メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:KillEmAll

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    もしメタリカの新曲「Hardwired」が『Kill 'Em All』からブラックアルバムの初期5作にそれぞれ収録されていたら?
    Hardwired_youtube

    メタリカの初期5枚のアルバム風のミキシングやアレンジを施したカヴァー音源が話題になっています。音源をアップしたのはYouTubeアカウントcreblestar。



    各アルバムの特徴をよく捉えているナイスアレンジ。オリジナルの「Hardwired」と聴き比べるのも一興です。


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    すでに告知済みのMETALLICA NIGHTこと、MetClubチャプター・パーティーですが、改めましての告知です。

    7月19日(火)、『Kill 'Em All』ボックスセット収録DVD(約50分)の爆音上映会に加えて、急遽メタリカグッズのフリーマーケットを開催することとなりました!

    2点500円の物から、Tシャツ500〜1000円、トートバッグが500〜1000円、カークの本『Too Much Horror Business』1000円、2009年フランス公演『Francais Pour Une Nuit』ボックスセットが3000円、映画『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』のBlu-rayボックスセットが4000円などなど大量放出です。

    中身をちょっとお見せすると・・・こんな感じです。
    metallica_flee01
    metallica_flee02

    またメタリカ情報局Tシャツも1枚2000円で販売いたします!
    check_please_3color

    そして、さらにご来場者全員にキルエムオールというわけで赤いJMZ-Horsemenミニバッチのプレゼントをご用意しております!
    jmz_horsemen

    概要は以下の通りです。
     ■日時
    2016年7月19日(火)

    オープン 19:00〜
    販売開始 20:00〜
    上映開始 21:00〜

    ■場所
    BAR EL PUENTE (バル エル プエンテ)
    http://www.facebook.com/pages/El-Puente/214096195273923
    Twitter @yokohama_puente
    (相鉄線 西横浜駅徒歩1分)

    ■入場料
    チャージフリー

    世の中的には3連休明けの平日ではございますが、ぜひお立ち寄りくださいませ!

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    Metal Forcesによるラーズ・ウルリッヒのロングインタビュー。ここ最近話題になったラーズ発言が詰まったインタビューですが、あまりに長いので途中端折りながら何回かに分けてご紹介したいと思います。管理人拙訳にて。

    metallica-2016

    −『Kill 'Em All』『Ride The Lightning』のリマスターについて

    20年計画とかそういったものの一部とは言わないけど、間違いなくいつかは出るかもしれないってことはわかってた。メタリカでは、そのうちやりたいっていうたくさんの大局的なアイデアがある。でも、そのなかには時間がなかったり、あまりに望みが高かったりで脇に追いやられているものもある。この数年間、このアイデアはあるにはあったんだけど、今がその時だったんだ。

    知っての通り、マット・テイラーという名前の数年前に映画『ジョーズ』の素晴らしい本(『Jaws: Memories From Martha’s Vineyard』)を出した男によって、9月には『Master Of Puppets』の本(『Metallica: Back To The Front』)が出る。俺たちが数年前に彼のプロジェクトに賛同して、『Master Of Puppets』のリイシューを本と同時に出せたらかなりクールじゃないかって思ってたから、彼はおそらく俺たちに対して計画を進めることにちょっと責任を感じていたんじゃないかな。でもこういったリイシューと同時に新譜を制作するっていうのはちょっと変な感じだよ。二歩進んで二歩戻るような奇妙な矛盾があるからね。

    特に初期のレコードで一番難しいところっていうのは、俺たちの過去の大部分はたくさんの異なるレコードレーベルにあるってことさ。ジョニーZと「Megaforce Records」、「Roadrunner」、「Music For Nations」、そしてその後の『Ride The Lightning』だと「Elektra」と日本の「CBS」といった具合だ。たくさんのレーベル、たくさんの関係者がいて、俺たちは『Kill 'Em All』がそうだったみたいに姿をくらましていたマスターテープを探したんだ。俺たちはボブ・ファイファーって男を雇った。彼はこの最良の2年、俺たちのために働いてくれている。彼の仕事は世界中の保管庫の中からこういった音源を取り戻しに行くことだ。そんな保管施設では、結局間違ったボックスに当たることがたくさんあって、他のバンドの名前が書いてあるボックスから見つけたこともあった。イライラしたし難しい過程だったけど、間違いなく後のレコードになるほど、俺たちはそういうものがどこにあるかをより掌握している。自分たちのレコード会社とかでもっと簡潔になっているからね。

