メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:インタビュー

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    Podcast番組「Alphabetallica」にて行われたメタリカのベーシスト、故クリフ・バートンの父親、レイ・バートンのインタビュー。Ultimate-Guitar.comの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    ray burton

    −メタリカ加入時のクリフの様子について

    おそらく1982年かそのくらい、83年だったかもしれない。息子は(母親の)ジャンと私のところにやってきて、「母さん、父さん、5年間サポートしてくれて本当にありがとう。」と言ったんだ。私たちはそれほどではないにしても確かに彼をサポートすることができた。すると息子は「もしうまくいかなかったら、スタジオ・ミュージシャンになろうと思うんだ」と言っていた。

    それは彼が私たちに提案したものだった。もちろん私たちは「思うようにやりなさい!外に出て試してみなさい。私たちは出来る限りオマエをサポートするつもりだ。」と言ったよ。それはかなりうまいこといった。

    クリフが生きていたら、どうだっただろうとよく考える。彼が好きだった音楽をいまだに演奏しているであろう姿がありありと目に浮かぶね。


    一度、彼にスタンダードなベース演奏について口にしたことがある。彼は「そうだね、それについては考えていたんだ。いつかはそれに取り組むよ。」と言っていた。このことは彼が音楽の演奏能力を広げようと考えることができることを私に示してくれた。

    −メタリカに加入してクリフは変わったか

    クリフはまったく変わらなかったよ。彼はとても謙虚な人間だった。彼は人気が出た時のロック・ミュージシャンがなるみたいな調子付くタイプが気に入らなかった。

    ヘヴィメタルを荒々しくプレイすることが好きなだけで、決して変わることはなかった。彼は道やレストランで高校の友だちに会ったら、椅子から立ち上がって彼らに挨拶に行くだろう。常にその点で変わったことがないんだ。いつも友だちに感謝していた。だから全く変わらなかったんだろう。

    彼はジャンとかなり頻繁に電話で話をしていた。何回か私が彼と話したことはあったが、彼女が一番彼と話していた人だったね。彼ら(メタリカ)は見事にやってのけた。サポートを得られたのは素晴らしいことだ。彼はそれをとても感謝していたよ。


    Ultimate-Guitar.com(2017-07-28)

    インタビュー全編はこちらから。



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    メタリカ、『Master Of Puppets』30周年記念フォトブック『Metallica: Back to the Front』の新たな紹介動画を公開

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    ニッキー・シックスがMCを務めるラジオ番組「Sixx Sense」にジェイムズ・ヘットフィールドが出演。

    話題はニッキーがモトリー・クルーとしてメタリカと共に出演したRock in Rioでのエピソード、加齢と共に必要な心身のケア、『Hardwired...To Self-Destruct』、『Master Of Puppets』30周年記念フォトブック『Metallica: Back to the Front』、SNS、スーパーボウルのハーフタイムショー等、多岐に及んでいます。そのなかでUltimate-Guitar.comで文字起こしされていた【曲のタイトルのつけ方】について管理人拙訳にてご紹介。

    sixxsense_jmz

    −曲のタイトルはどう思いつくのか

    特別な方法じゃないよ。何か自分の心を捉えたものだったり、何かを読んでいて急にいくつかの単語が合わさったら「こりゃあすごいクールだな。曲にぴったりハマるかもしれないぞ。」って思ったり。他の曲なんかは、ペットのような感じかな。「どうしてあなたのペットの名前はスクラッチー(scratchy)って言うの?」「どういうわけか、いろんなところ引っ掻く(scratch)からさ!」って具合にね。曲のキャラクターがあって、そこから名前を付ける。そのなかからベストなものを選ぼうとするんだ。

    バンドは俺にそういうことを進んで俺にやらせてくれている。俺は歌詞を書いたり、曲の名前を付けたりしたいんだ。でも俺は「どう?これはどう思う?この曲には3つタイトル候補があるんだけど、どうかな?」って感じだね。

    曲のタイトルというのは、人が見た時にそれについてもっと知りたいと思ってくれるとクールだね。「何?これはどういう意味?」って感じで。解釈が限定されていないものはいつも魅力的だと気付いたんだ。


    Ultimate-Guitar.com(2017-07-25)
    インタビューのフル音声はこちらから。


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    2017年7月29日にロサンゼルス公演を控えたなか、Los Angels Daily Newsでのロバート・トゥルージロのインタビュー。今回のWorldwiredTourの充実ぶりがうかがえます。管理人拙訳にてご紹介。

    rob_2017_1

    −これまでの今回のツアーについてどう思いますか?

