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ニュース

メタリカが特集されたRollingStone誌のBIG ISSUE。

rs_metallica

※こちらで英語版は無料で読めます。(おそらく期間限定)
http://www.flipseekpubs.com/publication/?i=110532

ジェイムズ編に続き、今回はラーズ編をお届け。
レコーディングスタジオで行われたラーズ・ウルリッヒのインタビューを誤訳御免の管理人拙訳にてどうぞ。

RollingStone
ブラックアルバムを逆から演奏したのは誰のアイデアなんですか?

ラーズ
もし気に入ってくれたんなら、それは俺のアイデアだよ。もし気に入らなかったら、それはジェイムズのアイデアさ(笑)。良かれ悪かれ、俺はセットリストマンだからね。もしうまくいかなかったら、全部変えるべきものなんだよ。でもどちらかというと知られていない、埋もれていた曲から始めて、「Sad but True」「Enter Sandman」で終えるアイデアはうまくいっているようだね。キミらもアルバム1曲目の決定的な写真で終われるでしょ。

RollingStone
あのアルバムでスピード・メタルから短いシンプルな曲にシフトして、そこからメタリカのキャリアのトーンを決定づけました。つまりあなた方を好きな人たちを戸惑わせる新しい手法を厭わずやるという。

ラーズ
レコードが全てを物語ると俺は大いに信じている。初期のレコードの、「Harvester of Sorrow」「Ride the Lightning」なんかはもっとストレートで、舞台に立つ4人っていうものだったけど、俺たちはそういうものは全部やりきった。他に行くべきところがないほどに。「Dyer's Eve」の後にどこに行こうってんだい?もっと速くはないだろう。ヘットフィールドが親について叫ぶよりもさらに誰かを愚弄なんてできない。そういうのは俺たちにとって80年代の終わりのことだった。

1990年の夏、トロントでエアロスミスとショーをやったちょうどそのとき、ブラックアルバムを制作し始めたんだ。(そのときのショーで)VIP席で(共同マネージャーの)クリフ・バーンスタインと座っていた時のことを覚えているよ。彼はこう言ったんだ。「キミが大いに影響を受けたミスフィッツの「Last Caress」は1分半だ。キミの一部とも言える(ローリング・ストーンズの)「Jumpin' Jack Flash」もしかり。キミはまだそういうものを出していない。」とね。

サンフランシスコに戻ると、(「Enter Sandman」の一部分を含んだ)カークのリフ・テープがあった。曲全体をあのリフで構成する。「Enter Sandman」がアルバムの青写真になったよ。そこから2ヶ月超で残りの曲ができたんだ。


RollingStone
あのアルバムをライヴでやることは次のアルバムにどれだけ影響しますか?

ラーズ
かれこれ1ヶ月間、これらの曲に取り組んでいる今は、運転中に聴いたり、ライヴでやる前に浸りきってたりしてたんだ。「なんであそこでキーをひとつあげたんだろう?なんであそこは2回じゃなくて4回繰り返したんだろう?」ってな具合に。今日もそんなことを考えていたよ。「Sad but True」で中間のコーラス部分があって、そこからギターソロに入っていく。3番目のバースに入る前にちょっとブレイクがあった。

もう考えるのを止められない。「なんであんな風にしたんだろう?ちょっとばかり何かを拝借できたかもしれない。」もし自身を詮索できなかったら、こんなことに何の意味がある?考えるのが面白いんだよ。かつて外国で俺たちが出したこのアルバムが注目され、この秋にはそんな制作現場に戻るってことを考えるとね。

RollingStone
新曲制作の妨げになるようなたくさんのプロジェクトがたくさんありますよね。

ラーズ
ただレコード出してツアーする、レコード出してツアーするっていうバンドにはなりたくないんだ。自分が死ぬ日にはこう言うだろうね。「誰がルー・リードとレコードを作りたくないってんだい?」とね。これらのプロジェクトは冒険であり、未知の領域であり、筋肉の記憶(これまでやってきたこと)以上のことができる場所なんだ。型とか、他のレコードを出すためだけに存在するバンドなんていう理由から抜け出したいんだ。

RollingStone
あなたがたは今、オンとかオフといったものがないですよね。年中働いてますよ。

ラーズ
「働く」という言葉を前向きに受け取っておくよ。HQにやってきて、音楽を演奏して、汗をかく。これが楽しいんだ。俺たちはこういうことが大好きでしょうがないのさ。全ての落とし穴や罠から生き残ってきた。こういう馬鹿げたこと全ては『Some Kind of Monster(邦題:メタリカ真実の瞬間)』で見ることができる。こういったこと全てはリズムをみつけるようなものだね。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのようなものじゃなく。彼らは自身のレコードを制作し、ツアーをする。それから3、4年留守にする。ああいうのは俺たちの宿命じゃない。

RollingStone
Orionフェスティバルで、あなたはどの部分をこれは自分がやったと言うんでしょうか?

