メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    タグ:インタビュー

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    イギリスのエンタメニュースサイト、Shortlistにてラーズ・ウルリッヒのインタビューが掲載されています。このなかで、先日も話題になっていたバンドTシャツについてラーズが質問に答えていました。インタビュー全編を管理人拙訳にてご紹介。

    LarsUlrich_Y

    −もしもしラーズ、あなたは今、生まれ育ったコペンハーゲンにいますね。ホームにいると感じてますか?

    まぁ、ホームはこことサンフランシスコと半分ずつに分かれていると言っていいだろうね。サンフランシスコは住んでいる場所で、子供たちが学校に通っている場所だ。でもデンマークは俺が生まれ育ち、俺のルーツがある場所なんだ。

    −あなたはデンマーク人の気質を持ってる?それともカリフォルニアがそういう気質をぶち壊したりしました?

    デンマーク人として、民族に属しているように感じる。アメリカに来た時、みんなが我が身のためにいるように感じた。みんなが他の誰よりも先に進もうとしていた。デンマークでは、他の人よりビッグになろうとか勝ろうとは決して考えない。他のヤツよりずっと先に行こうとすると、ほとんどの場合、ひんしゅくを買う。俺はいつもその感覚を共にすることに愛着を持ってきた。だからそこにあるのは、酢漬けの魚、ロースト玉ねぎ、ホットドッグにかける変わったソースへの愛ってわけ。

    −ジェイムズ・ヘットフィールドにニシンを無理強いしたことはありますか?

    無理強いが適切な言葉かわからない。俺たちは実際、ここで『Ride The Lightning』『Master Of Puppets』と2枚のレコードを制作した。だからデンマークで俺たちは長年に渡ってかなりの時間を過ごしてきた。ヨーロッパを廻る時は、コペンハーゲンを基点にしている。バンドはここを快適に感じているからね。メンバーはデンマークのペースが好きなんだ。それでまぁ、俺たちは誰も見てない時に酢漬けの魚をコッソリ入れるんだよ。絶対にね。

    −“ラーズ・ウルリッヒおすすめ”のコペンハーゲンで絶対にやらなきゃいけないことって何かあります?

    1つかい!?鹿公園(Deer Park)を自転車で廻るのはおすすめだね。市の中心部から10分〜15分ってところの、おそらく地球上で最も美しい場所だよ。俺たちがここにいる時はいつも自転車を借りて公園内を巡って鹿と戯れるんだ。

    −了解。家のなかではどんな風にくつろいでいますか?

    妻のジェス(ジェシカ・ミラー)と俺は、キャンドル、花瓶、小さなカーペット、小物といったデンマークのものをたくさん置いている。でもくつろぎ(hygge)っていうのはモノから感じるだけじゃない。心の状態なんだ。家に人を歓迎して、おしゃべりして、グラスワインを持って、キャンドルを灯して、ゲームをしたり、毛布に包まったり、外で座って、とりとめもない話をたくさんする。アメリカでは今とても流行っているよ。友だちから「Hygge Nightに来て」って誘われる。ニューヨーク・タイムズで記事にもなった。多少失ってるかもしれないけど、俺が覚えている限りは、ここの生活構造のなかにいるよ。俺の中に染み付いてるんだ。

    −メタリカとして37年間バンドをやってきて、「ロックスター」の典型はどう変わりました?

    遊び呆けるってのは60年代、70年代、80年代でやってきたものと同じレベルにはならない。若い人たちは、はるかに賢明だよ。俺たちは両親だったり、社会だったりに反抗していた。若い世代には反抗するものはない。

    −その結果として、ロックは苦境に立たされていると?

    俺はいつもロックンロールにおける危険な要素に感謝してきた。でも結局のところ、今日の若者は地球市民になったから、世界はより良い場所になっている。若い人たちは、この惑星を正しい方向に歩み続けなければならないってことをもっと意識している。俺たちは次の世代として、より調和した若々しさがあった方がいいってこと。トンだ馬鹿みたいにふるまうのは時代遅れのように思うよ。

    −あなたはアートコレクターでもあります。「こりゃ一体何だい!?ラーズ!」と尋ねざるをえないものは家にありますか?