    No.1だよ、充実している。俺たちは素晴らしい時間を過ごしているね。みんなが本当に受け入れてくれているように見える新曲も演奏するようになっているから、いつもエキサイティングだし。実際、ステージ装置の観点じゃメタリカ最大のツアーになっているから、とてもエキサイティングなんだ・・・カリフォルニアに戻れるのを楽しみにしているよ。俺はそこに住んでいるから、俺にとってホームなんだ。

    −メタリカにはいつも情熱的なファンがいます。このアルバムで新しいファンを獲得しているのでは?ショーをやってきて、その点についてはどうですか?

    キミがその話を持ち出したのは興味深いね。毎晩ジェイムズが観衆にメタリカのショーに初めて来た人はどのくらいいるか尋ねているんだけど、いつも少なくとも観衆の半分がそうなんだ。これだけ年月を経てもなお、バンドが大きな意味を持っているのは本当にクールだし、興味深いところだね。実際、全世代の人たちもいて、観衆の中にはたくさんの若い人をみかけるから、俺たちは正しいことをやっているんだってことだ。

    −この新しいアルバムは、好意的な評価を得て、かなりうまくいっているように思います。このアルバムの何が成功したと思いますか?

    この全過程に渡る道のりの素晴らしいところは、俺にとって新しいメンバーとして14年が経ち、各々のアルバムの性格や経験がそれぞれ異なっているってことなんだ。俺たちはいつもファンとともに激しい起伏を遂げてきたわけだけど、最終的にはファンはとても忠実でいてくれている。俺がメタリカについて言えることの1つは、メタリカは新しいことや、様式的にみても自分たちが演っていて気持ちいいと感じる音楽に身を任せることに挑戦するのが全てなんだ。俺たちはできるだけ多くの楽しみを持って、時には繋がり、時にはそうじゃない場合がある。でも今こうして働けていて、そうなっているのは嬉しいよ。好評を得ているように感じるのはいつだって素晴らしいことだからね。

    −今回はかなりまっすぐなヘヴィメタルになっています。このアルバムにはバラ―ドはありませんよね?

    そういうわけでもないよ。俺はそう考えたことはなかったけど、今そう言われるとそうなのかも。(どう感じるか)大部分はそっち側にあるわけで。

    −どの曲がライヴでやっていて楽しいですか?

    俺たちはどの曲も楽しんでやっているよ。「Spit Out the Bone」みたいにもうすぐライヴでやろうと取り組んでいる曲もある。ちょっと難しいと言えるね。テンポやバイブスの起伏がちょっと激しいから。そこがメタリカの音楽で俺が一番興奮するところだけど。


    −「ManUNkind」では作曲にも関わっていますね。この曲について教えてくれますか?

    特別な展開、たくさんのダイナミクスを持っているもうひとつの曲だね。もうひとつの(やっていて)楽しい曲でもある。演奏はしているけど、ライヴではやったことがない。まだライヴでやるために曲に取り組んでいるところなんだ。今、俺たちはセットリストの大部分を把握できていて、毎晩(セットリストの)ある部分を替えている。「ManUnkind」は間違いなく自分が一役買った曲だし、誇りに思っているよ。

    −「Atlas, Rise!」はアリーナ向けの曲ですね。ここでもやりますか?

    あぁそうだね。「Atlas, Rise!」はアルバムのなかでも一番人気のある曲のひとつなんだ。アップテンポでありながら、グルーヴ寄りでもある。俺もこの曲は大好きだよ。この曲と「Moth Into Flame」の2曲は、少なくともライヴでやってみて、とても人気があるように思う。「Moth Into Flame」はグラミー賞授賞式でもやった曲で、パフォーマンスの間にジェイムズのマイクが作動しなかったから(グラミー賞授賞式が行われた)LAから来た全てのファンにちゃんと作動するマイクで生のボーカルを実際に目撃するために戻ってきてほしいね。俺たちは(LAに)戻って、もう一度熱狂させるつもりだよ。

    −なぜこれだけアルバム発表のあいだが空いてしまったのでしょうか?

    俺たちはそのあいだにかなり熱心にツアーをしていたんだ。(それから)曲を書き、レコーディングしなければならない。俺たちはルー・リードともアルバムを作っていたし、それに時間を掛けていた。それから3D映画の『Through The Never』でも2年掛けていた。だから8年間休んでいたわけじゃない。俺たちは間違いなく働き続けていたんだ・・・。アルバムそのものは作曲とレコーディングに2年だから、そこまでマズいとは思わないけど、俺たちが行ったさまざまなサイドプロジェクトに関わらず、長い時間は掛かるものだよ。

    −そういった年月を経て、あなた方はバンドやミュージシャンとして今どう感じていますか?

    素晴らしい時間を過ごせているし、楽しいよ。創造性の欠如、アイデアやグルーヴの欠如なんてものはない。実際、ある晩なんかステージに出る前に俺たちはジャムルームで3つのアイデアを思いついたよ。

    Los Angels Daily News(2017-07-23)

    はたして「ホーム」に戻って、新たなライヴ初披露曲は生まれるのでしょうか?