ラーズ
俺が名前を思いついたんだ(笑)。俺にとって、アークティック・モンキーズがそこでやるのは大きい。彼らはインディーバンドに扮装したヘヴィ・メタル・バンドだと俺は思っている。「Perhaps Vampires Is a Bit Strong But...」みたいな曲を聴けば、ほとんどラッシュの要素がそこにはあるんだ。アヴェンジド・セヴンフォールドは俺にとってとても大事なバンドだ。参加するかどうか彼らはどっちつかずだった。夏休みを取っていたんだ。俺は彼らのうちの一人に電話して言ったんだ。「これは俺たちにとって多くを意味するんだ。」とね。ブラック・エンジェルズはただただクールだ。俺の友だちが言ったんだ。「チェックしてみろよ。」って。そしたら俺は「わぁお!こりゃあ、2011年にドアーズが他の何かに出会ったな。」っていう感じさ。



RollingStone
あなたが招待したバンドのなかに「無理無理、あんたのファンに殺されるよ。」と言ってきたバンドはありましたか?

ラーズ
問題はバンド側じゃない。ファンたちの見方から、こういうタイプのフェスが存在できるかどうかはかかっている。俺たちがやっているから、特殊なものとして見られているんだ。俺たちはもっと頑張らなくちゃならない。レディオヘッドが主催なら、クールだ。でも俺たちがやるんなら、そうはいかないんだ。

俺たちがこういうことをやるのに驚く人たちがいるのが驚きだよ。(こういうことをやることは)俺たちのDNAだからね。


RollingStone
あなた方がやることとはいえ、3D映画については奇妙で急なことでした。ドキュメンタリー要素あり、フィクション、このクレイジーなステージでのライヴ・パフォーマンスありなんですね。

ラーズ
これは2年ごとのサイクルなんだな。実寸の時間で、俺たちの頭んなかをスクリーンに投影するんだ。うまくいけば、世間をあっと言わせるものになるだろうね。ステージ上のメタリカを観ているんじゃない。メタリカと一緒にステージに立つんだよ。IMAXで、38フィート(約11メートル)のジェイムズ・ヘットフィールドがキミに鼻クソをつけ、ツバを吐く。2000デシベルでね。外で地震が起きても、気付かないんじゃないかな。

でも100分もそうはしてられない。魅力を失ってしまう。そこには他の要素もあるんだ。公にしなかった小さな、コンサートとして同じ軌道を越えたストーリーが展開される。問題は「彼らはどこから出たり入ったりしてるんだ?」ってこと。コンサートを楽しむためにコンサートを切り取らなければならないんだ。


RollingStone
メタリカのショーでさえ、ビールや小水のために休まなければならないですからね。

ラーズ
このアイデアはIMAX映画が出始めてからの90年代に遡る。俺たちは彼らと話したんだ。その頃はIMAXのカメラは家ほどの大きさで、12分の映画しかなかった。フィルムを再装填するために撮影をストップしなければならなかったんだ。でも『ミッション・インポッシブル』を公開1週目にIMAXで観て、それから2010年にBIG4ショーをブルガリアのソフィアから映画館で放送した。それがこの取引を決定的なものにしたんだ。

RollingStone
あなたの長い経歴という数字をどう見ますか?30周年を祝ったばかりですが、次の30年は気楽に考えているかもしれませんね。

ラーズ
俺は自分たちが充分チャレンジしたとはいまだに感じてはいない。「次のアルバム」について俺たちはいまだに話している。俺たちは音楽でやりたいことは何でもできるんだ。「メタリカのニューアルバムをアメリカ中の郵便番号ごとの番地に隠したぜ。さぁ探してみよう!」なんてな。選択肢があるだけさ。

