メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:グレッグ・フィデルマン

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    サンレコことSound & Recording Magazineの2017年5月号にて『Hardwired...To Self-Destruct』のプロデューサー、グレッグ・フィデルマンが「Moth Into Flame」のメイキングを語っているとのこと。
    sound_recording

    以下、発売元のリットー・ミュージックによる内容紹介を抜粋。

    ■PRODUCTION REPORT
    メタリカ「モス・イントゥ・フレーム」

    2016年の終わり、世界中のチャートのトップを賑わせた作品の1つがメタリカの『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラク』だった。このタイトルの意味=“自己破壊への直結”が意味するところについてはいろいろな考察がなされているが、地球上で一番“自己破壊”から縁遠いバンドを上げるとするならば、それはメタリカ自身になるだろう。もちろん今までメタリカについて不穏なうわさがつきまとっていたことは事実だが、36年という時を経て今もなおメタリカは強くその存在感を示し続けている。この作品は10枚目のスタジオ・アルバムであり、57カ国でチャート1位を記録し、11月後半という遅い時期のリリースにもかかわらず2016年のアルバム・トータル・セールスで8位に入る成功を成し遂げたのだ。この商業的な成功の立役者として語られるのが、メタリカが新しく迎えたプロデューサー、グレッグ・フィデルマンだ。LAのフィデルマンの自宅からSkypeを通じて、『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラク』のメイキングを詳細に語ってくれた。

    リットー・ミュージックより

    ハードワイアード...トゥ・セルフディストラク...

    発売は本日、2017年3月25日。

    sanreco
    Sound & Recording Magazine 2017年5月号


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    ミネアポリス公演前日(2016年8月19日)に地元紙CityPagesのインタビューを受けたロバート・トゥルージロ。新譜『Hardwired...To Self-Destruct』のサウンドや前作『Death Magnetic』とのつながり、ミネソタ州での思い出などを語ってくれています。管理人拙訳にてご紹介。

    ROBERT_TRUJILLO_2011_AP

    −こちら(ミネアポリス)にはいつ着きましたか?

    昨晩だよ。


    −サウンドチェックにきたのですか?

    いや、昨晩は(別の)ショーがあったから俺たちはできなかったんだ。通常はそうするんだけどね。でも今日は基本的にパッとやってきて即興でガッとやるって感じだよ。興奮したね。新曲を出して、アルバム制作も終わりに近づいている。マシーンがまた温まってきたって感じるんだ。今日は公式にスタートを切るってとこだね。


    −ニューシングルの「Hardwired」は本当にスラッシュな曲です。あの曲はニューアルバムの方向性を示していますか?

    そう思う。「Hardwired」はこの音楽の集まりに通じる完璧な声明だよ。俺はこのアルバムのサウンドは圧倒的だと思う。サウンド面では、たくさんの攻撃力を持っている。俺は曲についても興奮しているけど、レコードの音質についても興奮しているんだ。グレッグ・フィデルマンはプロダクションにおいて素晴らしい仕事をしてくれたよ。

    本当に楽しい音楽でありながら、チャレンジングでもある。ちょっと複雑だけど、強力なメロディーがある。俺たちがバンドとして正しい方法で成熟していると俺は感じるんだ。長年に渡って、たくさんの創造的な挑戦をしてきたし、歳を取るたびに目標に向かって進んできたしね。


    −『Death Magnetic』を出した時、たくさんの人たちがメタリカがルーツに戻ったと称賛していました。

    その通りだね。


    −ニューシングルもそのテーマに沿っているように思えます。それは意識していますか?

    (プロデューサーの)リック・ルービンと一緒にいたことで、ラーズとジェイムズはスラッシュのルーツとまた繋がるべきだという意識をもたらしたように見えたのはよかったね。リックにとってメタリカがあのスタイルとエネルギーを取り戻すことが重要だったんだ。

    あそこから引き出して何か新鮮なものをやる。俺はこのバンドが創造的なレベルでとても特別な場所まで連れて来られたように感じるんだ。今、この新しい曲の集まりにのめり込み、俺たちがやってきた全てのショーから成長してきただけでなく、ブラックアルバムを上から下まで学習してきた。『Master Of Puppets』もしかりだ。リリース20周年を祝福して、アルバム完全再現をやった。過去から遠ざかるよりも、過去を受け入れ、自分たちが今いる場所へとたどり着くのを助けた何かを深掘りするということをやってきた。『Death Magnetic』は、今起こっていることの出発点だったんだ。

    俺はこのことについて興奮しているけど、今後についても興奮している。世界と共有できるたくさんのリフがあるからね。できれば8年もかけたくなかったけど(笑)


    −あなたはまだアルバムの仕上げ作業が残っていると言っていましたよね?

