メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:Lulu

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    英紙ガーディアンにてラーズ・ウルリッヒが先日亡くなったルー・リードとのエピソードについて率直に語っています。膨大な英文に管理人はたじろぎ、「長い・・・訳す身にもなってよ・・・」とか思ってしまいましたが、それだけの思いが詰まっていました。一筋縄ではいかなかったルー・リードという人となりがよくあらわれているエピソードだと思います。誤訳も部分部分あるかもしれませんが、大意は間違っていないだろうということで管理人拙訳にてどうぞ。

    reedandlars

    1ヶ月前、アポロシアターでライヴをするためにニューヨークにやってきたときに俺達はやりとりをした。ルーはショーにやってきて、くつろいでいく予定だった。(でも)体調が悪くなっているからと、彼は姿を表さなかった。だから良くないということは知っていた。でもそこまで深刻だとは知らなかったんだ。俺は半分ショックを受け、半分は押しつぶされた。こんなに早く逝ってしまったことにショックを受け、喪失感で押しつぶされたよ。

    ロックンロール界のほとんどの人たちはルー・リードと彼の評判を知っている。俺は10年前に彼と少しだけ付き合い程度に会ったことがあった。そこでは彼はとても思いやりのある人だった。4年前、俺たちがロックの殿堂入りのコンサートをしたときに、俺たちがある部分のホストだったから、俺たちは一緒にやろうとルーを招待した。俺たちはあらかじめフィルターのかかっていない彼の評判や彼が話した自分の考えについて知っていた。彼はちょっと素っ気ないかもしれないと人から聞かされていた。マンハッタンのど真ん中にあるリハーサル室にいたら、彼はやって来て、とても素っ気なく、無愛想で、まったくキミが考えているであろう人物だったよ。俺たちは準備して、楽曲を2つ、3つ軽く合わせた。彼は俺たちがどれだけやかましいか、そしてやっていること全てが間違っていると文句を言っていた。俺たちがやっていたこと何もかもが間違っていたんだ。それは俺たちの音楽への全アプローチに限らなかった。俺たちの存在が間違っていたのさ。俺たちが生まれた日から、俺たちの存在は間違っていた。もちろんここでは誇張しているけどね。

    でも1時間かそこら、彼と俺とで少し話をして、悪いことは何も起こりそうにないと俺は彼を安心させたと思うんだ。俺が誰かにルーについて話していたとき、それに気付いた。彼世代の多くの人が、彼らを利用した奴らによってビジネスの内外両方で長年に渡って不当な扱いを受けてきた。多くの人が用心深いんだ。だから40代の多くのミュージシャンが両手を広げて彼を歓迎して、輪に入るように招待してセッションした。(それでも)彼は何が起こるのか疑念を持っていた。それを俺は理解したし、それについて彼を咎めないよ。

    ものごとが打ち解けあうと、俺と彼とで隅で話し合いをして、すぐにかなりクールなことになった。俺たちは多くのことが共通していることに気付かされた。そこには信頼があった。でも彼はとても用心深く、疑り深い人間だった。彼と次の何年かを過ごし、インタビューからギグまで共にした全てにおいてそれが見受けられたね。彼のレーダー上に誰か新しい人が来るといつだって、まず彼がその人を評価しなければ、彼自身が心を開くことはなかった。俺は彼世代のアーティスト6人と会ってきたけど、彼らと充分に話せば、男どもやシステムやビジネスやとんでもない契約にお互いどれだけヤラれてきたか何でも話してくれるよ。

    俺たち2人はアウトサイダーだったし、他のみんながやっていた同じ道をたどっていくのを快しとは決して思わない。メタリカはいつだって自立してやってきたし、ルー・リードはアウトサイダーになること、自立した人間になることの創始者なんだ。自分のドラムで行進し、あらゆるプロジェクトを以前やったものとはまったく違うものにしていき、決して自分以外の誰に対しても責任を負わない、そんな先駆者なんだ。

    俺たちはそういうものの上に同族として分かち合った。そして俺たちは彼が持っていないものを、あるいはあまり体験してこなかったであろうことを彼にもたらした。彼自身の言葉で言えば、「エネルギー」「重さ」「サイズ」だね。俺たちがプレイし始めたら、そういうことが何であろうと起きるんだ。彼が俺たちにもたらしたものもそうだ。もちろん、彼が俺たちにもたらした驚くべき作品『Lulu』、彼によって既に書かれていた、彼女の突飛な行いと性的な試みについてのこの作品もそうだ。俺たちは互いに何かをもたらし、環境に合わせてやっていく能力の欠如を分かち合っていたんだ。