    最初期の音源にたくさん触れるのは確かに楽しかった。でも俺がさっき言ったように、1年半前に新譜の曲を書きレコーディングをし始めた時にこういったことを始めたもんだからちょっと奇妙な感じだったね。また一からやり直そうとするってのと先に進んで曲を書くってのと奇妙なパラドックスがあったけど、また腰を据えて1983年に自分たちがやったこと、(訳注:『Kill 'Em All』のレコーディングが行われたニューヨークの)ロチェスターで「No Remorse」をレコーディングした日に朝食で何を食べたかなんてことを理解しようとしていた。そんなわけで過去と未来のあいだの奇妙なエネルギーがあったね。

    こんな努力と旅路のなかで、途方にくれたり、ちょっと困惑したり、困難な場面がしばしばあった。全ての音源を集めようとしてきた。これは一回限りかもしれないと感じながらね。知っての通り、メタリカは深く深く深く入り込む傾向がある。俺たちはたくさんあるこの類のことでは、詳細にいたるまでやって止めるのさ。俺たちはできる限りボックスセットに収録したかったから、みつけられないこととか、簡単じゃないことを手離すというのもちょっとつらかったよ。

    でも後のレコードになるほど、俺たちはたくさんのアウトテイクを収録できる。『Kill 'Em All』収録の「Seek And Destroy」なんて4テイク目だからね。もしそこで3テイク目とか5テイク目を収録出来たらすごいだろ?でも俺たちはマスターテープを持っていないんだ。俺たちは先に踏み込むほど、とりわけ『...And Justice For All』とブラックアルバム、『Load』『Reload』となると、俺たちには貯蔵庫がある。でも俺たちはどこで線を引けばいいんだ?違うもの、違うテイク、違うギターソロ、みんなが渇望しているそういうもの全てを見つけ出すのは本当に楽しい。(1972年にオリジナル盤が出されたディープ・パープルの)『Made In Japan』のリイシューみたいにね。リッチー・ブラックモアの違ったギターソロが入っている2日目の大阪公演での「Child In Time」を聴けるんだ。我を失い、よだれが出るほど欲しいってもんだろ?だから俺たちは他のレコードで(リマスターを)やる時は、もっとそういうものが収録できるだろうね。


    −ボックスセットに収録した写真について

    自分たちのものはたくさん持っているよ。でもブックレットで一番イライラしたのは、俺たち全員、特に俺が持ってるのに、たくさんのクールな写真も含まれているんだけど、一体誰が撮った写真なんだ?ってことだ。著作権とかそういう全体的な状況に踏み入れると、妥協した状況でブックレットに収録するっていう考えは持っていなかったし、収録したいとも思わなかった。誰かに支払いをせずにごまかすようなことはしたくなかったんだ。俺はメタリカとタンク(訳注:イギリスのヘヴィメタル・バンド)がどこかでつるんでいる写真を30枚は持っているんだけど、誰が写真を撮ったのかわからなかった。だから俺たちはブックレットには入れたくなかった。あれにはガックリきたし、嫌な気分だったね。

    収録されたものは俺たちのものやコレクションだけど、知っての通り、インターネットを通じてもし共有したいものがあったら送ってほしいとファンに伝えて探りを入れたんだ。ファンや友だちの何人かからすごいクールなものをもらえたよ。


    −収録されたエッセイにメンバー自身が書いたものがないが?

    いい質問だね(笑)。えーっと、誰も俺たちに訊かなかったよ・・・いい質問だ。文字通り、その話題を持ち出したのは今回が初めてだよ。マーク・ライターとかスパイダー・ダンとか俺たちのクリエイティヴ・パートナーたちは、こういう類のことはみんなメタリカのメンバーが長々と話しているのを聞いていて、ラーズに1983年に起きたことについてもう一度話してもらうなんてことは一番させたくなかったんだと思うよ。正直なところ、それは二度とないけどね。少なくとも俺のメールボックスにはそんな依頼はなかったよ。何か書きたいかなんて頼まれもしなかったんだぜ!?

