メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:インタビュー

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    イギリスの編集者ティム・ノークスが行ったカーク・ハメットへのインタビューを抜粋してご紹介。クリフ・バートンが亡くなったバス事故についての考えやエピソードについて語っています。

    kirk2017ouija
    ティム・ノークス
    メタリカを取り巻く、語られてきた話として、ベーシストであるクリフ・バートンの30年前の悲劇的な死があります。あなたは彼にカードゲームで負けて、罰としてツアーバスで2段ベッドで寝るのを諦めなければならなかった。しかしあなた方全員が寝ている間に事故が起こり、クリフが2段ベッドから窓の外に投げ出されてバスの下敷きとなったわけです。

    カーク・ハメット
    間違いなくその通りだ。俺たちみんなでカードゲームをして、一緒にあれを経験した。

    ティム
    大変悲しい話です。2人の友人間のありふれたカードゲームがこの悲劇的な死をもたらしたという思わぬ運命の行方は、まだあなたを悩ませていますか?

    カーク
    絶えずつきまとっているね。実際、キミがその質問をしたという事実に驚いているよ。ちょうどネットを見ていたら、20年前に俺がMTVでそれについて話しているYouTube動画に遭遇したもんだからさ。ちょっと寒気がして背筋がビクッってなった。起こってしまった出来事は本当に不運だったけれど、俺自身「もし俺だったら」っていう死への重たい問いを投げかけるものでもあるんだ。

    ティム
    あれはあなたがコントロールできるものではありませんでした。ドラッグをやるか、腹を立てるか、誰かと寝るかどうかは制御できますが、あれは・・・

    カーク
    運命(fate)と宿命(destiny)だよ。あれは運命と宿命のはざまの問いなんだ。カードゲームで負けるというのが俺の運命だった。だがクリフに起こったことは彼の(避けようのない定められた)宿命だった。あれは(思い悩むと)完全に自己破壊になるから、そこまで考えたくない。もしそのテーマに思いを巡らし頭を渦巻き始めたら、ダメだ、俺はそうするつもりはない。同じような立場にある人たちが精神医療機関に身をゆだねるという話を聞いたことがあるからね。気が狂ったり、飲み狂ったりして自身を死に追いやったり、自分の命を奪ったりして・・・

    ティム
    あなたは間違いなく宿命を確信していますよ。あなたは自身のウィジャボード(日本で言うところの"こっくりさん"の文字盤)やタロットカードを発売しました。それは全て宿命と運命に結びついています。あなたの最も奇妙なウィジャ体験は何ですか?

    カーク
    俺がウィジャのギターを弾くたび、俺たちが「Orion」を弾くたびに、ピックを持った手はクリフ・バートンって綴らずにはいられないね(笑)(訳注:名前を綴ることで降霊させるという意味)それは冗談だけど、クリフと俺が激しく口論したことがあってね、あれはかなり可笑しかったな。あるとき、(口論をしていて)アイツが「これは拳で解決すべきだ。」って言ったんだ。俺は拳が何を意味するのかさえわからなくて「拳って何だ?」って言ったら彼はこうさ(拳で殴るジェスチャー)。俺は言ったよ。「俺はおまえをパンチするつもりはないよ(笑)俺たちはミュージシャンだ。馬鹿げてる。」って。だから俺たちは代わりにレスリングすると決めたんだ(笑)。実際、アイツはとてもキチンとしていて礼儀正しかった。俺たち他のメンバーよりずっとね。彼は他のメンバーよりもずっと地に足がついていたんだ。

    Medium.com(2017-03-03)

    カークにとってあの事故は絶えず考えてしまう答えのない問いなのかもしれません。

    インタビュー中に出てきたカークが発売したというウィジャボードとタロットカードはこちらから。
    http://tinmanmerchandising.com/index.php?cPath=396_397&sort=3a&gridlist=grid&tplDir=KVHToys

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    UltimateGuitar.comにてジェイソン・ニューステッドがNEWSTEDの解散について語っていました。管理人拙訳にてご紹介します。

    jasonnewsted2017

    (自らのプロジェクト、NEWSTEDについて)良いこともあれば悪いこともあった。お金の面に関して言えば、全ての職責を負って、作曲して歌って演奏して全ての費用を払っていた。あまりにも大きな負荷だったんだ。

    良いことで言えば、ショーがとてもうまくいって、とても良く受け入れられたってことだね。ヨーロッパのショーは素晴らしいものだったし、ソニスフィアやダウンロード・フェスティバルでアイアン・メイデンのオープニング・アクトっていう良い機会にも恵まれた。あれは最高だったよ。自分ではおそらく予測できなかった敬意が表れていた。メタリカとヴォイヴォドに続くバンドの世代からリスペクトされてきた。俺たちはそんなこと知らずにみんなに教えていたんだな。

