自宅でサンフランシスコ地元誌のインタビュー取材を受けたカーク・ハメット。家に飾られたホラーグッズの写真とともに、管理人拙訳にてご紹介。
『Too Much Horror Business』の出版が発表されたときはずいぶん先の話だなと思っていましたが、いよいよ来月発売となりました。

TOO MUCH HORROR BUSINESS
もしジミヘンやツェッペリンという存在に触れなければ、今ごろホラーグッズのコレクターとして名を馳せていたんですかねぇ。。
インタビュー中に出てくる俳優名や映画名が気になった方はこちらのサイトのホラーコーナーもどうぞ。全部は掲載していませんが。。

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【カーク・ハメット Some Kind Of Monster Fan】
「どこから来るんだろうね?あのエネルギーは。」カーク・ハメットは(呆れたように)首を横に振る。彼の息子である5歳のエンジェルと4歳のヴィンセンツォがサンフランシスコの静かな海の断崖近くにある、靴のいらない、申し分のない家のなかをとんでもない騒ぎ声をあげて引き裂く。子供たちがベビーシッターと一緒に近くのクレメント通りへ麺料理を食べに出かけて行った後、正面のドアがバタンと閉まると、ハメットは破顔した。
49歳となったメタリカのリード・ギタリストは、近頃マイホームパパの日々を送っているが、それは平穏な生活を送っていることを意味してはいない。ハメットはガイコツをまとった黒いTシャツ、黒いジーンズ、黒い靴下に身を包み、白髪交じりの山羊ヒゲと肩まで伸ばしたカールした髪をしている。隣の家の建設で出る騒音が波が打ち付ける心地の良い音と混ざり合うなか、私たちは床から天井まである窓の向こうに太平洋を望む充実したリビングに腰をかけた。
ここから2マイルしないゴールデン・ゲート・パークで、メタリカは先日、『Outside Lands Festival』の2日目のヘッドライナーを務めた。
「俺は友だちに自転車に乗って、そこに行くつもりだと言っていたよ。」カーク・ハメットはこう語る。「それから、こりゃあおそらく良いアイデアじゃないなって気付いたんだよ。」
世界的な大物ロックバンドのメンバーの一人であることを時おり忘れることは彼にとって容易い。特にミッション地区の通りで漫画本を捜し求めたり、逃げ場を探して薄汚れたスラッシュ・メタル・クラブでプレイをして育った、出身地のサンフランシスコでは。
昨年、フィルモアで行われた30周年を冠したファンクラブ限定の一連のショーでは自由で台本なし、レア曲や軽い冗談が飛び交うものとなった。しかし、先月のゴールデン・ゲート・パークのポロ・フィールズで約65,000人を集めたショーも本当のパーティーのようだった。
「Outside Landsに出演したことで本当にクールだったことのひとつは、俺たちがステージ上にいたとき、霧が来たように感じたんだ。毎日、霧に対応してたんだけど、突然その霧は自分のなかにあるんだとわかったんだ。故郷で感傷的になったときに起こることだったんだ。つまりただの霧じゃなくて俺の霧だったってわけ。」
過去3年間、ハメットは、休止期間に自宅や支度部屋で、この10月に出版される初めての自著『Too Much Horror Business』(Abrams Image出版、29.95ドル)に取り組んでいた。タイトルは、メタリカとともに彼の過ごした時間に関する論文を意味するかもしれない。しかし、コーヒーテーブル大のこの1冊は実際のところ、ホラー映画にまつわるグッズのコレクションが掲載されている。
■レア物のヴィンテージのポスター
ハメットのリビングのどの壁のスペースもレア物のヴィンテージのポスターで埋め尽くされている。ホコリっぽい屋根裏部屋や最高級のオークションから集められ、美しいフレームに整然と陳列されている。ユニバーサル映画の「フランケンシュタイン」の宣伝ポスター、スペインのプロモーションで使用された『ノスフェラトゥ(吸血鬼)』、オリジナルの『ミイラ再生』のビラなどなど。
「5歳のときから、こういったモノのなかに俺はいたんだ。」部屋のなかを一瞥して彼は言う。「その頃、コレクターとして出発したと言えるだろうね。しかしある時点で、14歳の頃、俺は音楽をみつけたんだ。そして長いあいだ俺の人生を乗っ取ったのさ。」
このギタリストは今、ホラーコレクションは(音楽に次いで)世界で2番目に素晴らしいと考えている。今まで、家族や親友以外は誰もそれを目にすることはなかった。
「俺はこれらのモノと長いあいだ、ひとつひとつ1対1で深い思い入れをもって共に暮らしてきた。一度、みんなが俺の持っているモノを知ったら、ぶっ飛ぶと思うよ。」
