メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:新譜

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    メタリカ、狂気の沙汰です・・・

    発売を2016年11月18日(金)に控えたメタリカのニューアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』。このアルバム収録曲とデラックス盤収録の「Lords Of Summer」のミュージック・ビデオ(MV)を日本時間2016年11月17日(木)から2時間毎に次々と公開するとのこと。
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    しかもこれまで公開された3曲とは異なり、公式サイト上での初公開ではなく、各国の音楽サイトに各曲を分担しての公開となります。日本からはRo69.JPが参加、「Am I Savage」が公開される予定です。

    以下、公開予定スケジュール。※全て日本時間で表記
    2016年11月17日(木)

    02:00 「Dream No More」 (Directed by Tom Kirk) - Gshow Globo, Brazil
    04:00 「Confusion」 (Directed by Claire Marie Vogel) - Rolling Stone, USA
    06:00 「ManUNkind」 (Directed by Jonas Akerlund) – Bravewords, Canada
    08:00 「Now That We’re Dead」 (Directed by Herring & Herring) – Pitchfork, USA
    10:00 「Here Comes Revenge」 (Directed by Jessica Cope) – Triple M, Australia
    12:00 「Am I Savage」 (Directed by Herring & Herring) – Ro69.JP (Rockin’ On), Japan
    14:00 「Halo On Fire」 (Directed by Herring & Herring) – BiLD/Metal Hammer, Germany
    16:00 「Murder One」 (Directed by Robert Valley) – Le Parisian, France
    18:00 「Spit Out The Bone」 (Directed by Phil Mucci) – NME, England
    20:00 「Lords of Summer」 (Directed by Brett Murray) – Aftonbladet, Sweden
    おそらくこの動画リストに続々、新曲が追加されていくようです。


    まさに世界を巻き込んでのプロジェクト。眠らせないメタリカ。。。

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    メタリカ、ロンドンで行う『Hardwired...To Self-Destruct』発売記念イベントライヴのストリーミング配信決定
    本日(11月16日)23:00より、メタリカのメンバーがドイツ各地に分かれて質問にライヴチャットで回答

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    ユニバーサル・ミュージックからメタリカのニューアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』の国内盤仕様が明らかになりました。

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    国内盤CDはSHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアルCD、高音質CD)での発売とのこと。CD2枚組通常盤と、CD3枚組デラックス盤の2形態でリリース。ブックレットその他国内盤ならではの付録がつくかは今のところ不明です。

    邦題はそのまま『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』。ユニバーサルのオンラインストアでは先着予約特典として告知ポスターがつくとのこと。

    ユニバーサル(CD2枚組通常盤)
    http://store.universal-music.co.jp/product/uicr1124/

    ユニバーサル(CD3枚組デラックス盤)
    http://store.universal-music.co.jp/product/uicr1126/

    タワーレコード、HMVでは国内盤の予約も始まりました。

    タワーレコード(CD2枚組通常盤)
    http://tower.jp/item/4346817/ハードワイアード---トゥ・セルフディストラクト

    タワーレコード(CD3枚組デラックス盤)
    http://tower.jp/item/4346819/ハードワイアード---トゥ・セルフディストラクト(デラックス)

    HMV(CD2枚組通常盤)
    http://www.hmv.co.jp/artist_Metallica_000000000004495/item_HARDWIRED-TO-SELF-DESTRUCT-2SHM-CD_7286011

    HMV(CD3枚組デラックス盤)
    http://www.hmv.co.jp/artist_Metallica_000000000004495/item_HARDWIRED-TO-SELF-DESTRUCT-3CD-Deluxe-Edition_7286101