    自分の50歳の誕生日にNEWSTEDバンドをやったことで、俺にもまだ根性がある、自分の半分の年齢に人たちにショーをやって、ステージを走り回ることができると証明できた。俺にはまだそれができるとわかっていたし、自分自身に対してそれを証明しなければならなかった。俺たちがバンドを始めた時、マイク・ミューショックのような才能を持ったヤツとプレイできたことで触発されて、みんなに見てもらいたいと思ったんだ。

    ライヴをやった22ヶ国にNEWSTEDバンドを連れて行くにはとんでもないお金、数十万ドルはかかった。でも自分が学んだ教訓だとか、俺たちに示された敬意だとか、バンドの絆にはそれだけの価値があったよ。でもビジネスは今、俺が知ってたものとはずいぶん違って厳しいものだった。だから続けることができなかったんだ。


    UltimateGuitar.com(2017-04-01)

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    ジェイソン・ニューステッド、メタリカの新譜とロバート・トゥルージロのベースについて語る

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    ジェイソン・ニューステッドがUltimateGuitar.comのインタビューでメタリカの『Hardwired...To Self-Destruct』について語っていました。管理人拙訳にてご紹介します。

    jason_hardwired

    −『Hardwired...To Self-Destruct』について

    これまでの他のアルバムとはちょっと違うね。ロバート(・トゥルージロ)はとんでもなくすごいベーシストだし、相変わらず素晴らしいベーシストだ。彼のことは少なくとも25年以上知ってる。いつだって素晴らしい。俺は(ロバートが)インフェクシャス(・グルーヴス)のレコードは全部持っていたし、インフェクシャスのTシャツも着ていたんだ。落ち込むよ。彼のことはいつだって尊敬しているんだ。そんな彼があそこに入って彼らと一緒にあんなサウンドを作っただって?ごきげんよう!健闘を祈る!この最新作は、彼らがなにか元の歩みに戻ってきた気がして、ここに本質的な何かがあるんだと俺は感じるよ。

    −ニューステッド脱退後のメタリカのアルバムにおいてロバート・トゥルージロのベースによって何か変わったことがあるか

    (訳注:映画『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』『グローバル・メタル』の監督)サム・ダンのロバートへのインタビューを見たとき、彼は曲のパート(「Spit Out The Bone」のベース・パート)を引っ張り出していたね。それは4秒か7秒くらいのベースの演奏だった。ディストーションが効いてて、あのレミーのサウンドを得ようとしていて、ほとんど到達しているようだった。まぁ、俺が言えるのは、ジェイソン・サウンドはマーシャルのベース・アンプってことだね。もしピックで演奏しないなら、俺がヘヴィにスウィングしていたところだ。俺はベーシストとして指では演奏しないから、いつもクレイジーな抵抗を受けてきたんだ。スコアボードを見てくれ。

    ピックで演奏することに関して言えば、攻撃性と(ピックによる)アタックから来る音色は、指では得ることができない。同様にピックではできないけど、指ではできる箇所はたくさんある。俺はそれを称賛するよ。

    でもあのサウンドを相応しいものにするには(攻撃的なノイズで)チャン、チャン、チャン、ガンカ!ガンカ!ってアタックと細断するようなピッキングだね。それは特定のドライブを備えた特定のアンプを通じた、ベースの弦に対する特定の効果じゃないといけない。そしてそれはフェンダーではごまかせない。良いサウンドだけど、(アナウンサーのような生真面目な声で)ロック・アンド・ロールになりえるんだ。

    もし彼があの時にそうしてたら、本当にクレイジーな(ピックの)アタックになりえたと思う。これは非難じゃない、そう取らないでくれ。もし俺が変更した1つのセクションを聴いたら、どんな曲であってもそういうセクションになっただろう。俺はこう言ってただろうね。「おい、ちょっとピックを試してくれ。10秒間ピックで演奏してくれ、そうすればお望みの有効な手段を得られるよ」ってね。以上だ。じゃなきゃ、そんなに時間を費やしていないよ。

    UltimateGuitar.com(2017-03-24)
    ジェイソンがインタビュー中に言及したサム・ダンによるロバートのインタビューはこちら。


    ジェイソンのピック弾きのこだわりを知るとともに、もしかしたら『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲を自分のベースで試し弾きしていたんじゃ・・・と思ってしまうインタビューでした。

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    サンレコことSound & Recording Magazineの2017年5月号にて『Hardwired...To Self-Destruct』のプロデューサー、グレッグ・フィデルマンが「Moth Into Flame」のメイキングを語っているとのこと。
    sound_recording

