前回の「So What!」の続きから。前々回から取り上げてきた「So What!」は今回が最後です。

今後のWorldWiredTourとして2回目のアメリカ公演のこと、そして来日公演についても触れられています。管理人拙訳にてご紹介。

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ステファン
次のツアーはアメリカのいわゆる「B市場」に戻ってくる。この用語が意味するところが変だと思われるかわからないけど、多くのバンドが最早やって来ないようなアメリカの小さな町だよね?少なく見積もっても20年は行ってないところに、ツアー日程の少なくとも半分は占めていると言っていいよね?

ラーズ
そう白黒ハッキリはしてないけど、30のスタジアムを廻る。(テキサス州)ウィチタフォールズのスタジアムでもやるけど、あそこはスタジアムでやるのに十分な人がいないことは間違いない。だからアリーナでやる2ndツアーでは、別の言い方ができると思う。アメリカのアリーナツアーをやった場所だってこと。『Death Magnetic』の時にたくさんの場所でやった。(ノースダコタ州)グランドフォークスとか…

カーク
(サウススダコタ州)スーフォールズとかね。

ラーズ
そのなかには「ルーティング」と呼ばれるものと繋がりの深いものがある。そういう意味では単に「ここで公演をやって、次の30公演をやる」とやってるわけじゃない。AからBに移動しなきゃならないなら、ここからあそことか行かなけりゃならない。でもアメリカは広いところだ。アメリカのたくさんの最高な場所にクールなファンがたくさんいて、しばらくのあいだ行ってないとなったら、再び行ってこの体験をしてもらうのは楽しいものになるだろう。

ステファン
スーフォールズに戻るエネルギーは足りてる?小さな町、小さな都市だと、アメリカの典型的なスタジアムの観衆というよりも「外国人の観衆」みたいなもうちょっと多くのエネルギーがいるのかな?

ラーズ
俺にとって、こういう場所に行くたびに2倍になる。「あぁヘルシンキに戻ってきた」と思うと同時に、ある意味全く別々の視点で見ることになるんだ。「あぁここは5年前に気温40度のなか「Frayed Ends of Sanity」をやったところだな!」とか「ここは『Load』ツアーで来た時に48時間暗闇だった場所だ」とかを思い起こさせる。わかる?だから両方だ。ここにやってくる。別のホテルに泊まる。太陽が輝いている。「ここに前来たっけ?」となる。過去の点と点が結びつくようなことを経験するんだ。だから(ケンタッキー州)ルイビルでステージに立つことを、「2018年のルイビルはどうだ?あのエネルギーはどうだ?」ってなるのを楽しみにしているよ。それは俺にとって最高なことだし、このバンドでやってきて37年経っても、リフレッシュボタンを押し続けているように感じる。いつも新しいことのように感じるんだ。「同じ街に戻ってきて、同じ曲をやって、同じステージをやって、俺たちがここにやってきて以来、同じ年月を経た同じ観衆がいる」なんてことはない。初めてこういうことを体験する、俺たちを観たことのない人たちがいる。人生で初めて「Seek and Destroy」を聴くんだ。どういうことかわかる?37年経ってもそんなことが起きえるってことなんだ。本当に最高なことだよ。

ステファン
キミたちの公演を観る人たちを年齢や時代に当てはめるのは難しいね。

カーク
マジで?こういうことを体験する時に基準を見つけるのは難しいってこと?

ステファン
必ずしもそういうことを意味するんじゃなくて。私が言ったのは、このバンドがほんの数年しか活動できなかった、あるいは何年も活動してきたとしても、37年も活動してきたバンドには見えないってこと。これまでの遺産の演目という荷物を背負ってない。遺産の演目ではあるんだけど、そうではないというか。

ジェイムズ
荷物はないけど、体験はある。うん。ほとんどの場合、とても新鮮ということに同意するよ。年間50公演しかしてないということは、もしファンなら旅行しているよ!以前行った回数よりもさらにもう少し旅をするだろうね。もし俺たちを観たかったら。

ステファン
まぁそうなるかな。

ジェイムズ
まぁでも前にこんなことを言われたよ。「ねぇ!何で今回のツアーでは(コロラド州)デンバーに来ないの?」ってね。(過去にデンバーの)マイル・ハイ・スタジアムでやったことはあった。「でも今回のツアーで!」うん、まぁ俺たちは屋内でやる。代わりに(隣のユタ州)ソルトレイクでやるから、もしまた(今回のツアーで)観たかったらそっちに行くことになる。

ステファン
もう1つツアーに関する質問を。来年が「WorldWired」ツアーの最後の年になるのかな?それとも2020年?

ラーズ
ある時点で終わりがあるのは間違いない。見極めなきゃならない。(今回のツアーでまだ行ってない)日本もある。オーストラリアもある。ニュージーランドもある。メタリカと長い間クールな関係を築いている他の地域もある。だから静観して把握しなきゃならない。でも俺にとって一番重要なことは、さっき話したことに戻るけど、メンテナンスについてだ。俺たちは日本に行かなきゃならないし、オーストラリアに行かなきゃならないし、あっちにもこっちにも行かなきゃならない。それはいいことだ。限界を越えない範囲でやる限りはね。俺には2019年か2020年かいつになるのかはわからない。俺にとって、今の俺たちは管理できるバランスのとれたやり方でやっていく。


Metallica.com(2018-07-05)



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