ボブ・ロックによるブラック・アルバムの全曲解説。
前回の続きから4曲の解説を管理人拙訳にて。
(今回はかなり和訳苦戦。。。)
思い出していくだけで楽しくなっちゃう仕事というのが非常にうらやましい(笑)
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(今回はかなり和訳苦戦。。。)
■Wherever I May Roam
実際、メタリカのメンバーたちは毎日のようにリフを生み出すことができた。できたリフの半分は信じがたいほど素晴らしかったんだ。彼らと付き合いだせば、まぁ、素晴らしいリフと(ディープ・パープルの)「Smoke On The Water」のような(古典的な)リフの違いを聴き始めることになる。メタリカはこのアルバムでいくつかのリフを持ち込んだ。なかでもこの曲は上位にくるだろうと思うよ。
我々が素晴らしいリフから始まって、そこから歌全体に通じたテーマを届ける手助けをすることが私の仕事となった。部分部分にまで心血を注がなければならなかった。他の曲でもそうだけど、「Wherever I May Roam」の決定的瞬間は歌詞が完成したときに来たね。そのとき、全てが意味を成して、ひとつとなったんだ。
(曲のオープニングで使用された楽器)シタールは私の手柄と言いたいところだが、あれはバンドのアイデアさ。あれは曲を美しくさせると思ったね。素晴らしい曲の素晴らしい要素だよ。
<参考>ディープ・パープル 「Smoke On The Water」
■Don't Tread On Me
私にとってこれは奇妙な曲だよ。ザクザク刻むリズム、行進しているような感じ、それが肝心なところだと私は思う・・・。「Don't Tread On Me」の怒りや政治的な立場っていうものに私は最初折り合うことが難しかったな。
この曲は、作詞作曲に関して私が学んだ、ボン・ジョヴィやラヴァーボーイと本物との違いを象徴している。メタリカは私がこれまで出くわすことのなかった深みと情熱のレベルに達したんだ。
それは偉人たちと直接会うことで得られるものだ。たとえその偉人たちが何に関して言っているのかわからなくても、それが意味するところは話すことができる。そして、あのように曲につながっていくんだよ。
訳注:「Don't Tread On Me」への”政治的な立場”についてはこちらをご参考にどうぞ。
■Through The Never
これらの曲について話して、メタリカについて何たるかを理解することで勉強になったことを思い出すのは、何だかおかしいね。
彼らができうる限りのベスト・バンドでいられるよう手助けしているあいだ、私は彼らを動かしてきたことに対してたくさん洞察を得ることができた。毎日、彼らと私の両方ともに新たな発見があったんだ。
「Through The Never」に関しては、私は良い点に気付くのに時間がかかった。しかし、いったん気付けば、こいつはかなりいいぞって思ったね。激しいパンク・ロックのヴァイヴがあるのがいいね。新しい影、新しい色、あれはエキサイティングだよ!
以前、私は彼らが影響を受けてきたものは全てメタルだと思っていた。しかし彼らと話して彼らが(自分と)別の側面を持っていたとわかって本当にハッとさせられたよ。いったん彼らがどのようなところから来たかを理解すると、曲は全てに意味を成したんだよ。
■Nothing Else Matters
ジェイムズが書いたものについて代弁することはできない。でも私にとっては、彼が「Love」という言葉を使わずにラヴ・ソングを書こうとしてできたのがあの曲だ。
面白いよ。当時、私が知っていたあの男・・・彼は愛を確かに感じることができた。しかしそんな言葉を決して言うことはできなかった。ことさらメタリカの曲では。
これが彼の才能だよ。彼に内在する全ての悪魔、全ての怒りにも関わらず、自身のやり方で表現することができ、それ(愛)を本当に意味することができたんだ。私はメタリカのベスト・ソングのひとつだと思うね。
音楽的に我々は大きくしたかった。だが大げさにしたくはなかった。大きさと重みを望んでいた。しかし、80年代のメタル・バンドたちがやってきた趣味の悪いパワー・バラードはやりたくなかった。我々は大きく劇的にするアレンジが成功したんだ・・・でもそれは真の意味で大きく劇的にね。
musicrader.com(2011-08-01)
思い出していくだけで楽しくなっちゃう仕事というのが非常にうらやましい(笑)
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コメント
リフはシンプルですが圧倒的存在感。
そして歌詞のあり方は他のバンドと掘り下げたレベルが違うと、言いたいかのようです。
次回も楽しみにしてます!
自分もなるほどねぇと思いながら訳しています(笑
>donobanさん
自分もまさにそう思いました!
Loveを使わなくてもいろんなLoveを想起させる。
よく練られていますよね。
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