出版予定の本には、このギタリストがワールドツアー中に書いたキャプション付きの300以上の画像が掲載されている。メタリカのファンクラブ会報『So What!』の編集者であるステファン・チラジとのQ&Aの章、貴重なモノを手に入れた経緯について詳しく語る章(とキャプション付き画像の章)の3つの章から成る。彼のサンフランシスコの家(ちなみに彼はカリフォルニア州ソノマにも別宅を持っており、息子たちはそこから学校に通っている)は博物館を兼ねている。
階下のラウンジには、映画『恐怖城』からのオリジナルのベストとジャケットを着た俳優ベラ・ルゴシの実物大のシリコン像がある。エドガー・アラン・ポー原作の映画「黒猫」のときに実際に着ていた衣装を身に着けたボリス・カーロフのマネキンが並んでいる。そして、このギタリスト自身に似せた彼の新しい怪人キャラのマスコット、カーク・ヴォン・ハメットも同様にそこに並んでいる。
■ゴムマスク
彼の仕事場では、ハメットの机がドラキュラ、狼男、大アマゾンの半魚人といった古典的なクリーチャーに似せたプロに手描きされたゴムマスクに対峙している。一方、ガレージには棚の列にはモンスターのおもちゃや風変わりのもの、すなわちボード・ゲーム、小道具の首、ランチ・ボックス、ペズ(※)があふれている。
訳注:ペズについてはwiki参照(http://ja.wikipedia.org/wiki/PEZ)
「これらのモノに対して捧げる俺の愛っていうのは、常軌を逸しているし、まったく強迫神経症みたいなもんだね。まぁしかたないよ。すっかり卒業するか、飽きるか、うんざりするかを待っているんだよ、いまだに。でもそういうことは起きそうもないね。」
アイルランドの商船乗組員の父とフィリピン人の母との間に生まれた息子、ハメットはミッション地区のサウス・ヴァン・ネスで20歳まで育った。この場所は23番街に、サンフランシスコ・コミック・ブック社がある。影響力のあるアンダーグラウンドな漫画家を集めた編集者ゲイリー・アーリントンがオーナーを務める200平方フィート(約60メートル四方)のこの店に彼はしばしばお金を搾り取られていた。
「実際に住んでいたのは6歳から12歳までだよ。」ハメットは数年前に閉店した店についてこう語る。「10歳の頃、ロバート・クラム(※訳注:漫画家)にあったのを覚えているよ。子供の頃っていうのは、自分の頭で人がとても異なるものだと理解するのは難しいもんだ。俺は彼のメガネがどのくらい厚かったか決して忘れないだろうね。」
■ホラー興行
時を同じくして、彼はミッション通りの23番街に面したグランド劇場で週末にホラー映画の興行を行っているのをみつけた。そこで彼がみつけたのは、『怪人ドクター・ファイブス』のようなカルト・ムービーの古典のロード・ショーだった。
カトリックの学校に通っていたハメットはしばしば両親の周りにいる幻覚剤に深く傾斜していた「ヒッピー友だち」から逃げ出すために劇場に避難を求めていたのだ。「子供の頃、家の周りは奇妙な場所だったね。トラウマにはまったくなっていないよ。俺は小さいふさわしい場所を見つけて、そこに傾斜していったからね。」
しばらくのあいだ、ハメットは学校で「モンスター・キッド」として知られていた。それから兄リックの助けを借りて、ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリンをみつけ、その他のことについて考えられなくなった。「そこで鳴っているギターが俺の全存在を乗っ取ったんだ。」
(後略)
San Francisco Chronicle(2012-09-10)
『Too Much Horror Business』の出版が発表されたときはずいぶん先の話だなと思っていましたが、いよいよ来月発売となりました。

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もしジミヘンやツェッペリンという存在に触れなければ、今ごろホラーグッズのコレクターとして名を馳せていたんですかねぇ。。
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コメント
METALLICAももはや乗っ取る側なんだからすごいです(>_<)
俺だってMETALLICAがいなかったらこんなにガンバって仕事してない。
本当にそうですね。
ボクも相当乗っ取られてます(笑
SKOMの時に映っていた自宅から、さらにグレードアップしている感じですね(^o^)
まさかここまでのコレクターだとは正直驚きですよね。
随分先と思っていたカーク本もいよいよ来月に。
時が経つのは早いもんです。。
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