    以下、発売元のリットー・ミュージックによる内容紹介を抜粋。

    ■PRODUCTION REPORT
    メタリカ「モス・イントゥ・フレーム」

    2016年の終わり、世界中のチャートのトップを賑わせた作品の1つがメタリカの『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラク』だった。このタイトルの意味=“自己破壊への直結”が意味するところについてはいろいろな考察がなされているが、地球上で一番“自己破壊”から縁遠いバンドを上げるとするならば、それはメタリカ自身になるだろう。もちろん今までメタリカについて不穏なうわさがつきまとっていたことは事実だが、36年という時を経て今もなおメタリカは強くその存在感を示し続けている。この作品は10枚目のスタジオ・アルバムであり、57カ国でチャート1位を記録し、11月後半という遅い時期のリリースにもかかわらず2016年のアルバム・トータル・セールスで8位に入る成功を成し遂げたのだ。この商業的な成功の立役者として語られるのが、メタリカが新しく迎えたプロデューサー、グレッグ・フィデルマンだ。LAのフィデルマンの自宅からSkypeを通じて、『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラク』のメイキングを詳細に語ってくれた。

    リットー・ミュージックより

    ハードワイアード...トゥ・セルフディストラク...

    発売は本日、2017年3月25日。

    sanreco
    Sound & Recording Magazine 2017年5月号


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    2016年12月17日、オークランドのFOXシアターでライヴを終えたばかりのジェイムズ・ヘットフィールドがThrasher Magazineのインタビューで多岐にわたって語っていました。管理人拙訳にてご紹介します。

    Metallica_Intro
    −あなた方は巨大スタジアムでのツアーやフェスティバルをやってきましたが、最近は小さな会場に戻ってきました。FOXのような会場でやることで、80年代の「かぶいて」いた時代に戻っていませんか?

    (笑)そんなところだ。とても楽しいよ。これがプロモツアーの最後日なんだ。ニューヨーク、LA、ロンドン、パリ、ベルリン、そしてここと、至るところで盛り上げるべく小さなギグをやって宣伝してきた。新曲を演奏したり、みんなを興奮させたり、楽曲を公にする。そう、メタルをね。俺は小さな会場でバンドを見る方が好きなんだ。この会場も大好きだよ。FOXは本当にすごい。ここでたくさんのライヴを観るために子供たちを連れて来ていたんだ。最近やったクラブのなかでは一番大きいんじゃないかな。これまでに150くらいは行ったけど、楽しかったよ。ロンドンでは、ハウス・オブ・バンズでやった。

    −私はそこに行っていました。あれは素晴らしいショーでしたね。

    クールだったよ。最高の音とはいかなかったけど、すごいトンネルにいたね。

    −本当にロンドンの迷宮のようでした。あのショーはバッジー(Budgie)の「Breadfan」で始まりました。他のバンドに敬意を表し、ルー・リードのような他のアーティストとコラボレーションしていることは素晴らしいと思います。こういった曲をカバーしたり、アーティストと一緒に仕事をすることはあなたにとってどういう意味を持つんでしょうか?

    あぁ、俺たちが影響力を持っているように、全ての世代が自分たちの影響力を持っている。俺たちが誰かに何かを教えなければならないというわけじゃない。俺たちにとって、そんな人たちと仕事をするのはエキサイティングなんだ。そういう人たちは既成概念に捉われない。俺たちにとってカバー曲をやるのはいつだって楽しい。メタリカへの道を進むなかで俺たちの助けとなった全てのバンドに敬意を表するよ。わかるだろ?ミスフィッツから、ラモーンズ、モーターヘッド、ブルー・オイスター・カルト、全てのNWOBHMのバンドまでね。だから俺たちが人に教えなきゃならないわけじゃないけど、何と言うか、自分は違うやり方で子供たちに教えていると思う。車で学校に送るときに「じゃあ今週はビーチ・ボーイズ、来週はラモーンズ、その次の週はAC/DCだ」って具合に何かを流している。子供たちがそれを好きにならなくてもいいけど、少なくとも知る必要があるんだ。

    −あなたが運転しているとき、誰もラジオに触れたりしないんですか?

    まぁ俺のホットロッド(カスタムカー)の大部分はラジオがどこにあるのか子供たちがわからない代物だからね。全て隠されているんだ。

    −メタリカもThrasherも1981年に始まって、たくましくなってきました。長く続く秘訣は何ですか?

    正直さ(が欠かせないこと)は間違いないよ。自分がしたいことをして、良いと思うものを演奏する。自分が良い感情を押し出して、アートに正直さを表せば、(そのアートを見出す)人が現れる。俺たちは自分たちの仲間がないことをかなり早い時期にわかった。だから自分たちの仲間を作ったんだ。パーティーをやってみんなを招待する。もしその仲間が好きじゃないなら来ないでくれ。単純なことだよ。Thrasherも同じだと思う。最近では大きな影響を与えている。俺の息子はThrasherのものを着ているしね。俺はそんなこと知らなかったから訊いたよ。「あれはどこで手に入れたんだ?」って。息子は「うーん、クールだと思ったんだよ」って感じだったな。

    −あなた方は『Hardwired...To Self-Destruct』のリリースで古い型をぶち壊しました。誰もがこのデジタル世界でアルバムをリリースするベストな方法を見つけようとしています。あなた方は先を行って、全ての曲のミュージックビデオをリリース直前に公開しました。こういうアプローチをとった理由は何でしょうか?

