ラーズ・ウルリッヒがRevolver誌でまた長いこと喋ってます。なかなか良いコトも言っているので、管理人拙訳にてまるっとご紹介。
長いインタビューは骨が折れる。。
とりあえず今のメタリカのなかではライヴとそれ以外の新しいこと(今回で言うなら3D映画)の方が新譜制作よりも優先度が高いということでしょうかねぇ。
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ロニー・ジェイムズ・ディオ 永年功労賞を受賞したことはどんな意味をもっていますか?
ラーズ・ウルリッヒ
そうだね。ロニーの名前を冠した名誉を得た。それから永年功労賞を受賞するってことは、いつだってとても特別なことだ。自分がやってきたことを立ち止まって振り返るひとときを与えてくれる。そして、確実に気付かされるのは、まだ自分は大したことをやっていないってことさ。願わくば、ああいう思い出に残るときがそのまま俺たちにたくさん訪れるといいよね。
またこの賞は、この類におけるアメリカでの一流の賞だから、受賞できたのは本当にクールだね。俺が2年前にアヴェンジド・セヴンフォールドのパフォーマンスを紹介したとき、あの会場のエネルギーは常軌を逸していたよ。そこには信じられないくらい情熱的なキッズがいたんだ。だから今年、このイカしたイベントに参加するよう招待されたときには(参加することは)迷うべくもないことだった。Revolverは、たくさんの友人がいる雑誌であるだけじゃなく、長年に渡って俺たちをサポートしてくれた。感謝しているよ。
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メタリカの30年+αを振り返って、最も誇らしいことは何ですか?
ラーズ・ウルリッヒ
おそらく一番誇らしいことは、俺たちがこうしてまだバンドとして機能していて、時折レコードを作り、その他のプロジェクトをやり、今もまだ何がしかの意味を持っているという事実かな。32年間、音楽ビジネスにいて、それが一番素晴らしい業績なんじゃないかな。また(映画化として)記録された、あの完全にダメになった2001年・2002年を克服したってこともね。でも俺たちはあのダメになったときを生き延びてきたってだけじゃなく、さらに良いバンドとして復帰できたと感じているよ。俺たちが向上しようと努めてやってきたことは、全て後に報われたんだ。
バンドとして、メタリカは素晴らしい状態だよ。実際に俺たちは互いに話す。全員、同じ部屋に集まることもできる。一緒に同じ飛行機の席に座ることも出来る。同じホテルに泊まることもできる。ディナーを共にすることだってできる。それはもしかしたら俺たちにとって一番素晴らしい業績なのかもしれないって思うよ。
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何があなたたちを一緒に居させるんでしょう?
ラーズ・ウルリッヒ
メタリカは俺たちそのものだ。俺たちの命だ。17歳でこのバンドを結成した。俺はその他のことは何も知ることはなかった。テニス選手としてのキャリアを築く試みに失敗した以外はね(笑)間違いなく、俺たちを定義づけるものなんだと思う。もちろん、俺たちの家族や子供たちもそうだろうけど、俺たちのキャリアとかに関して言うなら、メタリカこそ俺たちがやってきたことさ。メタリカは俺たちが何としても守り、何としても誇るべきものなんだ。キミがひとつ学ぶとしたら、もしバンドをやり抜きたいと思うなら、共存できなければならないし、妥協する道をみつけ、バンドをやっているなかでそういったことを理解しなければならないね。まさにそれを理解しないと。そして俺たちは、自分たちにとって(バンドとして)生き残らないことよりも、一緒になって生き残る方が重要だと気付いたんだ。(だから)俺たちはさらに一生懸命働いているのさ。
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メタル・マサカー(メタリカの実質のデビューとなったコンピレーション・アルバム)の1枚目を手にしたとき、メタリカはどこに行くと考えていましたか?
