メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:ジェイソン・ニューステッド

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    メタリカの『...And Justice For All』のミキシングを担当したことでも知られる音楽プロデューサー、スティーブ・トンプソンがインタビューで『...And Justice For All』の制作秘話を明かしてくれました。

    ちなみに彼はガンズ・アンド・ローゼズの『Appetite For Destruction』、コーンの『Follow The Leader』、サウンド・ガーデンの『A-Sides』といったアルバムも手がけたやり手の方です。インタビューは大長編につき、メタリカに関する部分だけ抜粋して管理人拙訳にてご紹介。

    −1988年にメタリカの『...And Justice For All』の楽曲をミキシングしたのは、『Appetite For Destruction』を手がけたこととは全く別の経験だったんですか?

    まぁ私がやりたかったこととラーズがやりたかったことが全く違っていて、ちょっと困ってしまったよ。私はメタリカが大好きだし、彼らのことはよく知っていた。私は「アイツらはクールだ」と言っていた。我々はオファーの電話を受けて、ニューヨーク北部のベアズヴィル・スタジオまで行った。彼らはその時、モンスターズ・オブ・ロックのツアーの最中だった。だから彼らがしたことは、物事を処理するためだけにこの日はこっち、この日はあっちとヘリコプターで飛ぶことだった。


    −バンドは自分たちがどういうアルバムを作りたいか、どんなサウンドを望んでいるかわかっていましたか?

    ラーズは自分のドラムに求めていた全てのサウンドやパラメーターを正確にわかっていた。だから彼はクラーク・テクニックのEQ(パラメーターのイコライザー)を設定した写真を実際に持ってきたんだ。ドラムを望んだ音にするために、彼には決まったやり方があったってことだね。私は言ったよ。「マイケル(※訳注:マイケル・バービエーロ、スティーブ・トンプソンと共にミキシングを担当)、せっかくだからラーズと一緒に彼が求めているドラム・サウンドを出してみたらどうだい?彼が満足したら電話して私を呼んでくれ。」とね。


    −あなたが最終的にあのアルバムを聴いた時、どう思いましたか?

    彼らは私を呼び入れて、楽曲を聴いた。私はこう思った。「コイツはひどいサウンドだな」と。私は部屋の外にみんなを追い出して、ドラム・サウンドを設計し直し、ギターの音量を上げた。ジェイソンはベースをよくやっていた。ヘットフィールドのギターとの絶妙な組み合わせだったんだ。


    (中略)

    −ジェイムズはあなたがやったことに満足していましたか?

    私は全ての音を上げてみた。全てをそんな感じにしたら、ヘットフィールドは親指を立てて同意してくれた。ラーズが数分後にやってきて、それに何分か耳を傾けると「あれは消してくれ」とこうさ。私は「何が問題なんだ?」と問うと、彼は「俺のドラム・サウンドに何が起きたんだ?」と言ったんだ。私は「本気なのか?」とかそんなようなことを言ったよ。


    −ラーズは満足していなかったということですか?

    我々は彼が持っていたやり方でドラム・サウンドを強くしなければならなかった。私はそういうサウンドのファンではなかったが。そこで彼は「ベースギターはどうだい?」とこうさ。私は「あぁすごいパートだよ。彼はよくやっている。」と答えた。すると彼はこう言うんだ。「ミキシングで出来る限り、聴こえないくらいベースを小さくして欲しいんだ。」私は言ったよ、「冗談だろ?」って。


    −彼は冗談ではなかったということですか?

    彼は「いいや、小さくしてくれ」と言っていた。私があのレベルまで音を下げると彼は「もう5db落としてみようか。」と言ったんだ。私は振り返って、ヘットフィールドを見て言ったんだ。「彼は正気かい?」あれにはぶっ飛んだね。


    −あなたはどうしたのですか?

    私はその夜、私のマネージャーを呼んで、(メタリカのマネージャーである)クリフ・バーンスタインとピーター・メンチに話したんだっけな。「アイツらのことは大好きだ。彼らを素晴らしいと思うし、彼ら自身のジャンルを創り上げてきたと思う。でもラーズが引っ張ろうとしている方向には同意できない。私の名前がそこに載るんだ。他の誰かがそれをみつけたらどうなる?」私のマネージャーはそのことについてもバーンスタインやメンチについても何の関わりも持っていなかった。


    −でもメタリカのミキシングから身を引く準備もできたのでは?