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    フロリダ州オーランドのラジオ局「WJRR」のインタビューでラーズ・ウルリッヒがメタリカの6thアルバム『Load』で全メンバーが短髪になっていたことについて語っていました。Ultimate-Guitar.comの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    metallica_load

    −髪を切ったのはバンドの考えか?

    (笑)俺の計算だとあれはもう21年前?22年前?まぁそんなところか。メタリカの4人のメンバーが一緒に理髪店に行って、4人で1人分割引の注文したとかそんなクレイジーなこととして、このことが認識されてたのには笑ったね。

    事実は全くそんなことじゃなかった。実際は(ジェイソン・)ニューステッドがブラックアルバムのツアーで頭を剃った。それが93年の暮れで、96年には『Load』が出た。

    衝撃と恐怖であるところのほぼ3年間、93年から96年の間に4人のメタリカのメンバーがそれぞれのタイミングで髪を切ったんだ。あれは一種の休止期間だった。

    あの頃はソーシャルメディアなんて無くて、注目されるところからずっと離れていたんだ。それから『Load』が出たもんだから、突然「うわぁ!彼らはみんな髪切ってる!」ってなったのさ。

    間違いなく俺たちは同時に髪を切ったわけじゃない。俺たち全員が別々のタイミングでちょっと髪を切ろうと個々で決めたことなんだ。だけど、みんなは何かを狙った意図的な企てという結論に達した。もちろんそんなものはなかったけどね。

    人はいつも一番予期していないところから自分たちを叩く角度をみつけるもんで、それを受け入れなければならない。俺たちはそれを受け入れてきた。そのなかには実際面白いものもあるよ。

    だから時おり俺たちは、誰かが俺たちに何かを投げつけるのを見てニヤリとすることがある。どっちがいいのか。結局のところ、それは人がメタリカがやっていることを気にしてくれていて、情熱的でいてくれて、まだまだ追いかけてくれているってことだと思うんだ。

    だから良い問題だよ。でも俺の髪が今でもあんな状態でいてくれたらって思うね(笑)1996年の栄光の日々よ。まぁこの話は次にとっておこう。


    Ultimate-Guitar.com(2017-07-19)
    最後は自虐ネタで締めてくれました(笑) インタビューのフル音声はこちらから。


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    jenner_jmz

    お騒がせセレブとして知られるケンダル&カイリー・ジェンナー(Kendall and Kylie Jenner)がメタリカやピンク・フロイド、キッスなどのアートワークやロゴの上に自分たちの写真をプリントしたTシャツを販売してネットで炎上。2人は騒動を謝罪し、わずか一日で該当するTシャツが販売サイトから姿を消すという出来事がありました。

    jenner
    写真の通り、メタリカは『Kill 'Em All』のアートワークを使用されています。ジェイムズ・ヘットフィールドがトロント公演を前にしたインタビューでこの出来事について答えていました。ETCanadaの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    俺からしたら、あれは失礼だね。俺たちは36年かけて努力して人々と本当に密接なつながりを保とうと全力を尽くしてきたんだ。俺たちがそう感じるものの上に何かをこさえたわけだろ。崇拝すべきものとかそういうわけじゃないけど、敬意は見せてほしいな。

    ETCanada(2017-07-17)

    インタビュー動画はこちらから。


    インタビューではその他にも、好調な売り上げを見せている『Hardwired...To Self-Destruct』についてや家族と車に乗る時のプレイリストにABBAの「Dancing Queen」が含まれていることなどについて語っています。

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    ジェイムズ・ヘットフィールドがデトロイト公演を前にWRIFラジオのインタビュー。ソロプロジェクトやサイドプロジェクトをやろうと考えているか質問され次のように答えていました。BLABBERMOUTH.NETの文字起こしを管理に拙訳にてご紹介。

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    メタリカはかなりの部分、俺のプロジェクトだ。メタリカでやりたいことはなんでもやる(笑)。だから(サイドプロジェクトは)必要ない。良いと思える曲を書いて、メタリカのものになればさらに良い。時にはそうはならないこともある。「Nothing Else Matters」のように「あれは聞かないでくれ」って隠そうとしたものもある。でも、本当にそんな必要はないんだ。あとは時間かな。(メタリカとサイドプロジェクト)どっちもやる時間なんてないよ(笑)

    BLABBERMOUTH.NET(2017-07-15)

