓の入ったマティーニを手にしている)ジェームス・バマのドラキュラが運転する絵はオーロラ社のドラキュラのドラッグスター・ホットロッドモデルのパッケージイラストとして描かれた(『Too Much Horror Business』より)

    「映画ポスターの世界に長くいればいるほど、ますます(掘り出し物が)現れ続ける。『フランケンシュタイン』の6シートサイズのポスターが見られるなんて思ってもみなかったし、驚いたことに1つは現存するんだよ。今はインターネットがあるから、誰かが45年間壁に貼ってあった映画のポスターをみんなが実際に見てこう言ったりするんだ。「おぉ、それ何か知ってる?『モルグ街の殺人(原題:Murders in the Rue Morgue)』のワンシートポスターだよ。数千ドルの価値はあるかもしれない。」それでどうなるかって言うと、所有者はネットを見て数千ドル以上の価値があるってことに気がつくのさ。結局のところ、そういうことが通常は俺たちコレクターや映画ポスター収集の世界にとって助けになっているんだよ。」

    メタリカのツアーに出ていない時、ハメットはサンフランシスコで妻のラニと2人の幼い息子、エンジェル・レイとヴンツェンツォと暮らしている。もちろんハメットは『人類SOS!(原題:The Day of the Triffids)』をテレビで観た運命の日から見出したモンスターマニアの楽しみを子供たちに教えている。

    ハメットはまたこう語る。「俺は完全にこういった類のこと全てにおいて息子たちを洗脳しているよ。言っておかなきゃならないのは、身勝手な理由のためにそれをやっているってことだ。俺が死んだ後、誰かがコレクションを管理しなきゃならないからね。彼らには(コレクションを)どう扱っているか知っておいて欲しい。全てが意味のあることだから。それさえ知っておいてくれれば、俺が死んだ後で彼らが一緒にコレクションを維持していくのか、散逸してしまうか、どう決めようと構わない。」

    しかしその時が来る前に、ハメットはさらに本を出し、FearFestEvilを催し、展示会を開き、そしてモンスター博物館を作る計画を持っている。「最終的にはこういったもののために恒久的な場所を見つけて、世界中の人たちが見に来られるようにしていきたいね。」メタリカ最優先だが「俺はこれまでホラーの世界と関わってきた。そして今日までその世界を愛してきたんだ。」

    Collectors Weekly(2015-10-06)

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    ビートルズ+メタリカの究極のパロディーバンド、
    ビータリカがまたもやってくれました。


    【“ビートルズ meets メタリカ”のビータリカが
          新作『Masterful Mystery Tour』をリリース!】


    ビートルズの楽曲をメタリカ風に演奏するという、その独特の
    スタイルで注目を集めるビータリカ(Beatallica)。


    ついに昨年に日本デビューも飾った噂の4人組が、
    新たなアルバムを引っ提げて帰ってきます!


    デビュー・アルバム『サージェント・ヘットフィールズ・
    モーターブレス・パブ・バンド』(2007年)、企画アルバム
    『オール・ユー・ニード・イズ・ブラッド(血こそすべて)』
    (2008年)に続く作品リリースで、タイトルは
    『Masterful Mystery Tour』(写真)。


    ビートルズの『Magical Mystery Tour』とメタリカの
    『Master Of Puppets』を融合したアルバム・タイトル
    からも想像できるように、今回も“ビートルズ meets メタリカ”
    という従来のコンセプトは維持されています。


    アルバムは、「The Ballad Of John & Yoko」「Battery」
    を融合した「The Battery Of Jamyz And Yoko」で始まり、
    「Tomorrow Never Knows」「The Day That Never Comes」
    を融合した「Tomorrow Never Comes」で終わる全12曲入り。


    発売は米国盤が8月4日に、『メタリカル・ミステリー・ツアー』
    という邦題が付いた日本盤(SICP-2338 税込2,520円/ボーナス・
    トラック収録予定)がビートルズのリマスター盤と同日になる
    9月9日にそれぞれ予定されています。


    米国盤の発売元であるOglio Records内では新曲の試聴も
    行えますので、気になるアナタなら訪れてみては?


