まったく彼らのエネルギーは凄まじい。
こちらはこうしていまだにサマソニの余韻に浸っているというのにメタリカはすでに上海公演を終え、新たなアイデアを模索中とは。

まずは上海の「Time Out」誌に掲載された記者会見時のインタビューを管理人拙訳にて。


metallica_china

−初めての中国公演について

ジェイムズ・ヘットフィールド
「俺たちに振り向けられた反響、反応、そしてエネルギーにはとても驚いた。これほど激しいとは思っていなかったよ。みんな座って拍手してお行儀良くしていると聞かされていた。それは素晴らしいことではあるけれど、俺たちはみんなが歌い、ライヴに加わって、ショーの一部になっているのを観ることに興奮したよ。そういうことが俺たちが本当に好きなことだからね。」


カーク・ハメット
「これほど素晴らしいオーディエンスだったってこと、そして彼らが俺たちの楽曲をよく知っているってことに本当に感動したよ。」


ロバート・トゥルージロ
「いろんな人たちが混じり合っているのをみるのは素晴らしいよ。たくさんの女性、たくさんの若者、たくさんの年配の人、みんなが楽しんで、ずっと最後まで立っているんだから。それは重要なことだよ。それを糧にして、さらにいいショーにする手助けになるからね。」

ジェイムズ・ヘットフィールド
「年配の人って俺たちみたいな?」

ロバート・トゥルージロ
「そこまで年配じゃないかも。」


−メタリカが中国公演を行うまでに年月を要したことについて

ラーズ・ウルリッヒ
「うーん、俺たちは今まで招待されてこなかったんだ。少なくとも俺の知る限りでは。Eメールの受信箱のなかで『中国に行ってみたい?』ってのを見たら、『そりゃもちろん』ってなるでしょ。俺たちはこのバンドだと・・・『俺たちのフェスに来てくれ』『ルー・リードとレコードを作りに来てくれ』っていう風にみんなが俺たちのところにやってくる傾向がある。みんなが俺たちにアイデアを投げかけ、俺たちはそれにもっぱらYesと答えるんだ。俺たちは場所や状況を押しのけて出るってことに、そこまで率先的ではないのさ。ちょうどこうして招待された。俺の知る限り、以前に俺たちが招待されたことはないんだ。他のバンドが以前にここでプレイしてきたことは知っている。でも、それは適切なタイミングの問題ってだけ。遅かれ早かれ、メタリカは現れるのさ。」



−中国でのドキュメンタリーフィルムについて

ラーズ・ウルリッヒ
「新しい体験っていうのは新しいコラボとか創造的な新しい試みをする機会をもたらすんだ。単純なことだよ。この素晴らしい国に、ここにこうしていること、エネルギーと興奮を感じることで、このことを祝い、記録して、この体験をリリースしようっていうアイデアが浮かんだんだ。知ってのとおり、ここ(中国)の人たちはたくさんいて、そのうちの2万人がこのアリーナに昨日今日と来てくれたかもしれない。そこでもし俺たちが撮影してこの体験を共有したら、たぶんもっと多くの中国の人を呼ぶことができるかもしれないし、メタリカと中国の関係がこの先何十年と続く新しいレベルの関係になるかもしれないと思ったんだ。」

ラーズ・ウルリッヒ
「このアイデアはつい先日思いついたんだ。俺たちがどうにかして進んでいくような創造的な試みが大好きなんだよ。美しさとある種クールさを兼ね備えた衝動的なエネルギーがある。ここ数週間、ここで撮影するってアイデアはずっと頭のなかにある。地元のバンドを呼んで撮影に参加してもらうかもしれないし、俳優を入れるかもしれないし、アメリカで製作した映画『Through The Never』までのあいだ何らかの方法で空白を埋めるかもしれない。この製作は進んでいるよ。ただし、全てドキュメンタリーだよ。俺たちがやったこと全部がいつも記録されている。だから俺たちはこれに興奮しているし、なにかクールなものを出せるんじゃないかと思っている。それがどんなものになるか、俺たちにはまだわからない。でもみんなで共有できて観るだけの価値があるものにするためにベストを尽くすよ。」



