TVK(テレビ神奈川)の「伊藤政則のROCK CITY」2016年11月18日放送分からラーズ・ウルリッヒのインタビューの続きを。前回同様、ラーズ・ウルリッヒの表情とともにご紹介。
ブログランキングに参加しています。
応援クリックをヨロシクお願いします。
関連記事
「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(1)
曲順については以下の通り、「Dream No More」と「Am I Savage?」の2曲の位置を変えています。
−曲順を決めるのはすごい難しかったようですね。最後の最後で曲順を変えたのはどうしてですか?
こういう風に言ったらわかるだろうか?歳を取っていくと全ての作業が大変になってくる。そういう事で歳を重ねるにつれてアルバムを作るのは大変になってくる。
曲順を決めていくのも全てね。前のMETALLICAのアルバムを考えると曲順は大体すぐ分かる。曲を書いたりスタジオに入る前から分かっていてスタジオで何か作業をやる前から曲順は決まっていた。「Enter Sandman」を書いた時、オープニング曲になるってすぐ分かったね。初日にもう分かっていたけど、このアルバムにどの曲を入れるか決めたのは7月でかなり遅れていた。最初に決めた曲順がどう聴こえるか分からなかったけど、実は元々俺が直感的に考えていた曲順があったんだ。
でもギリギリで変えたんだ。この2曲を入れ替えた。アナログ盤は素材を早く提出しなければならなかったので、直前に変えてアナログ盤はそれで出した。けどCDに関しては3〜4週間あった。デジタル・ダウンロードとかiTunesもそう。それで曲順を暫く考えた。何で俺は直感を信じなかったんだろうって。何で変えたんだろう?って思った。95%ぐらい出来上がっていたけどCDとかデジタル・ダウンロードはまだ時間があったから、マークに電話をして元の曲順に戻したいって言ったんだ。元々僕の直感で作った曲順がCDとかデジタル・ダウンロードで見る曲順でアナログ盤は違う曲順だから特別なものになっている。自分の直感、自分の気持、最初に考えていた事に従うべきなんだ。歳を取るとそれが正しいのか疑問に思う。20代、30代の時って疑問に思わない。ただ実行するだけ。あまり考えないでやるのに歳を取ると考え過ぎてもの事が難しくなる。
−曲順を変えたことでどういう風に変わったと思いますか?
そんな違いはないのかもしれない。最初から最後まで曲を聴く人にとってこれは一つの旅だ。良い質問だね。ここからスタートして次はここに行ってあそこに行って、その旅をどう進行していくかだ。もちろんそれは主観的ではある。曲をシャッフルするプレイヤーを持っていたら、それはそれでいい。僕はこういった事を考え過ぎる傾向にあるんだ。選択肢があるなかで最高のものにしたい。クリエイティヴな作業にあまりにも従事し過ぎたりすると、これはこうあるべきだとなり、小さな事がとても重要に思えてくる。
それをちょっと客観的に考えるべきなんだ。色々な問題がある中、アルバムの曲順をどうしようかなんて別にどうだっていい事だ。けどベストは尽くしてる。前後関係からすると重要な事ではないし、こういう問題はいい事かもしれないし、たまに気持ちが変わったりしてもいい。
よく冗談でだんだん大変になってくると言っているけど、本当に大変になってくるんだ。52歳でバンドをやるというのは22歳でバンドをやるよりも大変だ。人の輪の中で仕事をしなければならない。歳を取ると色々な事を頑張らなければならないんだ。今はお互いに良い人間でいようとしている。お互いに仲良くし良い雰囲気にしていく事。50代で喧嘩なんてしたくないだろう?雰囲気の悪い中に誰もいたくない。10年〜20年前だったらお互いに文句を言い合っていたよ。ジェイムズと以前は常に衝突してたけど、いつ揉めてもいい様な状況でも、今は彼が良い状況じゃない時は離れるようにしている。分かるかな?上手く行かせる為に労力を費やしている。難しいというのかわからないけど、歳を取るにつれて選択肢が増えて行く。
これも嬉しい悩みなんだけど、素材がいっぱいあって、カークが500くらいアイデアが詰まった電話を無くしたことがあったけど、アイデアは1000くらいあるから、この先20年くらい活動してもアイデアが不足する事はない。
それがいいものかは分からないけど。20〜30年前はアイデアが8くらいしかなくて、アルバムに8曲くらいしか収録されていなかったり、今は1500くらいのアイデアがある。喜ばしい事なんだけど、歳を取るにつれ楽にはならない。正しい事、最高な事はどういう事なのかというのを考えたりする。だからルー・リードと一緒に作る事が重要になってくる。直感的に考える事を教えてくれる。時間を掛けて作ってもいいけど、彼みたいに1テイクで作っていく事もできる。けどそれは集中してやらなければならない。やっていくうちに学び、常に広い視野で色々見ていくべきだ。この曲順とこの曲順がって重要じゃないんだけどベストは尽くしてる。
−今回、CDは2枚組、アナログは4枚組ですけど、かつてラーズが買った2枚組LPで一番好きなものは何でしょうか?
(ディープ・パープルの)『Made In Japan』、(UFOの)『Strangers In The Night』、(キッスの)『Kiss Alive』の一枚目。ブルー・オイスター・カルトの『On Your Feet Or On Your Knees』、彼らの初めてのライヴ・アルバム。
それらの2枚組アルバムが最初に浮かぶね。ツェッペリンの『Physical Graffiti』と『The Song Remains The Same』、これらのレコードは好きだしリスペクトしているんだけど、『Made In Japan』『Strangers In The Night』やブルー・オイスター・カルトほどは聴いていないね。分からないや、あとなんだろう?教えて
−私はピンクフロイドの『The Wall』が好きですね。
そうかそうだよね。俺にとっては・・・レーナード・スキナードの1stライヴ・アルバム『One More From The Road』とか聴き始めるにあたって良いアルバムだよね。
※CDの曲順 Hardwired Atlas, Rise! Now That We’re Dead Moth Into Flame Dream No More Halo On Fire Confusion ManUNkind Here Comes Revenge Am I Savage? Murder One Spit Out The Bone |
※アナログ盤の曲順 Hardwired Atlas, Rise! Now That We’re Dead Moth Into Flame Am I Savage? Halo On Fire Confusion Dream No More ManUNkind Here Comes Revenge Murder One Spit Out the Bone |
ブログランキングに参加しています。
応援クリックをヨロシクお願いします。
関連記事
「ROCK CITY」にて『Hardwired...To Self-Destruct』完成直後のラーズ・ウルリッヒのインタビュー放送(1)
コメント
HALO ON FIRE
MOTH INTO FLAME
CONFUSION
HARDWIRED
SPIT OUT THE BONE
ATLAS, RISE!
MANUNKIND
MURDER ONE
NOW THAT WE'RE DEAD
AM I SAVAGE?
DREAM NO MORE
HERE COMES REVENGE
今のところ、こんな順
今日のヘビロテは
CONFUSION
聴き込むほどに馴染んできていい感じになっています。
基本はリピート再生ばかりしてますが、日によってヘビロテしたい曲も変わってます。
コメントする