メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    カテゴリ: 雑談

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    更新大変ご無沙汰しております。

    更新が滞っているあいだにメタリカのツアー前半が終わってしまいました!(焦)そこで「Rock in Rio USA」から始まった2015年のツアー前半を振り返ってみましょう。
    ※2月9日に行われたSalesforce社員及び関係者向けのサンフランシスコ公演除く

    ■セットリスト
    まずはセットリストから。

    それぞれ書くと超縦長記事になるので、Metallica.comのツアーページをリンクにてご参照ください。

    ・2015年5月9日:「Rock in Rio USA」アメリカ・ラスベガス
    http://www.metallica.com/tour/may-09-2015-rock-in-rio.asp

    ・2015年5月29日:「Rock im Revier」ドイツ・ゲルゼンキルヒェン
    http://www.metallica.com/tour/may-29-2015-gelsenkirchen.asp

    ・2015年5月31日:「Rockavaria」ドイツ・ミュンヘン
    http://www.metallica.com/tour/may-31-2015-munich.asp

    ・2015年6月2日:「Sonisphere」イタリア・ミラン
    http://www.metallica.com/tour/jun-02-2015-milan.asp

    ・2015年6月4日:「Rock in Vienna」オーストリア・ウィーン
    http://www.metallica.com/tour/jun-04-2015-vienna.asp

    ・2015年6月6日:「X games」アメリカ・オースティン
    http://www.metallica.com/tour/jun-06-2015-xgames.asp

    アメリカ初上陸となった「Rock in Rio USA」と初参加となった「X games」では「Fuel」を1曲目に持ってきての比較的王道セトリ。それ以外のフェス「Rock im Revier」「Rockavaria」「Sonisphere」「Rock in Vienna」では、ツアー中としては初披露となった「The Unforgiven II 」をはじめ、『Load』収録曲の「King Nothing」や、いつもイントロの焦らしだけで終わる「The Frayed Ends of Sanity」が入る構成となっています。

    Metallica.comの各ツアーページでも「「Fuel」はミュンヘンでは11年前に披露されていて今回2回目」といった曲に関する情報が詳細に書かれており、王道曲が並んだ昨年の「By Request」ツアーでは観られなかったセトリであることをかなり意識している模様。

    公式動画では久々の披露となる「The Unforgiven II 」がアップされています。


    ■ステージセット
    「Rock in Rio USA」で観客150人をステージ背面にあげ、その前でライヴを行っていましたが、その他の公演でも同じような手法をとっています。このため、ファン撮影のYouTubeにアップされた今回のツアー動画は圧倒的に後ろからが多くなっています(笑)安全面を配慮してかパイロはなく、レーザー演出が多い傾向にあるようです。
    2015-06jun06-pic39


    ■物販
    ドイツ・ゲルゼンキルヒェン公演の写真のなかで物販コーナーが上がっていました。
    2015-05may29-pic04

    昨年のツアー中に発表された「Lords of Summer」のシングルジャケット、レコードストアデイで発売された『No Life 'Til Leather』のカセットがデザインされたグッズが揃っています。(プリントこそされていませんが、もうツアー名は「No Life 'Til Summer」で決まりって感じですかね?)

    ちなみに公式のEUROPEAN STOREではすでに2015年ツアーのグッズが発売されていますのでチェックされる方はこちらからどうぞ。
    https://metallica.probitymerch.com/

    と、雑に駆け足で振り返ってみましたが、「X games」についてはもう少し書くことがあるので別記事にて追記します。

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    Orionフェスが赤字で続けられなくなったことは以前こちらでもお伝えしましたが、メタリカの台所事情が分析されている記事をみつけたので管理人拙訳にてご紹介します。

    『Into The Black』の著者はメタリカの財政状況は赤字であると主張する

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    メタリカについての新しい本のなかで、バンドが過去5年間で「悲惨な」財政上の一連の決定を行ったと主張している。

    著者であるポール・ブラニガンとイアン・ウィンウッドは新刊のなかで「2010年以降、これまでメタリカが稼いできた金額よりも損失を被っている」と主張している。

    この共著者たちは文芸サイト『The Weeklings』にこう説明している。

    「我々の試算によれば、Orion Festivalの2公演は財政的に悲惨だった。映画『Through The Never』という修羅場では3200万ドルの経費がかかり、その金額の一部のみを埋め合わせている」

