熱狂的な南米ツアーが順調に行われているメタリカ。そんななか、何だか自己啓発本にありがちなタイトルに空目しそうな記事が署名付きでヒューストンのメディアに書かれていました。かなり突っ込んだ物言いでコメント欄荒れそう賛否分かれそうですが、あえて取り上げてみます。管理人拙訳にて。
メタリカのこと好きじゃなかったらここまで(特にジェイムズに対して)辛辣なことを詳しく書けないでしょう(苦笑)。そこまで決めつけて言うか・・・などと思いつつ、管理人的には的を射た指摘もなかにはあり、メタリカに限らず参考になるかもと思ってしまいました。
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(前略)
5. 歌詞を変えよ
ジェイムズ・ヘットフィールドは深みのある主題でシリアスで思慮深い歌詞を書くことで知られていた。もちろん「Hit The Lights」や「Of Wolf and Man」のようにたわいもないものもあったが、メタルのなかで最高の歌詞と匹敵する言葉を生み出すことが出来た。
しかし、「Lords of Summer」は『Death Magnetic』を苦しませた歌詞への怠惰という弱みがある。昔のメタリカに「All Nightmare Long」なんていうダジャレや「Cynide / I've already died?」なんていう愚かな韻を踏んだのを見たことがあっただろうか?詩的なゲームを先に進めて欲しいのだ、ヘットフィールド。さもなければ、悪魔か何かについて書いてくれと言いたい。メタルの決まり文句は「lords of summer bring the sun(夏の覇者は太陽を連れてくる)」なんて歌詞をごまかしてくれるだろう。
4. 音程を低くして歌え
ヘットフィールドの声は行き詰っている。それはもう長いあいだ明らかだ。それでもなお、なぜ彼は身体的な許容範囲を超えて高い音域で歌うと言って譲らないのか?スタジオ・レコーディングでは二流に聴こえる。あきらかにギリギリで歌っている。もはや1986年ではないのだ。
90年代の彼のボーカルは心地よく深いグルーヴに馴染んでいた。しかし『St.Anger』からこれまで、彼が15年心地よく出せていなかった高音に挑戦してきた。ファンは低いグロウルが大好きなのだから、それに固執せずに便秘になったような高音を捨ててはどうだろうか?
3. イントロをやめよ
最近のメタリカの楽曲で最も腹立たしいのは、明らかに彼らが全ての曲に何らかのイントロを必要と考えているところだ。サビに行く代わりに曲のメインリフをその他の部分よりもゆっくり演奏したり、ドラムを付け足したりして構成されたセンスのない前奏で何とか間に合わせている。それから最初の一節に行くまでに2回いつものやり方でリフを演奏するのだ。
気付いたら、メタリカは80年代にもそんなことをしていた。違いといえば、全ての曲でそういうことはしていなかったということだ。今日のメタリカはこのパターンをレコーディングした全ての曲で続けている。そして彼らの音楽で止めるべきはそのような古臭い型なのだ。一気にサビまで飛んでみてはどうだろうか。
2. 曲は短く
あぁまったく、すべての曲が8分も必要じゃないのだ。80年代のメタリカでさえ、曲をこれだけ長くすることを強いたことはなかった。もし曲が(自然と)そんなことになってしまったら、そうなったでよい。しかし、曲が3分から5分になるだけだったら、誰もそれについて泣き叫びはしない。それでも『Death Magnetic』から彼らは明らかに曲のマジックを取り戻すには、なるべく長くすることだと決めたようだ。
問題はこれらのほとんどで曲自体がその長さを持ちこたえることが出来ていないことだ。「...And Justice For All」のような曲がその長さにも関わらず機能しているのは、曲のなかにたくさんの紆余曲折があるからだ。今日のメタリカは90年代に行っていた「節-コーラス-節-コーラス-ソロ-ブリッジ-コーラス」構造と同じ。曲がその長さに持ちこたえるかを超えて、曲を長引かせているだけなのだ。(一節を)繰り返す前に落ち着いて、曲の自然な流れにまかせようじゃないか。
1. もっとリフに変化を
ちくしょう!いつまでメタリカの曲が他の曲と実際に見分けられていたか覚えているかい?自分なんかは『Load』と『Reload』の曲まで戻って考えると極端な違いについて言うことはできない。彼らはメタルであろうとしている。それはわかった。でもちょっとしたフレットボードの範囲で演奏できるわけでしょう?
