MetalSucksのPodcast番組のインタビューに答えたカーク・ハメット。BLABBERMOUTH.NETさんが文字起こしをしてくれたので、管理人拙訳にてご紹介。

kirk-hammett-2015

−ギターへの新たな情熱について

これは8ヶ月か9ヶ月前から言ってきたことなんだけど・・・この数十年やってこなかったような自分のギターとの繋がり方を見つけたみたいなんだ。俺にとって本当に面白いことだよ。突然、これまでやってこなかったような違うものを弾いたり、これまでやってこなかったようなアプローチをしたりしていることに気付いたからね。本当に不思議だよ。こんなことになろうとは思わなかったから。考えたんだけど、楽器を弾き続けたら、人生はもっと面白くなるよ。どういうわけか、自分の楽器と何とか繋がろうとすると、またもう一度最初からインスパイアされるのを感じるんだ。実際、不思議だね。さっきも言ったけど、こんなことが起きるなんて思ってもみなかったことが起きたんだから。これにはとてもありがたいと思うよ。

− 成功をどう測ってきたか

音楽的、創造的な点で、常に俺たちは成功を見てきたし、達成したかった自分たちの目標も達成してきている。それは数字とかドル記号なんかではないんだ。主に良い音楽、そして感情の沸き立つような良いパフォーマンスなんだよ。俺にとって、最初の成功といえるもののひとつは、『Kill 'Em All』が出た時にヨーロッパに行けることになったことだね。つまり、俺たちにとってはそのことが最も驚くべきことだったんだ。「俺たちアルバムを作ったぞ。えぇ!まさか!俺たち本当にヨーロッパに行ってライヴできるの?」ってね。あれは素晴らしい成功だったね。もうひとつの素晴らしい成功は、俺の意見だけど、『Ride The Lightning』を作ったことさ。多くの場合、アルバムを作るチャンスはあっても、2ndアルバムを作れる保証なんてどこにもなかったんだ。でも俺たちは2ndアルバムを作ることができたし、全然違うレベルの成功を収めることができた。つまり、実際にかなりすげぇぞって思うアルバムを作って、ヨーロッパでレコーディングして、そのアルバムのツアーに出てヨーロッパとアメリカに行くことが実際にできた。だから俺たちにとって成功というのは、ビジネス的なものじゃ本当に測れないんだ。俺たちの成功というのは、常にもっと創造的なものや音楽的なもので測られるものなんだよ。今日まで、マネージャーは「おぉ、キミたちはすんごい数のチケットを売って、すんごい額を売り上げているぞ」なんて言うけど、本当に何か意味のある真の成功というのは、音楽的な成功だったり、創造的な成功だったり、多くのハードワークやその目標を達成すべく努力を伴う成功だったりするんだ。

− さまざまなHR/HMの雑誌やウェブサイトで「ベスト・ギタリスト」の投票でランクインすることについて

まぁたしかに俺はできうる限りベストなミュージシャン、ベストなギタリスト、ベストなバンドメンバーであろうと努めているよ。投票とかその他もろもろ、そういう類いのものは俺にとってそれほど違いはないんだ。俺にとっては人気投票、あるいは人気投票のようなものに思える。知っての通り、俺は子供の頃から常に人気投票で負けるのが本当に得意だった。だから大人になってこういう人気投票に突然勝ち始めると、慎重になるね・・・。理解してもらいたいのは、俺はギターを演奏したがっていたシャイでオタクなガキがうまくやれる何かをみつけることができたっていう典型的な例だってこと。 その例にかなっただけさ。

BLABBERMOUTH.NETより(2015-11-24)

インタビューを直接カークの声で聴きたい方はこちらから。


カーク、今回のレコーディング過程でギターへの新たな発見をしたようで、どう変化しているのか早く聴いてみたいところです。

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