    −リイシューと言えば『No Life 'Til Leather』のCDやレコード盤や限定デラックスボックスセットを2015年夏にリリースする予定だったのでは?

    えーっと、いい質問だ。それが当初の計画だったんだ。でもそれから・・・一番丁寧に言うにはどうしたらいいかな?(少し沈黙してから)俺たちはいつも自分たちの楽観的なやり方で進み続けているし、自分たち自身が楽観的に飛び込もうとしている企てのマイナスに働く可能性や、法的な障害の可能性があるかもしれないなんてこともあまり考えないようにしてきた。でも『No Life 'Til Leather』のボックスセットや一連のリイシューを始める俺たちの目論見を妨げる法的な予期せぬ困難が待ち受けていた。そんなことでいくらか時間を費やしてしまったんだけど、その後ジェイムズと俺はこんな不愉快なことで泥沼にハマり込む価値なんかないと判断したんだ。(レコードストアデイの)祝祭になるべきであって、こんな綱引きになるはずじゃなかったからね。だから俺たちはこう考えた、何だってんだ、クソくらえ、『Kill 'Em All』(のリイシュー)を先に進めようってね。問題はもう少し複雑なんだ。深入りするような理由なんてない。ただ俺たちが予期していなかったことだったってだけさ。知っての通り、俺はいつだってコップに半分「も」入ってるって思う永遠の楽観主義者だ。だからいつになることやらだね。関係者たちのなかには、これが本当なのか見極めようとしばらく時間をおいて今戻ったばかりのもいる。だから俺たちは確かめなくちゃならないんだ。俺たちのファンや気にしてるみんなと1年か2年後に『No Life 'Til Leather』をシェアできたら素晴らしいよ。俺たちはあれについて門戸を閉ざしたわけじゃない。


    −過去のアルバムに向き合った時に再レコーディングという選択肢は検討されなかったのか?

    いいや、それは話にも挙がらなかった。創造的なプロセスには3つの異なる段階がある。レコーディング、ミキシング、そしてマスタリングだ。マスタリングは技術的、音楽的見地からもっとも絶え間なく向上しているものだ。だからみんなが自分たちのレコードをリマスターする。リミキシングは時々やっている人がいる。ZZトップは自分たちの全レコードをリミックスしたし、他のバンドで自分の作品に新たなリミックスを加えているのもいる。でも俺たちはやってこなかった。もちろん「『...And Justice For All』をリミックスしろよ」とか言う人がいつもいるけど、確かにそれは俺たちは真剣に考えてこなかった。でも再レコーディング、あれは飛び込んじゃいけない飛行禁止区域だと思っているよ。

    Metal Forces(2016-06)

    本日はこれにて・・・

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    先日予告した通り、久々にメタリカナイトを開催いたします!

    内容は以下の通りです。

    ・メタリカ『Kill 'Em All』BOXSET収録DVD(約50分)の爆音上映会
    ・メタリカのトリビュートバンド、ハッタリカのジェイムズ・ヒロフィールド氏爆誕祭
    ・メタリカの近況についてフリートーク

    kill_dxbox

    肝心の日時と場所は以下の通り。

    ■日時
    2016年7月19日(火)

    オープン  19:00〜
    上映開始 21:00〜

    ■場所
    BAR EL PUENTE (バル エル プエンテ)
    http://www.facebook.com/pages/El-Puente/214096195273923
    Twitter @yokohama_puente
    (相鉄線 西横浜駅徒歩1分)

    ■入場料
    チャージフリー

    お店の爆音装備、そして今年新調されたプロジェクターで1983年のメタリカのライヴ上映、ぜひ会場までお越しください!

    当日には、先日告知したばかりのメタリカ情報局Tシャツも販売いたします。
    よろしくお願いします。


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    前回の続き。「Metal Hammer」2016年6月号のインタビューを管理人拙訳にてご紹介。

    metallica_earlydays

    ■No Remorse

    ラーズ
    「No Remorse」はかなり飾りつけされた曲なんだ。俺たちが最初にこの曲や「Phantom Lord」「Four Horsemen」「Seek & Destroy」を書いた時からね。でもあの曲は他の曲の制作と劇的な違いはないよ。明確なヴィジョンがあった。いったん何かがうまくいけば、うまくいった。「やべぇ、俺たちスゴイな。もう何も変える必要はない」とはいかなかったけどね。でも何かがうまくいけば、うまくいったんだ。

