ジェイムズ・ヘットフィールドが母校である
Downey Highで殿堂入りされました。
そして先日、殿堂入り式典に参加し、母校でスピーチを
行いました。こちらがその模様の動画。


スピーチの内容もいつもながらの誤訳御免の
拙訳ですが以下に訳してみました。


まず思い浮かぶのは、この学校で過ごしたほとんどの時間、
身を潜めていた自分がこのような栄誉を授かることに対する
最大の感謝です。

自分は学校は嫌いだった。文字どおり。不適合者だったし、
学校に馴染めていなかったし、馴染もうとも思っていなかった。
自分の音楽や音楽を聴くことに出来る限り身を潜めていたよ。
そう、授業に顔を見せ、単位やらを取得しなければならず、
それは辛うじてどうにかなったんだが、誰かに一体感でも
持ったようにはとても感じなかった。

(だから)こうしてここに帰ってきて、殿堂入りされるというのは
全く奇妙で理解しがたい出来事だし、みんなの夢の証だね。
−こうして最後に殿堂入りした身として言えるのは−
「不適合者」のカテゴリーに入る人だってちょっと人と違う方法で
自身の夢に専念して成し遂げることができるということ。

高校は自分にとってはつらい時期であり、実際相当キツかった。
このDowney高校の近くに住んでいたんだ。自分の子供には
いまでもあのメインストリートを渡ろうとして車に轢かれた話を
するんだよ。子供たちは「またあの話をして」って言うんだ。

自分は今、キツかった高校時代をどう乗り越えてきたかを
話すためにここにいる。父親は13歳のときに去り、
母親も自分が16歳のときに他界した。不運なことに
そのとき自分はまだこの高校を卒業できていなかった。
ここに多くの友人がいたのに、新しい学校へ転入して兄と
一緒に暮らすことになった。だから高校時代は自分にとって
ベストの時間ではなかった。だけど、音楽が救い手となった。
それは自分の人生において非常に大きい救世主となったんだ。
そして自分が他の人々の頭とレコードに入り込んで、音楽に
携わることが出来た。基本的には、学校でブラブラする代わりに
家に帰ってギターを練習したんだ。
それが自分がやってきたことだね。

ここで若い人たちが歌っているのを見るのは素晴らしい。
高校の頃、ジャズ・バンドを組もうと誘われたんだ。
自分は全くジャズとのつながりはないと思っていたけど、
こうして最近の歌をジャズ・バージョンにアレンジされたのを
聴くとインスパイアされるね。とてもクールだよ。
彼らをここに来させて、歌っているのを後ろで見ていると
誇りに思うし、(感動して)涙を誘うよ。

自分が買った最初のギターは、その年に母親が家の仕事を
手伝わせた結果、手に入れたんだ。そのギターはジャズ・バンド
のギター・プレーヤーが持っていたものだった。結局、その
ギターは下取りに出してPAシステムを手に入れたんだけどね。
自分はまだギタープレイヤーになりたいのか、歌手になりたいのか
わからなかった。結局、両方ともやることになったんだけど。

さらに言いたいことは、今までわからなかったけど、高校時代は
とても重要な時間だったということ。多くのことが自分の人生に
起こったけど、それには理由がある。自分に起きたこと、それは
1年生としてフットボール・チームに所属して、翌年2年生の
チームに戻ってきた時、カミングスという名前のコーチが
こう言ったんだ。「髪を切って来なさい。君の髪は長すぎる。
耳を越えているじゃないか。」それで自分はフットボール選手を
見てこう言ったんだ。「えぇっと、良いフットボール選手であるには
ボリュームのある髪でなければならない。」しかしそのときは
こう言われたよ。「髪を切るか、チームを去るかだ。」

そしてこれはとても重要な決定だったんだ。
「ロッカーになりたいのか?フットボール選手になりたいのか?」
将来の夢はオークランド・レイダースに入ることだった一方、
ポスターの中の人みたいにもなりたかったんだ。自分の部屋に
貼ってあったエアロスミスのポスターのようにね。
そしてそのとき決断したんだ。自分のギアを音楽にのみ
集中することに傾けたんだ。だからこの選択を促した
彼には感謝しているよ。彼を否定のしようがない、
立場を守ったのは。だから自分はそうしたんだから。
この学校で起きたことにはとても満足しているよ。

このような不適合者を殿堂入りさせてくれたことにただただ
感謝を述べたい。そして今日ここに来てくれた全ての人、
ここで会った音楽を愛する若い子供たちは音楽にインスパイア
され、人生を後押しする。どこであろうと精一杯夢に生きることから
インスピレーションを得ることができるんだ。
それは起こり得るんだから。

BLABBERMOUTH.NET(2011-05-29)

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