    彼らは私に現場にいてくれるよう話した。私の唯一の後悔は、少なくとも我々が聴いたやり方でミキシングをする充分な時間を取れなかったということだけだ。私は『Master of Puppets』を吹き飛ばすようなものを作りたかった。それが『...And Justice For All』の音楽の方向性だった。その全てが盛り込まれていたが、彼らはベース無しでよりガレージで出すようなタイプのサウンドを探していたように思う。ベースは素晴らしかった。完璧だ。思い出すよ、メタリカがロックの殿堂に選ばれた時に、我々は招待されて、私はラーズと席を共にしたんだ。

    −彼とは話したのですか?

    彼はこうさ。「ねぇ、『...Justice』のベース、あれは一体何が起きたんだい?」彼は実際にそう俺に尋ねてきたんだ。私はすぐそこで彼をぶん殴ってやりたかったよ。残念だった。私は、あのベースのためにコテンパンに叩かれた一人だったからね。

    Ultimate-Guitar.com(2015-03-20)

    わざわざ自分で調整したイコライザーのつまみの写真まで持ってきて自分のドラム・サウンドにこだわっていたラーズですが、レコーディング当時の写真をみた限りではそんな葛藤が両者にあったとはわかりませんでした。(スティーブ・トンプソンの目が笑ってないっちゃ、笑ってないですが・・・)

    000steve-james-lars-1
    (左から)スティーブ・トンプソン、ジェイムズ・ヘットフィールド、マイケル・バービエーロ、ラーズ・ウルリッヒ

    スティーブ・トンプソンのサイトでこの写真の他、『...And Justice For All』のレコーディング当時の写真やメタリカのロックの殿堂の際に写した写真、仕事を共にしたメタリカ以外のアーティストとの写真などが掲載されています。
    http://stevethompsonproductions.com/photo-gallery/

    ※翻訳を一部修正しました。ご指摘ありがとうございました。

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    AmazonのJAMSHOPPING店舗でメタリカ福袋が発売されるとのこと。以下、Amazonの販売ページから商品説明を引用。

    メタリカの公式商品がどどっと入った。2015年福袋。中身は約3倍〜5倍の公式グッズが入っています。さらに、限定数のどれか一つに、メンバーの直筆サイン入りポスターが入っています!開けてのお楽しみです!!Tシャツのサイズはメンズになりますがサイズは選べません。
    *数量限定の予約販売になります。予約受付は限定数量に達し次第終了となります。
    *ご予約は、お一人様「2個まで」とさせていただきます。

    【ご注文にあたってのご注意】
    ●特別商品につき、ご注文後のキャンセル、ご購入後の返品・交換はできませんのでご了承ください。
    ●Tシャツなどの衣類他に関しましてサイズは選べませんのでご了承下さい。
    ●配送は、2014年12末以降順次行わせていただきます。配達日時指定はお受けしておりません。
    ●商品内容には福袋によって差があります。また、同内容の物もありますので、複数ご購入の方は予めご了承ください。
    ●ギフトラッピングは承っておりません。
    ●分割配送は行っておりませんので、単一でのご注文をお願いいたします。もし、他の商品と一緒に購入された場合には、一緒の発送となります。

    限定数のどれか1つに入っているというメンバー直筆サイン入りポスターがこちら。ジェイソン在籍時代の貴重な一点ものです。
    metallica_sign

    予約販売ページはこちらからどうぞ
    hukubukuro
    メタリカ / METALLICA 【予約販売】サマソニライブ盤発売!メタリカ 2015年福袋


    cowboybluesさん、情報ありがとうございます。


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    元アンスラックス、ニュークリア・アソルト、S.O.D.、そして現在はブルータル・トゥルースで再び活動中のダン・リルカが最近のインタビューでメタリカについて語っていたのでご紹介します。

    dan-lilker

    (前略)

    −80年代を振り返って、クリフ・バートンが亡くなった時、あなたはクリフに似たベースの音をさせていたので、ひょっとしたらあなたがバンドに加わるのはいい選択肢かもといつも思ってました。メタリカがクリフ・バートンの後任のベーシストを試していた、あの当時にそんなことが頭をよぎることはありましたか?