    Amazonではこの記事を書いている現在、国内盤の予約受付が行われていませんが、いずれこのリンク先に作成されると思います。

    Amazon(CD2枚組通常盤)
    http://amzn.to/2bygW0i

    Amazon(CD3枚組デラックス盤)
    http://amzn.to/2bygLlX

    ちなみにAmazonは輸入盤では、レーベルがVirgin EMIとメタリカの自前レーベルBlackened Recordingsの2つが存在するようです。

    blackenedrecordings

    virginEMI

    Amazon(CD2枚組通常盤)※輸入盤 Blackened Recordings
    http://amzn.to/2bTv7tS

    Amazon(CD3枚組デラックス盤)※輸入盤 Blackened Recordings
    http://amzn.to/2byjUSq

    Amazon(CD2枚組通常盤)※輸入盤 Virgin EMI
    http://amzn.to/2bykb8b

    Amazon(CD3枚組デラックス盤)※輸入盤 Virgin EMI
    http://amzn.to/2byk7Fq


    さて、どこから予約しましょうかね・・・

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    メタリカ、新曲「Hardwired」公開!8年ぶりのアルバム『Hardwired…To Self-Destruct』を2016年11月18日発売決定!
    メタリカのニューアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』Amazon予約取扱開始

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    ラーズ・ウルリッヒが先週のミネアポリス公演を前にStarTribuneのインタビューに答えていました。管理人拙訳にてご紹介。

    lars_2016_startribune

    ドラマーのラーズ・ウルリッヒは語る。「俺たちは半年前にスーパーボウルの週末にプレイしてから本当に家を出ていない。みんなの前に戻って来られて楽しいよ。特にこういう状況下でね。」

    メタリカは先週末、ミネソタ州の新しいNFLスタジアムのこけら落としの一助となるだけでなく、11月18日リリース予定の2枚組ニューアルバム『Hardwired ... to Self-Destruct』のプロモーション活動のサイクルも始まった。2011年のルー・リードとのコラボ作『Lulu』や2013年のIMAXコンサート映画『Through The Never』のサウンドトラックを除けば、メタリカ8年ぶりのニューアルバムとなる。ワーナー・ブラザーズとの30年の後、新たに立ち上げた組織内レーベル「Blackened Recordings」でリリースする初のアルバムでもある。

    ここでラーズ・ウルリッヒには、新しいレコードとミネアポリスでの滞在について語ってもらわねばなるまい。読んでもらえればわかると思うが、彼らが戻ってくるまでそう長くはかからないだろう。

    −ミネアポリス公演がこの夏たった一度きりのライヴとなったことについて

    それは本当にシンプルだよ。俺たちは招待されたんだ。6か月だか9か月前の出来事だ。俺たちに連絡が来て「スタジアムのオープニングを飾るのにライヴを行うのはどうですか?」っ言われたんだ。返事に悩む必要はなかったね。とりわけ1985年以来、俺たちはそういう素晴らしい歴史を持ってきているから。ここ(ミネアポリス)で少なくとも15回は演っていると思う。(訳注:ミネソタ・バイキングスのかつてのホームグラウンドで東京ドームのモデルにもなった)メトロドーム(Metrodome)でも何度かやったし、85年には(訳注:地元ではザ・メインルーム、ザ・エントリーの名で知られるライヴ会場)ファースト・アベニュー(First Avenue)やそのあいだのあらゆる場所で演ったよ。ミレニアムの後にここで演った3回のショー(2000年のターゲット・センターで行った3公演)も忘れられない。俺たちはいつもここで素晴らしいラジオのサポートとファンからの全面的な支持を得てきたんだ。

    −スタジアムでのショーと新譜詳細発表のタイミングが重なった点について

    それぞれが同じ時期になるなんてわからなかったよ。ショーの前の1週間でキャンペーンを始めようって決めたのが、文字通りたったの2週間前だった。11月に出すか、その後の休日期間の後に出すかで行きつ戻りつしていた。「もし完了してるなら、何でレコードを留め置く必要があるんだ?」ってことで決めたんだ。「リリースを遅らせて、あれやこれや計画しないとダメだよ」なんて言う人も確かにいるけど、もう2016年だぜ。ただレコードを出すだけだってのに、そんなことはもはや問題にならないよ。俺たちはこれまでよりもさらに自主的に動ける存在だ。俺たちがこうと決めたら「どうにかして出そう」ってこと。