「働く」って言葉は使わないで欲しいんだ。午前中には、3人の子供に学校の準備をさせなきゃいけない。あれは日々の仕事の一部だね。ここに来たら、お楽しみの始まりなんだよ。

rs_lars

改めてメタリカの方向性を指し示す発言の数々。
ラーズらしいインタビューでした。
※言い回しが難しいからラーズのインタビュー訳はいつも苦労する(汗)

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他のメンバーのインタビューについては管理人の余力次第ということで。

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雑談

話題にするのがちょっと遅れましたが、ここはやはり取り上げなくてはと。
2012年5月7日のチェコ公演を皮切りにブラック・アルバムの完全再現ツアーが始まりました。ブラック・アルバム発表後のツアーで使われた舞台「スネイク・ピット」も再登場。

スネイク・ピットから見た光景はこんな感じ。(アップ主に感謝!)



ジェイムズもすっかりシェイプアップして動きも軽やか。
james_20120508
5月8日セルビア公演より(Metallica.com)

この日のセットリストはすでにみなさんご指摘の通り、アルバムの曲順を逆にして「Enter Sandman」を最後にもっていくライヴ仕様。

01. Hit the Lights
02. Master of Puppets
03. The Shortest Straw
04. For Whom the Bell Tolls
05. Blackened
06. The Struggle Within
07. My Friend of Misery
08. The God That Failed
09. Of Wolf & Man
10. Nothing Else Matters
11. Through the Never
12. Don't Tread On Me
13. Wherever I May Roam
14. The Unforgiven
15. Holier Than Thou
16. Sad But True
17. Enter Sandman
- Encore  -
18. Fuel
19. One
20. Seek & Destroy


※翌日のセルビア公演のセットリストも同じ

そんなブラック・アルバム完全再現ツアーのスタートとなったチェコ公演がまるっと全部YouTubeで見ることができます。


なんと親切編集なの。。

cowboybluesさん、情報提供ありがとうございます。

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ニュース

ラーズのコメントをNME.comのインタビューから抜粋。

まずは2008年にラッパーのジェイZをヘッドライナーに抜擢したことで物議を醸したイングランド・ピルトンで行われている野外ロック・フェス、グラストンベリー・フェスへの出演の可否について問われたラーズ。

「俺たちはグラストンベリーで演奏したことがない。(フェスの主催者である)マイケル・イービスがよりハードなロック・バンドを招待するかなんて俺にはわからないね。いつかはやってみたいと思うけど。俺たちはライヴをすることが好きだし、みんなと通じ合うことが大好きだ。そして、できる限りたくさんのシチュエーションでそうしていきたいと思っている。5月中旬から9月までヨーロッパでやるのが今の精一杯さ。」

さらに自身が主催する「Orion Music + More」フェスにも触れて、こう続ける。

「俺たちは自分たちのフェスがちゃんと始められるように尽くしている。それは生半可なことじゃない。本当に実現させるには5年はかかる。だから6月にニュージャージーで自分たちのフェスを始めようと奮闘しているわけ。注目しておいてくれよ。」

自分たちのフェス・イベントを開こうとした動機についてはこう答えた。

「2008年にボナルー・フェスに招待された。それは俺たちが初めて見るアメリカ国内でヨーロッパ・フェスのモデルが適用された姿で、全てがムチャクチャ最高だったんだ。素晴らしかった。みんな、さまざまなアーティストを本当に受け入れていた。だから、そのとき俺たちは自分たちのフェスについて考え始めたんだ。俺たちはヨーロッパのフェスみたいに多様性と発見を得られるようなことをやりたいんだ。俺たちはArctic Monkeys、Gaslight Anthem、Modest Mouse、Avenged SevenfoldやBest Coastのようなインディーズ・バンドを招待した。たくさんのより若くて、よりハードなロックバンドやコメディーもの、ライフスタイルの要素−例えばジェイムズ・ヘットフィールドのクレイジーな車文化を体現したカー・ショー、カーク・ハメットが持ち寄ったホラー映画関連のもの−を詰め込んだ。フルでかなりヤバイ3日間になるよ!でも自分たちのフェスをやるってことは、かなりクールなことだよ。」

lars

NME.com(2012-04-23)

