2014年11月22日にイタリアで行われたドラム・クリニックに参加したデイヴ・ロンバード。この時の質疑応答でラーズ・ウルリッヒについての質問に答えていたのをBLABBERMOUTH.NETで紹介されていたので管理人拙訳にて。

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2004年6月にイギリスのダウンロード・フェスティバルでメタリカのライヴのあいだ、ラーズ・ウルリッヒの代わりに叩いたスラッシュメタルのドラマーの第一人者に、メタリカのメンバーについて一個人としてどう思うか尋ねてみた。

「あのバンドは大好きだ。彼らはいいヤツらだしね。ジェイムズ、ラーズ、カーク、そしてロバート・・・とてもいいヤツらだよ。本当にいい経験をしたよ。すばらしい時間を過ごしてきた・・・。かなりクレイジーなこともあった・・・それはここじゃ言えないけどね。」

ラーズ・ウルリッヒの演奏技術が常に疑われていることについてコメントを求められたロンバードはこう答えた。

「ラーズはいいドラマーだと思うよ。いいアレンジャーだね。彼がアレンジすると・・・ラーズ無しにはメタリカはありえなかった。だから彼がバンドのためにすることに対しては信じなくちゃいけないね。これはとても重要なことなんだけど・・・。バンドでケミストリーがある時というのは4人のメンバーでバンドなんだ。ミュージシャンのあいだで特別な相互作用みたいなケミストリーがある場合、ひとりミュージシャンが出て行けば、同じではなくなる。もしラーズから均衡を奪ってしまえば、同じではなくなってしまうだろう。」


この時の動画。


2009年のイギリスの「Rhythm Magazine」ではロンバードはラーズのドラム演奏能力にもう少し批判的だった。2004年のダウンロード・フェスでのメタリカとの共演についていい経験だった、「見ろよ、やったぜ!」と思うほど良かったと語り、こう続けた。「ラーズを見下してはいない。ラーズは素晴らしいし、いいヤツだ。でも、俺の家で1週間過ごして、ドラムを演奏する必要があるな。俺は彼に「違うよラーズ、こうだ!」「落ち着いてリラックスするんだ。コーヒー飲んだら演奏するぞ!」なんてやるだろうね(笑)」

その数ヵ月後、「もしラーズ・ウルリッヒがこれまでにデイヴ・ロンバードのドラム・レッスンを受けていたら」という米ラウド/メタル系サイトNoisecreepからの質問に対して「おいおい、彼は受けないよそんなの(笑)あぁ、あれは全部冗談だよ。ちょっと楽しんだだけさ。」と答え、さらに「もちろん、ダウンロード・フェスについて訊いてくる人もいる。「彼にどうやったか見せてやれよ。」って感じでね。そんなこと必要ないのさ。彼は素晴らしい。でもそういう類の競争意識、楽しい競争意識がいつもあるのさ。」と語った。

ラーズ・ウルリッヒは2004年のダウンロード・フェスに不参加だったことについてツアーの過密スケジュールによる疲労と、スカイラーとの7年に渡る結婚生活の破綻によるものだったと語った。2005年のインタビューでは「俺が逃した初めてのメタリカのライヴだ。」と語っていた。さらにこう続けた。「地上最も優れたドラマー、デイヴ・ロンバードが自分のバンドで演奏している間、ドイツの病院で横になるなんてやってみたいかい?簡単なことじゃないぜ。」

BLABBERMOUTH.NETより(2014-11-26)

デイヴ・ロンバードとラーズ・ウルリッヒとでは求められているドラマー像がそもそも違うので競合しないんじゃないかなぁと管理人は思います(^^;

そしてきっと今後も話されることはないでしょうけど、「ここじゃ言えない話」がすごい気になります(笑)

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