HR/HMサイト、POWERLINEが行ったデイヴ・ムステインのロング・インタビュー。このなかで先日、メタリカの30周年記念ライヴに参加した時のことを明かしているので管理人拙訳にてご紹介。

(前略)

Powerline(以下、P):歌詞の精神性に関して、信仰を新たにしたキリスト教徒として、より挑戦的ではない創造的な道はSTRYPERのような曲を書くことでした。しかし、あなたは挑発的であることでいい仕事をしていますね。

デイヴ・ムステイン(以下、ム):音楽は俺たちに嫌な気分から脱したり、ご機嫌な気分を長続きさせたりと自分たちの気分を変えるのに聴くものだ。音楽をかけたら考えるんだ、誰かが悲しくさせたり、泣かせたりさせるなんてね・・・そんなのは俺のギグではないけれど。他の誰かさんはそういうことができるんだ。まぁ俺は感傷的でエモーショナルなものを聴くのも好きなんだ。でも俺はそういったことを演るヤツにはなりたくない。俺はギターがダメになるまで、打ち叩くのが得意なんだ。で、今週、俺がステージに上がってメタリカとまた一緒に演ったとき、みんなそういうところをよく観てくれていたね。あれは本当に楽しかったよ。あのバンドで俺がプレイするのを観ることは決してなかったから、たくさんの人たちが本当に驚いていたね。

P:再び彼らとあそこでステージに立つことは、格別だったでしょう。

ム:俺はちょっと気持ちが揺り動かされたね。ちょっとした気分の浮き沈みがあった。それで、まぁ、興奮して、ウズウズ待ちきれずに「行こうぜ。準備OKだ。さぁ行こうぜ!」ってそんな感じさ。あれが俺のなかのアーティスト魂なんだろうな。ただ、リスみたいにちょこまかしていたよ。

P:昔のメタリカの曲を何曲かやりましたが、いまだにお気に入りの曲はありますか?

ム:まぁ、ああいう曲を演るのは楽しかったよ。もうちょっとバンドと準備する機会が欲しかったかな。ほら、俺、完璧主義者だからさ。俺は自分の音はちゃんとしておきたくて、俺がソロを演ったとき、彼らはボリュームをすばやく上げたんだ。かつて俺がやっていたようにね。でも俺たちがクラブにいて、クラブで演奏する、クラブバンドのように演ったんだ。あらゆるルールや規制や軽はずみで衝動的な行動なんかを取っ払ったってのが楽しかったな。

P:私は「The Four Horsemen」を演らないことに驚きました。

ム:それには理由がある。俺たちがあの曲を何でやらなかったのかはわかってる。でも俺はそれがわかった上で危険を冒すつもりはないよ。ひとつは俺たちが「Mechanix」をレコーディングしたからだと思う。そして彼らはもう一方(「The Four Horsemen」)をレコーディングした。あれを本当にやる必要はないんだよ。他に本当に重要な曲がいくつもあるんだ。俺が初めてあいつらにもたらした「Jump in the Fire」とかね。「Phantom Lord」と「Metal Militia」も俺がもっていった曲さ。「Mechanix」だけが後に「The Four Horsemen」に変えられたんだ。そして残りの曲はジェイムズかヒュー・ターナーかロイド・グラントによって書かれたものさ。だから彼らもそこにいたんだ・・・俺にとってはちょっと変な感じだったね。ステージに立つのもね。メタリカと共にいたことは、とてもクールなことだったさ。でも、ロン・マクガヴァニーやロイド・グラントもやってきた。俺はこんな感じだった。「構わないさ。俺が我慢すりゃいいんだ。クールになるんだ。そんなにひでぇことじゃないさ。」ってね。俺がステージに近づいたら、何てこった!?俺は彼らに気付きもしなかったのさ。俺は彼らがそこにいなくてもとても楽しかったよ。

P:気持ちが揺り動かされたとおっしゃったのはつまり、ロンとのことがフラッシュバックしなければならなかったと・・・

ム:実際には、なんてこった!?俺はそこにいたとき、彼のことを全然見もしなかったんだ。彼がそこにいたことはクールだよ。彼もとてもナーバスだった。ロンはいいヤツだよ。俺はラーズとジェイムズのプレイにハマっていたよ。俺とジェイムズは「Toxic Twins」(エアロスミスのスティーブン・タイラーとジョー・ペリーのコンビ)のように一緒にプレイしていた頃に戻ったね。俺たちはマジでヤバいコンビだったからね。そしてしばらくそんな昔の感情が湧き上がっていたよ。ビデオを見たんだけど、彼は楽しそうだったね。俺も楽しかった。寝る前には笑顔になっていたよ。

(後略)

PowerLine(2011-12-14)

ムス大佐、、相変わらずです。
そして他のインタビューでも垣間見れるジェイムズへの思い入れなんかも全開で読みながらニヤニヤしてました(笑)

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