    この段階では、簡潔にしていっているところなんだ。先日、プロデューサーのグレッグと俺はベーストラックで別のことを試してみたかった。でもみんなは終わったと思っている。だから俺たちはスタジオにこっそり入っていると、ラーズがベースを弾いている俺とコントロールルームにいるグレッグを見て歩み寄ってきて、こうさ。「おまえら俺をからかっているのか!」俺はただ笑っていたよ。でも俺にとってはそれが公式見解だったんだ。「OK。終わったよ。完成を祝おうぜ。」

    俺はバーバンクまで戻る飛行機の中でワイングラスを持っていた。誰かが俺にドリンクチケットをくれたんだ。それで俺は飛行機に乗っていたわけだ。「Hardwired」は全国に公開されたばかり。俺は機内の後ろに歩いて行って、無料のドリンクチケットをくれたこの男の隣に座った。俺がメタリカのジャケットを着ていたから、彼は「おぉ彼らは今日ニューアルバムを出すんだってね。」と言ってきた。俺が「いいや。1曲だけだと思うよ。」と言うと、彼は「本当に?曲は聴いてみた?」ときたもんだから俺はもう「あぁ良かったよ。」って感じだった。

    見たら、彼がヘッドホンをつけて、自分のiPhoneでビデオを観ていた。彼は俺がそのバンドにいるってことがわからなかったらしい。彼はこうきたよ。「おぉこれはホントに良いね!」俺は「ね?そうでしょ?」って。あれはベタな瞬間だったね。


    −ニューアルバムの制作過程は『Death Magnetic』と比べてどうでしたか?

    制作過程は似ていた。リフの貯蔵庫を持って、そこからジャムってた。何年にも渡って、何百ものリフを。俺はいつもラーズとジェイムズのサポートをするためにそこにいた。俺のアイデアであろうがなかろうがね。

    −新しいスタジアムで、たくさんの人たちがどうやってコンサート会場として、やっていくんだろうと思っています。サウンドチェックやら何やら行う機会もなかったようですし・・・

    いや。なるようになるよ。不思議だけどね。俺たちが音響効果がどのようになるのかあまりに多くのことを考えるってことについて、俺にはわからない。ただ5万もの人たちが俺たちとヘヴィミュージックをサポートするために普通にやってきてくれるってだけで幸せだよ。

    ミネアポリスは音楽にとっていつも素晴らしい都市なんだ。俺たちは駆け出しの頃にここにやってきたことを回想していた。ラーズはファースト・アベニューでやった最初のギグのことについて話していた。俺がミネアポリスで最初にライヴをしたのは、同じくファースト・アベニューだった。俺にはあの会場の思い出がたくさんあるよ。


    −何か突出した特定の思い出はありますか?

    いつもパーティーがあって、地元の人たちも参加していた。スイサイダル・テンデンシーズ時代にはしばらくのあいだ一緒にスノーボードに行っていた友達もここにはいる。スピリット・マウンテンやジャイアンツ・リッジや北のダルース・エリアに行って、そこで少しの時間を過ごしたよ。

    オジーとショーをやった時のことも覚えているよ。俺たちは(スイサイダルの)ワープド・ツアーとオズフェストを合同で開催したんだ。ビールを飲みながらアップル・リバーの川下りをしたのは良い思い出だね。


    −スタジアムからスタジアムへとライヴをしていると、(場所による)音質の違いについて気づくものですか?

    うん。デトロイトの(チームが本拠地にしていた)ポンティアック・ドームのようなスタジアムは、それは酷いサウンドだった。サンフランシスコ・ジャイアンツがプレイしているAT&Tパークでもやったけど、あれはとびきりだったね。だから(今回のUSバンク・スタジアムは)どういうことになるか全くわからないよ。バイキングスのことが好きなのは確かだけどね。俺が観て育ってきたバイキングスとロサンゼルス・ラムズというチームのあいだで長い歴史があるんだ。

    エリック・ケンドリックスとアンソニー・バーという我が校UCLA出身の2人のラインバッカーがいるしね。行け!バイキングス!