    CDジャーナル.com (2009-07-03)


    というわけでCDジャケットはこんな感じになりました(笑

    メタリカル・ミステリー・ツアー
    メタリカル・ミステリー・ツアー

     

    ちなみに本家のCDジャケットはこんな感じ。

    マジカル・ミステリー・ツアー
    マジカル・ミステリー・ツアー
    メタル・マスター
    マスター・オブ・パペッツ



    そして新曲の試聴ができるというビータリカのページ
    行ったら「HERO OF THE DAY TRIPPER」を聴くことができました。


    メタリカの「HERO OF THE DAY」とビートルズの「DAY TRIPPER」
    の掛け合わせタイトルですね。

    前半は「DAY TRIPPER」率が高く、終わり近くで「HERO OF THE DAY」
    押しという感じの仕上がりになっています。


    とりあえずこちらの本家を聴いてから、試聴すると
    より楽しめるかと。


    ビートルズ「DAY TRIPPER」


    メタリカ「HERO OF THE DAY」


    本家ビートルズと発売日を合わせるあたりは「ついで買い」
    でも狙っているんでしょうかねぇ。

    以前も日本盤1stアルバムをデス・マグネティック発売日に
    合わせて発売してたし。。


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    ビータリカってなんだよ。
    ビータリカ、新作リリース。
    ビータリカの日本盤ボーナストラックがヒドすぎる件。

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    ビートルズ+メタリカなバンド、ビータリカに
    ついては以前にも取り上げていますが、
    日本デビュー盤がもうすぐ発売の報。


    【ビータリカ、なんと、“血〜血〜血♪”】


    着々と発売が近づいてきているビータリカの
    日本デビュー盤だが、なんと日本のために
    日本語ヴァージョンを作ってしまったようだ。


    その曲は「All You Need Is Blood」。
    そう、ザ・ビートルズの名曲愛と平和の賛歌
    「All You Need Is Love/愛こそすべて」を
    モチーフにメタリカ風に演奏した
    「All You Need Is Blood/血こそすべて」だ。


    “LOVE〜LOVE〜LOVE♪”の美しいフレーズが
    “BLOOD〜BLOOD〜BLOOD♪”となってしまっている
    笑撃の名アレンジ作品だが、実は、ビートルズも
    なしえなかった世界各国の言語でカバーするという
    徹底振り。さらにはイントロ部分に国家挿入という
    心憎い演出もありビータリカのエンターテナー気質
    が炸裂しているようだ。


    元々日本語は難しいから歌として成り立つかどうか、
    と日本のレーベルスタッフも気に病んでいたものの、
    メンバーの友だちに歌詞を作ってもらい日本語
    ヴァージョンが無事完成したとのこと。
    意味不明なところもあるものの、そこはご愛嬌♪
    問題のサビは、“血〜血〜血♪”と歌っております。


    『サージェント・ヘットフィールズ・モーターブレス
    ・パブ・バンド』が9月10日、『オール・ユー・ニード
    ・イズ・ブラッド(血こそすべて)』が9月24日の
    連続リリース。日本の洋楽ロックシーンは、
    彼らが引っ掻きまわすことでしょう。


    BARKS(2008-08-17)


    日本語バージョンがついたのは良かったといえば
    良かったんでしょうけど、、、


    血〜血〜血♪ってw


    しかし、以前コメントでももらいましたけど、
    本家メタリカの『デス・マグネティック』の発売日に
    1stアルバムの日本盤をガチンコさせてくるとは!w


    正直、洋画ロックシーンを引っ掻き回すのは
    本家の方であってほしいと願うばかりです(苦笑



    まだビータリカをお聴きでない方は下記MySpaceから
    試聴してみてください。
    (残念ながら日本語バージョンはまだ聴けない模様)


    >>ビータリカのMySpaceへ


    日本盤の予約はこちらから↓


    サージェント・ヘットフィールズ・モーターブレス・パブ・バンド
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    オール・ユー・ニード・イズ・ブラッド(血こそすべて)(初回生産限定盤)(DVD付)
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    ビータリカってなんだよ。
    ビータリカの次はピアノリカ?
    ビータリカ、新作リリース。

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    ビートルズ風メタリカをやっているビータリカの話を
    以前書きましたが、本家メタリカがビートルズの曲を
    歌っているおふざけ音源をYouTubeにて発見!
    (以前の記事はこちらから)