    インタビューのフル動画はこちらから。


    またジェイムズは、2015年のファンクラブ会報誌「So What!」のインタビューのなかでこんな話もしています。
    メタリカはラーズと俺自身のためだと思ってる。これは俺にとっての話だけど、アイツも同じように感じているはずだよ。メタリカは俺たちのサイドプロジェクトでもあるんだ。メインプロジェクトでもあり、サイドプロジェクトでもある。いつだって俺たちのプロジェクトなんだ。他のことをやりたくないっていうことじゃない。ナレーターとか執筆とか写真とかアートとか車とかね・・・。俺はそういうものをメタリカから引き離すものじゃなく、俺に加えていきたいんだ。

    以前はサイドプロジェクトに関して否定的な態度で話し合いの場にいたかもしれない。「おまえはあれをやっているってことはつまり俺やラーズと同じくらいこのバンドに没頭していないってわけだな」という具合にね。俺はもうそういう気持ちや腹立たしさにうんざりしているよ。

    結局のところ、ラーズと俺がこのバンドの指揮者なんだ。俺たちはほとんどの時間メタリカの舵をとり、他の2人のメンバーがそうあることにとても満足している。俺たちはみんな同等だ。俺たちみんな自分たちのやり方で貢献している。でもラーズと俺は陣頭指揮をとることをとても心地よく感じている。誰もがバンドが全ての上に立つ優先順であることをわかっていて、他のことを探求する自由があると思っているから、今現在俺たちはいい位置にいるんだ。

    BLABBERMOUTH.NET(2017-07-15)

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    Newsweekのインタビューでラーズ・ウルリッヒが「Worldwired Tour」の演出やレディー・ガガ、自らのルーツからテニスまで語っていました。長編インタビューを管理人拙訳にてご紹介。

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    −長年に渡ってメタリカは、グレイトフル・デッドと変わらないくらい頻繁にツアーを行うバンドとして評判を得ていますね。

    アルバムを出して多くのツアーをするだけじゃなく、アルバムを出していない時でもツアーをやっている。ツアーは俺たちにとって間違いなく大切なものだ。ロックンロール・サーカスから抜け出すためにね。ますます今、インフラや演出に関しては世界の片隅まで広がってきている。だからさらにライヴができる場所、訪問できる国は増えてきている。

    自分たちのショー、フェスティバルも行うことができる。俺たちは悪くない方法というのを見つけ出した。2週間単位でツアーを行うことで、決して2週間以上家を離れるようなことはしないし、誰も自制心を失ったりしない。漆黒の深淵に堕ちていくリスクを最小限に抑えるんだ。俺たちは何とか機能し、バランスの取れたダイナミクスを得た。俺たちにとって効果的なんだ。俺にとってはツアーに出て、一日のなかでステージ上での2時間が一番安全だと思う。俺を邪魔するヤツは誰もいないからね。自分の船の船長でいられて、世界で一番最高なのがステージ上の2時間なんだ。


    −メタリカは2013年に南極大陸で公演を行いました。あのショーについて特にクールだったことは何ですか?

    冒険の感覚っていうのはいつもメタリカの奥底に流れている。俺が言ってきたように、ここ数年で多くの素晴らしい場所でライヴをしてきた。ついには中国、マレーシア、インドネシアまで行った。エクアドル、コスタリカ、パナマ、アブダビといった中南米の新しいフロンティアでもやった。数年前に誰かが俺たちに電話をかけて、南極にあるチリの研究基地で公演することをまとめているって言うんだ。彼らはあるコンテストの勝者のためにバンドに来てほしかったのさ。それで俺たちは「OK。俺たちはそこに行こう、日時を指定したら飛んでいくよ」と答えたんだ。

    素晴らしい3日間だったよ。俺たちはみんな研究に使っていると思われる大きな砕氷船に乗った。聴衆となる人たちと一緒に過ごしたんだ。美しい港に陸付けされたこの砕氷船から、俺たちは上陸してテントを設置した。そこにはずっと群衆が集まっていた。音響増幅装置がヘッドホンのみのサイレント・ディスコ・スタイルで俺たちは南極公演をやったんだ。だから絶滅危惧種に対する騒音問題は無し。ハッピーな400人のコンテスト当選者とハッピーなバンドがいたってわけだな。

    全てが一緒になった瞬間のひとつだった。あのテントでの素晴らしい感覚は世界の何物も変えられないよ。

    −WorldWiredツアーであなた方は大量のパイロを使っていますね。

    あれを動かしている人たちは間違いなく高度に訓練された人間だ。素晴らしいよ、本当に。

    −ショーの終わりの巨大花火を含むパイロの演出は間違いなく大きなスタジアムのショーで効果的でした。でもメタリカは小さいアットホームなクラブでのショーを行うことでも知られています。各々に対してどうお考えですか?