コメントからラーズのやる気がみなぎっているのが見て取れますね。これまでに出ている「Orion Music + More」フェスの情報もまとめようと思いますがそれはまた後日。

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ニュース

メタリカの3D映画やラーズ・ウルリッヒのテレビ映画出演の話を以前こちらでお知らせしましたが今回はまた別の映画の話。NME.comのニュースをRO69.jpさんが和訳してくれていたので転載。

【「メタリカのラーズに会いに行く」というドキュメンタリー映画『Mission to Lars』が6月にイギリスで公開】

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メタリカのドラムのラーズ・ウルリッヒを題材にしたドキュメンタリー映画『Mission to Lars』が6月にイギリスで公開されるという。

映画は脆弱X症候群という発達障害を負ったメタリカの大ファン、トム・スパイサーがラーズに会おうと思い立ち、その足跡を追ったもの。トムの妹でジャーナリストのケイトと弟で映像作家のウィリアムの3人でラーズに会うべく、イギリスのデヴォンシア州エクスマスにあるケア・ホームから旅立ってロサンジェルスやラスヴェガスへ赴く。

映画のスコアはロンドンの実験的フォーク集団タングのマイク・リンジーが手がけていて、ボブ・ディラン、デヴェンドラ・バーンハート、ブラーなどの楽曲もサウンドトラックに使われている。ケイトは次のように語っている。

「トムと旅に出て、10代の頃に激安中古車でみんなでドライヴをした時のようなマジックをまた生み出せたらなあというファンタジーから始まったことだったのね。バーガーキングを食べて、カーステレオのテープデッキでヘヴィ・メタルをガンガンかけてっていう。なんか楽しいだろうし、絆を確認できそうに思って。とにかく、なんかトムが喜びそうなことがしたかったの」

ラーズは昨年のソニスフィア・フェスティヴァル出演の前にこの作品をすでに鑑賞したとか。映画の収益は学習障害を支援する王立のチャリティ団体メンキャップに寄付されることになるという。また、映画のプロデューサー陣はすでに2万5千ポンド(約332万5千円)もの寄付をメンキャップに対して行っているとか。さらにオークションで資金を集めるためカサビアンもアイテムを提供し、ファン・ラヴィン・クリミナルズのヒューイ・モーガンやBBCのデジタル・ラジオ局6ミュージックなども作品の製作を援助したという。

『Mission to Lars』の予告編はこちらから→
https://vimeo.com/38366274

RO69.jpより(2012-04-19)

ちなみにNME.comの元記事はこちら。
http://www.nme.com/news/metallica/63295

この映画についてのラーズのコメント探したけどみつからなかった。。じきに発表されることでしょう。

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エピソード

更新ご無沙汰してます。

ハルク・ホーガンがラーズ・ウルリッヒと友人関係にあり、メタリカ加入を誘われたと語ったことを先日紹介しましたが、その続き。ついにラーズがラジオ番組「The Howard Stern Show」のインタビューで事の真相を語りました。

ラーズ・ウルリッヒ
「きいてくれるかい!?恵まれてるのか、呪われているのか、キミが見たものによると、つまり俺がかなりの部分を占める詳細な記憶を多かれ少なかれ持っていると。2、3ヶ月前にあの記事が出てきたときに、俺は(記憶を辿ろうと)頭をかきむしったね。すれ違っていない限り、俺はハルク・ホーガンは知らないし、彼の事はよく知らないんだ。プロレスファンってわけでもないし・・・。すれ違ってでもない限り、例えば、洗礼名か何かで、誰もが知っているようなデイヴ・スミスとか何とかっていう洗礼名だとしても俺は知らない。彼が別の名前で俺たちといたとすると、俺は引用部“括弧”ハルク・ホーガン“括弧とじ”について何の記憶もありゃしないよ。あの記事で頭をかきむしったよ。」

hoganmetallica

BLABBERMOUTH.NET(2012-04-11)

ラーズの戸惑いたるや。
ホントに覚えていないんだな。。

【追記】
メタリカのベーシストとして加入しそうになった話をインタビューで明かしたのは、ホーガンの自叙伝が出る前後のリップサービス(あるいはホントの記憶違い)かなぁと個人的には思っているんですが、その自叙伝の翻訳本がすでに出版されてました!
hogan
我が人生の転落


内容気になるなぁ。

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ハルク・ホーガン、メタリカに加入を誘われていたとのたまう