    CityPages(2016-08-26)

    プロデューサーのグレッグ・フィデルマンとロバートがベーストラックを録りなおしていたところは、RollingStoneのインタビューでラーズが言っていたのは、このことだったのかと話がつながりました。

    新曲PVではメンバー個々の顔がわかりにくいこともあって全く気付かれなかったみたいですが、まさか隣にメンバーが座っているとはその人も思わなかったでしょう(^^;

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    ついに新譜『Hardwired … to Self-Destruct』の詳細が発表され、新曲「Hardwired」を公開したメタリカ。ラーズ・ウルリッヒがRollingStoneのインタビューで新譜について大いに語ってくれました。以下、管理人拙訳でご紹介します。

    metallica_2016image

    ラーズ・ウルリッヒの頭はグルグル回っている。我々との会話の前に、このドラマーはスラッシーで猛威を振るう危険なほど高速なメタリカのナンバー「Hardwired」をFacebookで公開し、今秋にニューアルバム『Hardwired … to Self-Destruct』を出すことを発表した。2枚組でトータル80分ほどの12曲が収録された今作は2008年の『Death Magnetic』以来、初めてのメタリカのアルバムであり、2011年にルー・リードとコラボした『Lulu』以来のフルレングスのアルバムとなる。しかし、これには裏がある。現時点でアルバム制作はまだ進行中なのだ。

    「ちょうど今、ロブが下の階でベースを録り直していて、ある曲の1つのヴァースをやっているよ。みんな『今度のレコードはどうなるんだ?』って言うけど、俺だってわからないんだ。まだ終わってないからね。今週はずっとしっちゃかめっちゃかだよ。」

    追加のレコーディングに加えて、今週は土曜日に行われるミネアポリス公演に向けたリハーサルを行っているメタリカ。楽器ごとにレコーディングを行っていたため、月曜に自身とバンドメイトたちが初めて「Handwired」を演奏するまでは一緒にプレイしていなかったとラーズは語る。それにも関わらず、彼はこれまでこの曲が受けた反応に満足している。「今日、たくさんの仲間からどれだけ新曲を聴き込んだかが書かれたクールなメールをたくさんもらったんだ。」Rolling Stoneとのニューアルバムについての詳細なインタビューのあいだこう言った。「生きてて良かった。」

    −「Hardwired」はたった3分の曲です。アルバムは全体として、よりシンプルになっていくんでしょうか?

    ちょっとはね。あれは実際、今作のために書いた最後の曲なんだ。俺たちはいろんなアイデアを投げ込むことからこのアルバム制作を始めた。曲の集まりとして形を成していて焦点が定まってなかった。俺たちがアルバム制作にどっぷり浸かるまではね。その時点で、楽曲はタイトに短くスリムになっていったんだ。

    数ヵ月前、俺たちはそこに座って、レコード(に入れる曲)のストックを持ってきて、もっと速くてクレイジーな曲を入れるべきかもしれないと考えた。それが「Hardwired」になった。そんな感じさ。ジェイムズと俺が書いて、1週間しないであれをレコーディングしたんだ。そりゃあ俺たちにとっては、ナノ秒みたいなもんだったよ(笑)


    −早い段階で曲のアイデアはどのような過程を経たんでしょうか?

    俺たちは演ったものは全部録音しておく。アルバム制作を始めた時、俺のiPodには1500の曲のアイデア、ジャム、リフが入っていた。それぞれ番号を付けていてね。本当に長い道のりを経て、何時間もそれに耳を傾けた。俺は「912のサウンドはなかなか良いアイデア」とか書き留めておくんだ(笑)。それからジェイムズと俺は1年とか1年半前から点を繋ぎ始めた。それが曲の形となり始めた時だったんだ。

    −楽曲はいつ形作られていったんですか?

    14年秋と15年春にほとんどの曲を書いたよ。

    −『Death Magnetic』制作時にプロデューサーのリック・ルービンは、アルバムがどういうサウンドとなるべきか把握するのを手助けしていました。『Hardwired〜』でのあなた方のゴールは何だったのでしょうか?

