ニューヨークで行われたラーズ・ウルリッヒとウェブマガジン編集長等で活躍するマイク・ホーガンとの対談でお金について語っていました。UltimateGuitar.comの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

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−バンドにとってのお金の意味を問われて

俺たちにとって、お金儲けじゃなかった。バンドを始めてまだ間もない頃にお金について話したのは、お金は単にバンドを続けていくための資源としてだ。俺たちが作ってきたもの全てがバンドの存在とバンドのメンバーたちを支え続けるために投入されたんだ。

まぁ間違いなくバンドが成長するにつれて、周りにいる人たちとかの面倒をみなければならない。でも全てはバンドの存在を支えることなんだ。

ナップスターのことで、みんなはメタリカを強欲だとか言っている・・・目の前にいる皆さんの目を見て言えるのは、俺たちはお金について気にしていないってことだ。

お金に関する一番重要なことは、俺たちが新しいステージや演出で数百万ドル費やし、自分たちのレコード会社を経営し、独立した存在になるってことなんだ。独立していることで自分を(誰も口出しできない)完璧なクリエイティブ・コントロール下に置くことができる。

お金があれば、自分のレコードにお金を出すこともできるし、自分の映画にもお金を出すことができる。それが良いのか悪いのか(笑)自分のビデオにもお金を出すことができるし、自分が望むどんなものであれ、それにお金を出すことができる。誰のお金も借りずにね。

午前4時から電話を受けなくていい。これは(マネージャーの)クリフ(・バーンスタイン)が最初に俺に言ったことのひとつでね。「私は午前4時に電話をつないでおかなくていい。なぜなら誰も電話してこようとしないからだ。私が答えなくてはならないヤツは誰もいないからだ。」ってね。人生の教訓のひとつだったよ。創造的な自立性だけじゃなく、経済的・財政的な自立性や独立性で完璧な点に到達すると、不自由ない暮らしができるってわけだ。

電話して尋ねてくる人たちに関して、電話をつなぐ必要はない。もし親なら子供が無事か確認するために電話をつないでおかなきゃならないけど、自分たちが作ったレコードやビデオ、インタビューとかギグについて電話で何か言ってくるのを待つ必要なんてないんだ。なぜなら完全に自由だからね。

だから一番クールなことは、この2017年にメタリカでいられるってことだ。

UltimateGuitar(2017-11-09)

対談の全編はこちらからどうぞ。


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