    主に画家として活動している親しい友人は、ゴミから像を彫り出しているよ。「Hyde Park London Summer 2006」と呼ばれる17つぐらいの彫刻で制作を終えるだろう。そのいくつかは俺の家にある。缶、ビン、チリ紙、キャンディーの包み紙がみられるよ。3から5フィート(約1〜1.5メートル)くらいあって、ロボットの要素があって、生き物や異星人のように見えるんだ。

    −バンドTシャツは今、大きなトレンドになっています。ハイストリートファッションがヘヴィメタルの図柄で占められることであなたを悩ますことはありますか?

    俺はそんなに意見はないよ。多ければ多いほど喜ばしい。俺はあんな風に高価じゃないけどね。もし5分かけてクールだと思って俺たちのTシャツを着たいと思うなら、俺は誰かにそんなことするなとは言わないよ。もしハイストリートファッションの店がメタリカのTシャツを販売することを決めたなら、誰かが曲をチェックしたり、ショーを見に来たり、彼ら自身が何かしら自由になれるかもしれない。それは全て、俺にとって良いことだ。

    −最後に、私は良い曲がかかっているといつでも机をドラム代わりに叩いてしまうのが得意なんですが、アリーナでドラムを叩くまでの次のステップは何でしょうか?

    へぇ、膝は叩いてる?それとも太もも?太ももを叩くところから、そのままスタジアムへ直行だぜ。

    Shortlist(2018-08-16)
    【参考】
    鹿公園




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    前回の「So What!」の続きから。前々回から取り上げてきた「So What!」は今回が最後です。

    今後のWorldWiredTourとして2回目のアメリカ公演のこと、そして来日公演についても触れられています。管理人拙訳にてご紹介。

    20180628_194210_7549_7088

    ステファン
    次のツアーはアメリカのいわゆる「B市場」に戻ってくる。この用語が意味するところが変だと思われるかわからないけど、多くのバンドが最早やって来ないようなアメリカの小さな町だよね?少なく見積もっても20年は行ってないところに、ツアー日程の少なくとも半分は占めていると言っていいよね?

    ラーズ
    そう白黒ハッキリはしてないけど、30のスタジアムを廻る。(テキサス州)ウィチタフォールズのスタジアムでもやるけど、あそこはスタジアムでやるのに十分な人がいないことは間違いない。だからアリーナでやる2ndツアーでは、別の言い方ができると思う。アメリカのアリーナツアーをやった場所だってこと。『Death Magnetic』の時にたくさんの場所でやった。(ノースダコタ州)グランドフォークスとか…

    カーク
    (サウススダコタ州)スーフォールズとかね。

    ラーズ
    そのなかには「ルーティング」と呼ばれるものと繋がりの深いものがある。そういう意味では単に「ここで公演をやって、次の30公演をやる」とやってるわけじゃない。AからBに移動しなきゃならないなら、ここからあそことか行かなけりゃならない。でもアメリカは広いところだ。アメリカのたくさんの最高な場所にクールなファンがたくさんいて、しばらくのあいだ行ってないとなったら、再び行ってこの体験をしてもらうのは楽しいものになるだろう。

    ステファン
    スーフォールズに戻るエネルギーは足りてる?小さな町、小さな都市だと、アメリカの典型的なスタジアムの観衆というよりも「外国人の観衆」みたいなもうちょっと多くのエネルギーがいるのかな?

    ラーズ
    俺にとって、こういう場所に行くたびに2倍になる。「あぁヘルシンキに戻ってきた」と思うと同時に、ある意味全く別々の視点で見ることになるんだ。「あぁここは5年前に気温40度のなか「Frayed Ends of Sanity」をやったところだな!」とか「ここは『Load』ツアーで来た時に48時間暗闇だった場所だ」とかを思い起こさせる。わかる?だから両方だ。ここにやってくる。別のホテルに泊まる。太陽が輝いている。「ここに前来たっけ?」となる。過去の点と点が結びつくようなことを経験するんだ。だから(ケンタッキー州)ルイビルでステージに立つことを、「2018年のルイビルはどうだ?あのエネルギーはどうだ?」ってなるのを楽しみにしているよ。それは俺にとって最高なことだし、このバンドでやってきて37年経っても、リフレッシュボタンを押し続けているように感じる。いつも新しいことのように感じるんだ。「同じ街に戻ってきて、同じ曲をやって、同じステージをやって、俺たちがここにやってきて以来、同じ年月を経た同じ観衆がいる」なんてことはない。初めてこういうことを体験する、俺たちを観たことのない人たちがいる。人生で初めて「Seek and Destroy」を聴くんだ。どういうことかわかる?37年経ってもそんなことが起きえるってことなんだ。本当に最高なことだよ。