    (ロックの殿堂の創始者のひとりである)ジャン・ウェナーがロックの殿堂入りで称賛し、U2とブルース・スプリングスティーンはほとんどの部分のホストをつとめずにそこにいた。彼らは俺たちにホストを頼んだから、俺たちは一緒にやろうとルーに頼んだんだ。それはとても上手くいったね。彼は俺たちといて心地よく感じたと思う。俺たちがマディソン・スクエア・ガーデンを後にしようとしたとき、彼は俺を見た。俺たちは車に乗るためにマディソン・スクエア・ガーデンの駐車場の奥へと歩いていたときだった。そして俺たちは1年半後に同じマディソン・スクエア・ガーデンでレコードを作ることになった。でも『Lulu』の突飛な体験、そしてレコードとなった全てのものはおそらく数10年間、彼の頭のなかで渦巻いていたことだったんだよ。これがこの個性的な人物と、彼女の人生のなかでまったく違った男たちとの関係を描いたお話ってとこだね。

    俺は昨日、車の中で子供のためにあのレコードを流していたんだけど、今日的な意味を帯びて、これまでになく激しく、信じられないほど強力で、とても生き生きと本能的に聴こえたよ。彼がこの驚くべき叙情詩的な物語をもたらしたんだ。俺は誰の「ベスト」とか「No.1」とかには興味がないけど、彼は過去40年間のロックンロールの世界のなかで最も洗練された詩人だった。彼は多くの時間を共に過ごしたこの物語をもたらした。でも、その反面、信じられないような本能的衝動をスタジオにもたらした。そこでは彼がすぐに何かを思い付くよう要求されたんだ。

    何も考えず、何も努力せず、何も分析せず、あるいは何も深堀りしない。ただプレイし始めて、ルーは半分はこれらの詩を朗唱し、半分は歌う。こうしてこのレコードは出来た。考えるよりもただやってみるっていうスタジオでの異なるアプローチを教わった。3週間で全楽曲をレコーディングしたんだ。3週間じゃ普段のメタリカのレコード制作なら、スタジオのどの角にドラムをセットするかさえ決まっていなかったよ。全てのことがとても衝動的だったし、そこには分析的な思考はほとんどなかった。

    ハードロック・コミュニティは、かなり辛辣になりうるから、俺はかなり鈍感になっている。ハードロック・コミュニティがあのレコード(『Lulu』)に背を向けたときも俺は驚かなかった。多くの人が言っていた。「おぉルー・リードが歌ってない」あぁわかってるよ。この40年間、彼が何をやってきたと思ってるんだ?彼がロバート・プラントみたいだとでも思っていたのか?彼はそんなことしないだろ。ハードロック・コミュニティでは、俺は特に驚かなかった。でももっと知的な作家がそれに対して辛辣だったのには驚いたよ。

    でも2年後には、多くの人が意見を変えてきた。(ラジオ・パーソナリティの)ハワード・スターンは『Lulu』について自分がどれだけ間違った認識を持っていたか、そして(収録曲である)「Junior Dad」が2年前に出されたとしても去年のお気に入り曲だったっていう全てのエピソードを話してくれた。今から25年後には、あのレコードを持っている、あるいはあれが出されたときから大好きだと主張する何百万人もの人々がいることになる。もちろんどちらも真実にはならないだろう。(それでも)俺はあのレコードは上手く歳を経るんじゃないかと思っている。あれを昨日流してみたが、ヤバいくらいイケてたよ。ある意味、みんながあれを受け入れなかったことはクールなことかもしれない。なぜならあれは(これまでよりも)俺たちのためのものだし、俺たちのプロジェクトだし、俺たちのレコードだ。これは多数のために作られたモノでは決してない。そして多数の人はそれを好きにはならなかった。そのことがあれに関わった人にとっては、あのレコードをより貴重なものとさせているんだ。

