Podcast「Alphabetallica」にて、メタリカと共に『Ride The Lightning』『Master Of Puppets』『...And Justice For All』と3枚のアルバムのプロデュースを行ったフレミング・ラスムッセンのインタビュー。UltimateGuitar.comの文字起こし部分を管理人拙訳にてご紹介。

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−レコーディング過程について

我々は最初にリズムギターでドラムを録っていた。ガイドとなるリズムギターだけでね。全部を演奏することもあったけど、ドラムを録っとくだけでそれからドラムの上にリズムギターをのせていくんだ。普通はドラム、ベース、ギター、ヴォーカルとやっていたからね。当時はそうやっていた。

でも私は最初にリズムギターをレコーディングした。明らかにリフをベースとした音楽だったし、ベースさえもほとんど同じリフを弾いていたからね。私はジェイムズの卓越しているリフを弾く感じが欲しかったし、クリフにはそれに従って演奏して欲しかった。

ベーシストによって解釈されるのではなく、(ジェイムズによって)リフが書かれた時の感じを得たかったからだ。だからそう、まずリズムギターをやったんだ。クリフにとってそれが本当に良かった。彼はライヴという状況に慣れていたからね。彼が演奏するトラックがほぼ完成すると、彼はたくさんいいプレイをするんだよ。彼はヒッピーみたいでルーズな男だったから、ヘッドホンが好きじゃなかった。だから大きな部屋にスピーカーを繋げて曲を大きく響かせて、アンプを一人だけの部屋に設置していた。彼は飛び跳ねながらベースを弾くんだ。あれは本当にクールだったね。


−「Welcome Home (Sanitarium)」について

「Sanitarium」のイントロは大好きだよ。ヘッドホンで注意深く聴けば、最初のギターはモノラルでやってる(とわかる)。実際にそうやってレコーディングしたんだ。ドラムが入ってきた時に私がスイッチをちょっとイジってステレオにしたってわけ。これは実際に私がロイ・トーマス・ベイカー(訳注:クイーンのデビュー作から5作目の『華麗なるレース』までを手がけた名プロデューサー)から学んだことなんだ。彼はそういうことをクイーンのアルバムでよくやっていた。それが本当にいい音だったので、これこそあれをやるところだと思ったんだ。モノラルで幻想的なサウンドからステレオでとてつもないサウンドになってくというわけだね(笑)

−「For Whom the Bell Tolls」について

「The Bells」は我々がクリック・トラックをやった最初の曲だった。タイトにしたくってね。あれはたしか私が「彼らはおそらくスピードアップするから、あれが必要だ」と言ってやり出したんだ。彼らはライヴという状況に慣れきっていたから、(アルバムをレコーディングするために)スタジオ入りした時にクリック・トラックが何なのかわかってなかった。


UltimateGuitar(2017-08-19)

インタビュー全編はこちらから。


51分と長尺ながら、デンマーク人であるフレミングとラーズ・ウルリッヒがレコーディング中にデンマーク語で会話をしていたら、ジェイムズ・ヘットフィールドが何言ってるかわからん!と怒り出した話や『...And Justice For All』のレコーディングをガンズ・アンド・ローゼスの『Appetite for Destruction』を手がけたマイク・クリンクと始めたがうまくいかなかったこと等々興味深い話をいくつも披露しています。

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