    全てが本能的で直情的で瞬間的なものだった。今、腰を据えてレコードを制作していて、一日とかひと月とか自分のレーダーでもって全てのものを見ていくと、別物の選択肢が重なり合ったものなんだ。過重な負担がかかって、どうしたらいいかと腰を据えて考えているとこうさ。「クソッ、カリフォルニアのエルセリートでジェイムズとデイヴ・ムステインといた時は全てが簡単に事が運んだのに。俺たちは30分のレコードを作るのに、午後の半日でやべぇ曲を書いてたじゃないか」とかいった戯言だよ。本当はそう容易くはなかった。でもそうやって曲を練っているよ。


    ■Seek & Destroy

    ラーズ
    あのメインのリフはヘットフィールドの定番のリフだね。デモ・ヴァージョンだと、「Seek & Destroy」は2つのコード、2つのヴァージョンで中間部もちょっとだった。メタリカの受けた影響について語る時に欠くことのできないバンドのひとつがマーシフル・フェイトだ。彼らには全く違う雰囲気とダイナミズム、光と影を持った長い曲があった。彼らには俺たちの曲を長くした責任があるよ。マーシフル・フェイトを聴きだして半年もする頃には、俺たちは追加の節、追加のコーラスを加えて、アレンジをもっと長くし始めた。もっと良くしようとしていたんだよ。そう思う。

    −35年後もまだその曲を演奏しているという意識はありましたか?

    ラーズ
    (笑)意識していなかった、一切ない。全くないね。俺が俺がと打ち鳴らすことなく、いつも等しく楽曲を扱っていた。「Seek & Destroy」以前の曲に俺たちはそう感じていた。あの曲以後、良い曲として扱った。俺たちがやらなかったひとつは、たくさんの曲から選ぶということだった。『Kill 'Em All』は1983年に俺たちにあったベスト10曲なんじゃない。1983年時点であった10曲なんだ。他のバンドのインタビューを読んだらこうさ。「あぁ、俺たちは20曲を書いて、レコードのために10曲を選んだ」それは俺たちのやり方じゃなかった。レコードに収録するのに十分良い曲が書けなかったらどうするんだ?『Ride The Lightning』のために残しておいた7曲なんてものはなかった。全てのシングル曲は俺たちが書いて聴けているものなんだ。

    ■Metal Militia

    ラーズ
    間違いなく「Metal Militia」みたいな曲はその後数年に渡って思い浮かべてきたものとは違った歌詞の雰囲気を持っていたね(笑)。「レザーとメタルが俺たちのユニフォーム(Leather and metal are our uniforms)」だぜ?35年後には冗談みたいなことになってるぞって教えてやりたいね。でも1980年代初頭のカリフォルニア南部でそんな皮肉は多くはなかったよ。すごいマジになりすぎた例のひとつだね。18歳でなんとかしようともがき、理解しようと努めていたんだ。HR/HMで別世界の詩的なものを書くヤツはそう多くはなかった。歌詞の主題はほとんど音楽の次の話だ。歌詞は楽曲が続くようにそこにあったってだけだったよ。

    −かなり早い段階でバンドはそういった歌詞から離れて行ったと言ってもいいでしょうか?

    ラーズ
    それが正確だと言っていいだろうね。自分たちがやっていることを理解し始めて、意図的にヘヴィメタルの決まり文句からは離れて行ったよ。剣とか魔術のイメージ、革と鋲とかそういったもの全てからね。次の一連の曲を書く時までに、恐怖とか操作とか逃れることのできない状況に陥れられたというアイデアとかいったことを取り上げ始めたんだ。

    カーク
    俺たちは曲を録り終えて、グレイハウンドのバスに乗って急いでサンフランシスコに戻ったんだ。素晴らしい気分だったね。ついにアルバムを作って、ビニール盤になって、実際にそれをつかんで、アルバムジャケットを見て、どれだけ興奮しているか帰途に着く間ずっとクリフと話したのを覚えているよ。ふと彼はこう言っていたよ。「2ndアルバムはどうなるんだろうな?3rdアルバムはどうなるんだろうな?」ってね。

    −『Ride The Lightning』が『Kill 'Em All』の1年と2日後に出されました。最近ではあのペースは恋しいですか?

