カーク・ハメットが6月4日に行われたセントルイス公演を前に受けたインタビューで、ガンズ・アンド・ローゼズ再結成について語っていました。

以前、カークはLos Angeles Timesのインタビューでガンズ再結成について「残念ながら彼らは幾分、懐古的なものになってしまった。俺にとっては悲しいことだ。」と語って波紋を呼んでいましたが、その真意についても説明しています。管理人拙訳でご紹介。※YouTube動画の字幕をどうにかこうにかなので誤訳等あれば何なりと・・・

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−あなた方はサンフランシスコ・ジャイアンツのファンなわけですが、ここブッシュ・スタジアムはセントルイス・カージナルスのホームスタジアムです。ジャイアンツとカージナルスはポストシーズンでお互い活躍してきていますが、(敵地である)ブッシュ・スタジアムでやるというのは奇妙な感じがするんでしょうか?

その質問は訊く人間を間違えているよ。そう、ジェイムズへの質問だ。だって俺の頭の中はこの半年、太平洋でのサーフィンとか(サーフィンの世界大会)Fiji Proのことで・・・

−私はFiji Proのことはよくわからないんですが・・・1985年にメタリカは初めてセントルイスで公演を行いました。その頃のセントルイスでの思い出は何かありますか?

俺の記憶が正しければ、『Ride The Lightning』のツアー中だったと思うんだけど、俺たちはレコード会社の人間と会ったんだ。当時、レコード会社の人が来て、ディナーを一緒にどうかと言われてね。俺たちみんな飛び上がったよ(笑)これでデニーズとはおさらばだってね。それでプレイボーイ・クラブだったかな、確か。そこで大いに時間を過ごした。前触れもなくプレイボーイ・クラブでディナーをとって、そこからナイトクラブに直行、そのまま楽屋に入って、ギターをつかんでステージに出たんだ。ウォームアップも練習もナシでね。ステージを見回して何が起きているのか見ていた。(準備も出来ずにステージに上がる羽目になって)俺たちはみんな本当にイライラしていて、ストレスが溜まっていた。少しばかり怒っていたんだ。まぁ結果的には本当に良いショーができたよ。

−WASPと一緒でしたね。

そうそう。クレイジーだったなと思うよ。俺たちは(会場が)混乱していると思ってたんだ。だって俺たちは時間が押していたし、基本的に持ち時間を全部使っていたからね。でも結果として素晴らしいショーをすることとなった。セントルイスでの『Ride The Lightning』ツアーは驚くべきものだったよ。だって俺がどうしたかほとんど覚えていないんだから(笑)


−奇縁だと思ったのは、あなた方が以前公演を行ったドームで今度はガンズ・アンド・ローゼズが7月末に公演を行うことです。ブッシュ・スタジアムであなた方が公演を行い、セントルイスでこの2ヶ月のあいだに両バンドが公演を行うことになります。奇縁だと思いませんか?

1993年よもう一度、みたいだね。彼らがツアーをやることは嬉しいよ。俺が彼らをレトロなアクトなんて呼んだことで彼らをムッとさせてしまったけど、そういう意味で言ったわけじゃないんだ。俺は彼らに(新しい)アルバムを作ってほしいだけで、彼らが戻ってきたことや、とても近しい編成になったことは嬉しいよ。アクセルとスラッシュが一緒になったことも嬉しい。素晴らしいことだよ。彼らは知っての通り、良いコンビネーションだからね。

−当時あなた方は友だちだったのが、どこかで関係が途切れたということは?

友好的な2つのビッグなバンドで、ビッグなライバルで、(ビッグなエゴだったり?)そうだね、そんなギブ・アンド・テイクだの、押し引きだの、愛憎だの、そんなものも少しはあっただろう。でも振り返ってみると、スラッシュはホラー映画に夢中で俺も同じものが好きだし、当時はそんなことも知らなくて完全に違った関係だったんだ。知っての通り、彼は素晴らしいギタリストだし、ギターへの情熱をイキイキと持ち続けていて、本当にすごいと思っている。彼らがまた一緒にやり始めたことは嬉しいし、俺は新しい曲を聴きたいと思っているんだ。

インタビュー動画はこちらから。


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