    ステファン
    キミたちの公演を観る人たちを年齢や時代に当てはめるのは難しいね。

    カーク
    マジで?こういうことを体験する時に基準を見つけるのは難しいってこと?

    ステファン
    必ずしもそういうことを意味するんじゃなくて。私が言ったのは、このバンドがほんの数年しか活動できなかった、あるいは何年も活動してきたとしても、37年も活動してきたバンドには見えないってこと。これまでの遺産の演目という荷物を背負ってない。遺産の演目ではあるんだけど、そうではないというか。

    ジェイムズ
    荷物はないけど、体験はある。うん。ほとんどの場合、とても新鮮ということに同意するよ。年間50公演しかしてないということは、もしファンなら旅行しているよ!以前行った回数よりもさらにもう少し旅をするだろうね。もし俺たちを観たかったら。

    ステファン
    まぁそうなるかな。

    ジェイムズ
    まぁでも前にこんなことを言われたよ。「ねぇ!何で今回のツアーでは(コロラド州)デンバーに来ないの?」ってね。(過去にデンバーの)マイル・ハイ・スタジアムでやったことはあった。「でも今回のツアーで!」うん、まぁ俺たちは屋内でやる。代わりに(隣のユタ州)ソルトレイクでやるから、もしまた(今回のツアーで)観たかったらそっちに行くことになる。

    ステファン
    もう1つツアーに関する質問を。来年が「WorldWired」ツアーの最後の年になるのかな?それとも2020年?

    ラーズ
    ある時点で終わりがあるのは間違いない。見極めなきゃならない。(今回のツアーでまだ行ってない)日本もある。オーストラリアもある。ニュージーランドもある。メタリカと長い間クールな関係を築いている他の地域もある。だから静観して把握しなきゃならない。でも俺にとって一番重要なことは、さっき話したことに戻るけど、メンテナンスについてだ。俺たちは日本に行かなきゃならないし、オーストラリアに行かなきゃならないし、あっちにもこっちにも行かなきゃならない。それはいいことだ。限界を越えない範囲でやる限りはね。俺には2019年か2020年かいつになるのかはわからない。俺にとって、今の俺たちは管理できるバランスのとれたやり方でやっていく。


    Metallica.com(2018-07-05)



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    メタリカ、カーク&ロブのセッションパートについて語る

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    前回の「So What!」の続きから。

    WorldWiredTourで定番化したカーク・ハメットとロバート・トゥルージロのご当地曲コーナーについて、メンバーが思うところを語ってくれています。管理人拙訳にてご紹介。

    20180628_194210_7549_7088

    ステファン
    ロブとカーク(のパート)は発展していったよね、つまりちょっとしたジャムからセッションになり(訳注:原文ではnoodleからdoodleになったとある)、今や1つのモノになっている。そうでしょ?

    ラーズ
    デュエットだよ。

    ステファン
    ショーのポイントになっている。

    ラーズ
    (ロブとカークの方を向いて)この(休暇中の)夏に2人がロードに出て、全ての国でそんなことをやるかもしれないね…

    ロブ
    それはないな!