    わからない。あれはその時あったいくつかのアイデアの組み合わせだよ。ルールなんてないからね。少なくとも今はルールなんてものはない。もうちょっと伝統的な時代に戻れば、これがアルバムをリリースする方法、これが始める方法とかそんな感じだった。でも今は人に音楽を届けるための方法がたくさんある。俺たちは間違いなくYouTubeが今どんな位置にあるのかわかっていた。つまり、俺がやり方を学ぶために必要なものは、YouTubeで調べて誰かがそれについて教えてくれたんだ。もし俺が新曲を聴くとしたら、YouTubeで何かを観たいと思うだろう。俺もとにかく誰かがやるだろうと思った。アルバムのカバーや写真なんかで、誰かが自分の曲でビデオを作るんだ。だからそれを正しいものにしよう、良いものにしようってね。

    −でもオンラインに全てを出すことによって、オンライン上での著作権侵害に屈したように感じませんか?ナップスターとの争いの後、たとえどんなに著作権を侵害されても、管理していた方がマシだと思いますか?

    そうだな。ある意味ではそう思う。自分たちのものを奪う人たちと争っていたのは、道徳的な争いだった。テクノロジーや便利さとの争いじゃない。俺たちは金庫を開けられたように感じたんだ。押し入って老人の有り金を全てつかんで窓の外に投げ始めるちびっこギャング(原題:The Little Rascals)のようだった。お金についてじゃないけど、多少はお金についての問題でもある。俺は趣味でこんなことやってるんじゃないんだ。俺は自分がやっていることが大好きだけど、それは生きる糧だ。これが趣味だったら違った見方をしていたかもしれない。俺は趣味だと言っているヤツに自分の車のブレーキをいじって欲しくはない。プロにやって欲しいと思う。救急隊員が自分の家に「これは私の副業なんです。楽しくてやってます!」なんて言ってやってきたら、「おいマジかよ」ってなるだろ。大好きだし、自分たちや家族を支えるからやっていることなんだ。もちろんテクノロジーは素晴らしいよ。俺たちはそれによって起きていることも大好きだしね。物事がどうなるかわかったら、俺たちはそれを受け入れてきた。自分たちのコントロールの範囲外なんだから、活用してユニークなことをしよう、それが全てにおいて俺たちがやってきたことなんだ。違ったものをやってみたい。それが全てだよ。

    −人が音楽を聴くのにどれくらい便利で使いやすいものになっているのかを考えるとクレイジーですね。人はほとんどの場合、どこにいてもどんな曲でも聴くことができます。アナログ盤の売上げが伸びているという事実は驚くべきことです。なぜ人はまだアナログ盤に惹かれるのだと思いますか?

    かなりすごいことだね。俺の子どもたちもアナログ盤が好きなんだ。最初は「へぇ、これはレトロだ」って目新しさでアーバン・アウトフィッターズ(訳注:アメリカの衣服メーカー、家具・雑貨等も扱っている)でレコードとプレイヤーを買った。でも子供たちはそれが好きだし、あれにはその、儀式があるのが好きみたいだね。レコードを置いて、針を落として、聴くっていう。実際にアナログ盤を聴くんだ。外だったり、運転してたり、(いつも)音楽を聴いているような場所じゃないけどね。レコードを置いて座って音楽を聴く。アナログ盤は決して消えないし、間違いなく人気だよ。誰かが俺に言っていたな、1日だか1週間だかアナログ盤がデジタル音源の売上げを上回っているってね。それを聴いた時は本当に素晴らしいと思ったね。いろいろあるのが良いんじゃないか。

    −人は(実際に)何かを手にして見るのを持っているのが好きなのではないかと。

    それは疑いようがないね。何かを手にしてそれに時間をかけるというのはいつの時代もクールだよ。オンラインだと、いつも「ちょっとここで時間を無駄にしたな」って気持ちがあるし。アナログ盤は単純に大きなプラットフォームでもある。よりクールなアートワークで、よりエキサイティングなものになるんだ。

    −どのようにして『S&M』でサンフランシスコ交響楽団と関わるようになったのでしょうか?

