また更新の間が空いてしまいましたが、今回はラーズ・ウルリッヒが受けたRollingStoneのインタビューをご紹介。新譜の進捗状況、そして「Metallica By Request」ツアーについて語ってくれました。管理人拙訳にて。

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メタリカが最後のスタジオアルバムを出してから、もうすぐ6年になる。彼らはヨーロッパの夏フェス巡業の準備をしており、新譜のための素材まとめも行っている。「俺たちはガリガリやってるよ。」とラーズ・ウルリッヒは語る。「リフを弾いて、そいつを曲のなかに入れてみる。本当に1曲も書かずに、次の日になったらまた別のものに取り掛かるんだ。リフとセクションにだけ取り組んでいて、リフとテンポとムードを繋げていくんだ。」

アルバムリリースのスケジュールはない。しかし、ウルリッヒは大きく前進したと言う。「俺たちこうやって、1年の大半、オンとオフを繰り返す。この夏はこういう日程をやっていって、それからじっくり(楽曲の)磨きをかける。今、言えるのは、4イニング目まできたってことだ。」

メタリカの4人のメンバーは今月はじめ、春休みのあいだに子供たちと一緒に旅行に行き、休暇を過ごした。しかし、5月が始まる前に集まる計画だ。「アルバムを誰にプロデュースしてもらうか話し始めたところなんだ。まだレコーディングも行っていない。でもソングライティングの過程に没頭しているよ。」

一方、彼らはヨーロッパツアーもたくらんでいる。「この2年のあいだ、夏のヨーロッパフェス巡業をしてこなかった。過去2年間は俺たち自身の(Orion)フェスを催してたからね。でもスケジュールの問題やらで、今年は行わないことにしたんだ。」

メタリカ史上初めて、ファンがセットリストを完全に支配する。「『Metallica By Request』と呼んでいる。チケットを持っている人はウェブサイトでメタリカがこれまでにレコーディングした曲に投票できる。145曲かそこらかな。上位17曲を演奏する。本当に楽しみだよ。」

3月には南米でこの(リクエスト)ショーを試験的に行った。いくつか珍しい曲も引き出されたが、ファンが選んだのはほとんど「One」「Nothing Else Matters」「Enter Sandman」のようなヒット曲だった。「真っ正直ってことだよ。時おり俺は本当に無名の曲に投票して欲しいと思う。クレイジーなものをやりたいからね。」

投票過程は完全に透明性を確保され、ファンは絶えず各都市の更新された上位曲リストを見ることができる。「5月のヘルシンキ公演では『...And Justice For All』の収録曲「The Frayed Ends of Sanity」をやることになりそうだね。あれには本当に興奮しているよ。同じように「St. Anger」がドイツでは多くの票を得ているから、やることになるだろう。それも本当に楽しみだよ。俺たちはできるだけ、そういうのを混ぜていきたいんだ。」

投票はショーのおよそ1週間前に締め切られる。そしてバンドにファンがリクエストするかもしれない無名の曲を練習する猶予を与えられる。「俺たちは「The Frayed Ends of Sanity」をこれまでやっていない。1、2時間はそういう曲を流して取り組むんだ。俺たちはどこに行こうとも、リハーサル室に足を運ぶ。1時間くれ。俺たちの全曲カタログのなかのどんなものでも練習できる。俺たちは本当にイカれたセットリストを組むのが好きで、できるだけ変えようとしてきた。でも2014年はファンが曲を選ぶんだ。」

アメリカのファンは近い将来、「リクエストショー」を観る機会を得られるのだろうか?「ヨーロッパツアーの後、今年行う重要なことは、レコードを作るということだ。それから、ホームに帰ってアメリカでいろんなことができるようになる。それが来年じゃなければ2016年かな。」

RollingStone(2014-04-24)

新譜制作は4イニング目ということで制作序盤のプロセスは終えたと思っちゃっていいのかしら。プロデューサー選びも話題にのぼっているようで、果たして誰になるのか気になるところ。

そして、なんだかんだでラーズはマニアックな曲を望んでいるのね(笑)ライヴ当日に3曲のなかから1曲選ばせることにしたのも、いろいろと模索しながらやっていることなのかも。

インタビューのなかで書かれていたリクエスト上位曲はこちらから見ることができます。
http://www.metallicabyrequest.com/

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