    サッカースタジアムみたいな大きなところでライヴをする時、穏やかな高揚感を与えられる。(逆に)親密な雰囲気を創り出すのは難しいから、いくつか舞台装置を加えてみるんだ。大勢になればなるほど、舞台装置は良くなっていく。ライヴ会場が小さいほど、より音楽に頼ることができる。でも舞台装置が重要なのは、7万5000人を前に演奏している時なんだよ。自分たちの近くにいない人たちでも誰もが注視するものを提供できるからね。できるだけたくさん親密な雰囲気を創り出そうとしている。時には爆発するものだとか、炎だとか、そういうものはいつだって効果的だ。

    −「Master Of Puppets」の時にショーがさらに創造的になりますよね、マリオネットを操る糸があなたやドラムキットに伸びているのを観られて最高でした!

    俺たちはショーの制作を手助けしてくれるヤツらととても緊密に仕事をしている。曲のテーマ、アルバムのテーマを表現できるようにするんだ。できる限り一番クールなものを考え出すってことだね。どんなスタジアムの上層部でも超越するだけじゃなく、創造的価値のある要素を加えることの役に立つ。他のバンドがやっているのと同じショーはやりたくないから、他の仲間がやってることに目を離したくない。自分自身のものを考え出したいと思ってる。

    −スタジアムでのビデオスクリーンによる表現は壮大ですね。

    正しいバランスを見つけようとしているんだ。間違いなく大きなスクリーンによって、遠くにいる人たちにも親密感を持ってもらえることは素晴らしい。でも同時にそれに頼ろうとはしていない。明らかにテクノロジーはより新しい創造的なものが可能な領域にまで進んでいる。それはエキサイティングなことだ。創造的な過程というのは曲やアルバムを作ることだけで終わるわけじゃない。どうやってアルバムを売るか、どうやってアルバムを共有するか、どうやってショーをするかまで含んでいる。そして創造的な体験を増やしてきているんだ。


    −80年代初頭、メタリカはニュージャージーのオールド・ブリッジを拠点にしていたメガフォース・レコードで2枚のアルバムをレコーディングしました。あなた方はメガフォースのオーナーと一緒に住んでいました。5月に行ったメットライフ・スタジアムで、メタリカはオールド・ブリッジのルーツに感謝して「Seek & Destroy」を観衆の中で演奏できるよう舞台を設置(訳注:スネイクピットの先端にドラムを用意して4人で演奏)しましたね。

    まぁ35年、俺たちがやろうとしている主なことと言えば、どんな状況にあっても聴衆とつながるってことなんだ。屋内で演奏する時、過去25年間で、真ん中とか「円」の中でやってきた(訳注:スネイク・ピット、観衆をステージ後ろに入れた試みやラウンドステージ)。スタジアムでライヴをする時、(通常は)真ん中じゃなくて片側で演奏することになる。だから(観衆を周りに置くステージセットによって)できるだけ近くに多くのファンの顔が見えるようにする試みだったんだ。

    −あなたのドラムについて少しお話ししましょう。振り返ってみて、あなたに影響を与えたドラマーは誰ですか?

    70年代初頭をデンマークのコペンハーゲンで育ったから、影響を受けて触発されたバンドのほとんどはディープ・パープルやブラック・サバス、ユーライア・ヒープ、ステイタス・クォーといったイギリスのバンドだった。もう少し後になると、アイアン。メイデン、モーターヘッド、ジューダス・プリーストのような、よりハードなロックやヘヴィメタルのバンドに夢中になっていった。こういったバンドたちで育ったようなもんだね。俺にとってはドラムに関するインスピレーションは主にディープ・パープルのイアン・ペイス、AC/DCのフィル・ラッドの2人だった。イアン・ペイスのテクニックと狂気のエネルギーが大好きなんだ。それからフィル・ラッドの勢いとグルーヴとシンプルさ、最小限のアプローチでクレイジーにスウィングする様が大好きなんだよね。

    −『Hardwired...To Self-Destruct』は他のメタリカのアルバムとどう違うと思いますか?

    俺にとってここで知的で詳細な説明をするのは難しいことだね。その前の『Death Magnetic』では、収録曲は特定の領域ではかなり長くとても内省的だった。今回のアルバムはもう少し簡潔でタイトで絞ったものになっている。ところどころでシンプルだし、雰囲気とかグルーヴとか活気みたいなものに頼っているところがあると思う。グレッグ・フィデルマンが俺たちと一緒にこのアルバムをプロデュースした。彼は過去10年間でレコーディングに関する全てについて主たる頼りになる人物になっていた。彼が最終的にこのニューアルバムの音質や全体的にどう聴こえるかに関してまとめたと思う。このアルバムは驚くほど良く受け取られている。みんな温かく包み込むような形で受け取ってくれた。ちょっと驚いたし、圧倒されたよ。だから今はメタリカでいるには素晴らしい時期だね。

    −もうひとつの重要なメタリカのアルバムは“ブラックアルバム”です。このツアーでは「Wherever I May Roam」のような大きくうねるようなリフと劇的なトーンを含む多くの曲が、大きなスタジアムのライヴに良く合っていると気付きました。