    あれはマイケル・ケイマンとやったことだ。彼はそれまでに何組かのロックグループと仕事をしたことのある指揮者だった。それがピンク・フロイドだったかどうかはわからないけど、ブライアン・アダムスだったのは知っている。マイケルはその(クラシックの)世界を持ち込んだ人だったし、それが彼のビジョンだったんだ。彼はメタルバンドをやりたかった。そうして彼が俺たちのところにやって来たとき、俺たちは「そりゃあいい、やってみよう」ってなった。それには多くのことが必要だった。サンフランシスコ交響楽団と一緒に演奏するってなると、バークレーに移動しなきゃならなかったんだ。サンフランシスコでアコースティック楽器のための音響設備が揃っているところだからね。俺たちがプラグをつないでみると誰も何も聞こえやしなかった。ゴチャゴチャしてたんで、サウンドを適切なものにするためにたくさんのことをやらなきゃならなかったよ。あれにはたくさんの力がいった。それが俺たちがつながった場所なんだ。本物の音楽家と演奏するのは俺にとってはかなり緊張したね。なぜ彼らを本物だと思ったのかはわからない。譜面を読めるとかそんなところかな。俺たちは譜面の読み方はわからなかったけど、感じたんだ。(音楽の)力が大好きだし、それが俺たちに作用することも好きだ。そこまでつながろうとね。彼らは間違いなく同じことを感じていた。タイムカードを押して、座って演奏して自分の分の譜面を読んで、またタイムカードを押して帰るなんて人も間違いなくいた。大部分の人たちは自分たちがしていることが間違いなく大好きで、そうじゃなかったらそんなことやらなかっただろう。彼らはそれまで以上に力強く感じるサウンドになるのを助けてくれたんだ。

    −メタルソングを演奏するのにがっかりしているクラシック音楽純粋主義者はいなかったんですか?

    知っての通り、NOだ。もしそうだったとしても俺たちにそんなところは見せなかったね。確かに仕事としてやってるだけって人もいたけど、他にも「なんてこった!私はウチではヒーローだよ。子供たちはこの企画のことが大好きなんだ。」なんて人もいた。ハープ奏者の人は、タキシードの下にメタリカTシャツを着ていて、さらにその下にはタトゥーが彫ってあった。彼は交響楽団でハープを演奏する、タトゥーをしたバイカーだったんだ。あれはすごかったね。

    −スポーツチームのようにベイエリアでホームアドバンテージを感じることはありますか?

    ホームにいるのはいつだって心地いい。そのエリアだと感じるよ。俺はもうここには住んでいないけど(訳注:ジェイムズはコロラド州に引越しをしている)ここでたくさんの時間を過ごしてきて、間違いなくホームだと感じている。FOXシアターのように何回も来ている場所もあるし。心地がいいんだ。俺たちはどこに行っても心地よく過ごしているけど、家に帰って自分のベッドで寝るのはいつだって最高だよ。

    −あなた方には「Enter Sandman」を喜んで繰り返し聴く頑強なファンがいますが、CIAがあなた方の楽曲を囚人を拷問するために使っていたことに対して怒っていますか?

    (笑)俺たちは長いあいだ、みんなを拷問してきたわけだ。CIAよりずっと年季が入ってる。それについては本当に何も言うことはないよ。もしそうだとしたら、自分の国が自分たちの安全を守るために何か使ってるっていうことは名誉なことだと思う。でも繰り返しになるけど、一度音楽を世に出したら、もう自分のコントロールは効かない。ちょうど誰かがオンライン上で表に出すようにね。彼らがすることのために使うんだ。メタリカのカバーバンドはいっぱいある。「Enter Sandman」「Nothing Else Matters」をグレゴリオ聖歌風にしたり、ブルーグラス風にしたり、ケルトハープのコンボだったりとね。音楽はそこにあって、為すがままに使われるんだ。

    −ケリー・キングはインタビューでスレイヤーの方がもっと恐ろしいから、より効果的だと話していましたよ。

    同意するよ。それについては疑いようがないけど、スレイヤーよりも恐ろしいものも他にまだある。そこにはかなり強烈にクレイジーなものがあるんだ。

    −最近のショーの多くは地元の慈善団体と結びついてますね。

    ごく簡単なことだよ。長いあいだやってきたことだけど、『Death Magnetic』のツアーのあいだでより慣習的なものになった。コンサート、バックステージ、ケータリングで食べ物が余っていたら、それを使ってみよう。お金なら送るのはもっと容易い。食べ物の場合、悪くなってしまうことを心配しなければならない。誰かが傷つくのは嫌だからね。ここで良いことをしようとする。最終的には無駄がなくなるんだ。(残った食べ物が)ゴミ箱に放り込まれたら、何とかして地球に戻っていく。ウジ虫が大好きで、それがハエに変わり、サイクルが続いていく。それを人間まで到達させるのは使命だ。

    −素晴らしいです。Thrasherの読者に言いたいことはありますか?