    −アルバムとツアーがずいぶん空いてしまっているが

    他のやることがたくさんあった。メタリカはいつもアクティブだからね。『Death Magnetic』を作り始めてから、10年絶え間なく働いてきた。最後にオフを取ったのは2004年のサンディエゴ公演の後だ。2005年に『Death Magnetic』の楽曲制作に入って、3年間ツアーをしてきた。約1年は『Lulu』、約2年は映画『Thorough The Never』とサウンドトラックにかかった。世界中のあらゆる素晴らしいフェスティバルに出演し、中国、マレーシア、インドネシアのような本当に素晴らしい場所のステージにも立ってきた。マジでほぼ10年、じっとしていることがなかったんだ。

    −ニューアルバムについて

    まだ実際にこのアルバムについて、言及したり説明したりするまで十分な距離を取れているかわからない。(共同プロデューサーの)グレッグは俺たちがこうして話しているあいだ、ミキシングをやっている。俺たちは月曜日にマスタリングし始めるんだ。ここで俺が言えるのは、実にメタリカらしいサウンドだってことだ。曲はおそらく前よりも、もう少しスリムで短くプログレ感はもう少し抑えられている。1つの曲のなかでたくさんのムードを持っているというのではなく、それぞれの曲が各々ひとつのムードを持っているっていう意味では、より一元的だね。あと言えるのは、この新曲を携えて(ステージに)出ていけるのはクソ素晴らしいと感じるってことかな。

    −『Lulu』では多くのリスナーが当惑していましたが、ルー・リードが2013年に亡くなったことで彼の最後のアルバムとなったことについて

    あのね、あれは俺の人生の中で最も素晴らしい体験のひとつだよ。それはこれからも変わらない。俺たちは素晴らしいレコードを作ったし、いつかは評価されるようになるだろう。俺たちはみんなあれが大好きだ。ルーはそばにいて、めちゃくちゃクールで素晴らしい人だった。ルーがもうそばにいないってこと以外、何一つ変わったものはないよ。

    −次にメタリカを観られるのは

    もしこのスタジアムでの試合に招待されたら、俺たちはおそらく戻って来るだろう(笑)まぁそれも素晴らしいんだけど、次にここに来る時はおそらくアリーナだろうね。俺たちはこの6、7年の間にアメリカのアリーナでライヴをやっていない。だからこのニューアルバムでツアーを始めたら、そんな感じで戻ってこれたらいいな。


    StarTribune(2016-08-26)

    無事年内でのリリースが決まって何よりです。『Hardwired ... to Self-Destruct』のリリース後はしばらくアメリカでのアリーナツアーということになりそうですが、早めの来日をお待ちしています。

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    メタリカ、新曲「Hardwired」公開!8年ぶりのアルバム『Hardwired…To Self-Destruct』を2016年11月18日発売決定!
    メタリカのニューアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』Amazon予約取扱開始
    ラーズ・ウルリッヒ、新譜『Hardwired … to Self-Destruct』について語る。
    ラーズ・ウルリッヒ「今度のツアーで新曲をたくさんやったら楽しいだろうね」

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    2016年11月18日に発売されるメタリカの10thアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』がアマゾンで予約取扱が開始されました。取扱仕様はCD通常版(3,082円)、デラックスエディション(3,286円)、アナログ盤(4,571円)の3つ。※価格は変動する可能性があります。

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    CD通常版


    newalbum_artwork
    デラックスエディション


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    アナログ盤


    もうひとつ価格の桁が違う仕様も存在しますが、Metallica.comで予約受付が行われているボックスセットのことなのか詳しい仕様が現時点で書かれていないので不明です。

    これらは全て輸入盤となるため、国内盤仕様のアナウンスが待たれます。(とユニバーサルを急かしてみる)

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    メタリカがニューアルバム『Hardwired…To Self-Destruct』を2016年11月18日発売!『Death Magnetic』以来8年ぶりとなる今作は2枚組12曲収録、全曲で80分近いものになるとのこと。デラックスエディションでは新譜制作中に録ったと思われるリフと「Lords Of Summer」を収録したボーナスディスクが付属。かねてから言われていたグレッグ・フィデルマンとジェイムズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒの共同プロデュースとなっています。

