メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:ラーズ・ウルリッヒ

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    先日発売予定とお伝えしたドキュメンタリー『The Rise of L.A. Thrash Metal』の予告動画のなかでラーズ・ウルリッヒが自身とパンクとメタルの関係性について語っていました。BLABBERMOUTH.NETの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    larsulrich_riseoflametal

    例えば、パンクとメタルの団結について話す時、何度も思い出さなくちゃならなくなるんだ・・・あるグループと別のグループが団結しているのは、彼らがこの他のグループと敵対しているからだ、なんてことをね。「敵の敵は味方」なんて言うだろう?だから俺はあの当時、ハリウッドで起きていたことに逆らった共通の絆がおそらくあったんだと思う。見掛け倒しで見せ掛けのグラムバンドとあらゆるタイプの浅はかさ。パンクとヘヴィメタルの仲間たちがそんなものに対抗して一種の絆を築くことができたんだ。

    俺たちについては、アティテュードや帰属している感覚っていう面では、パンクのヤツらともっと親密な関係だと感じていたけど、音楽的にはよりもっと伝統的なメタルが俺たちに根付いていた。だからカーク・ハメットとジェイムズ・ヘットフィールドと俺の間には、AC/DC、ディープ・パープル、アイアン・メイデン、ジューダス・プリースト、エアロスミス、レッド・ツェッペリンがいた。そういうところから始まったんだ。たしかにラモーンズ、モーターヘッドも好きだったけど・・・。でもそれはエネルギーやアティテュードについてだった。ダイアモンド・ヘッドとかそういうタイプのものは、心と魂が音楽的要素の面でより大きかった。だから、たくさんのパンクバンドについて、そのアティテュードが大好きだったけど、音楽性の点では親密さは感じなかったんだ。


    BLABBERMOUTH.NET(2018-01-18)
    動画はこちらから。


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    ラーズ・ウルリッヒとメタリカのマネージャー、ピーター・メンチがMusic Weekのインタビューにて、映画『Through The Never』や、2012年と2013年の2回行われたきり再開の目途が立っていないメタリカ主催の「ORION MUSIC + MORE Festival」について語っていました。管理人拙訳にてご紹介。

    ttn_orion

    メタリカはどのようにして芸術的感覚とビジネス的なを両立させるのだろうか?

    ピーター・メンチはこう主張する。「全ては同じ意味合いなんだ。我々はルー・リードとアルバムを制作したが、何のビジネス的な意味もなかった。でも我々はトライした。評論家はあれを嫌っていたようだが、数年前にダウンロード・フェスティバルやレディング・フェスティバルに出て、人々が見に来るのを(批判によって)止めることはなかった。彼らは交響楽団とのアルバム(1999年の『S&M』)もやったし、20年経っても誰もそんなことやっていない。メタリカは今や図太いって観点で言えば、誰も傷つけることはできない。彼らは挑戦できるし、遅かれ早かれ全てはメタリカに返ってくるんだ。」

    そのような賭けの1つが映画『Through The Never』だった。このプロジェクトについてラーズ・ウルリッヒは、メタリカがハリウッドの配給システムを避けようと「噛みつく以上に」食いちぎるところを示したと語る。自己資金で作ったこのIMAX映画は数百万ドルの赤字を出したと報告されている。

    メンチはこう説明する。「私はコンサート映画をやるべきだという考えだった。ジャスティスのツアー(1988年)をした時にたった7歳だった人たちが観たことのないものを再現するべきだと思っていた。バンドメンバーは座ったままこうだ。『OK、それは良い考えのように聞こえるけど、俺たちはその背後に物語があるべきだと思う。』私は『OK、わかった。もっとお金がかかるけど、どれやってみよう。』と言ったよ。我々はそれで何とかやった。素晴らしいコンサート映画だよ。振り返ってみてもそう悪い映画じゃない。いつかはみんなあれを理解するだろう。誰か『あの映画がクソだったから二度とメタリカは聴かないなんて言ってたかい?そうはならなかった。面白くなかったかもしれないし、わからなかったかもしれないが、クソじゃない。」