ラーズ・ウルリッヒ
俺はあんまり先のことは考えたことがないんだ。俺たちがあれを制作したのは、制作することが理由ではなかったんだ。成功することでもない。ただ音楽をやりたかったんだ。人々が自分のことのように感じてくれたという点で、あれには誠実さとピュアな気持ちがあったね。俺たちが好きだったタイプの音楽と俺たちがやりたかったタイプの音楽がでっかいスケールで成功することがあり得るなんて、俺たちのなかで誰一人として一万年も考えたことすらなかったよ。俺たちは他のアウトサイダーや一匹狼と一緒になって、すごい楽しいことみつけたアウトサイダーだったんだ。いつもメインストリームから外れて存在していると思っていたし、残りの世界の外側、つまり自分たちの実体のない幻想と自分たちのちっちゃい宇宙のなかに俺たちは存在していたんだ。他のみんなが何をしていようが、俺たちは本当にさほど気にも留めなかったよ。
(バンドとして)成長してからは、俺はいつもキャリアのゴールに疑念を抱いていた。もし計画した通りのゴールに到達しなかったら、ゴールへ到達する道を変えるか、改ざんするかして、不純で嘘っぽくなるんじゃないかっていつも脅えていた。俺はゴールを設定するような人間じゃないんだ。だからメタル・マサカーを出したときも、どうすれば次の素晴らしいリフを書けるのか、どこに行けばゴールド・シュレーガー(シナモンのお酒)のボトルか、何がしか俺たちが当時飲むための10ドルを得られるのかを理解しようとしていただけなんだよ。
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メタリカでリリースしたなかで、最も正当に評価されていないと感じているものは何ですか?
ラーズ・ウルリッヒ
『Load』も『Reload』も素晴らしいレコードだよ。俺たちが制作した他のどのレコードにも創造的見地からみて肩を並べている。間違いなく、あのレコードはブルース寄りだね。あの当時、レッド・ツェッペリンやディープ・パープル、AC/DCなんかをたくさん聴いていた。俺たちにはあのレコードの前と後では違う類の基盤を持っていたね。長髪を切るとか、その他諸々について理解できない人たちがいるってことを理解したよ。それで構わないんだ。でも音楽的には、2つで1つを意味していた『Load』『Reload』の27つの曲をもし(先入観などを)全部取っ払って聴けば、創造的見地からみて、俺たちがやってきたその他の曲と肩を並べるくらい素晴らしい曲の集まりだよ。キミもご存知のあのイカれた「Carpe Diem Baby」について議論するために誰かもう一人そこに座らせる必要があるかい?ってことなんだ。あれらは違うレコードなんだ。でもそれは意図してやったことなんだ(笑)。そこに座って、俺たちがリメイクすることを考えるなんてことはないよ。『...And Justice For All』もね(笑)。俺たちはそういうことには間違いなく気付いているよ。でも個人的には両方のレコードとも素晴らしい曲があると思うし、あのレコードをとても誇りに思っているんだ。
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今後に目を向けると、9月に大きな映画の公開を控えていますね。『Metallica Through The Never』をIMAXのスクリーンで、もうご覧になりましたか?
ラーズ・ウルリッヒ
いいや。でも、俺たちのために映画館での特別上映用として編集されたところは全部観たよ。頭グチャグチャになりそうだね。エネルギーに溢れたアクション映画が好きなメタリカファンは、ぶっ飛ぶと思うよ。これはとてもユニークな映画なんだ。みんながこの映画をどう考えるか俺にはわからないけど、俺は好きだね。でも俺には間違いなく先入観があるよ。
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あなたは映画通でもありますが、映画制作段階で何か驚くことはありましたか?
ラーズ・ウルリッヒ
いいや。映画の世界ではたくさんの人たちがいる。俳優、プロデューサー、脚本家、監督とそれぞれ違うエージェントなんだ。だから映画制作にはたくさんの異なる要素があるんだと知ったよ。とても激しい感じがするね。俺たちが楽曲を制作するときにはジェイムズと俺とカークとロブ、リック・ルービン、(エンジニアの)グレッグ・フィデルマン、ボブ・ロック、(エンジニアの)ランディー・ストウブ、その他1人か2人ってところだけど。そこではとても抑えた環境なんだ。映画を作るときには、たくさん変わっていくし、たくさんの人はいるし、たくさんの異なる部署があるし、たくさんの監督がいる。その代金を自分で支払うとなると、俺たちはこの映画で一人もパートナーを連れてこなかったから、大きな事業だよ。
バンドとして俺たちは楽しそうなコト、特に俺たちにとって何か違ったモノに対する話に乗る傾向にある。どんなことであれ違うものは、いつだって魅力的なんだ。俺たちはいつだって新しい挑戦に向かっているからね。でも俺たちがこのプロジェクトを数年前に引き受けたとき、ここまでなるとはわかっていなかったよ。それが必ずしも悪いことではないんだけどね。理解して欲しいんだけど、俺は文句を言っているわけじゃないんだ。これもとても重要なことだよ。ただ俺が言っているのは、このプロジェクトの大きさ、費やされた多くの時間はデカいってことなんだ。でも混沌から素晴らしいエネルギーがもらえる。今のところ、まだ俺たちは、気が動転するところまではいってないよ(笑)。
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メタリカの新譜も制作中です。どのようなサウンドになりそうですか?