    「HQのスタッフの給与、クルーとして雇用される従業員やエンターテイメント会社を維持していく各種のランニングコストという要因、そこからなぜバンドが(自ら進んでというよりは今や必然性をもって)夏が来るたびにヨーロッパでツアーを行うのかたやすく理解できるだろう。」

    共著者たちは(称賛の批評とグラミー賞ノミネートの両方を伴った)デイン・デハーン主演の映画『Through The Never』プロジェクトを真っ向から非難する立場を取っている。

    「映画『Through The Never』プロジェクトは恐ろしい判断ミスで、10歳児のアイデアに新たな生命を吹き込むような見当違いの試みだった」と彼らは語る。「恐るべき過剰予算スパイラルに陥った映画によって、少なくとも一人のバンドメンバーは(正直に言おう、ここではジェイムズ・ヘットフィールドの話をしている)こう考えていることは想像に難くない。「何で俺たちはこんなことになってるんだ?」と。あのような「筋書き」に青信号を出したのは理解しがたい謎だ。」

    メタリカは最近、『No Life 'Til Leather』をカセットテープで復刻することを発表した。バンドは今度の4月18日に1982年のデモをリリースする。この夏の一連のCD/ビニール盤のリリース前、レコード・ストア・デイに限定盤が発売される。

    「これは俺たちが制作して配布された2番目のデモ・テープだった。」ラーズ・ウルリッヒはRollingStoneにこう語った。「俺は自分の寝室でカセットのラベルに内容を書いて、郵便局まで行っては、世界中の全テープ・コレクターに発送したんだ。あれから20、30年経って、このテープは今や『Kill 'Em All』以前のメタリカの代名詞となっているんだよ。」

    (中略)

    メタリカは今年のレディング・フェスティバルとリーズ・フェスティバルのヘッドライナーを務める。その日のサポートアクトはロイヤル・ブラッドとブリング・ミー・ザ・ホライズンだ。

    (後略)

    Gigwise(2015-03-19)

    ちなみに記事に出てくる「メタリカについての新しい本」は昨年11月に発売されたこちらの本(洋書)です。
    into_the_black
    Into the Black: The Inside Story of Metallica (1991-2014)


    メタリカがビジネス的に割り切って動くバンドであったなら、Orionフェスも南極公演も『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』も実現には至っていなかったことがうかがえます。赤字の状況がどれほどのものなのかわかりませんが、今後、自身のレーベルからリリースされるボックスセットやリマスター盤、さらには新譜発売とツアーによって、補填されていくのでしょうか。

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    新年あけましておめでとうございます。

    皆様からのアクセス、コメント書き込み、情報提供により、飽き性の自分がどうにかこうにか続けてこられました。ありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします!

    旧年中は海外でカーク主催の「FearFestEviL」やメタリカの「By Request」ツアーをこの目で観られる幸運に恵まれました。まだ「By Request」ツアーのレポートが完結していないので早々にアップできればと思います・・・。あとラーズの伝記も完結させたいですね。そして、今年のメタリカの動向も追えるだけ追えればと思っています。

    最後に管理人が年賀状用に描いたメタリカ来日エピソードのお粗末漫画を晒しておきます。

    2015_kirk2up

    2015年がよりいっそう皆様にとって素晴らしい年になりますように!


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    2014年、メタリカ情報局から新年のご挨拶

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    著作権使用料についての赤裸々な告白に衝撃を受けました。Billboardの記事を管理人拙訳にて。

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    デジタル著作権管理会社Audiamはメタリカとレッド・ホット・チリ・ペッパーズとデジタル音楽サービス(YouTube、Spotify、Beats、Google Play、Rhapsody、Deezer、Amazon Prime、iTunes Matchを含む)におけるバンドのカタログ作品の北米地域に関する独占契約を結んだ。両ロックバンドはどちらもQプライムがマネージメントを行っており、メジャー・レーベルでは唯一YouTubeの音楽ビデオ・ネットワークのVevoと提携していないワーナー・ミュージック・グループと契約している。

    Audiamの創業者でありCEOのジェフ・プライスは新しい契約は、アーティストと音楽出版社が機械的に著作権使用料を徴収する方法を合理化することに期待を寄せる最新の例となると語っている。著作権管理会社TuneCoreの前CEOでもあるプライスは過去に7〜12%ぐらい不適切な個人または団体に著作権使用料が支払われ、(支払われるべき)楽曲制作者に戻ってきていないため、およそ15〜30%の楽曲には全く(著作権料が)支払われていないと見ている。「これはセックス、ドラッグ、ロックンロール vs テクノロジーの問題だ」とプライスは語っている。