    ラーズ
    計画するなら協力するよ。

    カーク
    家族がそんなことをするのを望んでいるとは思わないね。

    ステファン
    ショーにもたらしたことは何かを話してよ。

    ジェイムズ
    そこに自分がいないってのが最高だね!このバンドの他の誰かがアイデアを思いついて、そうなっているっていうのがさ。実を結んだけど、(こういうことは)有機的に起こっているんだ。ステージ上のラップみたいにね(ラップ:ジェイムズは曲のあいだのMCのことを言っている(So What!編集部))。「そのラップはあれよりも良かった」「あれはうまくいったけど、あれはちょっとね」なんて言っているかもしれない。でも俺が言うことを信頼してくれていると思うし、実際に起きている。何が言いたいのかと考える。うまくいくときもあれば、いかないときもある。より心地いいときもあれば、長くなったり、短くなったりするかもしれない。でも俺も話好きになっている。俺が思うに、(カークとロブの)セクションも同じじゃないかな。本当にクールなものを思いついたね。

    本当にうまくいくこともあれば、そうじゃないときもある。当たったり、外したりだけど、それをやっているという事実はそのリスクにも共感しているんだ。「地球最大のメタルバンド」なんてのが、a-haの曲でおふざけしてたり、俺が小さな子どもに向かって「やぁ」なんて言ったりすること、人間的側面と崇敬される側面を見せていることでみんなに共感されていると思う。結局のところ、良いニュースはそこを離れてもまた戻ってくる。(良し悪しを)評価する人を持とうとしてしまうけど、そんな人はそこにはいない。そんな人は楽しい瞬間を体感していない。だから俺は毎晩何が起きるのか見ることは、とてもエキサイティングだとわかったんだ。素晴らしくなる保証はどこにもない。

    ラーズ
    でも今やみんなが実際に楽しみにしているというのも本当にクールなことだよ。以前は冗談で言ってたし、誰を軽視することもなく言えることなんだけど、ドラムソロ、ベースソロ、ギターソロってのは間違いなくトイレ休憩(の時間)だった。あるいは「Tシャツ売り場に行こう」とかね。今やみんながそれについて話している。俺たちがミート&グリートをやるとさ…「今夜のロブとカークは何をやるの?」って。

    カーク
    そう、いろんな予想があるよ。

    ラーズ
    「来週は何が起きるの?」って。今やこういう他のことがそれ自身の命を宿している。それが本当にクールなんだ。俺にとってそれがショーの期待の一部であるっていう事実は素晴らしいことだと思う。

    ジェイムズ
    しかも俺たちは休めるしね!

    ロバート
    まぁ自分にとっては、成長・学習っていうコンセプトやこの歳で今ツアーが出来ていることにいつも感謝しているよ。リスクを冒して、ハンガリーとかプタペスト出身のバンドやバルセロナ出身のペレットと呼ばれているカタルーニャのルンバのアーティストについて学べることも楽しめている。本当にいい感じだ。自分が気づかなかった曲のなかにも興味をそそるものがあるってことに気づかされた。加えて言葉のこともある。ドイツ語で歌うよう練習するのは本当に興味深い。俺の義母はドイツ人だから彼女の助けを借りたり、妻のクロエに訊いたりしている。そういう面白いことがあるね。だから全てがかなりの冒険になったわけだけど、ジェイムズの言うようにそれはリスクでもある。「Halo On Fire」を弾いてるあいだにちょっとビビったりするよ。「あと2分後にはチェコ語でこの歌を歌わないといけないな」なんて考えちゃってさ。それで深呼吸するってわけ…。

    ラーズ
    俺なんかは「あと2分で引っ込んでお休みだ」って感じだね。彼が訳の分からないことをするぞ!!!って。

    ジェイムズ
    チェコ語で歌わ「なければならない」。これはやる必要はない。自分でやりたがってるわけだから。

    ロバート
    でもやりたいんだ。なぜだかわかる?