    ダン・リルカ
    「あぁそうだね。俺はその頃CBGB(訳注:ニューヨーク市マンハッタン区にあるライブハウス)でハードコアの昼興行をたくさんやってた頃だったから、他の人たちもそんなことを思っていたようだった。俺のところにやってきてはウインクして言うのさ。「それでダンはメタリカに加入するのか?」ってね。でも全くお呼びはかからなかったよ。」

    「(メタリカに加入したとして)俺が持ちこたえられたかどうかなんて誰もわからない。でも、2人の男が全てのお金を儲け、他のみんなは給料を貰い、彼らは何をやりたいのかをキッチリ指示するそんなバンドさ。そしてクリフが死んでジェイソンが加入した後に出た最初のメタリカのアルバムが『…And Justice For All』さ。そこにはベースが全くなかった。」

    「俺はわからない。(メタリカに加入していたとして)俺が創造的にハッピーだったかどうかはわからないね。つまり俺がいたほとんどのバンドでは、俺がメインのソングライターだったし、音楽の方向性を指揮していた。でも、『…And Justice For All』で何が起こったのかわかる機会を得ることは決してなかった。」

    −驚きました。80年代初頭にメタリカが(ニューヨークの)クイーンズ区にやってきてアンスラックスと出会って以来、メタリカのメンバーとは親しかったのではありませんか?

    ダン・リルカ
    「あぁ。でもそれはクリフの死の約3年前のことだ。もちろん彼らはいまでも友だちやら何やらであることは間違いない。俺はずいぶん彼らとは会っていなかったんだ。その時までにSODはもう終わっていて、ほとんどニュークリア・アソルトについてのことをしていたからね。」

    −試すべき考えうるベーシストとしてあなたの名前が挙がっているものだと思っていました。

    ダン・リルカ
    「きっと他の人たちの中に自分の名前も挙がっていたかもしれないね。きっと最終候補者リストか何かに入っていたかも。でも言うまでもなく何も起きなかったってことさ。」

    1986年9月27日に起きたツアー中のバス事故によるクリフ・バートンの悲劇的な死からまもなく、メタリカは新しいベーシストとバンドを続けるという決断を下した。生き残ったメンバーは空いたポジションをさまざまな候補者で試した。リルカが説明するように、彼はその候補者のひとりではなかった。しかしオンラインのレポートによると、クリフに続く何人かの名高いベーシストを試し、結局ジェイソン・ニューステッドが選ばれた。プライマスのレス・クレイプール、テスタメントのグレッグ・クリスチャン、ニューステッドがメタリカに加わり、去ることになったバンド(フロットサム・アンド・ジェットサム)の後任者となるトロイ・グレゴリーを含む候補者の中から。

    −クリフとは友だちだったんですか?

    ダン・リルカ
    「あぁ。クリフは本当にクールなヤツだった。彼は他のヤツらよりもハッパをよく吸っていた。俺たちはそれを通じて同志になった。彼は本当に地に足の着いたヤツだった。小さな町出身だったから、本当にクールだったし、パーティー好きでほろ酔いしてたヤツだった。(バス事故について)起きたことを聞いた時はかなり押しつぶされそうなほどショックだったよ。」

    (後略)

    Songfacts(2014-11-06)

    外からメタリカがどう見られていたかの一端を垣間見るインタビューでした。

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    ジェイソン・ニューステッドのちょっと心配なニュース。

    jasonnewstedfingers

    ジェイソンが開設していた自らのプロジェクト「NEWSTED」の公式サイトNewstedHeavyMetal.com がトップページのみ残し、その他のページのリンクが削除されました。トップページには以下のメッセージが掲載されています。(2014年9月26日現在)

    newsted_20140915

    ジェイソン・ニューステッドは2014年9月15日現在、Twitter、Instagram、Facebook他、あらゆるSNSを行っておりません。彼の名前や画像を違法に使用している、なりすましサイトとは一切関係ございません。(管理人拙訳)