    一般的に、ここで白黒つけすぎることなく言えば、よりシンプルな曲は大きな場所でより良く演奏される傾向にある。だからよりブログレッシヴなものとか、内省的なものが7万5000人を前にしたスタジアムでプレイする時には失われてしまう。だから俺たちはセットリストではもうちょっと冒険的な傾向にある。もっと小さいところでやる時にはレアな曲とかやったりするけどね。スタジアムでライヴをする時には、慎重に言葉を選ぶと、いわゆるヒット曲とか足でリズムを取りたくなるような曲の方に広げたいと思うものなんだ。


    −「Moth Into Flame」はヒット曲のひとつです。今年のグラミー賞ではマイクの問題でジェイムズのボーカルが邪魔されてしまいましたが、それでもレディー・ガガと共演したメタリカのパフォーマンスは素晴らしかったと思います。

    ありがとう。そう、彼女はすごいね。ロックの精神、ロックのDNAを持っている。すんなりとうまくいったよ。彼女はとても気力に満ちていて、とても熱心で、本当の創造的要素をこのプロジェクトにもたらしてくれた。彼女は素晴らしい5人目のメンバーだったし、彼女の声とジェイムズの声はよく合っていたし、調和していたと思う。本当にクールだったよ。

    −あなたとベーシストのロバート・トゥルージロがリズムセクションを務めています。彼の演奏について特筆すべきことは何ですか?

    彼がバンドにもたらしているものだよ。彼はバンド内でも信じられないほど素晴らしい魂を持ち合わせている。周りで感じる雰囲気、エネルギーはとても安定しているし、いつも落ち着いていて自信に満ちているんだ。才能あるミュージシャンの先を行っているけど、周りには心地よく飄々とした雰囲気がある。いつも気力が溢れていて素晴らしいと思う。今や彼はこのバンドに14年間いるんだ。ただただすごいね。

    −このツアーでは「Anesthesia (Pulling Teeth)」の演奏の際、クリフ・バートンの姿をスクリーンに映してトリビュートを捧げていますね。

    クリフはいつだってバンドの一員だし、彼の魂はいつも俺たちと共にある。このバンドを構成する不可欠な部分なんだ。だから俺は彼の向いていた方向に感謝を捧げるのは価値があることだと思うし、彼が認めてくれることが俺たちにとって大切なことなんだ。ファンは俺たちの送った考えを認めてくれると思う。もう俺たちと一緒にはいられないブラザーに感謝を捧げて欲しくないとは思わないだろ。

    −WorldWiredツアーでは、「Disposable Heroes」「Battery」「One」などの曲に付随するビジュアルの一部に戦争に関連するものがスクリーンに表示されますが、あれらの曲にはもっと多くの含みがあるのでしょうか?

    俺は戦争を扱っているとは言わない。もっと個人的なものだ。

    −個人的な葛藤?

    そう。不安、恐怖、戦争のような状況にある背景が設定だ。だから無力感とか死の要素、自分の力と潜在的な死の問題とか、自信と葛藤を扱っている。曲の多くはある特定の心の状態について書かれているわけ。

    −このツアーのあなた方のショーでは「The Ecstasy of Gold」をバックに『The Good, the Bad and the Ugly(続・夕陽のガンマン)』の映像から始まります。メタリカは80年代初めからそうしてきていますね。

    そう。俺たちはこれを35年間続けてきた。俺たちの昔のマネージャー、ジョニー・ザズーラまで戻らないと。彼がエンニオ・モリコーネの作品が壮大でピッタリだと思ったんだ。そうして俺たちと共に代名詞となったんだよ。

    −メタリカは2011年の『Lulu』でルー・リードと共作しました。彼からは何を学びましたか?

    ルーはいろんなことを吸収したいと思わせる信じられないほどすごいキャラクターのひとりだった。俺は彼の周りにいてスポンジになりたいと思ったね。素晴らしいアーティストだったし、瞬間を捉えること、衝動性、自分を信じること、たった今やったことが十分良いものだと信じることについて多くのことを俺たちに教えてくれた。やったことそれ自身が全てのクオリティーを持っているんだってことだね。もっと良くしようと改善しようとするんじゃなく、(同じものを)繰り返すことは二度とできないということだ。完璧というものはないんだと。その世界観にほとんど一年中いたことで魅了された。彼を喪って本当に寂しいよ。彼と共に創造的にアルバムを制作し、TV番組にも出られたことは信じられないほど素晴らしい経験だった。

    −もうひとつメタリカの物語のなかで面白い章として挙げられるのは、1999年にサンフランシスコ交響楽団と共演し、その結果が『S&M』となりました。あのショーはどうだったと思いますか?

