FearFestEvilが行われるサンノゼの地元紙でカーク・ハメットがインタビューに答えていました。カークの語る最近観たお気に入りのホラー映画、ホラー映画にハマるきっかけ、新譜の制作状況等を管理人拙訳にてご紹介。

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カーク・ハメットは世界有数のホラー映画メモラビリアのコレクターの一人だ。もちろん史上最大のロックバンド、ベイエリア出身のメタリカのギタリストでもある。
サンノゼのロックバー・シアター(RockBar Theater)で土日に行われるホラー映画とメタル・ミュージックの祭典、2周年を迎える「Kirk von Hammett's FearFestEvil」で彼の二つの世界は激突する。
カーク・ハメット(52)−史上最もヘヴィなギタリストのひとり−は両日パフォーマンスを行う。他の出演者は、容赦ない請求書付きのメシュガー、ハイ・オン・ファイア、オーキッド、グール、アグノスティック・フロント、アサダ・メサイアたちだ。
多くの(元ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストのスラッシュのような)有名なロッカーや、(ロブ・ゾンビ監督の傑作、『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2(原題:The Devil's Rejects)』に出演したビル・モーズリーのような)ホラー映画のアイコンも出演する。野外開催の「カオスのカーニバル」、カーク・ハメットのホラー映画に関する個人コレクション「Crypt Collection」の展示も行われる。
実際にはパーティーは金曜日に始まる。カーク・ハメットはサンノゼのウィンチェスター・ミステリー・ハウスで殺人ミステリー・ディナーを主催する。しかし悲しいことに悪霊が集まるチケットは完売した。
私(訳注:記事の著者、ジム・ハーリントン)は先ごろ、サンフランシスコ出身エル・ソブランテ育ちの彼とホラーへの情熱について話した。彼はちょうどその時、レコーディング・スタジオを出て、マリン(訳注:カリフォルニアの海岸地方)を車で移動中だった。
−私もホラー映画の大ファンなんです。私が観るべきオススメは何かありますか?
最近観てよかったホラー映画は『キャビン(原題:Cabin in the Woods)』(2012年公開)だね。『武器人間(原題:Frankenstein's Army)』も本当に楽しかったな。設定がすごくいいんだ。フランケンシュタイン博士が別の村に引っ越してきて、第二次世界大戦が始まる。彼は研究を続けるためにナチスに認可を受けて、おびただしい数の生物を用意するんだ。
最近観た中で本当に気に入った他の映画だと、ホラー映画と俺は思っているんだけど、ジェイク・ジレンホール出演の『複製された男(原題:Enemy)』かな。
−そう、ジレンホールは素晴らしい役者ですよね。
『ドニー・ダーコ(原題:Donnie Darko)』(2001年公開のジレンホール主演映画)は俺の人生のなかでもお気に入り映画のひとつだね。あの映画は10回、20回、30回と観ても、違ったものが観える。違うものをそこから捉えることができるんだ。観るたびにね。
−ノートを取るのでもう少しオススメを教えてください
本当に好きなものは60年代、70年代の映画にたくさんあるんだ。今日まで趣味の悪いヤツにもかかわらず、いまだに大好きなんだ。そのなかのひとつが『怪奇!双頭人間(原題:The Incredible Two-Headed Transplant)』(1971年公開)っていう最もクソ変てこな映画なんだ。あとこれに類する(1972年公開の)『Mr.オセロマン(原題:The Thing with Two Heads )』っていう映画ね。
−どのようにしてホラー映画にハマったのですか?
5歳の時に最初のホラー映画を観たんだ。『トリフィド時代(原題:The Day of the Triffids)』(1951年公開)っていう映画。それからそれが好みのタイプの映画だとわかった。それで、そこから数年以内ぐらいにボブ・ウィルキンスの『Creature Features』が始まった。
−『Creature Features』!私もそれを見て育ちましたよ。(1971年から1984年までベイエリアのテレビ局KTVUで放映されたホラー映画番組)
俺は週末になるとあれを観ていた。TVガイドを手に入れて、ボブ・ウィルキンスが俺たちに『Creature Features』でどんな映画をみせてくれるのか確かめるんだ。
(そこから)子供の頃はずっとコミックとモンスター・マガジン(monster magazine)を収集して、その時点で入手できたクールなモンスターのおもちゃをたくさん買ったんだ。
−それはあるあるですね。
音楽の良さが分かってから、俺のなかにあった他の全てのことはすっかり拭い去ってしまった。モンスター映画もコミックも。やってみたいことはレコードを聴くことだけになった。それからギターを弾き始めると、やってみたいことはギターを弾くことだけになった。そうして8、9年と過ごしていたんだ。それが俺がやった全てさ。そしてエクソダスを結成して、それからメタリカに加入した。
メタリカからちょっとした収入を得始めるようになってからだね。1984年の『Ride The Lightning』ぐらいかな。(ホラーに)舞い戻ってきたってわけさ。今は自由に使える収入があるから、またコミックの収集も始めたんだ。子供の頃持っていたものと同じ、たくさんのおもちゃを探し求めたり、子供の頃にはとても買えなかったおもちゃを買ったりしているよ。
−ホラーがあなたを魅了するものは何だと思いますか?
俺はいつも物事のダークサイドに惹かれるんだ。いつもモンスターと結び付けていた。(モンスターは)文化や社会の末端にいるっていう事実と結び付けていた。はみ出し者、のけ者といった孤立した人々といつも結び付けていた。どういうわけか、ちょうどそれが俺の仲間だったんだ。
−メタルとホラーのあいだには自然な相乗効果があるように思えます。
ホラー映画とヘヴィメタルにはたくさんの同じ成分が入っている。権利を奪われた多くの人たちが本当にヘヴィメタルを楽しんでいる。権利を奪われた多くの人たちがホラー映画につながりを感じる。俺のFearFestEvilはホラー映画とヘヴィメタルと2つのあいだにある類似点の祭典なんだ。
−当然ながら私はメタリカの近況を聞かずして、電話を切らせるわけにはいきません。新譜はいつになりそうですか?
完成したら、見られるよ。俺たちには曲がある。それは保証する。俺たちは音楽に取り組んでいる。それも保証する。
−あなたは会話の冒頭でスタジオを出たばかりだと言っていました。私はメタリカのものをやっていたと思っていましたよ。
あぁそうだよ。プロジェクトの早い段階であって、物事は一週間のあいだに右だか左だかに大幅に変わりうるんだ。いますぐ何か言うのは難しいね。本当に何も不変じゃないから。
San Jose Mercury News(2015-04-06)
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