    カーク
    彼は今日フィンランド語で歌うよ。

    ロバート
    そう。いいかい、これは俺が本当に信じてやってることなんだ。

    ジェイムズ
    今夜で歌うのは終わりかな???(訳注:インタビュー当日はヨーロッパ公演最終日)

    ロバート
    実際、そうだね。

    カーク
    今夜でね。

    ロバート
    すぐにでも言いたいのは、俺にとって、ベストを尽くしているってことだよ。あと、普通に感じているのは、そこにいる人たちが何が起きているかをわかっているってことなんだ。そう頻繁じゃないけど、どういうわけかわからない時っていうのはある。俺の言ってることわかるよね?だから仕事の倫理は強くなくちゃならない。この2公演は本当に頑張っているよ。カークと一緒に、この挑戦がさらに良い方向になるよう挑戦して仲間意識を持つことを楽しみにしているよ。特にヨーロッパでは、みんなは少なくとも何を体験することになるのかわからない状態で来て、突然「あぁこれか!」ってなるんだ。

    先日も俺はここにいるみんなに言ったんだ。「俺たちa-haの曲をやるつもりなんだ。最初はブーイングがくるだろうね。覚悟しといて。それからそれが大好きになるはずさ」まぁ、よかったのはブーイングはなかったってことだ。どういうことかわかる?俺はそれがわからなかった。俺は自分自身の最悪の批評家なんだ。もし俺がそこで(本来のメロディを弾かずに)激しく弦を連打してたら、何よりも自分にダメ出ししてただろうね。だから少なくとも100%捧げることがわかっていれば、誰が何を言おうと気にしない。「ベストを尽くした。それを誇りに思う。」とね。

    ジェイムズ
    そう、それがまさにメタリカだ。それがメタリカなんだ。



    ロバート
    イチかバチかやってみて、(結果は)それはそれだ。

    ジェイムズ
    わかってると思うけど、ロブから、マイクの近くにいても恐れを感じる。

    ロバート
    そうだよ。

    ジェイムズ
    彼は加入した頃から…俺が歌の助けを望んでいていたことを彼は知っていた。もっと安心できるようにとヴォーカルレッスンを受けていたよ。今や俺がやりたいとも思わないことをやっている。チェコ語で歌っているんだから!!

    ロバート
    外国語でっていうのはクレイジーだね。でも全てが楽しいし、新鮮だし、こうなるはずじゃなかったんだ。有機的に起きていて、素晴らしいよ。

    カーク
    何かクールなことをやりたいってだけで完璧な成果になったね。ある時点でロブと俺は膝を突き合わせて、俺に訊ねたんだ。「それぞれ別々の日に、こういう曲をやりたくない?」俺はそれを見て「いいじゃん」となった。俺はすぐに何かを学んで、それをうまいことやり遂げるって挑戦は好きなんだ。俺にとってクールなことだった。さまざまなスタイルを学ぶ挑戦も好きだしね。そういうもののなかにはチェコの「Jožin z bažin」みたいに超ローカルなものもあった。

    ラーズ
    …地元のクールな曲でちょっとしたツアーでもやるか?最初に地元のクールな曲を選んで、それから日取りをブッキングしよう。

    ジェイムズ
    ヨーロッパで本当に素晴らしいのは、スポーツ、サッカーチームみたいに、そういう曲をとても誇りに思っているってことだね。何か愛国心があるというか。

    ステファン
    アンセムがあるよね。

    ジェイムズ
    スポーツ、言語、曲。「これは俺たちにとっての歴史的な曲だ」っていうね。だからアメリカやオーストラリアとかに行くときにも挑戦するよ。国自体がもっと広大だからね。どうやったら地元の誇りに触れられる?

    カーク
    そのことについて昨日話していたんだ。次のツアーの最初の3、4ヶ月は実際やってみたんだ。1か所に複数のアーティストがいる場合に自分たちができることについてアイデアや提案をしながらね。マッシュアップとかメドレーとか、どうやったらうまくいくか話していたんだ。

    ロバート
    …これを時間内に収めながら、1分だったり1分半でこれ、1分半であれをやるって感じだね。とても面白いものになるよ。だってアメリカじゃ、多種多様な都市にいると複雑になるからね。

    カーク
    そうそう、デトロイトとかシカゴとかね。

    ロバート
    まさしく。ミシガンなら一般的に、すでにたくさんの人たちがいるでしょ?つまり、とても多くの可能性があるってことなんだ。少なくとも2018年にはそれをちゃんとマッピングして、先を見ながら、本当にクールなものになるよう、どんな挑戦になるかがわかるだろうね。

    カーク
    アメリカには「地元愛」がある。俺が「地元愛」と言えば、このバンドとこの街、このバンドとこの州であり、この町のことだね、一緒にやってきたことがたくさんある。