エピソード

このほど1983年創刊のメタル雑誌「Metal Forces」誌がウェブサイトを開設しました。
metalforceslogo

1980年代に音楽業界でメインストリームでは歯牙にもかけられなかったバンドたちを積極的に取り上げた雑誌で、メタリカもそんなバンドのひとつ。

サイトでは最新の記事・レビューはもちろん、アーカイヴとして昔の記事も掲載してくれています。そんなアーカイヴ記事のなか、2ndアルバム『Ride The Lightning』を出した頃のラーズ・ウルリッヒの1984年のインタビュー記事も掲載されています。管理人拙訳にて、ラーズの話を中心に抜粋してご紹介。

【メタリカ −電光石火の侵略者−】

(前略)

Metal Forces
「まず『Ride The Lightning』について尋ねましょう。バンドとして結果に満足ですか?アルバムをレコーディングしているあいだ、バンドが望むサウンドにするのに問題があったと言われていましたが。」

ラーズ・ウルリッヒ
「あぁ、このうえなく満足しているよ。アルバム制作直前まで数曲しか書いていなかった。だから、はじめにその曲をテープに録る機会があって、しばらく経ってから聴くことができたら、ちょっと違ったアレンジにしたかもしれない。」

「キミが言ったサウンドについての最初の問題は、(レコーディング・スタジオのある)コペンハーゲンに着くちょうど3週間前に俺たちの機材が全部盗まれたのが原因なんだ。例えば、ジェイムズは最高のマーシャルのアンプヘッドを失った。それでメタリカたらしめるサウンドとして追い求めてきたリズム・サウンドを出すのに問題があったんだ。俺たちはマーシフル・フェイトのアンプを含めて、コレだというものが見つかるまでデンマーク中のマーシャル・アンプを試したよ。」

Metal Forces
「このアルバムをどう受け止めていますか?特にアメリカでは筋金入りのヘッドバンガーからメタリカが売り切れになってる!とクレームしていたのを聞きました。」

ラーズ・ウルリッヒ
「『Ride The Lightning』は『Kill ’Em All』と比較すると『Kill ’Em All』みたいな完全なトラックという感じじゃない。やり方が違うんだよ。「Metal Militia」のようなスピードで演奏される曲が全てじゃないからね。『Ride The Lightning』と『Kill ’Em All』の制作のあいだで、ひとつ気付いたのは、パワフルでヘヴィになるのにスピードに頼る必要はないということ。「For Whom The Bell Tolls」、「Ride The Lightning」といった曲はそういう姿勢の表れだね。」

「俺は『Ride The Lightning』がほとんどの人に好意的に受け取られていると思うし、確実にバンドの誰もが考えていたよりも良い反応だと思うよ。「キミはアルバムが出すたびに10の「Metal Militia」を演奏していなければ、メタリカじゃないしダメだ。」なんて珍妙な手紙やコメントはいつでもある。でも俺たちは特定の時期に感じたやり方でやっている。バンドは成熟してきたし、まだ学習中だ。もし俺たちがビビったと思っているんなら、Fxxk、そんなクソは俺たちに必要はないね。」

Metal Forces
「音楽が変わろうが変わるまいが、売れようがビビろうが、ちょっとメジャーでバンドが成功し始めるとすぐに筋金入りのファンという面目を保つためにアンダーグラウンドのメタルファンはその姿勢まで凝り固まるように見えます。」

ラーズ・ウルリッヒ
「そう、楽しみが奪われてしまうから、メタリカはビッグにならないでくれ!っていう手紙さえもらったことがあるよ。」

Metal Forces
「メタリカは1984年の大半をヨーロッパで過ごしました。アメリカのファンは無視されたのでは?と思っているかもしれませんよ。」

ラーズ・ウルリッヒ
「ヨーロッパではある種の独自のレベルまで達することができる。でもアメリカではメジャー契約を得るまで、ある一定のレベルを超えるのが難しい。だから俺たちは84年のほとんどをヨーロッパ中のメジャーバンドになろうと集中してきたんだ。そしてRide The Lightning』ツアーが終わって、それはうまくいっているし、立証されたと思っているよ。」