    俺は彼のもろさをいつも思い出す。彼のもろさとつながることで、それと一体感を持つのを感じた。彼はとてもオープンだった。「ラーズ愛してるぜ」と言ったり、メールでハートを打ったりするんだ。あれは本当に素晴らしかったね。彼の何もフィルターも持たないやり方は俺がこれからも最も覚えているモノになると思う。彼のもろさもね。俺が会ったことのない誰かについて彼が何を言ったとしても、彼はいつだって自分の真実を話していた。決して頭で感じるんじゃなく、いつもどこか他の場所で感じていたんだ。人が話すとき、(言葉は)脳から出てきている。彼の発する言葉がどこから出てきているのか俺にはわからない。でもどこか別の場所から出てきているんだ。感情に満ち溢れ、荒々しいその言葉は本当に俺と共鳴した。俺は彼に力を与えたかった。そしてメタリカが力を与えたと思っている。いったんガードが取り払われたら、彼という人間は本当に素晴らしかったし、無邪気だったよ。

    the guardian(2013-10-30)

    いろんなインタビュアーが苦戦したエピソードに事欠かないルー・リードでしたが、一度壁が取り払われればこれほど純粋で無邪気な人はいないのかもしれません。ラーズのコミュ力にも敬服させられます。

    lulu


    さんざん訳しておいてなんだけど、こっちの方が日本語として通りがよいね・・・。
    http://ro69.jp/news/detail/91481

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    【訃報】ルー・リード(Lou Reed)死去

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    突然の訃報で驚きました・・・。
    メタリカと『Lulu』を共作したルー・リードが27日亡くなりました。享年71歳。

    lou-reed-metallica-608x614

    英紙ガーディアンがTwitter上でルー・リードの代理人チャールズ・アーサー氏に確認したとのこと。死因はまだ明らかにされていませんが、今月肝臓移植手術を受けていました。

    メタリカはこの訃報に対してまだ公式コメントを発表していませんが、関係するアーティストがTwitterなどでコメントを寄せています。

    loureed_bowie

    R.I.P. LOU REED
    ルー・リードが今日71歳で亡くなった。この訃報を知らせることは大きな悲しみだ。

    デヴィッド・ボウイは旧友に「彼は導師だった(He was a master)」と語りました。

    デヴィッド・ボウイOfficial(Facebook

    衝撃的な知らせだ・・・

    イギー・ポップ(Twitter

    安らかにルー・リード。そしてヴェルヴェッツよ、ありがとう。70年代、あなたは僕のインスピレーションだった。あなたがいなければ、この世にパンク・ロックは存在しなかっただろう!

    ビリー・アイドル(Twitter

    ルーがいなければ、デビッド・ボウイもいなかっただろう。俺? 多分数学の教師になっていたかな。

    ロイド・コール(Twitter

    ルー・リードよ、安らかに。美しく、ダークな、曲と詩をありがとう。10代から今日まで、ずっとインスピレーションだった。

    ニッキー・シックス(Twitter

    ルー・リードの訃報を聞いて悲しい。すごいショックだ。

    キム・ゴードン(Twitter

    RIP ルー・リード。安息の地へ歩んでくれ。(Walk on the Peaceful side.)

    ザ・フー(Twitter

    世界は優れたソングライター、詩人を失った…。僕は“学校の遊び仲間”を失った。

    ジョン・ケイル(Twitter

    【追記】

    偉大な友人であり、仲間であるミュージシャンに安息を。キミは世界を歌わせた。愛してるぜ、ルー!

    スティーヴン・タイラー(Twitter

    ルー、ワイルドサイドで安らかに眠れ。

    レニー・クラヴィッツ(instagram

    安らかに、ルー・リード。自分のルールでプレイしたミュージシャンであり、アーティストであり、開拓者だった。

    ポール・スタンレー(Twitter

    #RIPLouReed

    トミー・リー(Twitter

    俺はルー・リードが大好きだ。いつだって。

    フリー(Twitter

    ちきしょう!自分史上最高のヒーローかつ友人が逝ってしまった。
    安らかに、ルー!