    プライスはAudiumは単独でこれまでの4ヶ月で(支払われていなかった)遡及した収益でおよそ15万ドルが集まったと報告している。そのうち5万ドルはこの4週間で回収した、ジェイソン・ムラーズ、プリティ・ライツ、ハウス・オブ・ハッスル(グリズリー・ベア、マグネティック・フィールズらが所属)が2010年から遡ってデジタル音楽サービスから徴収されていなかった著作権使用料だ。「これらは氷山の一角だ。それが5万ドルだったら、(まだ徴収されていない著作権使用料は)他にどれだけあるんだろうね?」プライスはそう語る。

    (後略)

    Billboard(2014-10-07)

    デジタル音楽サービスの著作権料がそれだけ不明瞭だったということですね。遡及して著作権料をどう回収するか謎ですが・・・。ここからデジタル音楽サービスからのまっとうな報酬という流れができるのか、そして音楽業界が変わっていくのか(もしくは変らないのか)もう少し様子を見ていく必要がありそうです。

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    メタリカがナップスターを訴えてから早14年。

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    ジェイソン・ニューステッドのちょっと心配なニュース。

    jasonnewstedfingers

    ジェイソンが開設していた自らのプロジェクト「NEWSTED」の公式サイトNewstedHeavyMetal.com がトップページのみ残し、その他のページのリンクが削除されました。トップページには以下のメッセージが掲載されています。(2014年9月26日現在)

    newsted_20140915

    ジェイソン・ニューステッドは2014年9月15日現在、Twitter、Instagram、Facebook他、あらゆるSNSを行っておりません。彼の名前や画像を違法に使用している、なりすましサイトとは一切関係ございません。(管理人拙訳)

    送られてきたファンの写真を掲載するなど、ウェブサイトを使った交流にも積極的だったジェイソンがこのような措置をとったのは何か事情があってのことでしょう。管理人の勝手な憶測ですが、なりすましサイトへの抗議、あるいは特定のサイトと係争中なのかもしれません。

    今年の2月にはオーストラリアのSoundwaveフェスを「私的で個人的な事情」でキャンセルしており、Twitterもその2月から更新が止まっているので心配してます。NEWSTED名義の来日を期待しているのですが・・・。

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    現在、新譜制作に集中しているであろうメタリカ。さらに2014年の全公演をCD化し、LP盤は2014年のライヴからリクエスト上位4つの公演が収録されることになっていますが、だったら今まで行われたメタリカの全公演のなかでベスト・ライヴをランク付けしようという企画がイギリスのエンタメサイト「WhatCulture」で行われていましたのでご紹介。(解説はサイト記載の解説を管理人が勝手に意訳改変してますのであしからず。)

    James-Hetfield-Metallica

    13. The Big Four – Sonisphere 2011


    前年の2010年から始まったBIG4公演。サイトが選んだのはイギリスのネブワース公演。ブリティッシュメタルの影響を受けたバンドたちがそろって「里帰り」。「Am I Evil?」での4バンドの共演はファンが待っていた奇跡。

    12. Tushino Airfield, Moscow Russia, 1991


    ソ連崩壊まっただなかのモンスターズ・オブ・ロックの公演。AC/DC、パンテラ、ブラック・クロウズと共演したロック史においても重要な公演のひとつ。観客の熱狂とセキュリティの兵隊との衝突で死者も出た凄まじい雰囲気の公演でもある。

    11. The Lemmys, Whisky-A-Go-Go, 1995


    レミー・キルミスター50歳のバースデーにLAの「ウイスキー・ア・ゴー・ゴー」でレミーに扮したメタリカがモーターヘッドのカバーを披露したギグ。メタリカのライヴでもここまでコミカルな雰囲気のものは珍しい。

    10. Through The Never – 2013


    皆さんも映画館で体感したであろうこれまでのメタリカの公演で使われたステージセットをフルで体現したライヴ。ストーリー仕立ての構成も「メタリカ魂」をより強調した表現となっている。

    9. Bader Field, Atlantic City, 2012


    自前で行ったOrionフェス1年目のステージ。『Ride The Lightning』とブラックアルバムの逆順完全再現、「Escape」という超レア曲も披露された。2年で終わってしまったフェスだったが、それだけに貴重なステージ。