「アメリカをツアーで廻るのはめちゃくちゃ素晴らしいよ。本当に(アメリカ・ツアーが)恋しいよ。だから1985年の最初の6ヶ月はツアーに廻る予定だよ。84年にはアメリカでは1つ半のギグをやっただけだ。でもアメリカではマネジメントやレコード会社の変更とか法的な問題がたくさんあったんだ。だから本当にそういう環境下で時間をとられて、俺たちが働くことができたのはヨーロッパだけだったんだよ。」

Metal Forces
「エレクトラ・レコードとの契約はどのようにして実現したんですか?年初には、メタリカはイギリスでブロンズ・レコードと契約しそうだと言われていましたが。」

ラーズ・ウルリッヒ
「あぁブロンズ・レコードから契約のオファーを受けていた。でも契約内容を詳細まで調べて、数週間後に会社で「No thank you」って言ったんだ。最終的には、何か他の(オファー)を待っていれば、長い目で見ればより良いものになるだろうと俺たちは決断したんだ。」

「それから俺たちはレイヴンと1回限りのギグをするために夏にアメリカに戻ったんだ。そこではいろんなことが起きたよ。新しいレーベル(エレクトラ)、新しいマネジメント(クリフ・バーンスタインとピーター・メンチのQプライム)そして新しいブッキング・エージェント(ATI)とともにアメリカを離れることになった。本当に可笑しな話さ。あのときは俺たちみんながこれまでやったなかでおそらく最悪のギグだと思って、ステージをさっさと降りてしまったんだから。」

「俺が言いたいのは、(以前に契約を結んでいた)ジョニーZのメガフォース、クレイズド・マネジメントと共にしたあの一年半は本当に良かったってことさ。彼こそがこの方向に俺たちを推し進めてくれたんだ。たとえ人が噂や何か聞こうとも、彼がしてくれたことをありがたく思っているよ。でも結局は俺たちは互いにとって、大きくなりすぎたんだ。」

(中略)

Metal Forces
「(「Creeping Death」のシングル盤のB面にダイアモンド・ヘッドの「Am I Evil?」とブリッツクリーグの「Blitzkrieg」を選んだことについて)このB面の曲を選んだのにはどんな理由があるんでしょうか?」

ラーズ・ウルリッヒ
「えぇっと。ヨーロッパのヘヴィメタルのレコード会社は「他じゃ使えない」タイプのクソをシングルB面に収録したがるんだ。今や俺たちはシングルB面のために単に自分たちの曲を好んで提示するようなバンドじゃない。(シングルB面に収録するくらいなら)アルバムに収録したいからね。だからちょっとスタジオに入って、数曲のカバー曲をかましてやったわけ。それはいまだにリハーサルで、あるいはライヴで7回目のアンコールで演る、たった2曲のカバーソングだったんだ!」

(中略)

ラーズ・ウルリッヒ
「俺たちと契約したアメリカの新しいマネジメントであるクリフ・バーンスタインは俺たちにヘヴィメタル界で次のビッグなことをさせようというデカい信念を持っている。特にアメリカでマーケットの80%占めるようなね。ラット、モトリー・クルー、クワイエット・ライオット、ブラック・アンド・ブルーは古くなり、絶滅していくだろう。そこでメタリカが新しい「本当のメタル」トレンドみたいのを引っ張ろうとしている。今のところメジャーで成功を収めた最もエクストリームなメタル・バンドのアイアン・メイデンよりもさらに大きな一歩をね。」

「正直なところ、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデン、キッス、トゥイステッド・シスターに夢中になっているキッズたちが、俺たちのやっていることに関心を持ってくれると思っているよ。一夜でそんなことが起きるとは言っていない。でも徐々に進展することができているし、メタリカは新しいヘヴィメタルの分野で先頭に立つことができている。それにそうするために俺たちが変わる必要はないんだ。」

(後略)

Metal Forces, Issue 8 (1984)より

ラーズ、このころからかなり大胆不敵な発言をしていますね。ただ、活動初期に変な契約を結んで身を落とすバンドもいるなか、契約について気を遣っていたのはひとつの成功要因なのかなと。

ちなみに機材が盗まれたことをきっかけにジェイムズが『Ride The Lightning』収録曲、「Fade To Black」を書いたのは歌詞勝手に解釈論で書いたとおり。

