メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:SoWhat!

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    オンライン版「So What!」で、ジェイムズ・ヘットフィールドが語る『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の歌詞。「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話の続きを管理人拙訳にてご紹介。

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    −「Moth Into Flame」

    ステファン・チラジ
    名声vs空虚な衝動の誘惑、全ての人にある瞑想のように見えるんだけど。

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    あぁ「Moth Into Flame」はかなり文字通りの歌詞だよ。最近じゃ誰もが・・・有名になること、人気者になることに夢中だと思う。Facebookのアカウントか何かで通りを歩いてたり、誰かが自分たちのセルフィーを撮っているのを見たりする。それで?なにをやってるんだ?自己陶酔に夢中になっているのか?でも次世代になっていくと物事を承知して、そういったものも受け入れるようになると思う。主なインスピレーションは、エイミー・ワインハウスの映画『AMY』なんだ。あの映画ではある意味、彼女は洗脳されていた。彼女は「信じること」から始めた。彼女がアパートを出るシーンは本当に心をかき乱されたよ。彼女が何かをしに出かけると、パパラッチがそこらじゅうにいて「やぁエイミー、今日はどうだい?お友だちは?」とベラベラ喋ってはカシャカシャカシャカシャ(カメラのシャッター音)だ。「俺たちはキミの友人だよ」なんて言いつつ「おっとカシャカシャカシャカシャ」だもんな。あれには参った。あぁあんな環境の変化に自分がいるのをどうやって知るんだ?何が本当で何がそうじゃないのかどうやったらわかるんだ?周りにいる人たちは「Yes, Yes, Yes」って言うだけ。彼女は自分を見失った。完全に迷子になった。彼女はそのYesを信じ始めた。名声こそが最高のものだと信じた。そしてリムジンが霊柩車に変わってしまったんだ・・・

    Amy_movie
    AMY


    ステファン
    かなり文字通りなものになってるね。いくつかは事実だし。

    ジェイムズ
    まぁオープニングの一節もそうだね。ギグの後、素晴らしいことをした会場で、全て(の観衆)に繋がった。それからみんなの前を通り過ぎてリムジンに乗り込んでドアを閉める。そのなかに必要なもの、飲みもの、友だち、何だってある。そうして狂気からさらに苦しい狂気へと向かっていくんだ。

    −「Dream No More」

    ステファン
    これは悪夢モノの「Enter Sandman」からの概念的な続きか何か?

    ジェイムズ
    面白いね。

    ステファン
    原始的なリフ、原始的な雰囲気がある。おそらくメタリカによってこれまで書かれた曲のなかで最もスローな曲のひとつだろうけど、とてもヘヴィだよ。

    ジェイムズ
    俺も大好きだよ。いいリフだし、特にあの「Turn To Stone」のコーラスがね。あの言葉を言った時は、メディアのようなものを想定していた。その場に座って、目を背けることができずに、恐怖を、現実に起きている恐ろしいことを見ている。目をそらさずにいると最後には全て麻痺してしまう。でも、俺にとっては基本的に「The Call Of Ktulu」の続きでもある。クトゥルフ神話の回答だよ。神話の中でヤツは起き上がり、もしヤツの姿をじっと見てしまったら、ヤツのおぞましさ、恐ろしさにこっちは石になってしまうんだ。

    −「Halo On Fire」

    ステファン
    これは何か心の中の闇とかうつ病と戦うために正面から向き合ってるものだと感じたよ。

    ジェイムズ
    本当にそういうものにも繋げることができる。「Halo On Fire」では明らかに俺たち全員の良い面、悪い面が並列して並んでいる。それがいつ出てくるのか、姿を現すのか?真の聖人として演じている人もいれば、闇を抱えているからこそ、余計に聖人として振る舞わなければならない人もいる。そうなると、本当に悪いものだと考えている全てのことを補うように真の「自分」から基本的には離れて行ってしまうんだ。