    8. S&M


    アルバムにもなったサンフランシスコ交響楽団との共演コンサート。クラシックとスラッシュナンバーさえも合わせたアレンジはメタリカと指揮したマイケル・ケイメンのなせる業か。

    7. The Stone, San Francisco, 1983


    クリフ・バートン加入後の初公演。今でも根強い人気のラインナップ、デイヴ・ムステインとクリフ・バートンが同時期に在籍していた数少ない公演のひとつでもある。クリフの存在感が光る。

    6. Wembley 2007


    メンバー自身が長きに渡ってお気に入りの公演として挙げていたもののひとつ。新曲なしの「Sick Of Studio」ツアーのなかでも普段のプレイよりもアップテンポなメタリカを楽しめる。

    5. The Black Album In Full – Download Festival 2012


    聖地ドニントンで行われたブラックアルバム逆順完全再現、『Beyond Magnetic』の「Hell and Back」ライヴ初披露。この上、ライヴ定番曲も聴けて、ド派手パイロあり、身体を絞ったジェイムズも拝める。

    4. Day On The Green 1991


    アメリカにおけるロックフェスの分岐点。フラワー・ムーブメントの仕掛け人でもあり、メタリカが30周年ライヴを行ったフィルモア創設でも知られるプロモーター、ビル・グレアムの存命時最後の「Day On The Green」フェス。

    3. Live At Grimey’s, Nashville, 2008


    後にCD化されたシークレット・ライヴ。スタジアムやアリーナ公演がメインになっていたメタリカがあえて行った150人キャパの小規模ライヴハウスでの公演。

    2. Live Sh*t: Binge & Purge – San Diego Sports Arena, 1992


    ブラックアルバムによりバンドが最も大きく飛躍した時期(1992年〜1993年)を封じ込めたボックスセット『Live Shit』収録のサンディエゴ公演。

    1. Damaged Justice – Seattle 1989


    同じくボックスセット『Live Shit』収録のシアトル公演。クリフ・バートンの死によって大きな打撃を受けてから復活後のメタリカが行った「Damaged Justice」ツアーのクライマックス。

    WhatCulture(2014-09-21)

    バンド史としても重要だったり、分岐点だったりするライヴを挙げるだけでこれだけあるってのもスゴイですが、やはり個人的に印象に残っているのは映像ではなく直接この目で観た公演全てですかね(笑)

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    熱狂的な南米ツアーが順調に行われているメタリカ。そんななか、何だか自己啓発本にありがちなタイトルに空目しそうな記事が署名付きでヒューストンのメディアに書かれていました。かなり突っ込んだ物言いでコメント欄荒れそう賛否分かれそうですが、あえて取り上げてみます。管理人拙訳にて。

    MetallicaPR

    (前略)

    5. 歌詞を変えよ

    ジェイムズ・ヘットフィールドは深みのある主題でシリアスで思慮深い歌詞を書くことで知られていた。もちろん「Hit The Lights」や「Of Wolf and Man」のようにたわいもないものもあったが、メタルのなかで最高の歌詞と匹敵する言葉を生み出すことが出来た。

    しかし、「Lords of Summer」は『Death Magnetic』を苦しませた歌詞への怠惰という弱みがある。昔のメタリカに「All Nightmare Long」なんていうダジャレや「Cynide / I've already died?」なんていう愚かな韻を踏んだのを見たことがあっただろうか?詩的なゲームを先に進めて欲しいのだ、ヘットフィールド。さもなければ、悪魔か何かについて書いてくれと言いたい。メタルの決まり文句は「lords of summer bring the sun(夏の覇者は太陽を連れてくる)」なんて歌詞をごまかしてくれるだろう。

    4. 音程を低くして歌え

    ヘットフィールドの声は行き詰っている。それはもう長いあいだ明らかだ。それでもなお、なぜ彼は身体的な許容範囲を超えて高い音域で歌うと言って譲らないのか?スタジオ・レコーディングでは二流に聴こえる。あきらかにギリギリで歌っている。もはや1986年ではないのだ。

    90年代の彼のボーカルは心地よく深いグルーヴに馴染んでいた。しかし『St.Anger』からこれまで、彼が15年心地よく出せていなかった高音に挑戦してきた。ファンは低いグロウルが大好きなのだから、それに固執せずに便秘になったような高音を捨ててはどうだろうか?

