FearFestEviLの会場で行われたカーク・ハメットのロング・インタビュー。多岐に及ぶ質問が並んでますが、なかなか失礼なものもあります(苦笑)。管理人拙訳にて。
話に出てたAlcoholicaのフォトセッションはこの写真のときのですね。

たしかに馬鹿デカいボトルです(笑)
さりげなくアルバム完成予想時期が引き延ばされてるのも気になりますが、、、かなり率直に語ってくれたインタビューでした。音楽との付き合い方はたしかに技術革新によってずいぶん変わったと思いますが、カークはソーシャル・メディアに距離を置いているようなので今のいい面に触れる機会が少ないのかもなぁなどと考えてしまいました。
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Noisey
あなたの髪、触りたいなぁ。軽く撫でたい。どうやってこのようなゴージャスなカール・ヘアを長年に渡って維持できてるんです?
カーク
ビオチンだね。薬草のビタミンのサプリだよ。友だちのジョニー・ラモーンが教えてくれた。小さな錠剤で、毎日飲むと本当に髪の毛の助けになるよ。素晴らしいよ。
Noisey
ツイッターではプエルトリコの10代の少女に髪を戻すべきだと言われてますよ。
カーク
彼らが話題にしていた画像なら俺も知ってるよ。まぁ面白くは思ってないね。
Noisey
まぁとにかく今日はちょっと私、二日酔いなので謝っておきますね。
カーク
キミひとりじゃないよ。
Noisey
Alcoholica(※メタリカ悪魔の辞典参照)時代の1985年頃に記憶から消し去りたい、クレイジーもしくは印象的な体験はありませんでした?
カーク
その多くを覚えているのは本当に難しいことだね。でも最初の「Alcoholica」フォトセッションをやったときには馬鹿デカいウォッカのボトルを持ってね、本当に飲んだね。あの後、俺たち道路で吐いたんだ。ロンドンにいたんだけど、両手にビールを持って縁石に座って、ただ飲み続けたよ。みんながその前を通るんだ。バスも通っていった。俺たちは明らかにベロベロに酔っぱらっていたんで、そこらに寝っ転がってた。あの日を振り返ると、俺たちはたくさんのウォッカを平らげたわけだけど、よく死ななかったなって驚くよ。俺たちみんなそこから車で帰ったんだから。みんなそれくらい荒くれ者だったし、羽目を外していたんだ。つまり、あの当時のようなことはやってのけることはできないね。今そんなことしたら、多くのトラブルを招いてしまう。みんな、すっかり酔っ払いのアホになった俺の写真を撮って、その次には突然YouTubeにアップされるってわけ。そうして広まっていくんだ。
Noisey
今、振り返って、どの瞬間がメタリカを終わらせるのに完璧だったと思いますか?
カーク
俺はちょうどそれを今俺たちがいるべきところに持ってこなければならなかった。それが『Through The Never』なんだ。俺たちが自身で関わった最後の創造的な試みとして、そして本当に多くの時間と労力をつぎ込んだものとして、俺たちの総合カタログのなかでも際立っていると思う。俺たちはできるだけ最初のビジョンに近づけようとした。そして俺たちは本当に素晴らしい仕事をしたと思っている。 『Through The Never』は素晴らしい作品だと思うし、もし明日全てが崩壊したとしても、あれは確かに終わるのにはいい記録だね。
Noisey
偽りのない心の底から湧き上がる集団意識を提示して、充実しているに違いないと多くの人が感じたと思います。
カーク
それが俺たちを突き動かすものさ。
Noisey
フェスティバルでここに集められたあなた個人のホラーコレクションがいつまでも心に残っていますが、どんなホラー・アーティストがあなたの人生に影響を与えましたか?そして、どのようにそれらをあなたの仕事に取り込みましたか?
カーク
フランク・フラゼッタ(Frank Frazetta)が本当に好きでね。彼は素晴らしいアーティストだよ。たぶんあの当時で最初のファンタジー・イラストレーターだったんじゃないかな。俺は5歳か6歳の頃からずっと彼のアートワークを見つめ続けているよ。彼のアートは、自分が気付かないところでさえも影響したと確信するぐらい俺の精神に強く埋め込まれているんだ。
Noisey
ここに置いてあるうちで彼のアートワークはどれですか?
カーク
彼が描いたかなりゾッとする、とある死刑執行人なんかがあるんだけど、俺は自分の子供にそれを見せることすらできないんだ。「パパ、あれは誰!?」「あー・・・あぁ気にするな息子よ」って感じさ。
Noisey
この質問に答えることには飽き飽きされているかもしれないけど、90年代からの海賊版やナップスター訴訟について、あなたの考えをどのように適応させていきましたか?