    アルバムのアートワークはこちら。
    newalbum_artwork

    さらに新譜発売日発表と同時に新譜のなかから1曲、「Hardwired」も公開されています。


    歌詞はこちらから確認できます。
    https://metallica.com/songs/43214/hardwired

    以下、トラックリスト。

    Disc One

    01. Hardwired
    02. Atlas, Rise!
    03. Now That We’re Dead
    04. Moth Into Flame
    05. Am I Savage?
    06. Halo On Fire

    Disc Two

    01. Confusion
    02. Dream No More
    03. ManUNkind
    04. Here Comes Revenge
    05. Murder One
    06. Spit Out The Bone

    Disc Three (Deluxe Edition Only)

    01. Lords Of Summer
    02. Riff Charge (Riff Origins)
    03. N.W.O.B.H.M. A.T.M. (Riff Origins)
    04. Tin Shot (Riff Origins)
    05. Plow (Riff Origins)
    06. Sawblade (Riff Origins)
    07. RIP (Riff Origins)
    08. Lima (Riff Origins)
    09. 91 (Riff Origins)
    10. MTO (Riff Origins)
    11. RL72 (Riff Origins)
    12. Frankenstein (Riff Origins)
    13. CHI (Riff Origins)
    14. X Dust (Riff Origins)

    公式サイト、Metallica.comの様相もすっかり新譜モード。
    newalbum_site

    発売フォーマットはCD、デジタルダウンロード、ビニール盤で、それぞれ予約も始まっています。
    https://metallica.com/store/featured

    ようやくのXデー発表と新曲公開!今からずっと前から待ち遠しいです!

    【追記】
    HardwiredはMetClubのLegacyメンバーの方はMP3のフリーダウンロードが可能となっている他、iTunesやSpotifyで配信が始まっています。

    MetClub Legacy Member
    https://metallica.com/legacy-members

    iTunes
    https://itunes.apple.com/jp/album/hardwired...to-self-destruct/id1145400124?app=itunes&ign-mpt=uo%3D4

    Spotify
    https://open.spotify.com/album/4MQxwNLnVePt7CYmLE50kC


    【追記】
    デラックス盤の収録内容に変更がありました。
    詳しくはこちらをごらんください。

    メタリカ、新譜『Hardwired...To Self-Destruct』デラックス盤の収録内容を大幅に変更

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    ラーズ・ウルリッヒがジーンズブランド「Citizens of Humanity」のインタビューで新譜について語ってくれました。このインタビューは同ブランドがメタリカに触発されたとする新シリーズCOH x MyTheresaでラーズの妻であるジェシカ・ミラーがモデルを務めていることから行われたもの。以下、管理人拙訳にて。

    Lars_Hero2

    −どうも、ウルリッヒさん。来ていただいてとてもワクワクしています。

    ありがとう。

    −まず初めにお聞きしたいことが・・・メタリカの10枚目のアルバムは今年中に出ますか?

    そうだね。

    −どんなものになっているのか、どういうサウンドになりそうか、何か推測できるようなことを教えてもらえますか?

    まだ全体を見通せるものを俺が持っているかわからないけど、いよいよだということは言えるね。うまくいけば秋には出るし、間違いなくメタリカのサウンドだ。最後のレコード(Death Magnetic)より少しけたたましさはないかもしれない。あれはリック・ルービンが初めて俺たちの過去から触発されるよう促したものだった。俺たちがある種バックミラーで見たのはあれが初めてのことだったんだ。今回はちょっと違うものになる。リックと一緒にはやらずに、前のレコードでエンジニアをしていたグレッグ・フィデルマンがプロデュースをしている。だから同じ生産要素ではあるけれど、音は少し広げていっているよ。おそらく前のレコードよりももう少し多様なレコードになるんじゃないかな。エキサイティングだけど、まだ全体像というのはほとんど持っていないよ。

    −『Death Magnetic』が出たのが2008年で、当時と現在ではバンドの歴史のなかで最も長い間隔になっています。この活動休止によって今回のアルバムを制作していく上で違った視点を与えられたということはありませんか?間が空いたことで助けになったことはありますか?