    同じように大胆なものとして挙げられるのが、フェスティバルへの挑戦だった。2012年、メタリカはアトランティックシティでOrionフェスを開始し、2013年のデトロイト開催へと続いた。数百万ドルと噂される莫大な費用にもかかわらず、ウルリッヒはその復活を否定していない。

    「Orionは俺たちのものだ。」ラーズはそう口火を切った。「相応しい時と相応しい場所で、俺たちは間違いなくあれを復活させるだろう。」

    彼はバンドの思考プロセスを思い出して笑った。「よし!俺たち自身のフェスティバルを始めようぜ!言うのは3.5秒だけど、企画としてまとめるには35億時間かかる。フェスティバルを始めた人はおそらく5年から10年は専念しないとと言うだろう。俺たちはサイコロを振って、身を投じた企画はどちらも最終的には望ましい企画とならなかった。アメリカで2回やったが、どちらも芳しくなかった。ヨーロッパで何かやるかもしれないと話していたと思う。間違いなく復活させるだろうね。」

    Music Week(2017-12-11)

    以前にもOrionフェス復活を語っていたラーズ。ヨーロッパで行うにしてもその他のフェスとどう差別化していくのか企画力が問われるところ。Orionフェスは未経験なので復活となれば、ぜひ行ってみたいです。

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    2017年12月23日にTVK(神奈川テレビ)の「RockCity」にてラーズ・ウルリッヒの最新インタビュー第3弾が放送されるとのこと。「Moth Into Flame」のミュージックビデオも放送されます。

    rockcity20171202
    http://www.tvk-yokohama.com/rockcity/

    インタビューの内容的にはB!誌掲載のものと同じと思われますが、ラーズ自身が語る映像を見ようと思います。

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    更新ご無沙汰です。以前、表紙になったと紹介した『Clash』誌によるメタリカへのインタビュー。ジェイムズ・ヘットフィールドがこれまで受けてきたバンドへの批判やバンドのアティテュードについて語っています。インタビュー前文とジェイムズ・ヘットフィールドのインタビューを管理人拙訳にてご紹介。
    CLASH105_ InternalImage48

    2004年のドキュメンタリー映画『Some Kind Of Monster(邦題:メタリカ 真実の瞬間)』を観た人は、メタリカがいまだに健在であることに驚くが、2017年においても彼らはこれまで以上に決然とした強さがある。

    この映画は残酷なほど露骨で細かくバンドの崩壊を記録している。バンドの創設メンバーのジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒの間の権力闘争によってバンドの存在は脅かされ、バンドは口論、カウンセリング、和解をカメラの前で行うことを余儀なくされた。ヘットフィールドの人生を変えるリハビリ期間が挟み込まれ、それはグループはもちろん、視聴者が1つの作品でやり遂げるには奇跡と思えるような衝撃的な視聴体験だ。

    13年後の8月中旬『Clash』はコペンハーゲン中心部のホテルでこの活気のある前向きなユニットに出会った。この四半世紀で辛辣なビジョンにおいて最もまとまりのある最強の彼らのアルバムのひとつと考えられている2016年発表の『Hardwired...To Self-Destruct』。このアルバムをサポートするWorldWiredツアーで、ヨーロッパ日程の最初の日を彼らはこの街で迎えていた。

    その成功はメタリカが今までに販売していた1億枚のアルバムに加えて、このツアーではすでに9000万ドルの売上げを突破している。誰にとっても驚異的な数字だ。衝撃のヘヴィメタル・カルテットが進化して繁栄を築くのみならず、控えめに言っても、しばしば予測不可能なキャリア選択がこれまでに分裂を起こしていた。