    カーク
    もしやるとなったら、どうなるかわからないな。あのペースは今じゃ相当早いよ。他にもやることはたくさんあるからね。一日24時間しかないんだ。メタリカに6時間を充てて、14時間を他のことに充てる。18歳の頃より52歳になった今では他にもやらなきゃならないことがたくさんあるんだよ。

    Metal Hammer 2016年6月号より

    まだまだカークには語られていないクリフとのエピソードがありそうです。昨年、「Metal Militia」がセットリストに組まれることが増えたのは、もしかしたらリマスター盤の制作段階で改めて演ってみたいとラーズが思ったのかもしれませんね。

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    前回の続き。「Metal Hammer」2016年6月号のインタビューを管理人拙訳にてご紹介。

    metallica_1984_1118

    ■Jump In The Fire

    ラーズ
    あの曲は「Mechanix」みたいに元々はセックスを暗示していたんだ。でもそれはデイヴ・ムステインのものだった。彼はクールで自信家だったし、クールな髪型をしていた。俺たちが連れ立って彼のアパートに行くと、そこには女の子たちがいた。ジェイムズと俺が風変わりでちょっと不器用で剥奪されたティーンエイジャーだった頃、彼は世界の男の中の男だったんだ。

    −あなた方は曲について議論したりしましたか?

    ラーズ
    俺の記憶ではないかな。それは新たなメタリカのレコードを制作している今、俺たちが苦労しているところだ。俺たちに議論は必要ないけど、さらに良くするためにたくさんの意見があるからね。ジェイムズがリフを弾いている時にはいつも、もっと速く弾くこともできるし、ゆっくり弾くこともできる。半分の時間でも弾けるし、スラッシュメタルのスタイルでも弾ける。俺たちはそこで言うんだ。「こうしてみよう、ああしてみよう・・・ドロップDで弾いてみよう・・・俺はそこでスラッシュビートで叩いてみよう」とかね。そこで腰を据えて、こういう全ての意見を頭の中にグルグル巡らせるんだ。始めのうちはこういう選択肢を持つなんてことは覚えていないな。俺たちはただこなしたってだけだった。

    ■(Anesthesia) Pulling Teeth

    ラーズ
    Anesthesiaは、ただ「Bass Solo」と呼ばれる代わりに1曲に見せかけたベースソロだった。ギーザー・バトラーがブラック・サバスでやっていたようにね。彼は気の利いたクールなタイトルをつけたんだ。

    カーク
    彼が何者とも離れてベースソロをレコーディングしていたのを覚えているよ。彼は何もない上の階の空き部屋に行って、たった独りで、彼とアンプだけで立っていたんだ。みんながすぐ下のコントロールルームで彼の音を捉えていた一方、俺は彼を観ていた。15分か20分後、彼は音を正しくチューニングしてから俺を見てこう言ったんだ。「出て行ってくれ、これから演ろうとしているから」それから彼は一服してハイになって、かがんでビールを飲んでいた。俺は急いでそこから立ち去ったよ。

    −クリフのバンドへの音楽的な影響は何だったと思いますか?

    ラーズ
    クリフは別の音楽的背景をもっていた。彼はダイアモンド・ヘッドが誰なのか知らなかったし、タイガース・オブ・パンタンも知らなかった(訳注:いずれもメタリカに影響を及ぼしたNWOBHMのバンド)。彼は腰を据えてレーナード・スキナードやイーグルスやイエスやサイモン&ガーファンクルを聴いていた。俺はサイモン&ガーファンクルは知っていたけど、聴いたことはなかった。聴いたことがあっても、それとわかる前にスイッチを切っていただろうね。『Kill 'Em All』で彼は作曲を担ってはいなかった。彼が加入した時にはもう全ての曲は基本的にどうするか形になっていたからね。でも彼の影響と貢献は、『Ride The Lightning』の楽曲でかなり重大になっていくんだ。

    カーク
    クリフは音楽を勉強していた。彼は俺なんかより音楽的なレベルが違った。俺が理解できなかった概念があると、彼はそれを知っていて俺に説明してくれたんだ。関係調とかその他もろもろをね。

    ■Whiplash

    ラーズ
    Whiplashで俺たちはできる限り速く、理に適うように努めた。俺たちが聴いていて、「Whiplash」に影響を及ぼしたのはヴェノムだった。最初のレコード(『Welcome To Hell』(1981年))の「Angel Dust」「Live Like An Angel (Die Like A Devil)」は、大きなインスピレーションになった。彼らはモーターヘッドがやっていたようなエネルギーとスピードでもって、よりヘヴィメタルにしたんだ。モーターヘッドはもう少しパンク寄りのアティテュードだったからね。メタリカの草創期の話をする時、ヴェノムはもっとその名前を持ち出す必要があるね。

    −バンドの誰がメタリカを最高速度まで押し上げたのですか?

