メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:アリス・イン・チェインズ

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    RollingStone誌の特集でラーズ・ウルリッヒがお気に入りのヘヴィメタル/ハードロックのアルバム15選を発表していました。
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    各アルバムに対するコメントを訳していたら、えらい長文になってしまったので3回に分けて紹介していきます。

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    AC/DC - "Let There Be Rock" (1977)

    これはAC/DCで一番ヘヴィで濃くてエネルギッシュなレコードだ。(収録曲の)4、5曲はAC/DCのライヴ定番曲だね。「Let There Be Rock」「Bad Boy Boogie」「Whole Lotta Rosie」「Hell Ain't a Bad Place to Be」とか。これらの曲を何回ライヴでやっているかなんて把握しようとさえ思わないよ。

    明らかに、AC/DCが『Highway to Hell』で(プロデューサーの)マット・ラングと手を組んで、ラジオヒットになる3、4分のロックソングっていうアイデアを完成させることになる前のアルバムだ。このアルバムには2つのギターの完璧なバランスがあった。つまり、無限のギターソロとリフっていうアンガスとマルコムの演奏がね。多くの曲が1人がリフを弾くところから始まる。それから16小節か32小節ぐらい後に、両方のギターが同じリフを弾いていくんだ。その後、ボン(・スコット)が女性やお下品なことや違法行為について漫画みたいな遠慮なしの素晴らしい歌詞で入ってくる。スタジオで座っているかのように聴こえるアルバムの1つだ。曲の冒頭では、アンプが鳴っているのが聴こえるし、カウントインみたいなスタジオでの会話とかそういったことも聴こえる。これは生の、絶対的なピークにあったブルースを基調としたハードロックだね。

    そしてこれには俺のAC/DCのお気に入り曲からカットされるかもしれない曲が1つある。「Overdose」だ。あの曲では、2人のギターが絡むとこれまでで一番ヘヴィなものになるんだ。俺が知る限り、あの曲はライヴでやってない。たくさんの俺みたいなAC/DCの熱狂的純粋主義者からしたら、一番最初に外されてしまう曲だと思う。アンガスになんでライヴでやらないのか訊くに至ってないけど(笑)、今はアクセル(・ローズ)がいるから・・・彼らが長い間やってなかった曲をアクセルがやるようだからね。アンガスに訊かずとも、アクセルがやってくれれば見れるかもしれない。

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    ALICE IN CHAINS - "Dirt" (1992)

    俺が初めてアリス・イン・チェインズを紹介されたのは、最初のアルバムが出た90年の夏だった。俺たちはLAにいて、ブラックアルバムのレコーディングをしていた。俺たちは街のあらゆるバーやクラブで彼らを見たよ。彼らは超クールなヤツらだった。若くて、大らかで、楽しくて、ちょっとトチ狂ってる。彼らがシャツの下に長い肌着を着ているのは理解できなかったよ。ネルシャツでもって、俺たちがそれまで見たことのないような全く違った出で立ちをしててクールだったね。彼らの音楽はめちゃくちゃヘヴィで、アティテュードもとても良かった。

    それから『Dirt』が出て、(1作目から)2年後だったか、ダークでディープなレコードだった。その当時、俺たちはあのレベルの薬物乱用を経験していなかった。俺たちはたくさん酒を飲んでいただけで、俺たちがやったことのほとんどはもっと社交的なパーティーみたいな雰囲気のなかでのことだった。クローゼットやホテルの部屋で隠れてやるようなドラッグ文化には精通していなかったんでね。ヘヴィなドラッグに夢中になってたアイツらはあまり社交的ではなかった。だから俺は最初、このレコードの点と点を結び付けていなかったんだ。全てのドラッグに関する言及については理解していなかったけど、ヤツらのことをよく知るようになると、このレコードのことをよく理解できるようになってきた。このレコードの叙情的な重さが俺の心を打つんだ。

    信じられないほどディープでダークなレコードだね。間違いなく「Rooster」は信じられないほど美しい曲だ。俺はそれがジェリー(・カントレル)の親父さんか何かについてのことかどうかなんて知らなかった。でも「Rain When I Die」と「Dam That River」といった超ヘヴィで短い曲も素晴らしいものだった。クレイジーだね。おそらく俺が最も聴いてきた92年に出たレコードの1つか2つのうちの1つだ。


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    BLACK SABBATH - "Sabotage" (1975)