    この6年か8年くらい「活動休止」なんて俺の見解じゃ適用できない言葉を使うなんて面白いね。メタリカはこれまでになく忙しかったよ。俺たちは今、人生において、バンドの健康を保つために不可欠な(これまでと)違ったバランスを持っている。家族と子供たちが優先だ。ツアーに出る時は、2週間ツアーに出て、2週間ごとに家に戻る。自分たちにとっての新しいモデルを見つけた。でも、おそらくオフの年でさえ、バンドの推進力を持ち続けて、自分たちを繋げ、バンドに投資するために年に24か36の公演をやっているんだ。

    家族と家庭内の責任は今の俺たちにとって重要なものになっていると思う。だから新しいモデルを持ったんだ。俺たちは絶えず何かしらをしているけど、針の先がレッドゾーンに行くまではやらない。2005年あたりからメタリカは本当に活動休止なんてことはしていないし、俺たちにとって新しいモデルが機能している。自分たちがイカれるまで110%で働くということはしない。でも、絶えず三分の二で働いている。知っての通り、レコード制作で曲を書いてレコーディングするわけだけど、俺たちは徐々にそれをやってきたんだ。いつも何かしらをやっている。それが俺たちが好きなやり方でね。そうやって俺たちは(バンドに)従事し続けているんだ。


    Lars_BodyImage

    −バンドは今や35年間共にしています。あなたは始めてから今まで、バンドやメンバーの原動力は大きく変わりましたか?

    驚いたことに順調なんだ。知っての通り、2001年とか2002年にはロードのあちこちでいくつかの衝突があった。それはあの映画(『Some Kind Of Monster』)でドキュメンタリー化されてもいるし、たくさん話してもきた。でも同業者の多くに比べたら、驚くほどうまくいっているよ。

    俺たちがバンドを始めた時、文字通り俺が17歳、ジェイムズが18歳と若かった。青二才で活気に満ちていて準備万端だった。誰かとチェックインするためにゆっくりやろうってなったり、「みんなはどうしてるの?」なんて言ったりはしなかった。全てを一緒にやっていた。プレイするのも一緒、ライヴするのも一緒、旅行するのも一緒、寝るのも一緒だ。


    それから俺たちの場合、少しの成功を得るのに十分幸運だった。突然マネージャーが座って言うのさ。「キミたちには家を買えるほどの金があるぞ」ってね。そしたら家を買うだろう。俺は数年間家具店に行ってはソファが欲しいと思っていたのを覚えているよ。それからこう自問するんだ。「ジェイムズはあのソファをどう思うだろうか?」手足を切断されたような感じがあった。座っていたら突然「畜生、俺はこんなクソみたいなことを実際にやっているのか?」となる。それはちょっとした奇妙な変遷だった。俺たちはあの数年間、互いが互いのことを考えていた。でも俺たちはそうやって十分うまいことやってきたんだ。みんな少しばかり道を外れた人生の期間を持たずに35年間はやってけなかった。だけど、誰も構想や自制心を失うことはなかったし、行方知れずになることもなかったしね。

    俺たちは常に個々のニーズよりもグループを優先する集団であることを気にかけてきた。もっと重要なのは、みんなが並んでやってきたということだ。俺たちは全員同じ時期に子供を持つことになった。俺たち4人には10人の子供がいる。特にジェイムズと俺は、同じ夏のあいだに初めての子供ができた。だからその他のことも一緒に共有することができたんだ。俺には3人の子供がいるし、ジェイムズも3人の子供ができた。同時に起きたようなものなんだ。それによってたくさんのことを共有することになって、俺たちの関係性が広がったんだ。


    −あなたはバンドのなかで最も声高なメンバーだと思いますか?おそらくあなたがバンドのメンバーのなかで最も(発言が)引用されていますが。

    何にも増して最初はそうかもしれないね。特に最初は。俺はとりわけ波乱万丈な子供時代を過ごしたわけじゃない。崩壊した家庭出身でもない。俺のオヤジはテニス選手でミュージシャンで批評家だった。オフクロはいたって普通だった。それはつまり大きな反抗もなかったってことさ。ジャズ・ミュージシャンや西ヨーロッパ文化の自由奔放な人たちの周りで育ったから、俺はいつも心地よく過ごしていたし、他の人たちがいることもいたって快適だったんだ。