    俺たちはニューアルバムへの反応、みんながどれだけ新譜を好きなのかを目の当たりにして信じられないほどの衝撃と驚きを感じている。35年経ってなお、ステージに出て全精力を尽くすのが楽しいのと同時に自分たちをアスリートのように感じている。50代になってなおスケーターとしてやっている人を知っているけど、最高だよね。だからそういう限界を超え続けて欲しいな。

    Thrasher Magazine(2017-03-03)

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    メキシコのテレビ番組のインタビューにて、ドナルド・トランプ米大統領がメキシコからの不法移民の流入を防ぐためにメキシコ国境に築こうとしている壁について、ラーズ・ウルリッヒが答えていました。BLABBERMOUTH.NETさんの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    larsulrichmetallicawall2017

    世界にどんな壁も必要だとは思わないけど、俺たちはみんなをひとつにする必要があると俺は思ってる。メタリカは世界中を旅して、音楽を通じてみんなをひとつにしようとしているんだ。だからメキシコにいようが、アジアにいようが、ヨーロッパにいようが、いろんな背景を持ったいろんな人たちと一緒になって、音楽や人生や文化、そしてこれら全ての経験を共有しようと働きかけている。だから一人のデンマーク人として意見を求められるなら、どんな壁だろうと必要とは思わないし、メタリカがこの美しい地球を旅している限りは、音楽で障壁をぶち壊すんだとますます思うよ。

    BLABBERMOUTH.NET(2017-03-06)

    テレビ番組のインタビュー動画はこちらから。


    以下、文字起こしされていなかったところのざっくり概要など。

    ・メタリカにとってメキシコが特別な場所。
    ・最も驚くべきことは35年経った今もメタリカに関心を持ってくれる人たちがいること
    ・自分たちが50代になっても若い新しいファンがメタリカのライヴに初めて来てくれることは最高
    ・今回のプロデューサー(グレッグ・フィデルマン)は初めてのアルバムプロデュースだったがいい仕事をしてくれた
    ・(メキシコでの大きな成功について)ありがとうありがとうありがとう
    ・(長く続ける力や気持ちの持ちようについて訊かれて)ローリング・ストーンズ、ニール・ヤング、ポール・マッカートニー、ボブ・デュランといった人たちがまだ現役だが、メタリカほど肉体的にキツい音楽ではない
    ・続けたい気持ちは持っているので、うまくいけばあと15〜20年、身体が持つ限りはと思っている

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    少し前の記事ですが、2017年1月20日に行われた香港公演のライヴレポートの記事で、ジェイムズ・ヘットフィールドが中国の検閲についてインタビューで語っていました。管理人拙訳にて紹介します。

    jameshetfield_image_hires

    何千もの香港のメタルヘッドたちは、この金曜日に初めてやってきたスラッシュの巨人メタリカを目撃するために姿を現した。メロイックサインの海に大声であいさつした後、アメリカのロッカーたちは、ニューアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲だけでなく定番曲もたっぷりのセットリストでソールドアウトしたアジアワールド・エクスポの屋根を吹き飛ばす勢いだった。

    「ここに来られて感謝している・・・今のところコレがツアーで一番のショーじゃないか」リードシンガーでギタリストのジェイムズ・ヘットフィールドはそう観衆に語った。それは検閲によって中国のショーがどうにか一時間以上というところまでカットされ、いくつかヒット曲を削ぎ落とされてきたことを考えれば驚くべきことではなかった。

    Master of Puppets、One、Hardwired、今週の北京と上海での日程でとりわけ欠いていた曲で(訳注:北京公演ではOneをピアニスト、ラン・ランと共演)検閲無しのセットリストを祝って誇り高くラウドに爆発した。ただし最も挑発的な曲が痛烈にスポットライトを浴びたというわけではない。ヘットフィールドはショーの前に行われたインタビューのなかで中国本土の法律を尊重することを強調した。

    フロントマンの彼は検閲や中国本土でプレイできなかった曲があることで、中国政府を腹立たしくは思わなかったと述べている。彼はこう語る。「ゲストとしてライヴをやるために招待されている時に、彼らの文化を尊重するべきじゃないと思うかい?俺たちは敬意を表したいと思うし、俺たちが違うことをやってるからといって、他の人もそうしろっていうことじゃない。でもうまくいけば、また戻ってくるし、彼らが俺たちのことを政治的な脅威ではなく、音楽で国境を越えてみんなが曲を楽しむってことを除けば何の意図もないってことに気が付くだろう。俺たちは誰にも隠れたメッセージを伝えようとしているわけじゃない。」

    (後略)

    South China Morning Post(2017-01-21)
    政治云々抜きにして、とにかくいろんなところでライヴをやりたいというところでしょうか。香港メディアは中国本土と違って規制のないセットリストでやってくれたと喜んでいるようです。
    中国本土のセットリストがいつもとどう違うのか、セットリストはこちらからご確認ください。

    2017年1月15日上海公演
    https://metallica.com/tour/29097

    2017年1月18日北京公演
    https://metallica.com/tour/27818

    2017年1月20日香港公演
    https://metallica.com/tour/26169

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    ラーズ・ウルリッヒがA.V.Clubのインタビューのなかで、前半はグラミー賞授賞式でのレディー・ガガとのコラボレーションのきっかけについて、後半はグラミー賞そのものについて語っています。管理人拙訳にてご紹介します。
    larsulrich_2017x1200

    −みんな、グラミーでのレディー・ガガとのコラボレーションについて話していますので、そこから始めましょう。RollingStone誌上で、(訳注:映画『ハングオーバー!』や『アメリカン・スナイパー』で知られる俳優)ブラッドリー・クーパーの家で二人が会って、一緒にやろうとなったという彼女の言葉を引用しています。その場で終わりがちの「今度一緒にやろう」がどのように具体化したんでしょうか?

