メタリカとアート。
こんなタイトルを書くとMASA ITOが書いた
メタリカの7thアルバム『RELOAD』 の
ライナーノーツを思い出します。
「"ヘヴィ・メタル"と"アート"―最も似つかわしく
ないと思われてきた両者が合体する。
METALLICAはもはやそのアティテュードからして、
このレヴェルで語られなければならない。」
音楽的なアートの解釈は聴く人それぞれに
お任せすることとして、今回は音楽以外のお話。
「Until It Sleeps」のPV。
個人的に2番目に衝撃を受けたメタリカのPVです。
1番目はもちろん「One」のPVなんですが。
この曲、歌詞の内容的にも宗教のお話が
影響を受けていることは「歌詞勝手に解釈論」でも書きましたね。
※未読の方はコンテンツメニューから
「歌詞勝手に解釈論」をご覧ください。
そのPVでも宗教、つまりキリスト教の有名な場面が
モロに描かれています。で、何がアートなのかと。
実はこのPV、レオナルド・ダヴィンチと同時代に生きた
ヒエロニムス・ボス(ボシュ)が描いた『快楽の園』
を映像化したものと言われています。
『快楽の園』は「地上の楽園」、「快楽の園」、「地獄」
という3つのパネル画から成る三連祭壇画です。
「地獄と怪物の画家」と言われるだけあって「地獄」の絵が
特に印象的なんですが、PVで描かれているのも
この「地獄」画が中心です。
ヒエロニムス・ボス『快楽の園』より「地獄」↓
「地獄」では人を食べる鳥の頭をした怪物が出てきますが、
まったく同じ怪物がPVにも描かれています。
『快楽の園』、地獄の一部(拡大)↓
他の人の絵の影響を受けたと思われるところも
あったり、語りたいことが結構あるんですが、
それはまた次回ということで(苦笑
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