    ジェイムズと俺が出会った時、彼は数年間とても荒れていた状態だった。彼の母親はちょうど亡くなっていて環境面でとても快適とは言い難いものだったんだ。だから俺たち2人が一緒にいる時は最高だった。でも俺たち2人が他のみんなでいっぱいの部屋にいる時、俺はより外交的になって、ほとんど俺が話してしまったんだ。それは特に計画したことじゃない。俺はただ話をしてしまうんだ。彼は何も言わなかったからね。だからみんなが俺たちに質問をすると、俺が「OK、じゃあ俺はコイツをいただくよ」ってなるんだ。


    俺は実務的なんでね。つまり彼はめちゃくちゃ音楽やこういったタイプのものについての才能がある。でも俺はと言えば、座って、テープをコピーして、郵便局に行ってそのテープをみんなに送っていたんだ。印刷屋に行っては俺たちの略歴をコピーしたりね・・・そんなことを何でもやってた。そんなわけで俺はマネージャーに話したり、弁護士に話したりってことを後にやるようになった。言葉を拡散させたり、言葉に関することは何でもやるようになったのさ。でもそれがいつもグループのマニフェストになってたわけじゃない。俺は本当に元からこんなで、話すことのほとんどを俺がやってしまっただけなんだ。


    −あなたはコペンハーゲンで育ちました。そこでどのように過ごしてきたんでしょうか?

    1963年に生まれて、60年代70年代はコペンハーゲンで育った。デンマークは500万人の小さい国で、彼らのほとんどはお互いをよく知っている。たくさんの音楽が周りにあった。俺の家族にはミュージシャンと俳優がいた。子供時代は文化的にとても豊かだったね。とても安全だったし、守られていたし、快適な生い立ちさ。テニスをやっていて、音楽はテニスからの逃げ場所みたいなものだった。音楽は俺の楽しみであり、テニスは真剣に取り組むものだったんだ。テニス選手になろうとしていたからね。でも俺が本当に若い頃にコンサートに行き始めた。9歳でディープ・パープルを観に行って、その翌年にはスレイドやスウィートやステイタス・クォーやユーライヤ・ヒープ、そして再びディープ・パープルを観に行った。キッスもね。知っての通りこれらのバンドは70年代後半にデンマークにやってきていたんだ。それから1980年にテニスを次の段階に進めるために両親と南カリフォルニアのニューポート・ビーチに移り住んだのさ。

    −あなたが白いショートパンツとポロシャツを着ているところを想像してしまいます。

    俺は白地に赤いストライプの入った(イタリアのブランド)セルジオ・タッキーニを着ていたよ。デンマークでは俺の年齢枠のなかで他に負けないテニス選手だと思っていたけど、南カリフォルニアにやってきたらニューポート・ビーチで最高のテニス選手の1人にもなれなかった。高校ではテニスチーム(の出場枠)にさえ入れなかった。あれは本当に参ったね。でも16歳で完全に音楽方面に飛び込んでいったのは難しい変遷ではなかった。俺はそれを文字通り2か月以内でやったんだ。日がらドラムを叩いて、一緒にバンドを始める人を探していた。

    −バンドはLAで始まりました。LAはバンドのサウンドに影響を及ぼしましたか?知っての通り、多くの人が街によってサウンドを区分けするのを好みます。特定の何かがLAにありましたか?

    いいや。むしろ逆かもしれないと言えるね。俺はふさわしい時期に間違った場所にいたと感じていたよ。80年から82年のあいだ俺が本当に夢中になった全て、全ての俺の注意はイギリスに向いていた。モーターヘッド、アイアン・メイデン、ダイアモンド・ヘッド、サクソン、タイガース・オブ・パンタンといった当時のイギリスからでてきたバンドの音楽にね。こういったいわゆるNWOBHMの一員だったバンドは本当にバンドを組むことへと触発させた。ハードロックでありながら、パンクのアティテュードと美学を持っていた。1980年、81年、82年のLAにそんなものは皆無だった。ほとんどがヘアメタルと世界のモトリー・クルーさ。失礼を承知で言わせてもらうとね。彼らはねぐらを支配していたんだ。俺たちははみ出し者でのけ者さ。どこにも属していない。俺たちがそんなバンドと一緒にショーをやると、みんなが俺たちを見てこうさ。「何だあいつら誰なんだ?ここで何してやがるんだ?」俺たちは自前のTシャツとジーンズと革ジャンを着て現れると、イギリス寄りのサウンドのダーティーなハードロックをやるんだ。LAのテーマにはまったく適合していなかったよ。