カーク
それについてはコントロールしようとするにはあまりに大きな獣になってしまった。できうるベストなことはそれを前向きに考えて受け入れようとすることだ。俺たちの音楽はまだ生き続け、世の中にあるわけだし、みんながまだ聴き続けてくれているわけだからね。俺たちは変化にどう対応するかを学んでいるところだ。海賊版やインターネットにまつわるあれこれはまさにレコード産業をぶち壊した。そして音楽を、音の鳴らし方さえ変えることになった。今や最高のミュージシャンとか、最高のバンドになろうとする意欲は減ってきているように思う。何でもレコーディングできるし、世に出せるからね。みんなはどんなものでも「おぉいいねぇ!」とか「こりゃクソだ」とか言うのさ。アルバムを売るという敬意を得るために本当に一生懸命働かなければならなかった。他の素晴らしいバンドたちを相手にしてね。でもそんなことはもはや存在しない。みんながアルバムを世に出し、サイバー世界に出回るだけさ。失ったのは、バンドの元に結集するという時間かな。アルバムが出た時には、みんながそれについて話すような大きな出来事だった。レコード店に行って、他のヤツが買っているのを見たり、興奮しているのを見たりさ、「おまえ、まだこれ聴いてないのかよ!?」「あぁまだだ!」みたいなね。そういったことはインターネットのために今やすっかりなくなった。インターネットの利便性は大きいけど、そういったものを本当に終わらせちまったんだ。俺はそういったことを少し嘆いているのかもしれない。でもミュージシャンとして、あるいはファンとして素晴らしい時代だったんだ。この利便性の文化のために変わっていった。今、世間で認められたバンドであることを嬉しく思う。でもスタートしたばかりのバンドなら嫌に思ってただろうね。(ミュージシャンとして)ますます難しくなってきているし、この頃は音楽を聴く人たちのあいだの距離がどんどん広がっているように思う。以前なら、音楽コミュニティみたいのがあったけど、全く分かれ切り裂かれてしまった。みんながそれぞれ自分たちの道を行っている。
Noisey
哀しいです。
カーク
あぁ、哀しいね。でもそれに対応しようとしているし、メタリカの名を、俺たちの音楽を世に出し続けようとしているし、みんなが俺たちの音楽を得る、俺たちの音楽を体験する新しいやり方を俺たちは絶えず模索し続けている。おそらく数年後か3年後か4年後か、俺たちの次のアルバムが出るときには何が起こるかわかるだろうね。
Noisey
あなたが受け入れた、起きていることを全て与えられるソーシャル・メディアについてはどう考えていますか?
カーク
個人的には、ソーシャル・メディアについては知ったこっちゃないかな。Facebookもやってないし、Twitterもやってないし、Instagramもやってない。その他のこういった知りさえしないものはやっていない。知ったこっちゃないし、どうでもいい。ど・う・で・も・いい。でもソーシャル・メ ディアの力を、そこで言葉を発する力を認めている人も俺たちのなかでもいる。ソーシャル・メディアはどんなことをしていても、どんな目的でも極めて効果的だから重要だと思う。でも俺個人としては知ったこっちゃないよ。
Noisey
新しいアーティストで聴いている人はいますか?
カーク
妻は俺の好きなスティープウォーター・バンド(Steepwater Band)の曲をかけてくれるね。ダイ・アントワード(Die Antwoord)はかなりクールだと思う。新しいものはなくて、クラッシュ(The Clash)はたくさん聴くし、あとはビッグ・スター(Big Star)、ダミアン(Damian)、スティーブン・マーリー(Stephen Marley)かな。
Noisey
DJをやったことはあります?
カーク
最近の感じじゃないけどね。でも俺にとっては本当に面白かったよ。
Noisey
スクリレックス(Skrillex)がここサンフランシスコで1週間ショーを行っています。彼やElectronic Dance Music(EDM)についてどう考えていますか?
カーク
スクリレックスがやっていることは本当にクールでダイナミックだと思う。音楽的才能があるよ。でも、俺が聴いた、それとは正反対の他のものもある。そしてみんなそれが好きだ。スクリレックスやダフトパンク(Daft Punk)の魅力は理解できる。でもこういった種類の他のバンドのなかには「なんてこった!俺を外に出してくれ!」ってものもある。
Noisey(2014-02-20)
話に出てたAlcoholicaのフォトセッションはこの写真のときのですね。

たしかに馬鹿デカいボトルです(笑)
さりげなくアルバム完成予想時期が引き延ばされてるのも気になりますが、、、かなり率直に語ってくれたインタビューでした。音楽との付き合い方はたしかに技術革新によってずいぶん変わったと思いますが、カークはソーシャル・メディアに距離を置いているようなので今のいい面に触れる機会が少ないのかもなぁなどと考えてしまいました。
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