ラーズ・ウルリッヒ
曲を書く初期の段階なんだ。俺が言えるのは、内に秘めた良いものがあるってことだけ。楽しいよ。映画制作を行い、Orionフェスを計画するあいだに、あちらこちらで数日のあいだ時間をとって、リフを試したり、その他諸々のことをやるようシフトするんだ。スタジオでそういったリフを曲に形作らなければならない。今年の終わりにはそういうことをできればと思っている。来年初頭になるかもしれないね。アルバムを出すのに2014年というのはちょっと楽観的かな。2015年がより現実的だね。
でも聴いてくれ、急いではいないんだ。時間を取るだけ取るつもりだ。それについて、ストレスを感じてはいない。でも俺たちが全く気にしていないってことじゃないからね。10年前も20年前も、「曲を書く→レコードを出す→ツアーする」っていうサイクルの繰り返しだった。今、俺たちはバンドとしてやっていくのに違うやり方を持っている。俺たちは毎年、ライヴを行いたい。でもぶっ続けて200回ものショーをやって1年休むってのはやりたくない。(毎年コンスタントに)30、40回のショーをやりたいんだ。それが1年間200回ショーをやって次の1年は全くショーをやらないより良いんだ。こういうこれまでと違うやり方をやるのがクールだし、新しいレコード(制作)は楽しみでクールになる。新しいメタリカのレコードはいずれ出る。でも俺は新譜制作に対して神経をすり減らすことはできないんだ。
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最後に、来年の永年功労賞にふさわしいと思うのは誰ですか?
ラーズ・ウルリッヒ
ディープ・パープルとともに成長してきたからね、リッチー・ブラックモア(の存在)はいつだって俺の胸にある。レミーやブラック・サバス、ジューダス・プリースト、スティーヴ・ハリス(アイアン・メイデン)、フィル・テイラー(モーターヘッド)、イアン・ペイス(ディープ・パープル)、ブライアン・タトラーとシーン・ハリス(ともにダイアモンド・ヘッド)みたいな人たち。リストはまだ続くよ。ジェリー・カントレル(アリス・イン・チェインズ)、カート・コバーン(ニルヴァーナ)、スラッシュ、アクセル・ローズ(ガンズ・アンド・ローゼス)とかね。リアムとノエル・ギャラガー(元オアシス)、ジミ・ヘンドリックス、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ボブ・マーリー(笑)。自分の信じることをやってきた人たちがリストに入るね。いっぱいいるよ。
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この先10年以上の受賞者について計画してもらったようですね。
ラーズ・ウルリッヒ
(笑)来年、みんなに授与すればいい。俺が来て、みんなに授与するよ。俺たちで一挙にやっちまおうぜ(笑)
Revolver(2013-05-01)
長いインタビューは骨が折れる。。
とりあえず今のメタリカのなかではライヴとそれ以外の新しいこと(今回で言うなら3D映画)の方が新譜制作よりも優先度が高いということでしょうかねぇ。
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ジェイムズ・ヘットフィールド「メタリカのアルバム制作はメタリカ時間でやっている」
ラーズ・ウルリッヒ、「次のアルバムが2015年より前に出たとしたら驚き」
コメント
今後の活動に対する考え方がよくわかるインタビューでしたね。
和訳ありがとうございます。
やっぱり日本に来るのは2017年、18年??
MetallcaのLiveに年齢制限あるのでしょうか。
娘は現在、わりと速めの曲でノリノリです。
4年後…11歳ならば一緒に行けるでしょうか!?
今年は無理なので、こちらでの感想を楽しみにしています!
サマソニでは6歳以上はチケットが必要ということなので、お子さん連れは想定しているんでしょうね。メタリカ単独だとどうなのかわかりませんが・・・
ライヴは毎年やってくれそうですが、サマソニの次はいつ来てくれるかも気になりますね。(次は単独でぜひ)
たしかに最近のラーズはこのシャツを多用しているような気がしますね(色違い含む)。ただ自分もどのブランドかはわかりません(><)すみません!
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