    ロバート
    (サウスダコタ州)スーフォールズとか(ノースダコタ州)グランドフォークスみたいに、クールなものがあってそれを見つけた時なんて「うぉぉぉ!こりゃいいね!」ってなるんだ。全てサプライズになる。

    ステファン
    そうなると訊かなきゃならないのは、こういう風に発展して行った時に、ラーズとジェイムズに「ねぇ今夜はこの曲をやろうと思うんだ」とか何とか伝えていると思うんだよね。ラーズとジェイムズにとって、信じがたい曲とかピンとこない曲を出されたら、どれほど耐えがたいものなのかな?何も言わずにいることはどれほど難しいものなのかな?

    ラーズ
    さっきジェイムズが言っていたように、俺たちはそこに関知していない。

    ジェイムズ
    俺は信頼しているよ。俺が2人は紹介する時はね。「ハロー!俺たちは大きなクソロックバンドだが、本当にバカになることだろう…さぁ一緒に!」ってね。そういう単純なことだよ。もしそれをやらなかったら、機会を逃すことになる。どうぞやってくれ。

    ステファン
    正直言って、それはこのバンドの成長の大きな証だと思う。

    ラーズ
    俺は関与しないよ。信頼してるし、気になったり、興味をそそる時はあるけど、関与はしない。俺はそれを判断したりはしないんだ。

    カーク
    不可避な要素の1つは、ロブと俺が「Poppy」とか「Off kilter」の曲をやると決めたら、それは俺たちというフィルターを通したものだってこと。だから99%違うサウンドになる運命なんだ。

    ジェイムズ
    超ポップだったり、超パンクだったり、俺たちのジャンル外のものをやる方がよっぽど簡単だよ。人があまりジャッジしないからはるかにやりやすい。「わぁ、あれは面白かったな!」ってなるからね。

    カーク
    不意をつかれるからね。

    ジェイムズ
    地元のロックとかメタルのような別の同年代のバンドをやろうとするくらいなら、自分たちの枠外から出た方がいいだろう。

    ロバート
    こんなことこれまでやったことないだろう?こないだアメリカから知人がメールをくれたんだけど、そこには「こりゃあ、すごくイイね!」って書いてあった。「…キミらのやってることは最高だわ」ってメッセージをアメリカからたくさんもらっている。この友人は(フランク・)ザッパがこういうことをやっていたと言ってた。俺は「そりゃすごい。ザッパは最高だ。ザッパは歌ったりしたの?ハンガリー語とかチェコ語で?」と言ったら「いいや、それは彼もやってないよ」って。だからこれまで誰もやってないんだ。特に俺たちがやっているようなことをバンドでっていうのはね。

    ステファン
    最後の話題に進む前にもう少し質問を。1人ずつ、これまでやったなかでお気に入りのカバー曲は何かな?

    ラーズ
    マンチェスターで(オアシスのカバー)「Don’t Look Back in Anger」をやったのは、感情を揺さぶられて最高だったな。

    カーク
    あれは最高だった!

    ラーズ
    あの時点で起きていたこと(訳注:アリアナ・グランデのマンチェスター公演終演後の自爆テロ)があったから、違う次元で心打たれたよ。

    カーク
    あぁ本当にそうだね。

    ラーズ
    あの曲が持つ歴史と最近マンチェスターで起きたことがその理由だろうね。

    カーク
    より大きなものを意味していたり、関係していたりという点では、あれは俺たちがやったなかで一番感情を揺さぶられる時間だったよ。

    ジェイムズ
    そこにはカップルがいたんだ。つまり、観衆が束の間の一時をどこにいるのか忘れて、だからメタリカのショーに参加しているんだけど、何が起きたのかを忘れたがっていた。そんななかで、彼らは自分たちがいる場所に、彼らが知っているあの曲に敬意を払うんだ。大声で歌っている時はいつだって、最高だ!そこには繋がりがある!ロブが地元の言葉で歌おうが歌うまいが、そのメロディーによって、観衆はそれを理解して大声で歌ってくれる。あれは最高の気分だよ。