    もともと、俺たちは中断したところから続けたかったんだ。『Death Magnetic』以来、勢いに乗って仕事がはかどっていた。ルー・リードとコラボしたり、ロニー・ディオのレインボー・メドレーをやったり、ディープ・パープルのカバーをしたり、それと言うまでもなく2年かかった映画もね。(新作『Hardwired … to Self-Destruct』のプロデューサー)グレッグ・フィデルマンはそれ以来ずっと俺たちと一緒に仕事をやってきた。俺たちは落ち着いて自分たちがやっていることの評価をする時間なんてなかったんだ。

    だから 俺たちがやってきた楽曲のストックを持って行った過程から、(こうして)アルバムについて俺たちが言えることはないかと訊かれるまでそう時間が離れているわけじゃない。曲をもっと形にしていって、まとめていく時期だった。でも何か使命とかゴールがあってやってきたわけじゃない。


    −グレッグ・フィデルマンはプロデューサーとして何をもたらしましたか?

    彼は基本的にスタジオでの作業に関してはバンドの5人目のメンバーになっていた。彼は素晴らしいバウンスボードでもあるし、もっと良くなるよう俺たちを後押ししてくれた。俺たちは常に楽曲制作でもっと飾りつけられないか改善できないかと探している。(制作中の)曲を聴くと「クールだけど、この曲のブリッジはもっとよくできないか?ドラムの音をミックスで上げるべきだろうか?キーを変えるべきだろうか?」とかね。これは集中的かつ系統立った労力だよ。彼はこうしているあいだ座っていて、俺たちに挑戦するんだ。ジェイムズや俺がある曲の機動性をリードして「本当にいいな、うまくいった。」なんて言っているとグレッグはただ座って「うーん。」とこうさ。俺たちはこいつはそこまで良くないんだなと気付くわけさ。

    曲を書いていて、その曲に没入すると、その時に高いエネルギーを得ることができる。時にはそんなエネルギーが実際に何が起きているか覆い隠してしまうこともある。偽りの効き目を得る薬みたいなものでね。これは良いと感じて、気分良くなって議論の余地なしってなっても2日も経つと「こりゃあ俺たちは何を考えていたんだ?」となる。グレッグはいつも理性の声なんだ。


    −あなたは『Hardwired〜』の曲は『Death Magnetic』の曲に比べて、狂乱したものにはならないと語っていました。どういう意味だったんでしょう?

    ほとんどの曲が前よりシンプルなんだ。俺たちが前にやった楽曲のように、1つのリフからあちこち行ったり、いろんな音の風景を旅するようなものというよりは、あるムードから始まって、それをやり通す。楽曲はより直線的だ。そして「前より狂乱したのものにならない」っていうのは、曲のなかでの始まりと終わりが少なくなったってことさ。前のレコードよりもちょっとだけ真っすぐ走っている。

    −今年は、この前に『Kill 'Em All』『Ride The Lightning』のリイシューについて我々と話した時に、あのアルバムと新譜のあいだで「双方のエネルギーが行き交う」のを感じると語っていました。あのリイリューは『Hardwired〜』の創造性に何か波及しましたか?

    「Metal Militia」を聴いた魔法のような瞬間に曲を書いたなんてことは言えない。でも2013年のデトロイトで行ったOrionフェステイバルで『Kill 'Em All』の完全再現をやった。あれがあのレコードに本当没頭していった最初だった。早くから、俺はあのレコードに否定的だった。『Ride The Lightning』『Master Of Puppets』はもう少し知的で刺激的で挑戦的だったからね。あれらはより深みの増したレコードだったんだ。2013年までは演っていて『Kill 'Em All』にまとまりがあるとは思ってなかった。速さは独自のものを行っていたけど、もっとシンプルなんだ。楽曲はもっと長いけど、それほどプログレッシブではない。全て独自の世界だ。そこから受け継がれた要素はあると思ってる。楽曲制作中に紛れ込んだ『Kill 'Em All』の再発見から出てきた残留物の痕跡はあるかな。

    −あなた方はまだ新しいアルバムの仕上げをしています。あと何の作業が残っているんでしょう?

    そんなに多くはないよ。ある曲のミックスを仕上げること以外は終わっている。2、3日で、グレッグは「Spit Out the Bone」っていう制作中のタイトルは「CHI」だった曲のミックスをする予定だ。突然、ロブが昨日、アルバムに取り組むためにコントロールルームに現れた。だから俺が何を知ってるんだってんだ?大方は終わっている。今週末には最後の曲をミックスすべきだと思う。

    −『Hardwired〜』のデラックスバージョンのボーナスディスクで「CHI」と呼ばれる曲のデモを収録していますね。いつ「Spit Out the Bone」になったんですか?