    3. イントロをやめよ

    最近のメタリカの楽曲で最も腹立たしいのは、明らかに彼らが全ての曲に何らかのイントロを必要と考えているところだ。サビに行く代わりに曲のメインリフをその他の部分よりもゆっくり演奏したり、ドラムを付け足したりして構成されたセンスのない前奏で何とか間に合わせている。それから最初の一節に行くまでに2回いつものやり方でリフを演奏するのだ。

    気付いたら、メタリカは80年代にもそんなことをしていた。違いといえば、全ての曲でそういうことはしていなかったということだ。今日のメタリカはこのパターンをレコーディングした全ての曲で続けている。そして彼らの音楽で止めるべきはそのような古臭い型なのだ。一気にサビまで飛んでみてはどうだろうか。

    2. 曲は短く

    あぁまったく、すべての曲が8分も必要じゃないのだ。80年代のメタリカでさえ、曲をこれだけ長くすることを強いたことはなかった。もし曲が(自然と)そんなことになってしまったら、そうなったでよい。しかし、曲が3分から5分になるだけだったら、誰もそれについて泣き叫びはしない。それでも『Death Magnetic』から彼らは明らかに曲のマジックを取り戻すには、なるべく長くすることだと決めたようだ。

    問題はこれらのほとんどで曲自体がその長さを持ちこたえることが出来ていないことだ。「...And Justice For All」のような曲がその長さにも関わらず機能しているのは、曲のなかにたくさんの紆余曲折があるからだ。今日のメタリカは90年代に行っていた「節-コーラス-節-コーラス-ソロ-ブリッジ-コーラス」構造と同じ。曲がその長さに持ちこたえるかを超えて、曲を長引かせているだけなのだ。(一節を)繰り返す前に落ち着いて、曲の自然な流れにまかせようじゃないか。

    1. もっとリフに変化を

    ちくしょう!いつまでメタリカの曲が他の曲と実際に見分けられていたか覚えているかい?自分なんかは『Load』と『Reload』の曲まで戻って考えると極端な違いについて言うことはできない。彼らはメタルであろうとしている。それはわかった。でもちょっとしたフレットボードの範囲で演奏できるわけでしょう?

    かつてのメタリカのようにしたくても、ヘットフィールドは何か同じように聴こえないリフを書くことが一見するとできないように思われる。彼は特定のメロディーで何かを創ることもできないように思える。考えなしに圧倒するリフはその程度でしかない。かつてのメタリカがうまくやっていたことのひとつは曲そのものに息づかいがあったということだ。しかし新しいメタリカは、80年代からやってきた同じ使い古された力強いコードで容赦なくリフを弾いているだけのように見える。

    メタリカは耳に倦怠感を引き起こすことのないメタルをまだ出来ると思っている。メロディーを盛り上げて、曲に息づかいを生んで欲しい。

    HoustonPress(2014-03-25)

    メタリカのこと好きじゃなかったらここまで(特にジェイムズに対して)辛辣なことを詳しく書けないでしょう(苦笑)。そこまで決めつけて言うか・・・などと思いつつ、管理人的には的を射た指摘もなかにはあり、メタリカに限らず参考になるかもと思ってしまいました。

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    新年あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします。

    こういう管理人の年始の挨拶は裏日記でやっていたのですが、最近更新していなかったらログインパスワードをすっかり失念してしまいました。というわけでこちらでご挨拶させていただきます。

    メタリカ情報局へ日々お越しくださいましてありがとうございます。飽き性の自分が6年以上も続けられたのは、読者様のおかげです。まちがいなく!また情報のご提供やコメント書込みなどいつもありがとうございます。

    旧年中はメタリカとともに自分でもわけのわからない更新頻度で駆け抜けたメタリカ情報局。
    今年はどうなりますやら(笑)

    メタリカのことですからまた予測のつかないことをきっとしでかしてくれることでしょう!
    まずはカークの「FearFestEvil」、そしてサンフランシスコ・ジャイアンツとのメタリカナイト、そして南米・ヨーロッパでの選曲リクエストツアーと発表されているスケジュールについて続報をお届けできればと思います。

    最後に管理人がリアルに今年出した大変お粗末なイラスト年賀状を晒しておきます。
    祝辞は手書きだったのでイラストには書かれていませんが・・・

    4horsemen_m
    2014年が皆様にとって素晴らしい年になりますように!


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