    こうも思うんだ・・・あれは何だったかな?『Fifty Shades of Grey(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)』だったかな?俺は観たことないんだけど、こういうハイライトは観たよ。「おぉ成功した男がいるなぁ」と。そしたら彼は自分の快楽のために拷問部屋を地下室に持っていて、みんなそこに堕ちていくことを望んでいた。結局最後は、両者とも血を流すことになった。誰にとっても良いことじゃなかったんだ。


    fiftyshadesofgrey
    フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ


    Metallica.com(2016-11-19)
    「Moth Into Flame」


    「Dream No More」


    「Halo On Fire」


    映画『AMY エイミー』予告編


    「The Call Of Ktulu」


    映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』予告編


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    Metallica.comで掲載される形となったファン会報誌「So What!」で、ジェイムズ・ヘットフィールドが『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の歌詞について1曲ずつ語っています。「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話を管理人拙訳にてご紹介。

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    −「Hardwired」

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    えぇっと、あれは最後に書かれた曲だね。俺たちが曲としてまとめた時、最初の数字は「2」でかなり際立っていたね。ラモーンズかミスフィッツの長さだって話していたんだ。

    ステファン・チラジ
    2分ってこと?

    ジェイムズ
    そう。

    ステファン
    なんてこった。

    ジェイムズ
    それからもう少し長くなったけど、4分未満っていうのは、どうあろうと最高だね。とてもシンプルだし。歌詞の書き方をどんなに考えようと、シェークスピアじゃないってことは確かだ。でもアルバム全体の概要になっている。あの曲でレコードのタイトルをどういう路線で行くのか、ちょっと方向性が見えたんだ。レコードの全てのパートをまとめてみよう。人類は本当に正しい行いをしているか?時間の歴史の中で俺たちはささいな存在だ。俺たちは死に行こうとしているのか?俺たちは電子機器に取って替わられるのか?電子機器になろうとしているのか?人間を人間たらしめるためのエゴやら何やらのために、自己破壊しようとしているのか?俺たちはロボットになるべきか?その方が良いのか?SF小説に熱中するとそういう類のことに夢中になるけど、人類が始まった時、そんな発想だったのだろうか?

    そういったこと全てを表す文章が、俺の友人から発せられた「Hardwired...To Self-Destruct」だった。彼は苦しんでいる中毒者としてその言葉を投げかけた。「それは何なんだ?それは俺たちのためになるものなのか?俺たちが想定していたよりも早く死んじまうのは初めから決まっていた事なのか?自分の命をぶち壊すような、俺たちは生まれついての自己破壊者なのか?(Are we "hardwired to self-destruct?")」その言葉が俺の耳を捉えたんだ。


    −「Atlas, Rise!」

    ステファン
    あれは殉教についての曲だと思ったよ。自分で創り出した殉教に対する順守かなとボクは感じたんだ。

    ジェイムズ
    そうだね。世界の重荷を背負うことを余儀なくされた、ただのアトラスの神話だよ。それが彼の遺産であり義務だった。そういうライフスタイルで生きることを信じている人たちがいる。話すことのできない人たちのため、あるいはこれのため、あれのため、これを残せ、あれを残すなと自分たちを殉教者だと思って生きている人たちだ。責任を少々負いすぎて、信じていなかったり支持しなかったりする人がいるとそんな他者をこき下ろす。どうしたらこれを支持せずにいられるんだ?と。殉教と罪悪感で、ある意味、自分が負っているよりも多くの責任を持っていると考える人たちの戦いみたいなもんだ。そして「大丈夫、そのクソを取り除くか、それを私に渡してくれれば」ってこうさ。あの曲は「Put the load right on me」っていうちょっとしたところから全てが始まった。基本的には「負荷を(全て)背負う必要はない。それを(少しは)私にくれ。人生は本当に困難かもしれないけど、私はキミを助けるつもりだ。」ってとこだね。でもそこから気付くんだ。「ちょっと待て、彼らは他の誰かやあれやこれやにそんな負荷を与えていたぞ。おぉっと、そうかわかった。そんな殉教者みたいなことで自分の悲痛なことを使うのはやめてくれ。」と。

    ※アトラス:ギリシャ神話に登場する神。ゼウス達との戦いに敗れて、両腕と頭で天の蒼穹を支える役目を負わされることとなった
    Titanen_Atlas,_Nordisk_familjebok