    たくさんのブラック・サバスな人たちを知っているけど、大概『Paranoid』か『Master of Reality』なんだよ。俺にとっては「Hole in the Sky」と「Symptom of the Universe」のワンツーパンチで最高潮に達し、そこからさらにディープな「Megalomania」だ。さながら本格的なヘヴィメタルへの旅路だね。ビニール盤を見れば、A面はブラック・サバス最強の20分だよ。そこからの「Symptom of the Universe」だろ?リフのシンプルさ、ダウン・ピッキング、チャグ音だろ?間違いなくハードロックとメタルの核となる青写真は80年代・90年代のような音に行き着いたんだ。

    俺が最初に手にしたサバスのレコードはこれの前の『Sabbath Bloody Sabbath』だった。あれが出た73年のクリスマスで手に入れた。全てにゾッとしたね。「Sabbath Bloody Sabbath」は2番のパートで「Where can you run to?/What more have we done?/ ... Sabbath, bloody sabbath/Nothing more to do どこへ逃げようと言うのだ/他に何ができると言うのだ/...血まみれの安息日/もはやなすべきものなどない」おぉ怖っ、クレイジーだね。このレコードは俺がアップテンポのエネルギーと呼ぶものを他のアルバムよりももう少し持ち合わせていた。おそらくそれも俺のお気に入りだと言う理由の一部なんだろう。明らかに彼らのサウンドは先へ進むにつれて少しずつ高度になってきた。初期のレコードにはシンプルさがある。そこは俺も素晴らしいと思うけど、音としては『Sabotage』が最高のサウンドのレコードなんだ。


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    BLUE OYSTER CULT - "On Your Feet Or On Your Knees" (1975)

    これは究極のライヴアルバムだね。収録曲の大半はブルー・オイスター・カルトのアルバム『Secret Treaties』からだ。「Cities on Flame」のような初期のヒット曲、「The Red and the Black」のようなレア曲、70年代の素晴らしきハードロック・バラード曲の青写真、「Last Days of May」が収録されている。このレコードは内容が詰まっていて一貫性がある。

    バンド全員が歌っている。「Cities on Flame」はドラマーが歌っていると思うよ。5人のメンバー全員がギターを弾いている「ME 262」とかね。5人全員が互いに並んでギターを弾いている写真があるんだ。さながら究極のギターソロって感じさ(笑)。2人のギタリストがいたと思ったら、ドラマーが出てきて演奏するんだ。

    ブルー・オイスター・カルトにはニューヨークのコネクションもあった。ダウンタウンの知識人で、CBGB(訳注:ニューヨークシティマンハッタン区のブリッカー通りの東端に当たるバワリー315番地にあった伝説のクラブ、現在は閉店)のシーンの一部となっていた。パティ・スミスは、キーボードのアラン(・レイニア)と関係を持っていた。彼らはルー・リードとヴェルベット・アンダーグラウンドが出てきたニューヨークの知的なシーンの一部になっていたんだ。このアルバムは当時の他のロックバンドによるネアンデルタール人的なアプローチに比べて、もう少し考え抜かれていて、スマートなものだった。精巧さを持ち合わせていたよ。


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    DEEP PURPLE - "Made in Japan" (1972)

    あきらかにディープ・パープルには「Highway Star」から「Smoke on the Water」やら「Speed King」やら他の全ての曲に至るまで常軌を逸した曲がある。でもアルバム・バージョンとライヴ・バージョンの違いがここまで劇的に違うバンドはおそらく他にはいないだろうね。『Made in Japan』は俺が手にしたディープ・パープルの最初のレコードなんだ。ビニール盤ではサイド1、2、3でそれぞれ2曲収録されていて、サイド4ではたった1曲「Space Truckin」が収録されているんだぜ?(1曲だけで)ほぼ20分だ。俺がアルバムを手に入れた数年後に『Machine Head』を手に入れたらこうさ。「えぇ!?「Space Truckin」って3分?残りの17分はどこから?」探検するような感覚だった。

    ディープ・パープルとして5人全員がステージに集まっていた。ビデオ映像を見ると、全員が互いにけしかけているのを観ることができるよ。ブラックモアがソロになると、右手を上げるのがわかる。それはドラマーのイアン・ペイスが次のパートに入るための合図なんだ。全てが完全に自由なんだけど、それはヒッピーがトリップしたような「4時間マッシュルームをやろうぜ」とかそういうものじゃない。結束があり、繋がりがあるんだけど、全てのライヴバージョンは違う。全てのコンサートが別物だ。ソリストが何小節やるのか、どこまで一緒に弾くのか、その全てを知っていることは決してなかったんだ。