某B誌も早くウェブサイト開設すればいいのに。

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コア・ファン垂涎のメタリカグッズを次々と紹介する動画。

エピソード

Infowars.comのインタビューにてデイヴ・ムステインがいろいろ語っています。


そのなかでメタリカ関連のことを抜粋。管理人拙訳にてどうぞ。

【クビになってから25年以上経ってメタリカと共演したことについて】

今回のことについてこれまでのこと全てを考えると・・・遮断かな。そこで起こったことはとてもカタルシスにもなった。俺たちが(メタリカを)始めたとき、何をしようとしているのかわからない3人だった。ただ一緒に演れるのが好きで、速くてヘヴィな音楽を愛していた。もし俺たちに「キミたちは世界を変え、ここから世界の果てに至るまでの全ギター・キッズたちがキミのギター・プレイ・スタイルをやっていることだろう」なんて言いでもしたら、俺は「オマエどうかしているよ」と言っていただろうね。でも始まりはそんなだった。

俺たちは3つのピースから成っていた。ジェイムズが歌い、俺がギターを弾き、ラーズがドラムを叩く。本当に加入して欲しかったクリフ・バートンに変わった時点で俺たちはベーシストを得たんだ。バンドにはたくさんの個性があった。そして俺たちはとても長いあいだ、別々の道を歩んできた。俺たちのパブリックイメージがあり、どう見られているか、俺たちが本当は(互いに)どう見ているのかという視点があった。俺たちは友人だったからね。一緒に演っていた頃に戻ったときには・・・。この関係性はパブリックイメージ、マスコミが抱くイメージ、そして俺たち自身が持っているイメージがあるようなものなんだ。ジョハリの窓みたいなもので、4つの異なる視点がある。つまり、俺が自分をどう見るか、キミが俺をどう見るか、俺はキミから見てどう見られていると思うか、キミが本当は俺のことをどう見ているのか。心理学で教えられるこれら奇妙な視点のうちの1つでしかない。俺たちの関係性はそんな3次元のようなものになっている。俺たちのプライベートな関係は、会ったその日以来ずっと友人のままだ。キミが2人の人間が論争し、悪意にまみれ、それからいろいろあって、握手するのをみたようなものだ。互いの歯を叩き落とした後、ビールを飲むようなホッケー選手のようにね。

俺たちはいつも友情を持ち続けてきた。しかしマスコミが俺たちの片割れが互いについてふざけて言ったことを、マジな砲弾攻撃として使ってきた。そんなやり方を続けてきたんで、みんなもそう見るようになった。そしてキミは「それって本当?」「(仲違いは)終わったの?」とBIG4や(メタリカの)30周年について訊いてくるけど、これらはまるで違うものだ。BIG4についてはメタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックスが同じギャラで世界中のいくつかの国で演ったものだ。

30周年(を祝うべく、2011年12月サンフランシスコのフィルモアで行われたイベント)では俺とジェイムズとラーズだけがステージに立ったんだ。あぁ、もちろん他のミュージシャンがそこにいたことはわかっているさ。でも俺にとっては、心底、俺がメタリカをクビになった(1983年の)あの日から、あいつらと一緒に演りたかったことがたくさんあった。警告があったなら、違った道もあったかもしれない。「あぁわかった。俺はバンドにいたいんだ。このバンドが大好きだし、俺のバンドでもある。俺の大酒が問題なら、俺は何か他のことをして楽しむよ。」とね。でもそんなことは起きなかったし、それは必然だったんだ。今や俺たちは2つの素晴らしいバンドとなったんだから・・・。

(メタリカを結実させたのは)俺たち3人だったんだよ。でもジェイムズの作詞作曲能力またはギター演奏能力を自分の手柄にすることはできない。アイツが初めてギターを手にしたとき俺はぶっ飛んだね。アイツはそれまで歌ってばかりでギターは俺が全てやっていたからね。実際、曲のあいだのMCも俺がやっていたし。それで初めてアイツがギターを手にしたとき、俺はアイツを見ていたのを覚えている。そして「オーマイゴッド!コイツはマジでいいぞ」って感じだった。もうちょっとで怖気づくところだった。当時、俺は銃持ちの悪漢みたいなもので、うろたえることなんて本当になかったのにね。それがバンドを離れ、「あれは単なる別のバンドだ」と考えるだけの苦しい時期となった理由のひとつさ。バンドにいるほとんどのヤツらはバンドをトランプ遊びでもするかのように考えていたんだ。でも(メタリカは)同じような仲間の集まりだったし、俺たち全員にとって本当に重要な場所だったんだ。サンフランシスコに初めて行ったときのことを覚えているよ。俺たちはエクソダスのヤツらと血の協定を結んだんだ。手を切って、そんなようなことをしたんだ。あぁ、狂った時代だったね。悪魔の聖書はそこらじゅうにあったし、俺たちはそういったことを全部やっていたんだ。まぁ俺はヤツらがそうだったって言いたいんじゃない。ヤツらが何をしていたかなんてわからないからね。でも俺がバンドにいた頃は、そんなことをしていたんだ。あの頃は防弾ジョッキにでもなったかってくらい周りにエネルギーがビシビシ溢れていたからね。