    −「Now That We're Dead」

    ステファン
    (この曲は)全て根源は同じ、自分たちの死における信仰や安らぎの問題だと思ったよ。

    ジェイムズ
    うん、最期っていうのは俺たちみんな同じだ。信じるものが何かあるなら、来世があるかもしれない。たぶん現代版ロミオとジュリエットが欲しいと思って始まったんだ。一緒になって、人生を通して助け合う。そして「Now That We're Dead」っていうのはたくさんのことを意味する可能性があるってことだ。実際、死んでいるんだよ。そうして次の人生にいる。あるいはカップルで何か恐ろしいことを体験して、今や向こう側へ行ってしまったとか。そうして別の人を信頼する。最期には自分の行い、何をやってきたとしても、それはただの行いに過ぎない。行いを改めることもできるし、補うこともできるし、一緒に綺麗な良心で行動もできる。「次のことはわからない、でもそうだ、試しにやってみよう」みたいな冒険心みたいな感覚もそこにはある。

    Metallica.com(2016-11-19)

    「Hardwired」


    「Atlas, Rise!」


    「Now That We're Dead」


    今回はここまで。また後日、3曲ずつ紹介予定です。

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    Metallica.comのファンクラブ会員限定ページにて、7月に行われたメタリカのファンクラブ会報誌「So What!」のエディター、ステファン・チラジによるジェイムズ・ヘットフィールドへのインタビューが公開されていました。文字起こしもされていたため、管理人拙訳にてご紹介します。

    chat_james01

    ステファン
    まずヨーロッパのショーについてちょっと話をしましょうか。ステージの後ろにファンを入れるという考えはグラストンベリーからだと思うんだけど、あれはどうしてそうなったの?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    あぁ素晴らしい。活気のある背景幕だろ?あそこから得られる大きなことって、あれ以上は音楽を楽しんでいる誰かと近づけないってことだったんだ。つまり彼らは俺のギターを弾き、抱え、俺たちは一緒にそこに立ち、俺は彼らと一緒にそこにいる。そこまで近づくことはできない。特にフェスではね。

    最近のフェスは、俺の考えだとテレビのショーみたいなんだよ。キミはそこにいて、観衆はずっと遠くでブラブラしていて、楽曲や映画やカメラといったすべてのものがそこにある。ストリーミングやウェブやテレビとかで中継されるからね。俺たちはもっと近くにいたいと思ったんだ。観衆のノリを味わい、エネルギーをやりとりしたいんだ。みんなが遠くにいたんではそれは難しい。通じ合うのも難しい。だから彼らが俺たちの後ろにいてもらうこと、なんていうか、生きている背景幕(笑)はクールなんだ。近くにいるんだよ。年齢も違う、熱狂度合いも違う全ての人たちがね。


    ステファン
    実はそこで寝てる人たちもいたんだって?

    ジェイムズ
    いやいや、さすがに寝てる人はいなかったよ。でも、どうすればいいのかわからないなんて人はいたかな。そういう顔をみたら、「カモン!イェー!」って思い切り楽しむだろ。彼らは「OK、私はどうすればいい?」って感じなのさ。それから全感覚でもってその瞬間を楽しみたいっていう他の人たちをみて彼らもそこに入っていくんだ。でもそういう人たちはとっても礼儀正しいし、俺も大好きだよ。

    ステファン
    だから誰も手を伸ばしたり、声を上げようとしたりしなかったんだ。そういうことってあったの?

    ジェイムズ
    いいや。あそこはディスプレイに映し出されたりする公共の場所だと思うんだ。全くこれまでの要素の範疇じゃないからちょっと堅くなっちゃったかどうかはわからない。俺たちからすれば、そういった全ての人たちの前に立つのは普通のことだ。彼らにとっては「オーマイゴッド!この感覚は一体何なんだ?」ってただでさえショックを受けていて、積極的になったり、攻撃的になったりはなかったね。ちょっと守りに入ってたかも。近づいて彼らの殻から引っ張り出すのはたやすいことだ。実際、誰かにブレーキを踏ませようとするよりは楽しいことなんだ。

    ステファン
    みんな話しかけてくるの?何か言ってきたりとか?何か言ってるのを聴いたりした?

    ジェイムズ
    おそらくね。あそこじゃ何も聴こえないけど。

    ステファン
    素晴らしい。それは最高だ。キッズたちは言いたいことが言えるよ。彼(ジェイムズ)はたぶん聴いてないから!

    ジェイムズ
    俺のことをクソッたれとでも何でも呼んでくれ。そうだろ?

    ステファン
    彼らの言っていることが聴こえないというのはおそらくいいことだよ。それってイヤーモニターが正常に作動してるってことだからね。そうでしょ?

