ロンドンで行われたこのインタビューはイギリスのBIG4公演が終わってすぐに行われたものとのこと。まずはインタビューPART1、ルー・リードとラーズとジェイムズのインタビューをどうぞ。
取り急ぎ、インタビューその1でした。
すごいいい雰囲気がお互いから伝わってきます。
※写真とか後で追加するかも。画質悪くてすみません。
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Q..2009年10月のRock And Roll Hall Of Fameでの共演がきっかけで今回アルバムを作ることになったのでしょうか?
ルー・リード
「君が言った日に共演することになったんだが私は彼らの事がとっても気に入ったんだ。」
Q.メタリカはいかがでしたか?
ラーズ・ウルリッヒ
「全く同じだったよ。2009年にニューヨークで2日間ほど共演しお互いの事を心から気に入ったんだが、そのマディソン・スクエア・ガーデンでのパフォーマンスが終わりお互いそれぞれの所に帰っていく時、別れ際に廊下の向こうから「一緒にレコードを作ろう」と叫んだんだ。あれから2年経った今、ここに集まり君とその話をしているというわけさ。」
ルー・リード
「元々マディソン・スクエア・ガーデンでプレイ出来るというのだけでも嬉しい事だった。特にその時の状況を考えるとね。まあそれは良いが初めて一緒にプレイした瞬間から我々はこのソニックアドベンチャーをずっと続けていくべきだと確信した。」
Q.ルーからデモを送ったそうですが...制作過程は?
ラーズ・ウルリッヒ
「デモという表現は相応しくないな。」
ルー・リード
「私はちょうどフランク・ヴェーデキント(ドイツの劇作家)作の『ルル』という戯曲用に自分のバージョンとしての作詞作曲をしているところだった。」
ラーズ・ウルリッヒ
「素晴らしいね。」
ルー・リード
「ありがとう。ベルトルト・ブレヒト(ドイツの劇作家)がオベラを作ったんだが、それが最も有名なバージョンだ。同作品の映画版として最も有名なのは『パンドラの箱』だ。監督・振付師・照明デザイナーであるロバート・ウィルソンがベルリーナ・アンサンブル劇場というブレヒト本人が立ち上げた劇場で上演した。それはドイツで最も古くからあるシアターカンパニーだが私はその為に音楽と歌詞を作ったんだ。その後、私とメタリカが一緒に仕事をするという話になり、元々はこれまで未公開の作品をやろうという事になっていたが、この作品をやるという機会があったので、それまで自分なりに考えていた音楽をラーズとジェイムズに送り「こういうのを一緒にやらないか」と持ちかけたんだ。130人のドイツ人を除いてはこれを聴いた者はいないと言ってね。これを試してみる気はないかと聞いたんだ。普通の構造ではないぞと言ったんだが、彼らはとても楽しいと思うから是非やりたいと言ってきた。「僕達のスタジオでやろう」と言われたので「それは最高だね」と答え、彼らのスタジオでやる事にした。」
Q.あなたが既にやってきた『ルル』は既にベルリンで上演されています。今回のものはメタリカバージョンという考え方なのでしょうか?
ルー・リード
「これは『ルル』のステップ2だ。『ルル・キューブド(Lulu Cubed)』、いや5は何と言ったかな?」
ラーズ・ウルリッヒ
「僕に聞いているの?9年間しか学校に通った事がないので分からないよ。」
ジェイムズ・ヘットフィールド
「ローマ数字でという事?」
ルー・リード
「そうだ。」
ジェイムズ・ヘットフィールド
「Vだよ。そうだね。同じ詩、歌詞でルーがずっとやってきたものをヘヴィにプレイするべきだと思った。歌詞の持つ説得力、そしてその歌詞に音楽がマッチしなければならないと僕は感じたんだ。だから彼がそのプロジェクトを送ってくれた時にはとてもしっくりきた。既にある曲の中のどの曲をやろうかとか、これをやったら彼は気に入ってくれるかなとかやっていると、まるで誰かの心臓を操作している様なものだが、これだと0から我々独自のものを作る事になるからね。歌詞が既にあって、僕達がそのまわりに音楽を持って来る事が出来るという事だ。歌詞が僕達にどういう影響を与えたのか、どんな風に感じさせたのか、どうやってこの様な歌詞を増幅させていったら良いんだろうといった事が僕達の貢献できる事だった。」
Q.メタリカとは全く違ったアプローチだったのでしょうか?
ジェイムズ・ヘットフィールド
「そうだ。ギターで始まるわけではない。」
ラーズ・ウルリッヒ
「歌詞で始まる。」
ジェイムズ・ヘットフィールド
「歌詞で始まるんだ。」
ラーズ・ウルリッヒ
「今まで夢に見ていたどんなものよりもパワフルな歌詞だった。最高に詩的な歌詞の力があって同時に僕達がどんな方向に行っても構わないというまっさらなキャンパスがあるんだ。そんな状況にいた事はこれまでなかったので素晴らしいものだったよ。開放感を味わいベースをいくつかのパターンでやってみて、ルーがスタジオに入ってきた時、そのノリをとても気に入ってくれた。そのわずか5分後には既にレコーディングをしていたよ。1週目でもう7曲も見事に完成したんだ。最初の1週間というのはお互い顔合わせをして一緒に過ごしアンプはどこに置くかとか、ホテルにチェックインするといった準備に費やす事になると思っていたが、その様な自由だけでなくそれだけ早く自然に物事が決まって行くというのを経験した事がなかったのでド肝を抜かれる様な体験だったね。実際にそうやっている時はあまりにペースが速かったので、その週の週末になって初めて「すごい時間だったんだ。テープレコーダーが回っていて良かったな」と思ったものだよ。」
取り急ぎ、インタビューその1でした。
すごいいい雰囲気がお互いから伝わってきます。
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コメント
たしかにルーはメロディーに乗せて歌い上げるという
イメージはないかもしれませんねぇ。
メタリカがどういうサウンドで包むのか注目しています。
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