    これらの曲は一昨日タイトルをつけ終えたばかりだ。48時間前には「CHI」「Tin Shot」「Plow」「Sawblade」といったどのみちクレイジーな制作中のタイトルで知られていたものだ。今こうしてトラックリストが発表されて、みんなは曲について話すんだが、俺は「どれが「Spit Out the Bone」だったっけ?」って考えなきゃならなくなる。ジェイムズと俺はいまだに「えっ?あぁ「CHI」だろ」ってなるよ。

    −ネット上で多くのメタリカファンがあれこれと考えを巡らせていた新曲のタイトルは「Am I Savage?」です。ファンたちはダイアモンドヘッドの「Am I Evil?」のカバーをどうにかしたものなのではと考えています。

    (笑)まぁ「am」「I」そしてクエスチョンマークまで一緒だからね。4つの単語のうち3つだ。でも違う。直接の相関関係はないよ。

    でも抽象的には「Am I Evil?」は、今日俺がキミにインタビューで話している理由の一部だね。もしあの曲がそうじゃなかったら、キミは俺が何者かも何をやっているのかも気にもしなかっただろう。だから明らかにそこにはとても抽象的な細い(繋がった)線がある。でも「Am I Savage?」と直接の相関関係はないよ。

    −「Hardwired」やその他の新曲を今週末のミネアポリス公演でやるんでしょうか?

    俺たちはその質問に答えるのに(ミネアポリス公演が始まる)52時間後まで離れていようか?(笑)こういう風に考えてみよう。ニューアルバムからの曲を演奏するチャンスは、俺たちが世界に新曲を共有してから増えていく。でも俺たちがアルバムを作っていて気付いたのは、これらの曲を良くしようとより多くの時間と労力を注いできたってことだ。選択できるのであれば、900列目からクソみたいなiPhoneで撮ったライヴバージョンよりもレコーディングされたバージョンを聴くことになると思う。だからキミが書くことになる記事をよく読んでもらおう。

    RollingStone(2016-08-19)

    「まだ新譜完成してなかったんかい!」
    「あの新曲、そんな出来立てほやほやだったんかい!」


    などと訳していてラーズにツッコミを入れたくなるインタビューでしたが、ほとんどの曲がシンプルであるという新譜の特色がここに来てようやく見えてきた気がします。

    ラーズとしては、すでに公開した「Hardwired」はともかくとして、その他の新曲の披露はライヴで行うよりもまずはアルバムとして曲を聴いてもらいたいという思いがあるようです。まずは日本時間で明日21日に行われるミネアポリス公演に注目です。

    【追記】
    新曲「Hardwired」の制作中の風景が公開されています。カークの使っているギターはピーター・グリーン、ゲイリー・ムーアに使われてきた伝説的なギター「Gary Moore/Peter Green Les Paul」ですね。
    https://metallica.com/videos/30975/riff-charge-the-making-of-hardwired

    takakiさん、情報ありがとうございます。

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    BBCラジオの電話インタビューに応じたラーズ・ウルリッヒ。BLABBERMOUTH.NETさんの文字起こしを管理人拙訳にて。

    metallica-lars-ulrich-riff-in-vendita

    −新譜の制作状況について

    ベストを尽くしているよ。遊んだり、南米やヨーロッパで「By Request」をやったりしていないときには曲を書いている。大丈夫、前に進んでいるよ。南極ってのはもう言ったかな・・・つまり氷河ってことだ。氷河のように(一見、動いていないかのように見える)だけど、たしかに進んでいる。それはハッキリ言える。進んでいることは自分でもときおり気付くからね。

    −プロデューサーを誰にするのか

    まだそれについては話すことができないんだ。数週間前にちょっと話をしたよ。マネージャーがやってきて、まさにその質問を俺たちに投げかけてきた。「誰がレコードをプロデュースするんだ?」とね。彼らは手ぶらで、立ち去った。でも、ひとりやふたりの名前は挙がっている。両人とも、みんなを驚かせるような人ではないだろうね。ガッチリとガードを固めて、それを見極めないと。

    BLABBERMOUTH.NET(2014-05-10)

    やはり、プロデューサーは前作『Death Magnetic』に引き続き、リック・ルービンか前作のエンジニアであり、スレイヤー等のプロデュースもしたグレッグ・フィデルマンあたりになるのでしょうか。ハッキリ言えないのは、プロデューサーとして仕事をしてもらうスケジュールを押さえるのが大変なのかも。

    リスニングOKの方はこちらからインタビューのフル音声をどうぞ。先日出演が決まったグラストンベリーについて、1996年のロラパルーザを引き合いに出して語っているようです。


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