    制限的なメタル・ジャンルの境界線を押し広げるために、メタリカはいつも予期せぬ結果をもたらすことになった進歩の道をあえて追求してきた。ほぼすべてのアルバムで以下のような物議を巻き起こしている。1986年の『Master Of Puppets』はあまりに古典的であるとみなされ、1988年の『...And Justice For All』はあまりにカンカン鳴りすぎ、1991年の(ブラックアルバムとして知られる)『Metallica』はあまりに大衆的だとみなされた。1996年と97年のアルバム『Load』『Reload』はスラッシュのルーツからあまりに遠くに外れていったとバカにされ、2008年の『Death Magnetic』でさえメタリカはあまりに騒がしいと非難されたのだ。どんな動きをしようとも、メタリカは勝てなかった。しかし幸運なことに彼らはそんなことはちっとも気にしなかった。

    ラーズは『Clash』にこう説明する。「俺たちが騎兵隊を率いる、でも同時にその世界の一部が俺たちにこうして欲しい望んでいるようなやり方で騎兵隊を率いちゃいないっていう二項対立がいつもある。俺たちにはいつだって何かしらの対立がある。少々の対立とそうじゃない部分。時にはそこに摩擦もあるってことだよ。」

    彼はバンドのたゆまぬ創造的好奇心についてこう語る。「そういうところに出て生きていかなくちゃならない。そうしなければ窒息してしまうよ。1度きりの人生、この地球での自分たちの時間は、自身の選択肢に意図的な限界を持つにはあまりに短すぎる。」

    ロックにおいて最も一貫して優勢な招かれざる客である彼らの揺るがない性質をさらに分析することを熱望し、『Clash』の編集長、サイモン・ハーパーは4人の頑強な巨人たち - ジェイムズ・ヘットフィールド(シンガー/ギタリスト、決然としながらもひょうきん)、ラーズ・ウルリッヒ(ドラマー、情熱的で遠慮ない物言い)、ロバート・トゥルージロ(ベーシスト、現実主義、外交家)、カーク・ハメット(ギタリスト、思いやりのある理想主義者)- の個人的な聴き手を楽しみながら、彼らのHardwiredシステムの複雑なWebのなかを進み始めることにする。

    ジェイムズ・ヘットフィールド

    −『Clash』は表紙にメタルバンドを取り上げたことが一度もありませんでした。しかしメタリカはロックンロールの文化的な接点としてメタルのジャンルを超えているように感じます。メタリカがメタルシーンを離れて、普遍的に受け入れられるという地位に昇格させたのは何だと思いますか?

    うーん、いい質問だね。俺たちはいつもあらゆる類のルールとか、何らかの形で俺たちを枠にはめようとする試みを憎んできた。境界とか限界ってのが好きじゃないんだ。それで俺が真っ先に思うのは・・・ヘヴィメタルは「世界なんてクソくらえ」とか「俺たちは俺たちだ、自分のやり方でやってやる」のようにちょっとパンクだという印象を持っている。やり方が合わないなら、それでいいんだ。知っての通り、髪は切ったり、レザージャケットを着なかったりとかね。バラードをやろう、それがすぐに俺たちを(他から)分かつことのひとつだった。サンフランシスコのファンと争いになったこともほとんど覚えている。89年、ジャスティスがちょうど出た時のことだ。俺たちは「One」という曲のビデオをやった。するとある男が「ファック・ユー、おまえらセルアウトしたバカヤローだ。MTVのビデオなんかやりやがって」とか何とか(笑)。

    俺は自分たちを守る必要があると感じたね!「なぜ自分たちのアートをおまえに正当化する必要があるんだ?」って。俺たちはガッカリしたよ。自分たちがアーティストになろう、世界に自身のことを説明したり、世界と繋がろうとやりたいことをやろうってことに対してファンが腹を立てることに失望した。


    −そして彼らはあなたを制限すると?

