Orionフェスが赤字で続けられなくなったことは以前こちらでもお伝えしましたが、メタリカの台所事情が分析されている記事をみつけたので管理人拙訳にてご紹介します。
ちなみに記事に出てくる「メタリカについての新しい本」は昨年11月に発売されたこちらの本(洋書)です。
Into the Black: The Inside Story of Metallica (1991-2014)
メタリカがビジネス的に割り切って動くバンドであったなら、Orionフェスも南極公演も『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』も実現には至っていなかったことがうかがえます。赤字の状況がどれほどのものなのかわかりませんが、今後、自身のレーベルからリリースされるボックスセットやリマスター盤、さらには新譜発売とツアーによって、補填されていくのでしょうか。
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『Into The Black』の著者はメタリカの財政状況は赤字であると主張する
メタリカについての新しい本のなかで、バンドが過去5年間で「悲惨な」財政上の一連の決定を行ったと主張している。
著者であるポール・ブラニガンとイアン・ウィンウッドは新刊のなかで「2010年以降、これまでメタリカが稼いできた金額よりも損失を被っている」と主張している。
この共著者たちは文芸サイト『The Weeklings』にこう説明している。
「我々の試算によれば、Orion Festivalの2公演は財政的に悲惨だった。映画『Through The Never』という修羅場では3200万ドルの経費がかかり、その金額の一部のみを埋め合わせている」
「HQのスタッフの給与、クルーとして雇用される従業員やエンターテイメント会社を維持していく各種のランニングコストという要因、そこからなぜバンドが(自ら進んでというよりは今や必然性をもって)夏が来るたびにヨーロッパでツアーを行うのかたやすく理解できるだろう。」
共著者たちは(称賛の批評とグラミー賞ノミネートの両方を伴った)デイン・デハーン主演の映画『Through The Never』プロジェクトを真っ向から非難する立場を取っている。
「映画『Through The Never』プロジェクトは恐ろしい判断ミスで、10歳児のアイデアに新たな生命を吹き込むような見当違いの試みだった」と彼らは語る。「恐るべき過剰予算スパイラルに陥った映画によって、少なくとも一人のバンドメンバーは(正直に言おう、ここではジェイムズ・ヘットフィールドの話をしている)こう考えていることは想像に難くない。「何で俺たちはこんなことになってるんだ?」と。あのような「筋書き」に青信号を出したのは理解しがたい謎だ。」
メタリカは最近、『No Life 'Til Leather』をカセットテープで復刻することを発表した。バンドは今度の4月18日に1982年のデモをリリースする。この夏の一連のCD/ビニール盤のリリース前、レコード・ストア・デイに限定盤が発売される。
「これは俺たちが制作して配布された2番目のデモ・テープだった。」ラーズ・ウルリッヒはRollingStoneにこう語った。「俺は自分の寝室でカセットのラベルに内容を書いて、郵便局まで行っては、世界中の全テープ・コレクターに発送したんだ。あれから20、30年経って、このテープは今や『Kill 'Em All』以前のメタリカの代名詞となっているんだよ。」
(中略)
メタリカは今年のレディング・フェスティバルとリーズ・フェスティバルのヘッドライナーを務める。その日のサポートアクトはロイヤル・ブラッドとブリング・ミー・ザ・ホライズンだ。
(後略)
Gigwise(2015-03-19)
ちなみに記事に出てくる「メタリカについての新しい本」は昨年11月に発売されたこちらの本(洋書)です。
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コメント
正直、ここで取り上げるべきか迷ったネタなんですけどね(^_^;)
今後のメタリカの動向を占う上で知っておいた方がいいかもと思い、記事にしました。
これからのリリース攻勢で建て直しになればと思います。
なかなか難しいところですね・・・
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