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ジェイムズ・ヘットフィールドが2008年に私有地への侵入を防ぐためにフェンスを設けたことをきっかけに近隣住民に問題視されていました。フェンスを設けたのが連絡通路・ハイキングコースとして利便性のある場所だっただけに通路だけでも確保できないかと近隣住民から要望が出ていたというわけです。

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「Heavy Metal Fence」などと呼ばれていたこの問題、ジェイムズ側からの新たな土地の寄付により問題解決に前進したようです。管理人拙訳にてご紹介。

メタリカの共同創設メンバー、ジェイムズ・ヘットフィールドは、ルーカス・バレーに所有している何百エーカーもの土地に4つの大きな家を建てる計画を提出した。

5年前、ヘットフィールドは 彼が所有するルーカス・バレー・ロードの南側、2000年代初頭に建てられた彼のロッキングH牧場の東側の土地に27から34の家を建てるために郡に事前申請を行っていた。

今、ヘットフィールドは新しい4つの一戸建て住宅をその土地に建てるために郡に新たな事前申請書を提出した。この計画でヘットフィールドはマリン郡のオープンスペース地区にある230エーカーの区画を寄付し、景観保護権の下、今後の開発から守られることになった。

ヘットフィールドを含むセレブ客を抱える、サンラファエルのレッドホース・コンストラクターズ社のオーナー、デヴィッド・ワーナーはこう語る。「より広いオープンスペースの土地として牧場の維持を行う素晴らしい思いつきでした。完璧なひらめきです。ヘットフィールドの地元愛ゆえの変更ですよ。」

このプロジェクトを監修しているワーナーいわく、ヘットフィールドは1999年に1,150エーカーの土地を購入し、2005年には彼の持つロッキングH牧場の440エーカーの土地を保全地域としてオープンスペース地区に寄付したとのこと。それから2009年にはさらに330エーカーを農業保全地域として寄付したのである。

さらにワーナーはこう語る。「ジェイムズと奥さんのフランチェスカさんのマリン郡を素晴らしい土地として維持するための献身を何度も見ることになると思います。オープンスペース地区を他の誰よりも楽しんでいますよ。ご家族はかなりの時間を自分たちの牧場に費やしていますから。」

2度目のオープンスペースへの寄付は、自身の土地を横切る人気のハイキングコースへとルート変更するために、ヘットフィールドが郡と交渉した際に行われた。

ヘットフィールドが自身の牧場の土地を通ってハイキングやサイクリングをする人々の侵入を防ぐために300フィートの金属フェンスを建てた時、抗議を引き起こしてしまった。マリン郡は65万ドルかけて、テラ・リンダ/スリーピー・ホロウ分水嶺とロマアルタ・オープンスペースの間を結ぶ道を作った。

しかしながら、ワーナーはヘットフィールドのオープンスペース地区への2度目の寄付は、郡による道を作る決定に縛られないものだと語る。この新しい提案のもと、ヘットフィールドは彼の残りの土地40エーカーに4つの家を建てる予定だ。

この家々は10エーカーごとに5000から8000平方フィートに制限され建てられる。また家と補助的な建物は10エーカーのうち2エーカー以上を占めてはならない。残りの8エーカーずつは開発不可のプライベートなオープンスペースとして指定されることになる。

マリン市営水道局のタンクへの既存の道は、ルーカス・バレーの新しい住宅開発につながっていくようだ。

提案書では、ヘットフィールドの購入以前にそこで牧場を経営していたルイス・ファミリーによって建てられた2つの歴史的な家族の住居の維持も提唱している。この住居は新しい家が建つ場所の下で1万5000平方フィートの土地に建っている。

ヘットフィールドはこれら2つの住居を修復して、この手ごろな価格の2つの住居を作るのに限定するよう提案している。郡の立案者は、区画の20%であるか、分譲地として開発されているか、手ごろな価格の住居のためになっているかという郡の中間所得者層の住居規制を満たしているかどうかが重要だと考えている。規定では手ごろな住居は市場平均と同じ数の寝室を持ち、開発地区全体に分散している必要がある。

ルーカス・バレーの住宅所有者組合会長のマギー・マッキャンはヘットフィールドが開発計画を縮小させる決定に喜んでいると述べている。マッキャンはこう語る。

「10エーカー毎4つの家というのは多いとは思わない。これは小さなプロジェクトね。彼がオープンスペースに寄付をしたと聞いて嬉しいわ。」


しかしながら彼女や組合員は提案された家のサイズは「少々やりすぎ」だと考えている。マッキャンは組合員の538軒の家のほとんどは1500平方フィートから2000平方フィートくらいだと言う。彼女は疑問に思う。「なぜ8000平方フィートの家を建てるの?そんなスペース誰が必要なのかしら?」

ルーカス・バレー不動産住宅所有者組合の理事を務めるリズ・デールはこう語る。「とても美しく環境に配慮すべき土地に対する、本当に思慮深い知的なアプローチだと思う。」

マリン郡公園とオープンスペース地区の開発計画と買収の責任者であるカール・ソマーズはこう語る。「ルーカス・バレーのオープンスペースの最後の区画の保全見通しが立って確かに興奮している。」

ソマーズはヘットフィールドが過去に寄付した農業保全地域はマリン郡の牧場経済を維持するのに貢献していると言う。また、この地役権によってヘットフィールドが土地に牛を放牧したり、放牧のために土地を誰かに貸すことを可能にすると述べている。

ソマーズはまた、将来の土地開発から追加で240エーカーを保護することは野生生物に恩恵をもたらすであろうと語っている。

彼は言う。「近接する大きな牧草地や放牧地を作ることは、野生生物の個体数を守るために非常に重要です。種の多くは大規模な移動できる場所を必要とするからです。」

MercuryNews(2016-08-22)

フェンス建設により「独り占め」していると思われた節があるようですが、今回のジェイムズ側の提案により地域貢献の意を近隣住民に汲んでもらえれば全面解決も近そうです。

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