少し更新が遅くなりましたが、訃報です。実際に起きた少年事件について冤罪の観点で取り上げた映画『Paradise Lost』で知られ、メタリカとは『Some Kind Of Monster(邦題:メタリカ 真実の瞬間)』を撮った監督でもあるブルース・シノフスキーが2015年2月21日、糖尿病の合併症によりお亡くなりになりました。享年58歳。

Metallica.comで追悼のコメントが発表されていましたので管理人拙訳にて。

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家族の大切な一員を我々は失った。賞を受賞した映画監督ブルース・シノフスキーが今朝亡くなった。

ブルースは、ジョー・バーリンジャーと共に、俺たちの映画『Some Kind Of Monster』の設計立案者だった。スマートで、愉快で、ひたむきだったブルースは、2000年代初めに俺たちと毎日のように一緒にいて、俺たちが当時の荒波のような状況のなかを進む手助けをするのに不可欠な存在だった。常に諸手を挙げて歓迎したわけではなかったにもかかわらず、彼はメタリカの最も暗黒の時代を共にしてくれた。彼は俺たちが素に戻り、内からも外からも自分自身を再構築していくのを客観的に観察しながら、献身的な支えとなり目に見える救命ボートの役割を果たしてくれた。我々はブルースとジョーの手がけた『Brother's Keeper』(訳注:1992年公開)を称賛したが、言うまでもなくブルースとジョーが成し遂げた『Paradise Lost』三部作には圧倒された。彼らの執拗なまでの仕事ぶりと細部への配慮により、ブルースとジョーの映画は10代の少年3人の殺人罪被告人に関する司法の誤りへの注意を喚起し、刑期18年を過ぎた後に最終的に刑務所からの解放を導くのを手助けした。

『Some Kind of Monster』の後、ブルースはサンダンス・チャンネルのシリーズ『Iconoclasts』、ヒストリー・チャンネルの『10 Days that Unexpectedly Changed America』に加え、その他多くの映画やテレビのプロジェクトという、さらに輝かしい仕事を行っていた。

我々の思いと祈りをブルースの家族と友人と共に。ブルースを失って寂しい。深い共感と見識を持つ勇敢な男は、物語を語るために深く掘り下げるのを恐れなかった。

安らかに、ブルース。

Metallica.com(2015-02-21)

精力的に活動していた人だっただけに、早すぎる訃報は残念です。
ご冥福をお祈りします。

以下、参考リンク。

『Paradise Lost』※映画批評サイト
http://subterranean.seesaa.net/article/35828265.html

『Iconoclasts』※サンダンス・チャンネル
http://www.sundance.tv/watch-now/iconoclasts

『10 Days that Unexpectedly Changed America』※Wikipedia英語版
http://en.wikipedia.org/wiki/10_Days_That_Unexpectedly_Changed_America

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