−中国のファンとの交流について

ラーズ・ウルリッヒ
「(公演後)ホテルに戻って夕食を食べていたんだけど・・・」

ジェイムズ・ヘットフィールド
「レストランのオーナーが俺たちのことを好きだったみたいでね・・・でも彼はフランス人だったのさ・・・」

ラーズ・ウルリッヒ
「Meet & Greetを行ってきて、ファンとの対話はとても感情のこもった交流だった。彼らは俺たちがここにいるってことにとても感謝していたよ。明らかに言葉の障壁はあった。俺たちはなんとかしようとするし、冗談とかで場を和ませようとするんだ。言葉の問題とかがあるとき、翻訳しようがないこともある。でも情熱があるってことや本当に特別でこの瞬間を待ちこがれていたってことは感じることができるんだ。」


ラーズ・ウルリッヒ
「ほとんどの場合、ステージ上にいるときは、オーディエンスからのコミュニケーションなんだ。世界中の人たちで表現の仕方は違う。ギグで投げつけられるもので、異なる文化のなかで人々が自分たちを表現するやり方に相関関係があると学ぶんだ。イタリアではファンは情熱的な南ヨーロッパの人たちだし、ラテンアメリカではこういう(ギグでモノが投げつけられる)ことが起きる。ある北欧の国では、もうちょっと保守的だったり。(ツアーを)やっていくなかでそういうパターンを学ぶのさ。でも間違いなくこの瞬間まで時間がかかったと感じると思うよ。」



−中国で売られているメタリカグッズの海賊版・ブートレグについて

ラーズ・ウルリッヒ
「俺たちがますますエネルギーを注ぐようになってきていることのひとつは、自分たちにコントロールできるものとできないものとをしっかり区別することなんだ。コントロールできないことに時間を費やすぐらいなら、自分の子供たちやそういった人たちと直に話すことに使いたいんだ。そういうことさ。中国の著作権の問題はまた別の話。今、それに取り組む時間はないし。今その問題は自分でコントロールできない。だからなるべく見ないようにするってことさ。」



−BIG4(アンスラックス、メガデス、メタリカ、スレイヤー)としてツアーをすることについて

カーク・ハメット
「それらのバンドたちは確かに俺たちの仲間だ。彼らが同盟として分類されるかどうか俺にはわからない。でも間違いなく同じ世代だし、同じルーツから来ているし、それ自体、事実だからね。俺たちにとって、あのツアーは俺たちを含めた4つのバンドがこの時代に現役でいまだに音楽を作っていることへの祝祭なんだ。」

ラーズ・ウルリッヒ
「分かりやすい区切りでもあったね。」

ジェイムズ・ヘットフィールド
「俺にとっては、NWOBHMについて、そしてBIG4とは何ぞや?と(これまで)たくさん聞かれてきた。俺が思うには、今が地図に印をつけるチャンスなんだ。BIG4は、どのバンドが一番を勝ち取るかを争って、俺たちが仇敵だったとき、つけられた言葉だ。そして歳をとるにつれ、争うことはなくなっていき、「おい、俺たちまだ現役だぜ」って祝うことの方が多くなったってわけ。この4つのバンド全てがいまだに現役でこれだけ長くプレイしてきたことは素晴らしいことだ。NWOBHMについてそんなことは言うことはできない。」


−メタリカはいつまで続けるのか

ジェイムズ・ヘットフィールド
「今、俺たち全員健康だからね。俺の心臓が止まったときと言っておこう。」

ラーズ・ウルリッヒ
「彼のためにそういうことにしておこう。」

Time Out Shanghai(2013-08-18)


まったくいろんな方面に精力的で参ります(笑)ミーグリについてのラーズの発言はまさに有言実行というか本当にそう思ってあの場で接してくれているなというのを肌で感じました。

定番曲である「One」や「Creeping Death」「Master of Puppets」を演奏しないセットリストで行われた上海公演の真相もぜひ聞きたいところですが。(Fワードも言っていなかったとのことでいろいろ大人の事情がありそうです。)

上海公演両日のセットリストはこちらから↓
http://www.metallica.com/tour/aug-14-2013-shanghai.asp
http://www.metallica.com/tour/aug-14-2013-shanghai.asp

さて、日付変わって今日も日本テレビ系列の朝番組ZIP!でメタリカのインタビューが放送、3D映画についても動きがあるようですが、、、、、とりあえず寝ます!(現在AM2:00前)

ブログランキングに参加しています。
応援クリックをヨロシクお願いします。

関連記事
2013年8月10日サマーソニック メタリカ Meet & Greet編