    ステファン
    クールだね。

    Metallica.com(2018-07-05)



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    2018年版メタリカの夏休みの過ごし方

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    更新ご無沙汰しております。今回は翻訳が追いつかなくてなかなか紹介できなかった動画について。

    メタリカが『Ride The Lightning』『Master of Puppets』の曲を制作していたガレージの廃材を使ったギターを制作。ジェイムズ・ヘットフィールドがその経緯やギターのデザインについて語っていました。管理人拙訳にてご紹介。

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    ジェイムズ・ヘットフィールド
    「ギターの名前は「Carl」。カールソン通りからとった。俺たちは大きな場所に巨大な部屋を持っている。ぶっ飛んだロックスターみたいに『カールソンのガレージをこの部屋に持ってこよう』っていうのはクールだと思ったんだ。つまり、それは『Ride the Lightning』のバナーのような昔使っていたものを全て持ってくるってことだ。ガレージをそのままここに一緒に持ってこようとね。ただ、そんなバカげたことが達成されることはなかった。後でガレージが取り壊されたことを知ることになったんだ。そこで少し前に俺たちはカールソンに行ってきた。あの場所で素晴らしいお膳立てをしてくれたよ。」

    ラーズ・ウルリッヒ(回想)
    「このガレージで2つのレコードの曲を書いた。『Ride the Lightning』『Master of Puppets』はそこのガレージで書かれたんだ。」

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    「ずっと前からの友人たちは以前と変わらず、超クールで、昔のパンクロックの仲間のアンディー・アンダーソンと話をした。彼はアティテュード・アジャストメントってバンドをやってる。彼は『そういえば(ガレージに使われていた)廃木材を持ってるよ』って言うんだ。『本当?』ってなったね。」

    ラーズ・ウルリッヒ(回想)
    「俺たちはキミたちが座っているまさにその場所で『Master of Puppets』の曲を書いた。そこがガレージだったからね。ガレージがそこにあったんだ。ガレージは誰の手にあるんだ?俺たちに返せよ(笑)」

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    「彼は8つくらいの小さい廃木材を持ってきてくれた。以前にケン・ローレンスが俺のために手がけたギターが細部までこだわったものだった。だから彼ならあの廃材でやってくれると思ったんだ。でも俺は今回のギターは粗削りな感じにしたかった。まさにあのガレージのようにね。」

    「俺たちと共に仕事をするアーティストには、あまりに多くの方向性を示唆してしまうとそれがアートでは無くなってしまう。俺の考えではね。(普通なら)何をするのかわかっているアーティストを好むだろう。俺が知ってるケンなら、あの廃材で演奏できて、キレイに加工された使いやすいものにするだろう。だから俺は仕上がりについて心配していた。はじめはキレイにしすぎるんじゃないかと心配していたんだ。だが彼はそうしなかった。彼のワイヤーブラシによって、木材の感触、木目の感触を留めるものにしてくれた。レコード盤のグルーヴのようにね。」

    「ケンはこのギターに意味を込めてくれた。彼が考える、昔使われていたこの廃材に合う物語をね。物語は)多層構造になっていて、クリフがあのガレージを美しく飾っている。(ギターのフレットボードを指さしながら)ここに俺たち3人、これがクリフ。(向かって左から)カーク・"ザ・リッパー"・ハメット、これがラーズでライトニング・ドラムスティックを持っている。これが俺で絶対菜食主義者を脅かす者(笑)。それからこれがクリフ。Orionで映し出されたものだ。」

    「太陽が橋のある港の先に昇り、俺たちは(橋=ベイブリッジを渡って)クリフに合流するためにサンフランシスコにやってきた。『Master of Puppets』も書いた。クリフはこの世を去ったが、今も空からオリオン座として俺たちを見守っている。これはガレージとそこにいる俺たち4人を表していて、俺たちの心の中に永遠にあるものだ。」

    −とてもヘヴィな物語だ

    「間違いないね。それだけじゃないんだ。(向かって左から)3、1、3、2とガレージの入り口にあるカールソン通り3132の住所を表している。(後略)」
    3132