    まぁ、間違いなくアーティストとして尊敬したり素晴らしいと思ったりする人たちがバケツいっぱいにいるわけで。俺がメタリカにいて誇りに思えることのひとつは、必ずしもたくさんのコラボレーションをやる必要はないってことなんだ。だからいざやるとなれば、それはすごい特別なものになる。俺たちはそういうものからもうちょっとえり好みしようってわけだ。グラミーに出る時は、グラミーを特別なものにしている一部にコラボレーションをやるって流れがあるわけだし。

    それでグラミーから俺たちにまた授賞式に来てライヴをやってくれないかと依頼があって、その数日後には彼らは文字通り「誰か浮かびました?」ときたもんだ。俺たちは、ジェイムズが素晴らしい女性ヴォーカルと新譜の曲を交互に歌ったらヤバイものになるんじゃないかって内輪で話していた。そしたらその(ブラッドリー・クーパー家での)ディナーでたまたま一緒になった。時おりそんなことが自然に起きる。多くの場合、追いかけない方がいつもうまい方向にいくんだ。俺たちは普通そんなこと探しに行こうなんてしない。そういうことはいつもチャンスの方からやってくるものなんだ。だからかなり特別な今回の件は自然でピュアな要素があったね。


    −一堂に会して曲を通しでやった時、とても自然だと感じましたか?

    聞いてくれ、俺はこれがうまくいくと分かっていた。要はガガは心底メタル・ウーマンなんだ。これがうまくいかないわけがないよ。彼女の中には完璧にそのDNAがある。完全に彼女にうってつけだった。うまくいかないなんてない。唯一の問題はそれがどのレベルでうまくいくかってだけだった。

    1回通しリハをやってね。彼女もジェイムズの声も出ていた。とてもうまくいって、俺たちは全員突っ立って「だろ?」って感じだった。本当にマジで別次元だったんだ。金曜日の夜に2回、いやたぶん3回はリハーサルしたと思う。準備はバッチリ。「マジかよ、俺たちココで何やってんだ?」なんてことは一切なかった。この類のことにしては想像できる限りナチュラルでオーガニックなものだったよ。最初からホームランだったんだ。

    −あなたはレディー・ガガを「まさしく5人目のバンドメンバー」で、これは一緒にやる始まりに過ぎないと語っていましたが、それは(今後)どう具現化するのでしょうか?

    誰かと72時間も一緒に過ごすと、これで終わりにしたくないっていう絆や親密さが生まれるんだ。こうなると、いつだってまた繋がるようにオープンなままでいるもんだ。そりゃあもちろん今日一緒にスタジオ入りしてたり、レコーディングか何かするために曲を書いているわけじゃない。あの週末に一緒にいたことで、関係は途切れるものじゃないし、すごく確かなものだったんだ。いつかどこかでこのコラボを再検討するのは実にしっくりくる自然なことだね。サウンドチェックを終えて、彼女は俺にこう言ったんだ。「また今度一緒に何かやりましょう。このコラボはこのまま終わらせるにはあまりに良すぎなので。」俺も「賛成だ。それが極々当然のことだよ。」と答えたよ。

    確かに俺たちはまだこのことについて膝を突き合わせて話したわけじゃない。(コラボを実現させてからまだ)48時間だぜ(笑)俺は話を聞いたり、ツアーやその他もろもろについて話したりするのに忙しかった。でもこういうことを何か再検討する機会があれば、考え得る限りピュアなものになる。だから成り行きに任せるよ。

    −メタリカはグラミー賞で面白い歴史を持っています。1989年にはベスト・ハードロック/メタル・パフォーマンス部門でジェスロ・タルに敗れ、この賞が時代遅れで見当違いだとたくさんの議論を呼び起こしました。そんな会話が昨今さらに熱を帯びて戻ってきました。特にビヨンセがアデルに敗れた時に。あなたはグラミーをどう見ているのでしょうか?今の時代に即応していると思いますか?グラミー賞が新しく進歩的なことをしているアーティストたちを受け入れていると思いますか?