    ラーズ
    俺たちみんなで一緒にやったことだよ。ただ腰を据えて「俺がこうやった、アイツがああやった」っていうものじゃない。俺たちは同じビールを飲み、同じ酷い食べ物を食べ、同じ音楽を聴いた。18、19歳の頃みたいにね。俺はこれについて誰か1人が他の誰かよりも重要な位置を占めたとは思わない。俺たちはただもっとヘヴィでもっとファストで度を越したものにしようとしていただけなんだ。

    ■Phantom Lord

    ラーズ
    あきらかに俺たちがやったことは全てイギリスのサウンドを使って、2つのギターっていうイギリスで行われていたようなやり方だった。アメリカではもともと全部、1つのギターでもうちょっとルーズだった。(俺たちには)誘導灯があった。ダイアモンド・ヘッドの『Lightning To The Nations』、モーターヘッドの『Overkill』『Ace Of Spades』『No Sleep 'Til Hammersmith』・・・アイアン・メイデンの1stレコード、ジューダス・プリーストの『British Steel』、サクソンの『Wheels Of Steel』、タイガース・オブ・パンタンの『Wild Cat』・・・これらは俺たちがやってきたものに流れ込んだ青写真なんだ。

    Metal Hammer 2016年6月号より

    続きはまた後日。

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    ジェイムズ・ヘットフィールド表紙の「Metal Hammer」2016年6月号にて、ラーズ・ウルリッヒとカーク・ハメットが『Kill 'Em All』レコーディング時を振り返るインタビューが掲載されていました。収録曲について語られているところを管理人の抜粋拙訳にてご紹介。

    metalhammer201606

    ■Hit The Lights

    ラーズ
    この曲について議論するつもりはないよ。『Kill 'Em All』のヴァージョンは基本的に2つの曲の融合なんだ。ヘットフィールドが序奏部分とコーラス部分をレザー・チャーム(Leather Charm)っていうバンドで彼が以前やっていたものから持ってきたんだ。もう半分は俺が以前にやっていたものを持ってきた。3つのヴァースと3つのコーラスの後、新たなリフとファッキンなジャムのアウトロでもって別次元に持っていくんだ。

    カーク
    俺がメタリカで初めて演った曲だね。バンドに入ってまだ3週間しか経ってなかった。バンドのオーディションのために4月第2週に飛んで来た。月曜に着いて、金曜日に初めてのショーを演った。週に2、3回のショーを演ったから、俺は(バンドに加入する)準備万端さ。誰も俺に違うって言わないもんだから、俺はこのバンドにいなきゃいけないんだって悟ったんだ。

    −典型的なメタリカの作曲風景はどんな感じですか?互いに座ってレノン&マッカートニーのようにイチから曲を作っていくのですか?それともみんなで違うパートを持ち寄って、うまいことくっつけていたのですか?

    ラーズ
    (笑)レノン&マッカートニーは外しておくべきだね。いやいや、間違いなく後者だよ。もっと断片的なものなんだ。ジェイムズがアイデアを持っていて、俺もアイデアを持っている。ついにはムステインもアイデアが浮かぶって具合だ。それから、そう、そういったアイデアを一緒にくっつけていき、ピッキングのアイデアを少々加えたり、ヘヴィにしたり、ファストにしたりして、エネルギーと若いパンクな熱情を注入して、このメタリカってやつが出来たんだ。

    ■The Four Horsemen

    ラーズ
    デイヴが以前のバンド、パニック(Panic)から持ってきた。ジャムだったり、大きな絵図だったり、そういうものをね。「The Four Horsemen」って曲は初期ヴァージョンは「Mechanix」と呼ばれていた。それは文字通りセックスについての曲だった。ガソリンスタンドでホースをガスタンクに突き刺すように見せかけた性交渉の歌詞だった。当時、俺にはとても意味があるようには思えなかった。でもそういったことは俺たちが距離を置きたがっていた当時のハードロックバンドで歌われていたセックスにまつわることだってことはわかっていた。ちょっと考えたら明らかだ。ウィッチファインド(Witchfynde)(訳注:NWOBHMのバンド)の1stアルバムにあんなものはないってね。

    −あなた方の作っていた音楽は当時のアメリカン・ロック、メタルに起きていた他の全てのことに対する意識的な反応だったんですか?