    とても制限するね。「セルアウト」ってどういう意味だ?ショーをやるとすぐに完売するかもしれないってか?どこまで極端になっていくのか俺にはわからないよ。だから俺たちはすぐに言った。「おまえは何を知っているんだ?俺たちは反逆者たちの反逆者だ。だから誰に対してもあまり心配しないようにしよう。人として、一緒に創造していくグループのメンバーとして、俺たちを助けようと俺たちが正直なところ思うことをやるなら、俺たちはそうしていくだろう。」

    明らかに、バンドを続けていくには存続可能な成功を収めなくちゃならない。でも、とにかくより大きい観衆に届くようにしようとしない限り、必ずしもそうなる必要はない。だからそのファンが自分のアルバムを買い続けることができるようにするには、アルバムをレコーディングできるような成功を通じて進歩していかなくちゃならない!

    まぁ俺の哲学では進化とは起こるべくして起こるものだ。変化し、成長し、人生を経験していくことになるはずなんだ。そういうことを考えず、閉じ込められたなかでとても安全だと感じる人も一定数いるんだよ・・・未知なものがない方がより安全だとね。

    何度も何度も同じアルバムを作る、そういうバンドはたくさんあるけど、俺たちはそれでは不満だ。でもそれにだって同じように欠陥はある。決して満足しないってことだ(笑)。でもそれは俺たちを邪魔することはない。最高のアルバムは何だ?次のアルバムだ。最高のライヴは何だ?次のライヴだ。それは常に少なくとも俺の頭の中にある。


    −とにかくアウトサイダーのように感じるなら、自分の意思決定を恐れることなく、「それがどうした、何が起きようが気にしない」と考えて、「違いすぎるかな?みんなは好きになってくれるかな?」といった不安はないのですか?

    そう。俺は疑いが嫌いなんだ。「疑念が戦士を殺した」って言葉がある。時おりやることに加わってくる実用的なことがあるし、時々はやらないこともある(笑)「俺たちはこれをやりたい。どのくらい金が無くなっても気にしない。これは誰もやっていないことだし、俺たちはそれをやり遂げることができる段階にあって、バンドがするしないの境界線を試し押し広げることができる。」というものだ。俺たちのそういうところが大好きだし、かなり馬鹿げていて危険な冒険をしてきた。映画『Through The Never』を作ったり、Orionフェスティバルを開いてさまざまな多岐にわたるタイプのバンドを招待したり、ルー・リードとアルバムを作ったり、南極でギグをやったりとかね。そういうアイデアを嫌う人はたくさんいたんだ。

    −南極にいた人たちはさておき?

    (笑)そう。ペンギンはそれほど気にしてなかったかな。でもまぁ馬鹿げた高くつく冒険をやったけど後悔はないね。俺たちはそれを試した。他に誰が試そうとしたんだ?



    Clash(2017-11-22)


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    英雑誌『Clash』にてメタリカ特集
    ラーズ・ウルリッヒ、メタリカの成功の要因について語る

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    セールスフォースのCEO、マーク・ベニオフとの対談を行ったラーズ・ウルリッヒ。2017年11月9日、Dreamforce(セールスフォースが主催する世界最大のソフトウェアカンファレンス)のなかで行われたこの対談のなかでメタリカが継続的に成功している要因についてラーズなりの分析が語られていました。管理人拙訳にてご紹介。

    lars_markb_2017

    2つの要素があると思っている。

    1つは、創造的な観点で見ると、後ろを見返すんじゃなく常に先を見ていく必要があるんだ。あらゆるものを隅々までひっくり返しては、目や耳をオープンにして、インスピレーションを得なければならないし、その影響や全ての素晴らしい文化を、音楽であろうとアートであろうと映画であろうと、行くべきところに自分をその過程に持っていくようにオープンでいなければならない。

    しっかりと操縦していくことと、なすがままでいることの二分法ってだけじゃなくて・・・踏ん張って、行くべきところに行こうと脱線しないように気を付けている、さながら電車みたいなもんだね。

