米ヘヴィ・ロック・バンド、バロネス(Baroness)のヴォーカル兼ギタリストのジョン・ベイズリーが、RollingStoneのインタビューで語ったメタリカとのエピソードをご紹介。
バロネスの3rdアルバム『Yellow & Green』のツアー中だった2012年8月15日、バンドの乗ったバスが高架橋から30フィート(約9メートル)も転落した事故に巻き込まれ、左腕切断も真剣に検討された重傷を負ったジョン・ベイズリー。事故後、ジョンは左腕切断を免れたものの、元通りの演奏を取り戻すために壮絶なリハビリを要したのに加えて、怪我のためにドラマーとベーシストのメンバー変更を余儀なくされた苦境を経験しています。そんな彼が入院中にジェイムズ・ヘットフィールドと電話で話したエピソードを語っています。以下、抜粋して管理人拙訳にて。
バロネスはメタリカ主催のロックフェス「Orion Music + More」の1回目(2012年)に出演。3rdアルバムのツアー中のバス事故というメタリカと似た状況を耳にして、ジェイムズが電話をしたのかもしれません。
ちなみにジョン・ベイズリーは、バンドのアートワークも自ら手掛ける多才なアーティスト。
2013年のサマーソニックでメタリカ来日時に一部で話題を呼んだ、バックデザインがカタカナで書かれた「メタリカ」だったメタリカTシャツのフロントデザインも彼によるものです。
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バロネスの3rdアルバム『Yellow & Green』のツアー中だった2012年8月15日、バンドの乗ったバスが高架橋から30フィート(約9メートル)も転落した事故に巻き込まれ、左腕切断も真剣に検討された重傷を負ったジョン・ベイズリー。事故後、ジョンは左腕切断を免れたものの、元通りの演奏を取り戻すために壮絶なリハビリを要したのに加えて、怪我のためにドラマーとベーシストのメンバー変更を余儀なくされた苦境を経験しています。そんな彼が入院中にジェイムズ・ヘットフィールドと電話で話したエピソードを語っています。以下、抜粋して管理人拙訳にて。
−あなたがまだ入院中の時にジェイムズ・ヘットフィールドが連絡をしてきたそうですが、彼のアドバイスはどのように役立ちましたか?
俺はあれ以来、学んでいくようになった。彼からの電話はあの週に受けた他の全ての電話と同じくらい重要だった。およそ2週間半、俺は入院していたんだけど、あの時間は25年くらいのように感じていた。ナーバスになったり、俺に電話をするのを控えた人がたくさんいる。そういう人たちは俺がどんな状況かわからなかっただろうし、俺に時間的な猶予が必要だと心配してくれていた。俺はそうではなかったけど。実際、アメリカから誰かが電話をくれるたびに、俺にとっては救いになった。世界は変わらずそこにあることに気付かされたし、それからこの目の前の状況が終われば、俺にはやるべきことをやる場所があると信じられるよう導いてくれたんだ。
でも彼から電話をもらった状況はとても可笑しかったよ。深夜の外傷病棟で、俺と同部屋の人たちはほとんどが高齢者だった。彼らは早く寝てしまうんだ。俺はいくつか明白な理由のためにまったく寝ようとはしなかった。俺にとって寝るのは困難な状況だった。そこへおばさんの看護婦がやってきて、こう言ったんだ。「誰かからあなたに電話よ。ジム・ハットフィールドだかジョン・ハートフィールドとかそんな名前の人。あなたが起きて電話に出られるかはわからないって彼に言ったんだけど。」だから俺はこう言った。「そんな名前の人は知らないなぁ。でもそいつが食器洗い機だか生命保険だかを俺に売ろうとしてきたとしても気にしやしないよ。番号をこっちに回してくれ。俺は誰かと話したいんだ、猛烈に!」そしたら彼女はジェイムズ・ヘットフィールドの名前と携帯電話の番号が書かれたメモ書きを俺に手渡したんだ(笑)
それで俺は彼に電話を掛けた。あの週にとった最も現実的かつ率直な会話の1つだったよ。彼はごくありきたりなんだけど、とてもいいアドバイスをくれたんだ。悲劇的なバス事故で、俺が経験したことよりずっと深刻な状況を経てきたヘットフィールドからの言葉は、ちょっと重みが違った。彼が「心配するな。きっと良くなる。」と言ったとき、俺はあぁ、彼だって良くなったんだ、俺だって良くなるって思った。そして、メタリカのメンバー以外にも、俺が必要としていた言葉を言ってくれた人たちとたくさん会話をしたよ。なぜなら俺自身、あの時のことはとても信じられなかったからね。
RollingStone(2015-11-30)
バロネスはメタリカ主催のロックフェス「Orion Music + More」の1回目(2012年)に出演。3rdアルバムのツアー中のバス事故というメタリカと似た状況を耳にして、ジェイムズが電話をしたのかもしれません。
ちなみにジョン・ベイズリーは、バンドのアートワークも自ら手掛ける多才なアーティスト。
2013年のサマーソニックでメタリカ来日時に一部で話題を呼んだ、バックデザインがカタカナで書かれた「メタリカ」だったメタリカTシャツのフロントデザインも彼によるものです。
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