    デイヴ・ナヴァロ(Twitter

    ルー・リードを失った現実をまだ受け止め切れていない。まだどうにかしようとしているんだ。これは事実じゃないと。

    スラッシュ(Twitter


    今日は遺作となった『Lulu』を聴こうと思います。
    lulu

    ご冥福をお祈りします。


    記事元:DDN JAPANBARKSUSA TODAY

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    地元サンフランシスコのラジオ「107.7 The Bone」で先月行われたラーズ・ウルリッヒのインタビュー。そのなかでまたラーズが気になる発言をしていました。管理人拙訳にて。

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    「とても面白いことが12月にあるよ・・・それはメタリカにとって(これまでと違う)新たな方向に向かうものなんだ。もし(バンドのマネージメントの)誰かが俺がこうして言ったことを知ったら、そいつらは俺のことを捕まえて、黙らせるだろうね。でも12月に別の何かがある。俺達はとてもそれに興奮しているよ。」

    BLABBERMOUTH.NETより(2013-10-06)

    “frontier”=「これまでにない新しいこと」をやるとほのめかすラーズ。さらにラーズがこの“frontier”についてヒントとなる発言をしていました。The Quietusに掲載されたラーズのインタビューから管理人拙訳で。

    (あのラジオでの発言は何なのか?クリスマス・アルバムか『Lulu Part 2』でもやるのかとの問いに)

    「『Lulu Part 2』だったらみんなイラつくだろうね!(笑)10月8日には発表があると思っている。でもそれに縛らないでくれよ。俺は今やってること(映画「メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー」)に夢中だからね。そこまで規模のでかいものじゃない。」

    −クリスマス・アルバムでもない?

    「そうだといいね!キミらのうちの数人はガッカリするかもしれないね。そんなすごいレベルのものじゃないから。さっき、キミの同僚が言ってたのを思い出したよ。アイアン・メイデンの『The Final Frontier』ってアルバムあるだろ。1時間前のインタビューから拝借して言うよ。「ヒントはアイアン・メイデンのアルバム『The Final Frontier』だ」ってね。ほら、これでいいかな。」

    finalfrontier
    The Final Frontier


    The Quietus(2013-10-07)

    アイアン・メイデンのアルバムをヒントに持ってきたのはテキトー発言のような気がしないでもないですが。。。

    これまでのメンバーの発言からも新譜はまだ先の話だし、それ以外の新しい音源というのも考えにくい。自分たちのレーベル「Blackened Recordings」でリマスターか何かやるのか、はたまたどこかとコラボして音楽以外の何かをリリースするのか?ラーズの言うとおりのスケジュールなら現地時間の今日(10月8日)にも何かしら発表がありそうです。

    ちなみに前者のラジオのインタビューでラーズはOrionフェスをまたデトロイトの地でやりたいと語っていました。とりあえず来年もOrionフェスはやるつもりのようなので、今度こそ行ってみたいなぁ。

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    trujillosolo2013

    メタリカの新譜に関するロバート・トゥルージロのインタビューを中心に3つの記事を一気にご紹介(いずれも管理人拙訳にて)。まずはVH1 Radio Networkでのインタビュー。

    −新譜制作プロセスについて

    ロバート・トゥルージロ
    基本的にはジャムっているわけだけど、もう長い期間に渡ってそうしてきている。ツアーに行くときはセッション部屋を設けているし、スタジオでもって、どんな些細なリフやアイデアやコードのパターン、進行、ドラムやベースラインでも、俺たちが持っているあらゆるものが録音され、保管されている。それから俺たちは取捨選択のプロセスに入っているんだ。

    −新譜制作中のリフについて

    ロバート・トゥルージロ
    ジェイムズ・ヘットフィールドは、1000ものリフを持っていて、どれも素晴らしい。彼が生み出す最悪のリフが他のバンドのベストのリフってくらいにね。だから俺たちは恵まれているよ・・・。この恩恵は元凶でもある。何を捨てるべきか決めるのが難しいってくらい、たくさんのクールなアイデアがあるからね。少なくとも俺にとって、俺の立場からするとね。俺が毎回のように「おぉ、それはいいリフだな!」って言うと、ジェイムズが「いや、俺は好きじゃないな」って感じなんだ。分かる?でもそれからまた2週間くらい経ったら、彼はそのリフを好きになっているかもしれない。でもある種の取捨選択のプロセスなんだ。それが俺たちがやってきていることだよ。

    −取捨選択のプロセスについて

    ロバート・トゥルージロ
    それに伴うのは、アイデアを聴くことだったり、スタジオやセッション部屋に入ってそのアイデアを試してみることだったりする。そのアイデアを試すのに1分かかるかもしれないし、もっとかかるかもしれない。時おり、フルアレンジまでたどり着いてから、それを脇に置いて、8ヶ月後ぐらいにどれだけ(アイデアとして長い時間)持ちこたえているか知るために再検討するんだ。それから基本的には15曲かもうちょっとくらいのベストなアイデアになるまで絞り込んでいくんだ。