    35年間、レコード制作を振り返ってみようとはしてこなかった。自分自身に挑戦して、自分たちを触発させるような他のものを見て、音楽が自分たちをどこか違う場所に連れて行ってくれるよう促すんだ。

    2つめに、グループでいるとき、集団でいるときっていうのは、他人と働く術を知る必要がある。共感を学ばなくちゃならないし・・・他の誰かがハンドルを握って、自分がその後部座席にいるとしたら・・・均衡が取れるよう、バンドの誰かにアイデアが固まっていくことが本当に重要だということを学ばなければならない。

    個人的には100%賛成じゃないかもしれないけど、グループという環境で働く内部力学のバランスを取るという点で、他の人とどうやって仕事をしていくかを知っていなければならないんだ。

    音楽グループで20歳でいたら、悪友といるようなもので簡単なことだ。50歳になってみんなが自分のパターンを手にして誰かに話しかける。ローリング・ストーンズだろうと友人であるU2だろうとレッド・ホット・チリ・ペッパーズだろうとこの数年でDreamforceにやってきた素晴らしいバンドであろうと、50代のバンドは多くのことを必要とするんだ。

    俺たちはバンドを機能させるというだけでメタリカに多くの時間を費やしている。バンドに必要なスペースをみんなに与えるという点でバンドの機能を高めていくために、より多くのリソースを割いている。

    知っての通り、誰かが子どもと一緒にお出かけするために春休みを取る必要がある。そんな週は俺たちは働かない。誰かがこれが必要、また誰かがあれが必要ってね・・・全てのドアはオープンなんだ。頭の中に他の何かがある状態でバンドメンバーとして何かをやろうとする立場に身を置くことはすなわち、終わりの始まりだからね。

    だからグループの力学に取り組むのに多くの時間を費やす必要があるんだ。俺たちは10年、15年前くらいにどうにか変わった。俺たちはみんな少しばかり成長して、自分たちの人生観を最優先させたんだ。

    メタリカの最初の20年は、まずバンドありきで個人や家族は二の次だった。10年、15年前に俺たちはそのモデルを取り替えたんだ。今、個人と家族が一番でメタリカは二番。それが俺たちに機能的なダイナミズムを与えてくれた。

    俺たちはこれまで以上に健康だし、それが俺たちがこの25年で最高の時を過ごしている理由のひとつになっていると思う。


    BLABBERMOUTH.NET(2017-11-29)

    インタビュー全編はこちらから。


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    ラーズ・ウルリッヒ、お金について語る
    11月18日放送のラーズ・ウルリッヒの最新インタビュー

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    12月2日にTVKで放送された、伊藤政則氏によるロンドン公演バックステージでのラーズ・ウルリッヒのインタビューを表情とともにご紹介。初来日公演当時のこと、『Master Of Puppets』について語ってくれています。

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    −BOXのなかにボクのインタビューの映像も入ってるんですけど、実はインタビューは日本公演のリハーサルやったんですかね。そのリハーサルの後にインタビューしたんですけど、あの時ジェイソン入ってすぐだったので、日本公演のリハーサルが必要だということでリハーサルしたんだと思うんです。その辺のこと覚えています?

    もちろん、あれは大変な時だった。事故があってクリフが他界した。全てがクレイジーで混乱していた。当時、日本公演がブッキングされていて、ツアーを日本で締めくくる事になっていた。
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    日本に行くのは初めてだったけど、苦しい状況に追い込まれ、これからどうするか次に何をするべきかと考えた結果、それを乗り越えて進む事にした。クリフもきっと継続していくのを望んでいると考えベストなのは続ける事だと思った。
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    ジェイソン・ニューステッドはまるで神からの授かりもので天から僕達の世界に舞い降りた。そうやって僕達は日本に行ったんだ。