    送られてきたファンの写真を掲載するなど、ウェブサイトを使った交流にも積極的だったジェイソンがこのような措置をとったのは何か事情があってのことでしょう。管理人の勝手な憶測ですが、なりすましサイトへの抗議、あるいは特定のサイトと係争中なのかもしれません。

    今年の2月にはオーストラリアのSoundwaveフェスを「私的で個人的な事情」でキャンセルしており、Twitterもその2月から更新が止まっているので心配してます。NEWSTED名義の来日を期待しているのですが・・・。

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    昨年暮れにScuzzTVのYouTubeチャンネルでアップされたジェイソン・ニューステッドの一時間にも及ぶ超ロング・インタビュー。

    jason-newsted

    Loudwireさんが文字起こししてくれたおかげで話している内容の一部がわかりました。メタリカ在籍当時、ジェイソンが行っていたサイドプロジェクト、エコーブレイン(Echobrain)の活動をジェイムズ・ヘットフィールドが快く思わなかったという、メタリカ脱退の直接の引き金となったと思われる経緯について語ってくれています。

    「これはこれまで語ってきていない話で、実際に今話すべきことかわからないが・・・(長い沈黙)。(中略)時を経過するごとに次第にそういう結果に至ったんだ・・・。言われていることとは全く真逆のことを誰も知っているとは思わないね。つまり、メタリカの運営陣はエコーブレインにとても興奮していたし、俺のためにも(メタリカ以外のことを)出して欲しかったし、メタリカとともにエコーブレインもやっていて欲しかったんだ。彼らはエコープレインをいいと感じていたし、シンガーもいいと思っていたし、メタリカには影響しないと思っていたよ。エコーブレインはメタリカとはまったく違うものだったし、俺がメタリカにいたことはあの頃にはすでに血の繋がりとなっていたからね。」

    「彼らは俺に説得力を持って『これはすごいレコードだな、オフィスで聴いたけど、これしか
    聴いてないよ。素晴らしいよ。このボーカルはいい声してるよね。これで何かしようぜ。』と言ってくれたんだ。そうして彼らが俺に話したことがジェイムズの耳に届くと、彼はいい顔をしなかった。俺が思うに、それがメタリカに何かしら影響を及ぼすと彼の目には映ったんだろうし、彼には無関係の俺がやっていることにマネージャーが興味を持ち始めたんで、彼は全てを止めにさせようとしたんだ。」

    「俺は彼が自分が尊重するものを守る以外に何を考えていたか全くわからない。実際彼がそうしたようにね。それが彼なんだ。彼は愛するものを守り、窒息するほど抱きしめるんだ。彼が自分で言っているようにね。過度に抱きしめ、過度に守ろうとする。それが俺のいた場所だ。15年のあいだ自分のキャリアを支援し、メタリカを支援し、お金の面倒をみたり、全てをやってくれた人々は俺に『キミの新しいプロジェクトは素晴らしい。何か手助けをしたい。』と言ってくれた。ジェイムズはそれを耳にした。数日後、マネージャーから電話があったよ。『エコーブレインで何か手助けをすることはできなくなったことを残念に思う。』とね。」


    Loudwire(2014-01-10)

    サイドプロジェクトと共存の道を探れなかったのかと思うと非常に残念ですね。。このインタビュー、まだ続きもあるようなので何を語っているのか非常に気になります・・・。リスニングOKな人はこちらの動画の30分あたりからどうぞ。(誰か続きの内容教えて・・・。)


    ※誤訳を一部直しました。

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    メタリカの年内の活動としては南極ライブが『Freeze 'Em All』として音源発売され、ひとまず完了の模様。Metallica.comではサイト自身の休暇のお知らせも出ていました。(12月24、25、28、29日、1月1日が休み)

    しばらく更新ネタもないかなぁと思っていたさなか、ジェイソン・ニューステッドがインタビューで興味深いことを語ってくれたので、そのロングインタビューの一部を抜粋。管理人拙訳にてどうぞ。

    (前略)

    −あなたが全時代を通じて好きなソングライターは誰ですか?