    オリジナルでクリエイティブな挑戦とか未知の創造的な領域みたいな仕事をするチャンスを得るっていうのは、いつだって超エキサイティングだね。(指揮者の)マイケル・ケイメンがやってきて、俺たちが交響楽団と演奏することやその他もろもろを提案してくれた。彼がこのプロジェクトを推し進めていたんだ。マイケルは人に伝わるほどの素晴らしい熱意を持っていたし、このプロジェクトの陣頭指揮を見事に果たしてくれた。俺たちはヨーロッパ、ニューヨーク、サンフランシスコとそれぞれ異なる交響楽団と6回だか8回のコンサートをやったんだ。

    −お気に入りのメタリカのアルバムはありますか?

    最新アルバムを選ぶね。だから今は『Hardwired...To Self-Destruct』だと言うことに何の疑いもないよ。


    −長くかかった2枚組アルバムでしたね。

    みんながそういう風に見ているかさえわからないんだ。俺たちは3か月ごとにアルバムを作るわけじゃない。みんなにとって、より長い時間没頭するに十分なものがあるとすればクールなことだよ。曲があって、素材があって、それが良いものだと感じて、そこからやってみようと決めたわけだから。

    −メタリカ結成前、あなたは優れたテニスプレイヤーでした。テニスはまだやっているんですか?

    それほどテニスはやっていないんだ。訊いてくれてありがとう。時々はするけど、ひどいもんだよ。たまに友だち数人とちょっとやるくらいだね。


    −WorldWiredのショーについてもうひとつ質問です。(終演後)観客がコンサートから帰る時、あなた方はコンサート前の観衆からランダムなシーンを切り出して面白い動画として(スクリーンに)写していますね。

    そう。その日の俺たちからの感謝みたいなもんだね。どんな街にいても、俺たちには動画というかファンへの感謝としてまとめるクルーがいるんだ。基本的にはエンディング、エンド・クレジットとして「来てくれてありがとう、大きな画面であなたが見えるよ」って具合にね。

    Newsweek(2017-06-29)

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    前回の記事に引き続き、ラーズ・ウルリッヒお気に入りのヘヴィメタル/ハードロックのアルバム15選。今回は残りのアルバム5枚についてラーズのコメントともにご紹介。

    lars-ulrich-says-favorite-metal-albums


    motorhead-overkill
    MOTORHEAD - "Overkill" (1979)

    モーターヘッドは1979年春に聴き始めた。俺はデンマークのコペンハーゲンにいて、地元のレコード店に行ってね。このモーターへッドってバンドからいくつか曲を聴けるかどうか尋ねて、それからフィル・テイラーのダブル・ベース・ドラムから始まる「Overkill」から聴き始めた。あんなサウンドをしたものは聴いたことがなかったよ。ぶっ飛んだね。そのままあのエネルギーが続いていくんだ。ホントかっこよかった。レミーみたいな歌い方する人を聴いたことなかったし、パンクとロックとメタルが融合していて、クレイジーだったね。そんなエネルギーに加えて、誇張された漫画のような歌詞で完璧に度を越えていた。「Overkill」から「Stay Clean」までの一貫性−「Stay Clean」は数年間ライヴ定番曲だったんだ−ZZトップの楽譜をそのままやったような「I Won't Pay Your Price」「No Class」、(メタリカが)カヴァーをした「Damage Case」や長くてディープな「Metropolis」「Limb From Limb」って曲もある。常軌を逸してるよ。モーターヘッドはロック、プログレ、ポップス、パンク、あとわからないけど、スカとか・・・何が好きだろうが関係ないバンドだよ。モーターヘッドが最高にクールだってことに同意できるはずさ。そして俺にとって、決定的なモーターヘッドのアルバムは『Overkill』なんだ。

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    RAGE AGAINST THE MACHINE - "The Battle Of Los Angeles" (1999)

    レイジ・アゲインスト・マシーンに関しては、どのレコードも俺にとっては不可欠なものだ。最初の2枚のアルバムでは、若々しくて信じられないほど敵対的なエネルギーがあったけど、曲の技巧面や俺がこのバンドを支持する全てが合理化されているという観点で言えば、このレコードは全てが最大化されて最も強力なレベルで一体となったアルバムなんだ。

    『The Battle of Los Angeles』はすこぶる本物のサウンドだ。フィルター無し。とても本能的で衝動的で腹の底からのものを感じる。それまでたくさんのハードロックのレコードはとても苦戦していた。俺たちのものも含めてね。たくさんの労力が詰まっている。一室で4人が音楽を奏でているように聴こえるし、世界に挑戦する準備万端って感じだ。あの一貫性はただただ素晴らしい。「Testify」「Calm Like a Bomb」も入ってて、最高にディープな曲「Sleep Now in the Fire」もあるし、さらにディープな「Voice of the Voiceless」も常軌を逸しているよ。ザック(・デ・ラ・ロチャ)が叫んでいる時、彼が目の前にいるかのように聴こえる。まるで自分に話しかけているようにね。最高なレコードって全部、自分に直接話しかけられたような、自分に向けられたものだというものを持っているよね。