かつてのメタリカのようにしたくても、ヘットフィールドは何か同じように聴こえないリフを書くことが一見するとできないように思われる。彼は特定のメロディーで何かを創ることもできないように思える。考えなしに圧倒するリフはその程度でしかない。かつてのメタリカがうまくやっていたことのひとつは曲そのものに息づかいがあったということだ。しかし新しいメタリカは、80年代からやってきた同じ使い古された力強いコードで容赦なくリフを弾いているだけのように見える。
メタリカは耳に倦怠感を引き起こすことのないメタルをまだ出来ると思っている。メロディーを盛り上げて、曲に息づかいを生んで欲しい。
HoustonPress(2014-03-25)
メタリカのこと好きじゃなかったらここまで(特にジェイムズに対して)辛辣なことを詳しく書けないでしょう(苦笑)。そこまで決めつけて言うか・・・などと思いつつ、管理人的には的を射た指摘もなかにはあり、メタリカに限らず参考になるかもと思ってしまいました。
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コメント
僕的には メタリカはこのままでいいですね ぶれるのは 冒険ですから 曲の長さは問題ないですメタリカは スルメいかじゃなきゃダメですよね 第一インパクトは かっこよくなくていいんです 徐々にじわじわくる感じ 実際名曲と言われるのは キャッチーじゃないし 売れ線ぽいナイトメアで言えばすぐに飽きられるし 変化するならロバート作曲増やせばいいんです。彼のギターセンスはジェームズも驚くほどですから 最高傑作の新譜期待してます 長々失礼しました!
そんなアーティストは日本にはまずいませんね。堂々と書かれるのは。
それほど逆にMetallicaは愛されてるのではないでしょうか。
メタリカでは、なくなってしまうと思います。
批判される点=他のアーティストにはない点
だと思うので
逆にそれは良い点ではないのかな??
と感じます。
こういう記事はどうしても好き嫌いの部分が否めないですから^^;
でも自分が次にどんなメタリカの曲を聴きたいのか考える機会になればと思います。
>ファントムロード君さん
噛めば噛むほどですね。
ロバートのベースリフの映える曲も聴いてみたいです。
>Melt.4さん
それだけ次のアルバムが期待されていることの表われとも取れますよね。
>おんじさん
語弊があるかもしれませんが弱みは強みともいいますからね。
「おぉメタリカだ!」でも「こうきたか!」でも「なるほどー」でも
いいので新譜を聴く日が待ち遠しいです。
>おのののかさん
こういう記事取り上げておいてなんですが、本人たちは思うままにやってほしいですね。
ただ、メタリカは常に変化して行く事を選択したバンドで、僕のような頭の硬いファンが「昔はよかった」と言っているその「昔」でさえ、更に以前から変化した後の通過点に過ぎない。その事を思うと、本当に偉大なバンドだなと思います。
それに、例え不満があったとしても、やっぱり新譜が出ると聞いたら即座に近所のCDショップに予約を入れて、1年も2年も前から楽しみに待てるのはやっぱりメタリカなんですよね。
追いかけていてチャレンジングなバンドだなとつくづく思います。
メタリカの新譜は常に期待と不安でドキドキして聴きますが、
こんな感情で聴きたいと思えるのは今のところメタリカだけです。
曲はもちろんですが、バンドとしての姿勢に共感と憧憬をもっているのが大きいのかなと思っています。
そこにまだまだ俺はいけると言う挑戦か、またはその年輪を歳と共にそのまま受け入れ表現するか。
このどちらも両方で良いが、それらの表現のしかたがどちらもうまくいっていない。意外かな、ジェイソンは良かった。シンプルで要所要所をおさえるレイドバックビートと、リズムも若干後ノリに遅れるから、ジェイムズの細かくそして力強くはしるリフが輝きを増す。
あれが良かった。最高だった。
別としてトゥルージロは凄く良いんだ。しかしながら、巧すぎる。これにある。それ故にジェイムズの輝きを引き立てずころしてしまう。トゥルージロはビートも細かい。だから長所がジェイムズと被ってしまう。レイドバックタイプじゃない。タイミングもフラットすぎる。これまたジェイムズと被ってしまうので、お互いがお互いの輝きを打ち消してしまうのだ。カークは相変わらずだが、この二人のバランスにより、リズム感の無さが浮き彫りとなる。
とても厳しい意見を書いてしまいましたが、更正する為に…どうするかと言う焦点で私もあえて厳しく見てみました。
トゥルージロに合わせて、ラーズは叩きかたを変えている。なのにトゥルージロはプライドが高いのか、技巧、精密に命をかけているのか、全く変えようとしない。ジェイムズを打ち消したまま、やはり気づいていないのか…。
トゥルージロは自分より技術的でないジェイソンから学ぶ事が大事だ。技巧、精密は卒業して、いかに地の底で支え持ち上げる演奏方法を実行する事がとりあえず明らかに変える事ができる解決策かと、個人的に思いました。
ジェイムズの詩はoneとかも、良いんだよね。ああいった人間追求、今の情勢下が厳しくできないのかもしれない。そこに闘えと言いたい期待したいが、ジェイムズにはもう、守るべき家族と子供がいるからね。
確かにありますね。これらを突破できる何かを、その道筋をメタリカ本人達が見つけて私達に魅せてくれるのを待ち続けるのも楽しみ。今までどおりより、私達の想像より少し先に行ったもの、そのエネルギーに皆が食らいつく。過去と何時も同じ、今まで通りなら食らいつかない。
本当にこれからの変化がここまで気になるバンドはいないですね。皆さんの意見にそんな自分がいる事に気づかされました。
リック・ルービンが無名だった頃を思い出して曲を書けと言っていたのもそういった考えがあってのことだったのかもしれないですね。
トゥルージロにはメタリカで新しいことをやれるポテンシャルがまだまだあると思っているので新譜がどうなるのか楽しみです。
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