    ジェイムズ
    その通り。何も言う必要はないってことさ。全てのジェスチャーであったり、全ての動きであったり、全ての感情だったりでいいんだ。時々、俺はギターを弾かせようと誰かの手を取る。そうすると「えっ?何?」ってなる。「弾くんだ!」「えっいいの?」ってね。彼らは礼儀正しくあれと教えられてきたんだ。あとは厚かましくなるな、欲深くなるな、とかそういったこと。彼らは実際に気づくんだ。えっOKだって、彼はOKだって言ってるぞって。だから俺たちは彼らにより接近できるようにしたんだ。

    ステファン
    以前よりもセットリストを大きく変えようとしているようだけど、そうだよね?

    ジェイムズ
    そう。過去12年も夏にヨーロッパでやってきているからね。(夏になるたびに)戻ってきてって感じで、最高だよ。楽しいし。フェスにハマるのはたやすいし、俺たちは間違いなく恵まれているよ。(バンド結成から)35年後にフェスのヘッドライナーを依頼されるというのは、素晴らしいことだ。まだそういうことができるってことがね。だから俺たちが(ヨーロッパに)行って5、6公演やって、家に戻って、しばらく曲を書くふりをして、次の夏に戻って別の(セットリストの)6公演をやる。ヨーロッパには同じことをやりすぎることを防げるぐらいのたくさんのフェスがある。(同じことをやりすぎるのは)俺たちが一番やりたくないことだからね。長居して、ただ誰かを燃え尽きさせるとか。だから(違うことをして)俺たちはこれまでかなりの数の夏をそこで過ごすことができたんだ。

    だから俺たちは何があるかって?ブラックアルバム完全再現はやらない(もちろんもうやったことだからだ)まだ新しい素材はそこまでない。だから(セットリストを)大幅にカットして、俺たちがあまりやっていないようなディープな楽曲を入れる。それがうまくハマるときもあるし、そうでもないこともある。このツアーで3曲目ぐらいに「Metal Militia」をやったんだけど、突然みんな「えっ?これ何?」みたいになってた。(前奏の)「ジャーン、ダーダーダ」を聴いたその後はモッシュピットが始まった。そこにいた少なくとも50人くらいはあの曲が好きだったみたいだね。でも他の人たちは「この曲知らない」って感じだったかな。

    ステファン
    あの曲を知らない人たちがいるんだろうね。

    ジェイムズ
    そうなんだ。あぁこりゃまいった。俺たちも歳を取ったもんだよ!つまりそれだけ長いあいだやってきたってことさ!

    ステファン
    そんなこと言わないで。成熟したってことだよ。

    ジェイムズ
    つまり世代的に若いファンがいたってことさ。若いファン、10代、20代、最前列で女性も見かけたよ。彼らは俺たちの歴史を学ぶ必要があるし、多くの人が学ぶべきはフェスやライヴというシチュエーションで誰かのファンになることだ。何やってる?どうだった?ってね。それはiPadで撮影して突っ立ってることじゃない。楽しまなきゃ。

    ステファン
    セットリストを変える時は彼らのために選ぶの?それとも自分たちがやりたい曲を選ぶの?

    ジェイムズ
    両方かな。もしあと4、5曲セットリストを埋めようとしたら、よしこっちの方がいいぞって入れ替える。「Unforgiven 2」をやったのはシビれたね。あれは俺たち全員がやるのをちょっと怖がっていた曲のなかのひとつだったんだ。俺たちがあの曲をやったのは、アメリカン・ミュージック・アワードか何かの受賞式でのショーだ。あの曲をやるために出演したわけだけど、うまくいかなかったんだ。失敗覚悟でやって失敗した。失敗することに成功したってわけだな。

    ステファン
    失敗覚悟でやって成功してたよ。実際よくやっていた。

    ジェイムズ
    その通り。

    ステファン
    あの時のことを祝福したいね。

    ジェイムズ
    ありがとう。成功だ。

    ステファン
    どういたしまして。

    ジェイムズ
    今じゃ、知っての通り、この曲について熟知しているし、実際かなりクールにできた。「Frayed Ends〜」も最後にちょっとやった。数回はやったかな。またやるかわからないけど、最高だったな。