    (後略)

    Citizens of Humanity(2016-06-16)

    インタビューと写真撮影の様子はこちらの動画から。


    ちなみにジェイムズ・ヘットフィールドは先日のスタンレー・カップの際のインタビューで新譜についてこう語っています。
    俺たちは今ミキシングの最中なんだ。秋までに出して、みんなの耳に届けばいいね。すごくワクワクしているよ。長らく待たせちゃってるけど、知っての通り、これが俺たちのやっていることだ。俺たちはプレイするのが大好きなんだ。次のアルバムはまさしくそういうものになるよ。だから俺たちは興奮しているんだ。



    今年中に次のアルバムが出るかいう質問にYesと答えてくれたラーズ。そして秋までには出したいというジェイムズ。管理人はようやく「ニューアルバムは今年出るでいいんだよね?」と思えるようになりました・・・。

    【追記】
    Vogueのインタビューでラーズが語ったところによると、インタビューとジェシカ・ミラーがモデルを務めることになった経緯が逆でした。

    今回のインタビューの相手、イタリア高級紳士服ブランド「Brioni(ブリオーニ)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるジャスティン・オシェイとラーズは意気投合。ジャスティンがブリオーニに移る前に手掛けていた「MyTheresa(マイテレサ)」のデニムコレクションはメタリカを含む80年代のハードロックバンドに触発されたものだと知ったラーズが「発売するときにウチのカミさんの写真を撮ったら面白いんじゃない?」と言ったのがきっかけになったとのこと。

    Vogueより(2016-06-15)

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    ラーズ・ウルリッヒ「アルバムはこの夏には仕上がる」

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    カーク・ハメットがラジオ局「103.3 The Edge WEDG-FM」の電話インタビューにて、アルバムの制作状況や引退時期について質問されて回答しています。BLABBERMOUTH.NETさんの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    hammett_c

    −ライヴから引退する時期について

    たしかに俺たち全員、それに近づいてはいるね。でも俺たちはまだ前に進んでいるし、エネルギーもあるし、インスパイアされているし、まだまだやりたいことがある。精神的にも感情的にも・・・つまり、まだ俺たちはやりきっちゃいないってこと。キース・リチャーズやミック・ジャガーのような人たちが70代になっても現役でいることを思えば、なんで俺たちはできないんだ?それが俺の考えなんだ。個人レベルで言わせてもらえば、俺はミュージシャンだ。だからプレイして、パフォーマンスをして、音楽を作るべくやることやるってことを続けていきたい。これをやめたいとは思わない。音楽を作ることをやめたいとは思わないんだ。俺はいつだってミュージシャンだ。何もできなくなるまで、現役ミュージシャンでいるつもりだよ。


    −『Death Magnetic』に続くアルバムの制作状況について

    まぁ知っての通り、俺たちは前に進んでいる。来年にはアルバムを出せたらと思っているよ。『Death Magnetic』の同一線上、あの方向性にかなり沿っているね。成り行きに任せてる。こういうこと言いたくはないけど、(制作状況は)三分の一、三分の二、あるいは八分の一まで来ているかもしれない。この数字が変わるようなことが起きるかもわからないからね。でも最終的には新しいメタリカのアルバムをだいたい2016年、最悪でも2017年の初めには出せると思うよ(笑)

    BLABBERMOUTH.NETより(2015-11-06)

    電話インタビュー音声はこちらから。



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    ラーズ・ウルリッヒがリニューアルした公式サイト告知と新譜を制作している「Metallica HQ」のスタジオの様子をレポートしてくれています。

    metallicastudio_oct2015

    視聴はMetallica.comのこちら(要ログイン)。
    http://metallica.com/videos/29072/lars-welcome-greeting-oct-2015