    面白い質問だね。グラミー賞がオスカーのようになっているっていうニューヨークタイムズの記事があったよ。今年のオスカーを見ると(超低予算で独立系の)『Moonlight』のような映画や『Manchester By The Sea』みたいな映画がある。スポットライトのまさに中心に、たくさんの独立系の進歩的で創造的な努力があるわけ。俺はそれが本当に面白いと思ったね。だって一般的にアカデミー賞のことを考えたら、必ずしも超進歩的なところだとは考えないだろ。でもこの数年で映画の範疇が広がったから、その界隈じゃ全く異なる声があるんだから面白いと俺は思うよ。興行的な要素もあるし、独立した要素もあるし、敢えて言わせてもらえば、彼らの取り組みにはもう少し創造的なところもあるんだ。だから全てにおいて面白いコメントだと思ったんだよね。

    グラミー賞は過去には間違いなく、あからさまに保守的だった。俺たちが80年代後半にグラミー賞と関係を結び始めた頃、彼らはハードロックとメタルを(ようやく)組み入れたような年だったんだ。今やカテゴリーを広げ始めて、そこにラップも入っている。俺たちがあの場で演奏した時、見える限りは良い感じだった。彼らが震えあがっていたかは知らないけど、彼らは俺たちが演奏している間、確かに困惑していたんだ。それで(賞を勝ち取ることが)何にも増して滑稽だったジェスロ・タルに賞を与えた。自分たちの独立した台座に座って、判断の指針やら何やらを指摘していくのは、俺たちみんなにとって容易いことだと思う。でも結局はテレビ番組なんだ。テレビ番組をできるだけ多くの人たちに届けるためには、持ちつ持たれつってのがある。そして多くの人たちに届けるためには、それに関わる必要のある人たちがいるんだ。

    多くの人にとって、グラミー賞は音楽界に入った人たちの1年でたった3時間のことだ。もう少し(出演者の枠と言う意味での)ネットを広げられると主張することもできるだろう。でも同時にニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴの人たちが聞いた唯一のアーティストたちの3時間だとすると、必ずしも飛行機で廻るのを貫く必要はない。この議論にはいろんな側面があって、一つの固定的な立場を取るのは俺にとって難しいよ。彼らはネットをもうちょっと広げることができたのだろうか?もちろんできた!彼らはそういう会話をしてきたと俺は確信している。俺との間には関係なく、毎日のようにね。でも同時に彼らはみんなが見るものを確実なものにしたい。だから紙一重なんだ。俺は関わろうとする戦いを選んだ人生にどんどんなっている。3年に一度、参加することに興味があるか俺たちに尋ねるメールを送ってくれるハッピーなことは俺の手の届く範疇をはるかに超えている。俺たちはハードロックとかそういったものを代表するものだということをとても誇りに思っている。だから彼らが自分たちのようなクレイジーな人たちを見せてくれるくらいには十分広いネットを広げてくれていることに感謝しているよ。俺は両面を見ていくよ。

    −あなたがオスカーについて言及するのは面白いですね。その進歩の大部分は非常に激しい反発から来ていますから。彼らはチャンス・ザ・ラッパーのアルバムを賞の対象とするために進歩的な何かをして、実際に彼が受賞しました。純粋にデジタルが会話に入ってくる音楽の変化をどのように見ていますか?音楽を作り方、人々への届け方が変わると思いますか?

    俺たちの音楽制作過程はダイレクトに変えてはいない。曲を書く時、曲を書く。曲を書いた後に曲と一緒にやろうとしているものとは、必ずしも重なり合うとは思わない。間違いなく今日、主たる原動力は20年前、30年前と根本的に違うわけじゃないんだ。俺たちはたくさんの曲を書いてきて、今はそれを聴くことに関心のある人たちに届けたいんだ。曲を聴きたいと思う人たちに利用可能にするってことだね。10年毎に変化している部分は、それがどれだけ容易になっていくかってところなんだ。

    覚えておかなきゃいけないのは、世界的に見れば、サンフランシスコやニューヨークで起きていることがあり、ポルトガルとウルグアイではまた別のことが起きているってことだよ。チャンス・ザ・ラッパーとSpotifyとApple Musicで起きている以外のこともある。地球規模で見れば、ここでうまくいっていたものが、そこではうまくいかないかもしれないってことに気付く必要がある。それぞれ違う状況でベストを尽くさないといけない。ナマモノだからね。暴走列車みたいなもんだ。頑張ってるけど、どうなるのか正確にはわからない。そういう流れに続く準備はしなきゃならない。今から5年後にどうなってるのかわからないけど、今から5年後にはまだ親愛なる人生に夢中になっているってことはわかる。テクノロジーの最前線にいて、ファンとコミュニケーションを取る機会を得ようとしているだろうね。

    その核となるのは、ファンとのコミュニケーション方法と、聴きたいと思う人たちに音楽を届ける方法だね。それは毎日ではないにしても、少なくとも定期的に変化するものなんだ。それに対しては充分にオープンでいなきゃいけない。もしそうしなければ、その輪から人々を締め出してしまうよ。

    A.V.Club(2017-02-16)

    【追記】
    もしマイクトラブルがなかったら・・・というグラミー賞パフォーマンスのリハーサル映像が公開されました。素晴らしいの一言です・・・・
    https://metallica.com/blog/news/439228/grammy-videos-performance-and-rehearsals

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