    ステファン
    間違いないよ。

    ジェイムズ
    本当によかった。みんなあの曲を間違いなく評価してくれているね。

    ステファン
    (あの曲を聴いて)頭がおかしくなるくらい興奮した人もいたと思うよ。つまり、みんな聴く機会に飢えていると何年も耳にしてきた曲のひとつだからね。

    ジェイムズ
    あまりやっていない楽曲を引っ張り出すことが出来て楽しいね。それは挑戦だよ、フェスティバルだからね。知っての通り、ほとんどのフェスティバルではベストな選曲をやる。みんな聴きたいと思い、一緒に育ったと感じ、あるいは聴くのを楽しみたいものだからね。だからそうやってきた。でも彼らだけでなく俺たちにとってもエキサイティングにするには、セットリストの大幅変更はよかったね。

    ステファン
    こういった曲を少し長く引き延ばそうとすることはある?

    ジェイムズ
    (グレイトフル・デッドの20分超の曲)「Dark Star」みたいなってこと?

    ステファン
    まぁそんなような。

    ジェイムズ
    グレイトフル・デッドの2時間のジャム?さぁわからないね。俺たちは2時間ライヴをしている。それは知っての通り、俺の喉、俺たちの身体、みんなにとって、2時間というのがぴったりと思えるからだ。だから可能な限り、その2時間にたくさんの音楽を入れ込もうとしている。10分間のジャムの真っ最中に「Disposable Heroes」を演ることがみんなが聴きたいものなのか、あるいは俺がやりたいことなのかはわからない。俺はジャムをやるようなヤツじゃない。シンガロングの曲とか、俺たちが以前にやったような拡張版「My Friend Misery」の中盤でみんなで歌ったのはパワフルで、とても感動させられたよ。「Enter Sandman」なんかでやるようなコール&レスポンスをある楽曲で試したけど、それほどうまくいかないこともあった。ほらまただ、失敗覚悟だ。何かを試して、これはうまくいった、これはうまくいった、これはうまくいかなかった。それがほとんどのライヴで起きることなんだ。それからハッピーなミスもある。「おっと、曲の入りを忘れてた。おい、みんなそのパートを歌い始めているぞ。じゃあ俺たちはそこに合わせなきゃ。」とかね。ハッピーなミスはいつだって大歓迎さ。

    ステファン
    (ライヴ中に)休憩を取るために何かした時間ってこれまであるの?

    ジェイムズ
    わからないね。そういうことは実際やったことないな。同じようなことと言えるのは、パリの3公演(訳注:2003年6月11日)で『St. Anger』のためにそういうことがあったかもと思い出そうとしているけど、どうだろ?

    ステファン
    あぁ『St. Anger』か。

    ジェイムズ
    あれはブルータルだからね。アップしたかと思えばダウンしてまたアップしてダウンしてっていう具合で。あれはタフだよ。実際、フランスの半分がストライキ中でも何の助けにもならなかった。

    ステファン
    それと100度の熱だね。

    ジェイムズ
    あぁそれもだ。だからとにかく、それが(ライヴ中の休憩に)匹敵する唯一のことかな。でもちょっとしたギターソロやベースソロは違うか。あれは俺の休憩時間だね!ロブが出ていってベースソロを披露している時、俺は実際、何か飲んだり、一息ついたり、そういったことをしているね。

    ステファン
    なるほどね。この席上以外では始まってもいない噂は寝かせておきましょう。

    ジェイムズ
    そっちが休憩の噂を始めたんだろ!

    ステファン
    でも休憩付きのライヴはないでしょう。

    ジェイムズ
    そうだね。わからないし、見当もつかないことだよ。今はこれまで以上にね。ルールなんてなかったバンド活動初期の頃を思い出すよ。ルールっていうのは、知っての通り。俺がやりたいのはライヴしてレッツゴーってだけだ。ここでプレイしたいって?じゃあやろうぜってね。ある意味、音楽ビジネスで新しい時点を迎えている俺たちにとって、それだけ大きなことを築いてきたんだ。どうやって音楽を聴いてもらうのか?ツアーはどうすべきか?これまでやってきたような伝統的なサイクルはナシだ。何をやりたい?どうやってやる?だからまたフレッシュでいられるんだ。

    Metallica.com(2015-07-30)

    メタリカといえどもライヴの反応をよく見て試行錯誤しているのがよくわかるインタビューでした。

    中盤の観客の反応がシビれる「My Friend of Misery」。


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