    僕らはまだショックで周りに何が起きているのか理解しようとしている時だった。ジェイソンとロサンゼルスで何公演かやったんだが、あれは確かアナハイムだったと思う。その後日本に行ったんだが、初めて行った日本で全ての公演をやった。そこには新たなエネルギーがあった。
    20171202_04
    日本については行った事のあるバンドから素晴らしい市場、国であり、ファンも素晴らしく、ホテルや駅などで誰もが歓迎してくれると聞いていた。それでもさっきも言ったようにショック状態だったという不思議な状況で僕らはかなり飲んでいて少しイカれていた。いや、ある程度はいつもイカれているけど、あの時は更にイカれていて傷ついていたんだ。
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    日本にいて日本のファンや観客の愛を感じられたのは良いものだった。

    −今改めて『Master Of Puppets』というアルバムについてどう思いますか?

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    素晴らしい質問だね。どれがお気に入りかと言うのは避けたいし、『Master Of Puppets』は僕の一番のお気に入りだとは言えない。『Ride The Lightning』や『...And Justice For All』その他にも不公平だ。全て同じように好きだよ。そうでなければ最初から作っていなかっただろうしね。もちろん中には他のよりも良い感じで年を重ねているものもあるし、ファン、ジャーナリスト、評論家などにとって重要度が違うものもある。

    ただ重要な年だったのは間違いない。
    20171202_07
    初めてアメリカのツアーに出てアリーナ公演をした。ありがたい事にオジーとシャロンがアメリカで一緒に演奏させてくれたんだ。日本に行ったのも初めてだったし、クリフの事件というクレイジーな一件もあった。多くの人にとって『Master Of Puppets』というのは・・・カークとクリフは『Kill 'Em All』の曲が書かれた後にバンドに入ったので、彼らと初めて一緒に曲を書いたのは『Ride The Lightning』でだった。『Master Of Puppets』ではカークとクリフが違った形で貢献してよりバンドでの共作となった。『...And Justice For All』はジェイムズと僕だったが、『Master Of Puppets』は正にバンドでの共作と感じられ、誰もが貢献し、スタジオでの時間が長く、デンマークでゆっくり作っていく事が出来た。
    20171202_08
    ただ全てがタイミング良く上手くいったんだよ(笑)。

    あのアルバムの多くの曲を未だにライブで演奏する。多くの人にとってMETALLICAの中で重要なレコードなんだろうね。だからこれを世に送る事が出来て嬉しいよ。
    20171202_09
    (リマスター盤を)来年も1枚、その後1枚という感じで出すよ。そうやって願わくは全作出して行きたいね。

    すでにジャスティスアルバムとブラックアルバム時代のメモラビリアについてバンドから募集がされており、来年以降もリマスター盤の発売が続きそうです。来日公演のお話はPart3でしょうか。。。

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    ロジャー・ダルトリー(ザ・フー)と写真家アリステア・モリソンが70人以上の伝説的ミュージシャンとコラボした祭壇画アート「The Adoration Trilogy」がロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)で発表されました。

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    メタリカからはジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒが参加。