    曲は「Hey Jude」。名曲ですね。
    まずはご一聴あれ。



    フラットな音階をわざと使っているのか、
    音がはずれただけなのか、、、


    なんかジェイムズ歌下手!w


    そら本人も笑けてくるわw
    こういうパロディはやっぱりビータリカ
    お任せした方がよさそうです。


    なんだかんだいってビータリカまで応援している自分がいるw


    またビータリカのオフィシャルサイトも載せときますか。


    BEATALLICA オフィシャル・サイト
    http://www.beatallica.org/


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    やはり書かないわけにはいかないだろうこの話題(笑

     

    他のブログでも目にしたことがあるかもしれませんが、
    ビートルズメタリカビータリカ。。すげー安直(笑

     

    英語で書くとこうですか↓
    BEATLES + METALLICA = BEATALLICA

     

    そういえばROCKTALLICAなんて言葉、昔ありましたな(苦笑
    ビータリカの詳細はこちら↓

     

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    01年に冗談で結成され、ネットと口コミで話題沸騰。
    ビートルズの曲をメタリカ風にカヴァーする噂の4人組
    トリビュート・バンド、ビータリカビートルズの版権を持つ
    〈SONY/ATW MUSIC PUBLISHING〉が、ビートルズの著作権を
    侵害していると激怒し、ウェブサイトが閉鎖に追い込まれて
    しまったものの、ビータリカのファンが猛反対し見事に復活。
    この措置を撤回するよう求める多数の抗議文が同社へ寄せられた他、
    メタリカラーズ・ウルリッヒメタリカの顧問弁護士を
    仲介役に立てるなど、渦中の彼らがついにファースト・アルバム
    『Sgt. Hetfield's Motorbreath Pub Band』を7月10日
    リリースする。本作は、さすが世界中のリスナーが大騒ぎするだけあり、
    ジェームスそっくりのヴォーカルと本家顔負けのテクニカルな
    演奏にびっくり。『A Hard Days Night』のメタル版と言えば
    しっくりくるのでしょうか。ユーモアとインパクト絶大な
    この話題盤を聴いて、大いに盛り上がって下さい!

     

    引用元:bounce.com
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    とりあえず発売日はCDショップで試聴だ!(買うかどうかは任せる!
    これはビリー軍曹からの命令だ!(大嘘

     

    発売前はとりあえずビータリカのオフィシャルサイトで濡れろ!
    ちょっとは試聴もできるぜ!

     

    BEATALLICA オフィシャル・サイト
    http://www.beatallica.org/

     

    ボーカルは確かにジェイムズにちょっと似てる(笑

     

    【追記】めでたく発売されました(笑

     

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    驚愕の事実!

    メタリカ」が活動し始めたのはラーズとジェームスが出会った
    1981年だが、それ以前に「メタリカ」は存在していた!(東スポ風)


    そいつが「メタリカ」を名乗ったのは1981年より20年近く前の1966年。
    この年の音楽の最大の話題と言えば、ビートルズ来日
    そんな時代である。

    まだメタルという言葉は音楽用語としては一般化していなかった。
    そんな時代を先駆けての「メタリカ」である。


    こいつはもはや革命的事件だ。


    ではご登場いただこう。
    元祖「メタリカ」の入場です!(リングアナ風)


    「The Origin Of MetalicaaaaaAAAAAAAAAA!!!!!」
    (総合格闘技『プライド』のリングコール、レニー・ハート風)

    あれ?L(エル)が一個足らなくね? ヒソ(´゚ω゚)(゚ω゚`)ヒソ

     

     

    クリックして元祖「メタリカ」を見る

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    音楽関係ねぇ〜(苦笑
    あんましカメラについては詳しくないけど、この「メタリカ
    歴史的銀塩カメラなんだそうです。


    写真を見ておわかりのとおり、ペンタックス製。
    TTL方式の絞り優先AEを装備しているらしい。
    って書いててよくわからないんですが。。


    L(エル)が一個足らない「METALICA」なのも正しいわけです。


    もったいぶってこれだけかよ!
    自分に突っ込んでTHE END。m(_ _)m


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