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    SYSTEM OF A DOWN - "Toxicity" (2001)

    最初に彼らのレコードが出た時、あきらかにたくさんのアティテュードを持ち合わせていた。新しい類のサウンドで、リック(・ルービン)が手がけていた。さまざまなルーツと影響を受けた音楽だということが聴けばわかるだろう。あの時点で彼らがアルメニア人だということは知らなかったけど、これまでと違ったものを聴いているとわかる。それから2ndアルバムの『Toxicity』が出て、「Chop Suey!」を聴いたらただただ素晴らしかったね。

    MTVのラジオでヒットして、それからタイトルトラックの「Toxicity」「Aerials」その他全ての収録曲がヒットした。俺はこのレコードに興味を持ち始めて聴いた。「They're trying to build a prison ... for you and me to live in/ヤツらは刑務所を立てようとしている・・・俺とおまえを住まわせるために」おぉ!これは政治的で、イカしてて、イカれてて、エネルギーに満ちてて、信じられないほど素晴らしかった。作曲の観点から見ても巧みに作られている。俺たちがやることにとっても、かなり触発されるものがあった。曲をいかに短く要領を得たものにしているかというところは本当に気に入っている。それは俺たちには恵まれていないものだった。史上最高のレコードのひとつだね。


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    UFO - "Strangers In The Night" (1979)

    これはハードロックのライヴアルバム決定盤みたいなものだね。70年代の多くのバンドに関して言えば、俺はライヴアルバムを通じて出会ったんだ。それから遡ってスタジオ・アルバムを探していた。レーベルはジューダス・プリースト、ブルー・オイスター・カルト、UFOのようなバンドは4、5枚アルバムを出した後のとても早い段階でライヴアルバムを出すことを奨励されていた。そういったライヴアルバムは70年代半ばから後半にかけての決定的な2枚組アルバムになっていったんだ。こういったたくさんのバンドはデビューから早い段階でライヴアルバムを出すことを奨励していた。それが勢いを維持するための方法だったんだ。

    『Strangers in the Night』はUFOのライヴアルバムで、「Natural Thing」で始まって「Only You Can Rock Me」や「Doctor Doctor」といったヒット曲もいくつかある。「Love To Love」はハードロック・バラードの青写真となる曲のひとつだし、「Rock Bottom」なんかマイケル・シェンカーの7分のギターソロが聴ける。カーク・ハメットを含む多くのメタルギタリストにとって、マイケル・シェンカーは、ランディ・ローズやジミー・ペイジなんかみたいに決して外の世界にまでかなり知れ渡ったわけじゃない、賛美されていないヒーローの一人だね。でもミュージシャンや同業者にとってマイケル・シェンカーはたくさんの人たちにとって史上最高のお気に入りの一人なんだ。このアルバムにはヴァイブスがある。ライヴに来たかのようだ。もちろんこれは最高のライヴアルバムの類だよ。


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    WARRIOR SOUL - "The Space Age Playboys" (1994)

    ウォリアー・ソウルはゲフィン・レコードでキャリアを始めて、俺たちと同じマネジメントだった。彼らと一緒によくショーをやっていたよ。(でも)彼らはゲフィンから契約を切られて、このレコードは94年に自主制作で出したんだ。

    再生すると「Rocket Engines」が熱狂のうちに始まる。ヘヴィでパンクでエネルギッシュなんだ。リードシンガーのコリー・クラークは次から次へと言葉を吐き出し、次から次へと姿勢を打ち出し、次から次へと印象的な歌詞を歌い上げるんだ。(収録時間の)1時間だろうが、どれだけ長かろうが勢いが弱まることは決してない。ただただ止まらないんだ。

    初期のアルバムではもう少し政治的だった。彼はアメリカ先住民とかチャーリー・マンソンとか虐げられた人たちのことを語っていた。でもこのレコードはもはやパンクみたいなものだ。パンクと、ニューヨーク・ドールズとかザ・ストゥージズみたいな少し前のニューヨークのグラムロックの奇怪な融合だった。もしこのレコードを聴いたことがないなら、すぐにでも見つけてチェックすることをオススメするよ。


    RollingStone(2017-06-22)
    MOTORHEAD - Overkill


    RAGE AGAINST THE MACHINE - Sleep Now in the Fire


    SYSTEM OF A DOWN - Chop Suey!


    UFO - Rock Bottom (Strangers In The Night)


    WARRIOR SOUL - Rocket Engines


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