    参加全アーティストは、ブライアン・アダムス、ジェフ・ベック、ジョージ・ベンソン、ジョン・ボン・ジョヴィ、アリ・キャンベル、ジョージ・クリントン、アリス・クーパー、エルヴィス・コステロ、ロジャー・ダルトリー、レイ・デイヴィス、ドノヴァン、ジ・エッジ、ミック・フリートウッド、ピーター・フランプトン、ピーター・ガブリエル、リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アート・ガーファンクル、ボブ・ゲルドフ、バリー・ギブ、デヴィッド・ギルモア、ロブ・ハルフォード、ジェイムズ・ヘットフィールド、ビリー・アイドル、ティト・ジャクソン、ビリー・ジョエル、ブライアン・ジョンソン、ウィルコ・ジョンソン、ジョン・ポール・ジョーンズ、ケリー・ジョーンズ、ミック・ジョーンズ、トム・ジョーンズ、ゲイリー・ケンプ、ニルス・ロフグレン、ニック・メイスン、ブライアン・メイ、ポール・マッカートニー、ドン・マクリーン、ヴァン・モリソン、オジー・オズボーン、ジミー・ペイジ、カール・パーマー、ロバート・プラント、イギー・ポップ、スモーキー・ロビンソン、フランシス・ロッシ、ニール・セダカ、スラッシュ、ブルース・スプリングスティーン、ザック・スターキー、リンゴ・スター、ロッド・スチュワート、ジェームス・テイラー、ロジャー・テイラー、ピート・タウンゼント、スティーヴン・タイラー、ラーズ・ウルリッヒ、エディ・ヴェダー、リック・ウェイクマン、ジョー・ウォルシュ、ポール・ウェラー、ブライアン・ウィルソン、スティーヴ・ウィンウッド。(Bryan Adams, Jeff Beck, George Benson, Jon Bon Jovi, Ali Campbell, George Clinton, Alice Cooper, Elvis Costello, Roger Daltrey, Ray Davies, Donovan, The Edge, Mick Fleetwood, Peter Frampton, Peter Gabriel, Liam Gallagher, Noel Gallagher, Art Garfunkel, Bob Geldof, Barry Gibb, David Gilmour, Rob Halford, James Hetfield, Billy Idol, Tito Jackson, Billy Joel, Brian Johnson, Wilko Johnson, John Paul Jones, Kelly Jones, Mick Jones, Tom Jones, Gary Kemp, Nils Lofgren, Nick Mason, Brian May, Paul McCartney, Don McLean, Van Morrison, Ozzy Osbourne, Jimmy Page, Carl Palmer, Robert Plant, Iggy Pop, Smokey Robinson, Francis Rossi, Neil Sedaka, Slash, Bruce Springsteen, Zak Starkey, Ringo Starr, Rod Stewart, James Taylor, Roger Taylor, Pete Townshend, Steven Tyler, Lars Ulrich, Eddie Vedder, Rick Wakeman, Joe Walsh, Paul Weller, Brian Wilson, and Steve Winwood)
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    06_eddieartpiece3
    07_eddieartpiece3
    Website
    http://www.theadorationtrilogy.com/

    instagram
    https://www.instagram.com/theadorationtrilogy/

    Facebook
    https://www.facebook.com/theadorationtrilogy

    制作の舞台裏映像はこちら。


    AltarnativeNationより(2017-12-01)

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    メタリカがライヴステージで使用するファンアートを募集中

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    メタリカのデビュー前のデモテープ『No Life 'Till Leather』。2015年のレコードストアデイで復刻版カセットが発売され、拡張バージョンとして「CDやアナログ盤、コレクターズ・エディションをリリースする予定」だと発表されていました。しかし現在まで実現せず、ラーズ・ウルリッヒはその理由を「法的な予期せぬ困難」と語っていました。
    no-life-til-leather-cassette

    そんななか、『No Life 'Till Leather』のベースを誰が弾いているのかというツイッター上の会話に対してデイヴ・ムステインが参加。『No Life 'Till Leather』の拡張バージョンが破談になったわけを語っていました。管理人拙訳にてご紹介。

    −ベースはロン・マクガヴァニーだけど、クレジットされていない。彼(ロン)は私にツイッターでそのことを認めていたよ。

    デイヴ・ムステイン
    ラーズは一体全体、誰をキッチリとクレジットしてきたっていうんだ?

    −自分の名前だけクレジットして、もっと金儲けできるってことじゃないかな。

    デイヴ・ムステイン
    2年前にジェイムズが俺に連絡を入れた。俺たちは『No Life Till Leather』のデモテープを正式にレコードとして、27曲、写真、もろもろ一緒にリリースするつもりだったんだ。だがその話は破談になった。俺が全ての音符と歌詞を書いた2曲のクレジットをラーズが欲しがったからな。(やりとりした)メールもある。止めにしたよ。

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    davemustaine_nltl00

    Twitter(2017-11-30)

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