    3つのショーだって?大阪で2公演、東京で1公演、1972年の8月だって?ちょうど彼らが一番凶暴な時じゃないか。「Child in Time」のギターソロ、俺はオーネット・コールマンとクレイジーなマイルス・デイヴィスが大好きだったジャズ純粋主義者のために演奏したことあるけど、リッチー・ブラックモアとイアンペイスの相互作用はほとんどジャズのそれだよ。同時に「Highway Star」のような曲では、間違いなくダウンピッキングで最前線でリフを奏でているんだけど、(テクニックを超えた)エネルギーなんだよ。内部で摩擦の多いバンドだから、ステージに一緒に上がると、そこには駆け引きがあるわけさ。ステージ上で互いにけしかけたり、無理強いさせたり、急かしたり、やり尽くそうとしたり。信じられないほど凶暴な絶「聴」をもたらすよ。

    10、15年前に『Deep Purple Live』と呼ばれるあの日本の3公演を完全収録されたものが出たんだ。3公演の「Highway Star」「Child in Time」「Space Truckin」「Lazy」「Strange Kind of Woman」を続けざまに聴いたら、ギターソロ、ドラミング、ヴォーカルの違いが信じられないだろうね。


    RollingStone(2017-06-22)

    AC/DC - Overdose


    ALICE IN CHAINS - Rooster


    BLACK SABBATH - Symptom of the Universe


    BLUE OYSTER CULT - Cities On Flame


    DEEP PURPLE - Space Truckin


    続きはまた後日に。

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    2015年5月15日(金)サンフランシスコ・マソニック(The Masonic)にて、ジェイムズとサミー・ヘイガーが主催しているチャリティ・アコースティック・ライヴのイベント「Acoustic-4-A-Cure」が行われました。このステージにてジェイムズが16歳の長女カリ(Cali)ちゃんとアデルの「Crazy For You」のカバーを披露。

    Jame & Cali
    tumblr(2015-05-15)

    ファン撮影の動画がこちら。




    Gettyimagesサイトでは当日の様子を撮影した写真がアップされています。
    http://www.gettyimages.ca/detail/news-photo/cali-hetfield-performs-at-acoustic-4-a-cure-benefit-show-at-news-photo/473566704

    またアリス・イン・チェインズのジェリー・カントレル、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスらとブルー・オイスター・カルトの「(Don't Fear) The Reaper」、メタリカの「Mama Said」を披露。





    他、ジェリー・カントレルは、アリス・イン・チェインズの「Brother」、ピンク・フロイドの「Wish You Were Here」を





    サミー・ヘイガーは、チャド・スミス、リンダ・ペリーとジェファーソン・スターシップの「Somebody To Love」を



    リンダ・ペリー、ジョー・サトリアーニ、チャド・スミスでレッド・ツェッペリンの「Communication Breakdown」を披露しています。



    収益金はカリフォルニア大学サンフランシスコ校ベニオフ小児病院の小児脳腫瘍研究のために寄付されるとのこと。

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    メタリカの5thアルバム、『METALLICA』
    (通称:ブラック・アルバム)の音楽的変化
    に影響を与えたと言われているバンドのひとつ、
    アリス・イン・チェインズ

    今日はそのアリス・イン・チェインズメタリカ
    共演している映像があったのでご紹介します。

    そもそもアリス・イン・チェインズって
    どこのどいつだ?な方のために簡単に略歴を。

    アメリカのシアトルで結成されたロックバンドで
    出身地からもわかるとおり「グランジ」に分類される。
    中心メンバーはレイン・ステイリーとジェリー・カントレル。
    (前者がボーカルで後者がバックコーラスとギター)

    メンバー4人全員、薬物使用で捕まったことがあるほど
    ドラッグ問題とは切っても切り離せず、ついには
    2002年、レイン・ステイリーが薬物のオーバードーズで
    34歳という若さで他界。

    2006年に新ボーカルであるウィリアム・デュヴァールが
    加入してこのところ活動を再開しています。

     

    メタリカ(といってもジェイムズだけですが。)
    が共演しているのは2006年のライブイベント、
    「ROCK AM RING」です。(たしかMTVが主催)

    ジェイムズはレイン・ステイリーのことを、


    「ヤツが本気になったら恐ろしい存在になる」


    とまで評価していただけに、他界したレイン・ステイリーの
    ボーカルパートをジェイムズが歌い上げるというのは
    ちょっと感慨深いシーンです。

    歌っている曲は1992年の名盤、『DIRT』(ダート)
    に収録されている「Would?」。
    アリス・イン・チェインズのオリジナルの
    ライブバージョンとあわせてご賞味くださいませ。


    「ROCK AM RING」のジェイムズバージョン↓

    オリジナルバージョン↓

     

    個人的にこういうシアトル系のダークなロックも好きですなぁ。

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