    ジェイソン・ニューステッド
    メタルに関して言えば、ブラックサバスのギーザー・バトラー、トニー・アイオミみたいなヒーローが好きだね。ソングライターとしてはラッシュ(Rush)もね。テッド・ニュージェント・バンドのデレク・セント・ホルムスも素晴らしい作曲家であり、作詞家だ。ああいう人たちが俺が12、14、16歳の頃の最初の先生たちだね。

    そういった時代を経て、ミューズ(Muse)のヤツらにも多くの敬意を払うよ。彼らは素晴らしいソングライティングの能力がある。キングス・オブ・レオン(Kings of Leon)もすごい。レディー・ガガはメロディーや歌詞に関していえば、素晴らしい作詞作曲能力だ。俺は彼女のバンドの機械化されたクソみたいな音はあまり好きじゃないんだけど、叙情詩のようなメロディーは素晴らしいよ。

    (考えていくと)いっぱいいるよ。マストドンも好きだ。彼らのソングライティングへの実直さや苛烈さ、ある種の醜さがありながら、歌詞やソングライティングのなかにちょっとしたユーモアセンスもあって好きだね。俺は彼らがマジメにやりすぎない感じでやってるものが好きでね。それがとても重要なんだ。

    スレイヤーのヤツらも、彼らが(バンドとして)一緒にやったものは大好きだね。もちろん、メタリカも本当にクールなものをやったよね。ヴォイヴォドも驚くべきアレンジをしたものがある。ガヴァメント・ミュール(Gov't Mule)もそうだ。とてもいいソングライターだよ。ザック・ワイルドもね。こんな風に尊敬している人たちがいっぱいいるよ。


    (中略)

    −あなたがメタリカのメンバーだった頃で、私が好きな曲のひとつに「Blackened」というあなたが共作した曲があります。この曲の作曲面であなたが貢献したことについて何か覚えていますか?

    ジェイソン・ニューステッド
    俺の人生でも特別な時間だね。この曲はジェイムズと俺が最初に友人となった時のものなんだ。彼は俺がバンドに加わる前、見上げるような存在だった。俺たちみんなそうだった。俺たちの周りにいた他のバンドの誰だってそうさ。エクソダスやヴァイオレンスでさえ、みんなジェイムズは見上げる存在だったんだ。彼は素晴らしい才能の持ち主なんだ。今でもね。

    それで俺たちは友人となった。休暇に入ったら、互いの家やアパートに泊まったり、互いのペットの世話をしたり、そんなことをしながら、ダチになっていった。で、あるとき俺のワンルームアパートにふたりでいたんだ。4トラックのレコーダーを部屋の隅にセットして、俺たちはギターでジャムって、リフなんかを弾いていた。それで俺がこう弾いたんだ。あの「Blackened」のリフをね。そしたら彼は「おい、それは何だ?」ときた。本当にかなりクレージーだったからね。オリジナルのリフはオルタネイトピッキングでもっと速かったから。実際トリッキーだろ。最終的にレコーディングされたものも十分すぎるほどトリッキーだけど、オリジナルは本当にトリッキーだったのさ。

    彼はそのリフを拾って、俺たちはそれをレコーディングした。彼は「コイツを曲にしよう、コイツを曲にするんだ」と続けてたね。それこそが、俺が実際あの曲をメタリカのジェイムズと書いた瞬間だった。彼は俺のリフを認め、こう言ったんだ。「これはメタリカの曲になるぞ」って。俺にとっては決定的瞬間だったね。俺たちはすでにツアーを共にしていた。俺はスピーカーや4トラックレコーダーや2つか3つほどあったギターコレクションなどが置かれた小さな寝室の壁に
    「Damege Inc.」ツアーの巨大なポスターを貼っていた。

    そして俺たちがそんなところにいながら、大きな絵をハッキリと思い描くことができたんだ。自分にとっては本当に大きな出来事だった。メタリカのレコードに俺の作曲したものが収録される初めてのチャンスを与えられたんだからね。あれはとても特別な時間だったよ。


    −今年はジャスティスアルバムのリリース25周年になります。多くのファンがメタリカがこのアルバムをベースを足してリイシューすることを望んでいると思います。リイシューとして再発されるのを見たいと思いますか?