    もしくはRollingStoneのこちらでどうぞ。
    http://www.rollingstone.com/music/news/see-james-hetfield-play-crushing-new-metallica-riff-in-studio-20151102

    ジェイムズのクールなリフをほんの少し垣間見せるあたり、さすがです(笑)

    一方、カーク・ハメットも新譜制作状況について、UltimateClassicRockのインタビューで語ってくれています。抜粋して管理人拙訳にてご紹介。

    (前略)

    「Ghoul Screamer」、そしてデイヴ・カロンと共にKHDKエレクトロニクスで行っている他のプロジェクトについて話すために我々と電話で会話した時、ハメットは上機嫌だった。「絶好のサーフィン日和だったよ!」彼は会話の冒頭でそう話した。「ここクリーブランドでサーフィンをそんなにできなくなってしまうのは嫌だからね。」ベテラン・ギタリストはこう笑いながら話す。確かにキミたちはこの辺は物足りないっていうかもしれない。でもクリーブランドには他にもいいものがあるよ。ロックの殿堂とかね。」

    −このペダル(Ghoul Screamer)は新しいメタリカのアルバムを制作している時期とピッタリ合致しています。レコーディング・セッションで使う機会はあったんですか?

    知ってのとおり、この時点で俺たちはまだ(ボーカル入れ前の)基本的なバッキングトラックをやっているところだ。ジェイムズはギターリフに取り組んでいるし、俺はそこに行って俺のギターパート全部をやるのをじっと待っているような感じなんだ。俺がやりたいのは、リズムギターをやってからすぐリードギターをやってみるってことだね。俺にとっては、他のメンバーがやりたいようにあちこちを少しずつやっていくよりもうまくいく。

    俺はそんな風にやりたいから、ドラムトラックが終わって、それから他のメンバーが各自のパートを録っていようが、俺にとっては重要じゃない。(自分のパートを)残してあるんだ。俺は全てのトラックが終わるまで待っている。それから俺はスタジオに行って、ずっと、ずーっとギターで音を吐き出しまくるんだよ。それが俺がこういうものを外に吐き出して、テープに録って、アルバムのための本当に重大なドキュメンテーションを作る時なのさ。


    −あなた方は今、長い時間をかけてアルバムを制作しています。この時点でグループとして、新しいアルバムのアイデアにどのようにアプローチしているんですか?あなた方がここまで来るのに長くやってきた手法があると思います。作詞作曲やアルバム制作過程にあなたはどのようにアプローチしてその要因になっているのでしょうか?

    俺たちはスタジオに入って、自分たちが持っている、ありったけの楽曲のパーツを見ていく。普通は一緒にそのパーツを理解して、それから何か共通性みたいなものがあるか見出して、そういった共通性全てを広げていくんだ。しばらくすると、後にアルバムの特徴的なサウンドとなる、統一感のあるサウンドになっていくんだ。それはほとんど毎回起こっていることだね。でもかなりの時間をかけて起きるものだし、少なくとも俺自身にはまだハッキリしていない。


    でも時間の経過とともに、楽曲が姿を変え、変化していくのを見ていって、ある時「うーん、よし、今これでさらに完成したサウンドになったぞ。このアルバムが実際にどんなサウンドになったか全体像が見えてきた。」となるんだ。アルバムが実際にどんなサウンドなのか本格的にかつ正確にコメントできるようになるのはそれからだよ。

    −現時点ではレコードのための楽曲のパーツについてどう言い表せますか?

    ヘヴィだね。いくつかヘヴィなものをやっているんだ。確かにそれが前面に出ている。その多くは『Death Magnetic』の延長線上にあると言える。多くはその延長線上に沿っているように思う。でも知っての通り、今やソーシャル・メディアやその他のものがあるなかで、アルバムについてコメントするのは少々慎重になっているよ。みんなが発言を拾うからね。このアルバムがどんなものであるかの最終決定的な発言だとか、どのくらい終わっているかとか、どんなサウンドなのかとか何とか、みんなはそう考えるけど、それは事実とは違う。それは正確な話じゃない(笑)。だって俺たちはまだ制作中なんだから。

    (後略)

    UltimateClassicRock(2015-10-29)

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