    ラーズ
    当時のメタリカについて話す時、「逆」って言葉を使わなきゃならない。やる気のないものをやろうとすることはそう多くない。だいたい「俺たちはあんなこと絶対に好きじゃないから、これをやろう」って具合だ。これをやりたくない、あれをやりたくない、アメリカのバンドがやってるようなことはやりたくない、こんなやり方で曲を書くなんてしたくない。(そうして)俺たち自身の音をみつけたんだ。

    −他の誰かのパートを弾いていると感じたことはありますか?

    カーク
    まぁ少しはね。演奏するには心強いと感じるに十分な楽曲が近くにあったわけだけど、他の誰かの音楽を弾いていると感じたことはある。以前弾かれていたものに張り合おうと努めていたよ。でもそう上手くはできていなかったけどね!(笑)

    ■Motorbreath

    ラーズ
    「Motorbreath」はヘットフィールドが(モーターヘッドではない)他の何かから持ってきたものだ。それを俺たちでヘヴィで速いものにしたんだ。「Motorbreath」にある「Motor」って言葉は、モーターヘッドの「Motor」とは関係していないと思う。純粋に偶然に起きたことだよ。

    −もし『Kill 'Em All』のレコーディング半ばのスタジオに我々が踏み入れることができたらどんな臭いがしましたか?

    ラーズ
    勘弁してくれよ・・・たぶん安いビール、脂っこい食べ物、汗まみれの脇、キツい臭いのタバコだよ。俺たちの安全地帯、サンフランシスコのベイエリアとは遠く離れたニューヨーク北部のロチェスターにいた。バレット・アレイ(Barrett Alley)っていう家具倉庫みたいな場所に4、5週間滞在した。金もなくて、全てが困難だった。手に入る一番安くて酷いビールを飲み、最悪のファストフードを食べ、クリフと他の何人かがタバコを吸うわけだ。俺たちはただの二十歳の鼻タレ小僧で、ぶっ倒れるまでロックするぞってだけだった。

    カーク
    俺たちはどこかに滞在することになっていたんだけど、結局他のヤツの家にやっかいになることになった。そいつはスタジオで働いているゲイリー・ゼフティング(Gary Zefting)って名前の男だった。そこに2、3週間はいたよ。俺たちは彼の家をすっかりぶっ壊しちまった。

    Metal Hammer 2016年6月号より

    家を借りていたゲイリー・ゼフティングについては、『Kill 'Em All』のライナーノーツで謝罪を入れています(笑)

    kea_linernotes

    続きはまた後日。

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    ユニバーサル・ミュージックのニュースレター「鋼鉄倶楽部」にて、『Kill 'Em All』『Ride The Lightning』リマスターデラックスボックスセット「輸入国内仕様」の内容が明らかになりました。

    UICR

    下記画像の通り、輸入したボックスセットに日本語ブックレットを添付。日本語ブックレットには、解説の他、もともとボックスセットに収録されているハードカバー・ブックレットの文章翻訳、CDやDVDに収録されたインタビューの対訳も掲載されるとのこと。

    universal_boxset

    輸入盤との価格差があったり、発売日が2016年5月20日に延期されたりといろいろありましたが、入手するだけの価値は十分にありそうです。

    「鋼鉄倶楽部」のニュースレター購読はこちらのページから登録できます。
    http://www.universal-music.co.jp/international/metal-club/

    『Kill 'Em All』ボックスセット(輸入国内仕様)
    http://store.universal-music.co.jp/product/uicr9037/
    http://amzn.to/1Xql4LZ

    『Ride The Lightning』ボックスセット(輸入国内仕様)
    http://store.universal-music.co.jp/product/uicr9038/
    http://amzn.to/1V6L0NZ

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