    ジェイソン・ニューステッド
    それは彼らのバンドのことだ。もし彼らがそうすると決めたなら、俺はいいと思うよ。この件についてはこれまでもたくさんいろいろと言われてきた。でも彼らがどうブレンドさせようとも、俺にとってはあのアルバムは完璧なんだ。『Kill 'Em All』は完璧じゃないけど、完璧だ。『Van Halen I』(邦題『炎の導火線』)も完璧じゃないけど、完璧だ。『...And Justice For All』も完璧じゃないけど、完璧なんだ。なぜならその時代のその人たちを捉えているからね。

    舞い戻って、これまでのものを変えようと、「シャロン・オズボーンみたいなこと(数年前にミュージシャンをオリジナルと入れ替えて『Blizzard of Ozz』『Diary of a Madman』を再発)」をする。舞い戻って、すでに定番となったアルバムを再録する。これについては俺はよくわからないんだ。

    だからもし彼らがリマスターをし、ベースを足したり、重低音を足すみたいなことをやると決めたなら、異議なしだよ。コピーを俺に送ってくれ。他の誰か、まるでメタリカのファンのようにそいつを大音量で再生するだろうね。でもそのままなら、それでいいと思う。(『...And Justice For All』は)いまだに毎日たくさん売れているし、実際に全ての結果にとても満足しているんだ。

    あの当時、俺が知っていたベース奏法について考えれば、そうなることは驚くことじゃないんだよ、本当に。

    (後略)

    Songfacts(2013-12-19)

    原文だと「大音量で再生する」のところには「大きな音を鳴らす(大音量で再生)」とも「ぶち壊す」とも取れる「blast」という単語が使われていて、訳すのにどっちなんだろう??というところがありましたが。。ジェイソン的には「あのとき最善のやり方でできたものなんだから、別にそのままでいいんじゃないの?」という意図が他の発言を合わせてもみてとれると思います。

    最後にそんな互いの家を行き来していたであろう当時の写真で締め。
    James-Jason

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    デイヴ・ムステインとジェイソン・ニューステッド、GIGANTOUR最終日に「Phantom Lord」を披露
    ジェイソン・ニューステッド率いるニューステッドのフルレングスアルバム『Heavy Metal Music』国内盤発売へ

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    1986年、クリフ・バートンの死後にフロットサム・ジェットサムのリーダー兼ベーシストとして活躍していたジェイソン・ニューステッドを迎え入れ、カバーEP『The 9.98 CD : Garage Days Re-Revisited 』に続き、オリジナルスタジオアルバムとして『...And Justice For All』を制作したメタリカ。

    「ベースの音が聞こえない」と揶揄されることもままある『...And Justice For All』ですが、そんなアルバム制作当時を振り返ったジェイソンのインタビューを管理人拙訳にてご紹介。

    jason-newsted

    (前略)

    −この質問で締め括りとしましょう。『...And Justice For All』を振り返って、あのアルバムにおけるあなたのパートに起きたことに対して、あなたの意見が年を経るにつれて変わってくることはありましたか?

    あれはもう長いこと過ぎてしまったことだ。今となってはありのままを理解できる。あの時やあの状況を振り返ることができるようになった今、俺にとっては当惑することでも不可解なことでも何でもない。ジャスティスをレコーディングしたとき、それまで俺はフロットサムで『Doomsday for the Deceiver』の一度しかレコーディングをしてこなかった。バンドと一緒にレコーディングをし、一緒にスタジオに入り、一緒にあれやこれややってきた。ジャスティスの場合は、俺がアシスタント・エンジニアと一緒にスタジオに入った。他には誰もいない。バンドの他のメンバーも。ただスタジオ入りし、プラグを繋いで、ベストを尽くすだけだった。フロットサムのレコードで使った同じモノをプラグに繋いで、俺のパートをレコーディングし、そして自分の機器類を積んで家に帰るんだ。パートを一緒に弾いたり、サウンドがああだこうだと議論したりする相手はいなかった。「おまえのベースをレコーディングだけしておけ」それでおしまいさ。