    BLABBERMOUTH.NET(2013-05-31)

    ジェイムズの手持ちのリフが1000を超えてました(笑)そして鶴次郎さん、ジェイムズの生み出すリフにベタぼれ状態の模様です(笑)

    続いては、新譜のプロデューサーについて語った南アフリカの「Muse」誌のインタビューから抜粋。

    Muse
    南アフリカで南アフリカ出身のプロデューサーとレコーディングをすることに興味をもったことはないですか?

    ロバート・トゥルージロ
    それは(ブラック・クロウズ、アイアン・メイデン、ドリーム・シアターとの仕事で知られる)ケビン・シャーレーのことかな?(ニヤリ)

    Muse
    ひょっとしたらと。(AC/DC、デフ・レパード、ブライアン・アダムス、マイケル・ボルトン、シャナイア・トゥエインなどと手広くプロデュースを行った)マット・ラングはすぐには空かないでしょうから(笑)

    ロバート・トゥルージロ
    Death_Magnetic(空くまでレコーディングを)続けられると思うよ・・・たぶん(笑)今は素晴らしいリフ、潜在的な曲やアイデアに集中している段階なんだ。そういったもの全てから一休みして南アフリカに来れたことは素晴らしいよ。8月にはアジア(サマソニでの来日とソウル公演)に行く予定なんだ。エキサイティングだね。10月には南米(リオ公演)に行く予定だよ・・・。重要なことから順番に、(まず)曲のための青写真を描き始めなければならない。そしてそれが出来る限り最高のものだと確信しないとね。それから、どのプロデューサーが起用可能か理解しないと。前回、リック・ルービンと素晴らしいアルバム(『Death Magnetic』)を制作した。依然として(リック・ルービンを起用する)可能性が高い。もちろん、そうなる保証は今は何もない。でも、メタリカに何かをもたらす素晴らしいプロデューサーがいれば、その人を調査することになるだろうね。

    Muse(2013-05-30)

    インタビューでも8月の予定を触れるようになって日本での公演が近づいてきたことを感じさせてくれますね。新譜のプロデューサーは前回と同じリック・ルービンでいくものだと思っていましたが、可能性は高いにしても今の段階では白紙状態のようです。

    最後は、デトロイトでのOrionフェスが近づいてきたということで「Detroit Free Press」でのインタビューから抜粋。

    −メタリカはファンの信頼を持ちえているか

    ロバート・トゥルージロ
    luluYesでありNoでもある。間違いなく、ルー・リードとの体験(『Lulu』)に対するレビューは賛否が混在していた。あれは驚くべき芸術的な声明だと考えている人もいた。多くのメタリカファンはあれをクソだと思った(笑)チャンスだったんだよ、流れに身を委ねるね。俺たちはただ素晴らしい時間を過ごそうとするだけなんだ。それが一番重要なことなんだ。「創造的であれ」ってね。うまくいくときもあれば、そうでないときもある。

    それこそがこのバンドを特別なものにしているんだ。メタリカがオーケストラに参加して一緒に演奏して、ルー・リードのような人物とコラボして、実際に未知の領域でちょっと即興をやったという事実がね。

    今、現役として活躍し続けるのにそれが重要なことなんだ。特に俺たちにとってはね。俺たちはたくさんのものから影響を受けている。俺たちは挑戦するのが好きなんだ。お金のために必要な仕事もあるけど・・・。

    俺たちは音楽によって感じた情熱を届けるためにいるんだ。ギターを手にしたら、また子供に戻る。それが他の多くのバンドと違うところだね。歳を取れば取るほど、こんな風に音楽とつながっていられる。俺たちはたくさんのリフを考え出した。問題は、1曲で全部を採用しようとすることだね(笑)まぁ嬉しい悲鳴ってところさ。

    今は新譜制作になかなか集中できないでいるんだ。他にもやることがわんさかあるからね。


    Detroit Free Press(2013-06-02)

    自分たちが出したものへの酷評に対して笑い飛ばせる度量のでかさは見習いたい。。加入から10年。鶴次郎単体でのメディア露出の増え方はメンバーとの信頼度と比例しているということなのかな。

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