BLABBERMOUTH.NET(2012-03-17)

草創期のメタリカはムス大佐含む3人であるかのような話に反応して、当時のベーシスト、ロン・マクガヴニーが自身のFacebookにてコメントをしています。こちらも管理人拙訳にて。

俺がベースを弾いていたバンドに短い期間在籍していたリードギタリストがインタビューでいまだに俺のことを侮辱するのは本当に理解できないね。3ピースのバンドだったなんて言うのはホントに馬鹿げている。12月に互いに顔を合わせたときには、いい雰囲気だと思ってたのに。俺たちは楽屋を一緒にさえしたんだぜ。あいつは自分が望むバンドに対する俺の貢献を最小にできるんだよ。ときおり俺の名前さえ出さないことでね。あいつが気付くべきは、このバンド(メタリカ)に加入するトライアウトを“俺の”ガレージにやってきて受けたってことだよ。あいつが(メタリカで)最初に覚えた曲は、シンガーと俺が前にいたバンドで既に演った曲だったんだぜ。俺がまだメンバーだったときでも、あいつはバンドにいることを謳歌してさえいたんだ。せいぜい2日間ぐらいのものだったけど。あいつが自分のキャリアについて語る場合は、ちゃんと一部始終を話して欲しいもんだね。

mcgovneylive

Facebook(2012-03-20)

まぁムス大佐、あいかわらずだよね。

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ニュース

次号のメタリカのファンクラブ誌「So What!」は30周年記念イベント特集号で、さらに一般発売されるとのこと。
Metallica.comのアナウンスを拙訳にて。

俺たちはファンクラブ誌「So What!」が3ヶ月おきにファンクラブ会員に送られ、現在19年目を迎えたことをものすごく誇りに思っている。

昨年12月にフィルモア・シアターで行われた30周年記念イベントが行われて最初の号を出すとなったとき、今度のはとても特別でユニークで、世界中の全てのフレンズたちと分かち合うことができるようになるべき、前例のない号なんだと俺たちは気付いたんだ。今現在、俺たちはルールを破ろうとしていることはわかっている。「So What!」はファンクラブ会員限定だ。でも俺たちはルールを作ったときから、そんなルールをときおり破ることができるんだ!!そこで、初めて一般発売される特別号をMetal Hammer誌という俺たちの新たな冒険に加わってくれる雑誌とコラボして出すことにした。

世界中のニューススタンド、本屋、(Metallica.com含む)ウェブサイトなど5月14日に読み物を手に出来る場所で、独占写真やフィルモアで行われたスペシャルインタビューを含む128ページのド派手な号を手にしてくれ。メタリカの全メンバー、ブライアン・テトラー、ショーン・ハリス、キング・ダイアモンド、デイヴ・ムステイン、ロブ・ハルフォードらが加わったステージや一堂に会したその舞台裏を収録。さらにボーナスとしてこのイベントで演奏された「So What」「Through The Never」を含む限定7インチ・シングルも発売される全ての号に付属されるよ。

発売日が近づけば、ここ(Metallica.com)でさらなる詳細を公開していくよ。ファンクラブ会員は心配ご無用!!!アナタは別の独占インタビュー、写真とレビュー収録の30周年記念特別号が受け取れる。詳細についてはログインして「Virtual So What!'」を見てくれ。この特別号は現在ここで予約購入ができる。発売日以降はMetallica.comでも販売されるよ。

hammermetallicasowhat

Metallica.com(2012-03-21)

一段と読むのに時間かかりそうな読み物になりそうです(嬉しい悲鳴)

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