    フロットサムでベーシストでいるときには、俺はまだベースパートの弾き方がわかっていなかった。ギターのように速くベースを弾くことしか知らなかった。基本的にみんなが音の壁のように同じものを弾いていた。だから同じ数だけ、つまり俺のベースとジェイムズのギターが同じ数だけ(音を刻んだゆえに)かち合うことになってしまったんだ。もし俺が今の自分が知っていることを分かっていたら、違ったことになっていただろうね。でもあれはそのまま素晴らしいアルバムとなった。俺たちはあの時あの瞬間を捉えた。つまり、あれにはそういったもの全てが詰まっているんだ。当時あれにはムカついていたけど、それも大昔のこと。それ以来、俺が作ってきたレコードには至るところに醜いベースパートがあるのさ。


    MetalExiles(2013-04)

    最後は自嘲気味に話してくれたジェイソンでありました。メタリカ自体がクリフの死のショックから完全に立ち直ったわけではなく、まだ真のバンドとして形を成していなかった状態だったのかなと。。それでもあのアルバムを作れてしまうところがすごいですが。

    ちなみにThe Pulse Of Radioによると、リリース25周年として同じようにジャスティスアルバムについてジェイムズ・ヘットフィールドはこのように答えています。

    あの手が込んだ自分たちを見せ付けるようなアルバムでツアーをして「俺たちはクレイジーなプログレッシヴ・ミュージシャンだ。ここでどうやって弾いたかちゃんとわかってる!」って思ったね(笑)あのアルバム制作に取り組んだことは1つの挑戦だった。そういうパートをやるのは大好きだよ。

    ジェイソン・ニューステッドとはあれが初めてじゃなかったが、彼がアルバムのなかで現われ、多少の音が聞こえた、本当の意味での初スタジオアルバムだった(笑)あれはまさに全てがセラピー・セッションだったんだ。


    BLABBERMOUTH.NET(2013-11-08)

    ドンマイ。。ジェイソン。。

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    映画ネタが続いたので、13日の金曜日ということでジェイソンの話題をひとつ。(今日が誕生日の大佐と迷ったけども。)もちろんジェイソンと言ってもここではニューステッドのことです。
    NewstedFeature

    まずはMetrolyrics.comの質問アンケートに答えたジェイソン・ニューステッドのアンケート用紙をご覧ください。(クリックで拡大画像)
    newsted_qa
    Metrolyrics.com(2013-08-09)

    字が汚くて読みづらいところもありますが、質問と回答をざっくり管理人拙訳しますとこんな感じ。

    ■現在、私は・・・
    ハッピーだ。みんなにメタルをプレイするためにワシントンを廻っている。

    ■24時間以内に聴いた曲は・・・
    You Deserve Me / DISCHARGE
    Above All / NEWSTED
    JOOLS HOLLAND Performance / BAND OF HORSES

    ■もしミュージシャンになっていなかったら、私は・・・
    飼育員、(動物の)ヘルパー、獣医

    ■自分のお金で初めて買ったアルバムは・・・
    KISS「The Originals(1st 3Album Compilation)」
    JEFF BECK「Live with JAN HAMMER(ライヴ・ワイアー)」か「Blow By Blow」

    ■スタジオにいるとき、必要なものは・・・
    さらなる忍耐、兄弟愛、集中力
    マリファナと緑茶

    ■人生を変えた歌詞は・・・
    2112 / RUSH
    Long Way to The Top / AC/DC
    War Pigs / BLACK SABBATH

    ■今までファンにしてもらった一番素晴らしいことは・・・
    敬意と忠誠を示してくれること
    METALLICAのファンクラブ会員から集団でもらったバースデー・スクラップブック

    ■ヤバい部類に入る自分の夢とは・・・
    METALLICAのベーシスト(1981-2013)

    ■ちょっと自画像のいたずら書きをお願い・・・
    newsted_self

    MetClub会員からのプレゼント・・・。夢がメタリカのオリジナルメンバー・・・。
    泣けます・・・(TдT)

    そして、自画像がどう見てもパンクです。

    その他のメンバーのアンケート用紙もリンクからどうぞ。


    heavy_metal_music
    『Heavy Metal Music』


    Above All


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    ジェイソン・ニューステッド、音楽活動から離れて個展を開く。
    ラーズ・ウルリッヒ、ジェイソン・ニューステッドの個展にあらわる。
    ジェイソン・ニューステッド、公式サイト開始で再始動

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