    動画はこちらから。


    ラーズが話している回想シーンは2016年のレコードストアデイでインストアライヴを行った後に、ガレージのあった場所で行われたパーティーでの場面。詳細は関連記事をご参照ください。

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    gragedays
    THE $5.98 EP: GARAGE DAYS RE-REVISITED


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    メタリカ、『The $5.98 EP - Garage Days Re-Revisited』のリマスター盤を発売
    リマスター盤『メタル・ガレージ』国内盤はSHM-CDで2018年4月13日発売
    【『メタル・ガレージ』再発記念】ラーズ・ウルリッヒのサインと非売品マスキングテープを当てようキャンペーンが開催中

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    先日発売予定とお伝えしたドキュメンタリー『The Rise of L.A. Thrash Metal』の予告動画のなかでラーズ・ウルリッヒが自身とパンクとメタルの関係性について語っていました。BLABBERMOUTH.NETの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    larsulrich_riseoflametal

    例えば、パンクとメタルの団結について話す時、何度も思い出さなくちゃならなくなるんだ・・・あるグループと別のグループが団結しているのは、彼らがこの他のグループと敵対しているからだ、なんてことをね。「敵の敵は味方」なんて言うだろう?だから俺はあの当時、ハリウッドで起きていたことに逆らった共通の絆がおそらくあったんだと思う。見掛け倒しで見せ掛けのグラムバンドとあらゆるタイプの浅はかさ。パンクとヘヴィメタルの仲間たちがそんなものに対抗して一種の絆を築くことができたんだ。

    俺たちについては、アティテュードや帰属している感覚っていう面では、パンクのヤツらともっと親密な関係だと感じていたけど、音楽的にはよりもっと伝統的なメタルが俺たちに根付いていた。だからカーク・ハメットとジェイムズ・ヘットフィールドと俺の間には、AC/DC、ディープ・パープル、アイアン・メイデン、ジューダス・プリースト、エアロスミス、レッド・ツェッペリンがいた。そういうところから始まったんだ。たしかにラモーンズ、モーターヘッドも好きだったけど・・・。でもそれはエネルギーやアティテュードについてだった。ダイアモンド・ヘッドとかそういうタイプのものは、心と魂が音楽的要素の面でより大きかった。だから、たくさんのパンクバンドについて、そのアティテュードが大好きだったけど、音楽性の点では親密さは感じなかったんだ。


    BLABBERMOUTH.NET(2018-01-18)
    動画はこちらから。


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    関連記事
    スラッシュメタルのドキュメンタリーDVD『Inside Metal: The Rise of L.A. Thrash Metal』が発売

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    2017年12月23日にTVK(神奈川テレビ)の「RockCity」にてラーズ・ウルリッヒの最新インタビュー第3弾が放送されるとのこと。「Moth Into Flame」のミュージックビデオも放送されます。

    rockcity20171202
    http://www.tvk-yokohama.com/rockcity/

    インタビューの内容的にはB!誌掲載のものと同じと思われますが、ラーズ自身が語る映像を見ようと思います。

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    『Clash』誌のインタビューの続き。ジェイムズ・ヘットフィールドがメタリカを知らずにメタリカTシャツを着ている人についてコメントしていました。その他、ライヴでのファンとの掛け合い等について語っています。管理人拙訳にてご紹介。
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    −みんなが音楽界に入ってきて、すぐに成功の最終目標を期待する今日では、たくさんの見込みが立っているわけですが、一方でメタリカは最終目標を見たことがありません。楽しむものをやろうとすることは(バンドでの)旅の全てなんでしょうか?

    まぁ俺たちの目標ってのはうまくいかなくてね(笑)そういうことだ。それが最初の目標だった。「今の仕事はウンザリだから仕事をさせないでくれ。おまえの仕事について聞かせてくれ、そっちもクソだな。俺は工場勤め、オマエは新聞配達。働くのをやめよう。そいつはクールだ。これが俺たちのためになるんなら、最高じゃないか!」とね。利便性が標準になってきているなか、みんなが理解していない多くのチャレンジがそこにはあると思う。チャレンジがあるってわかる?それが何であれ、そういうチャレンジに直面して、それに取り組む。さっき俺が言ったように最近の子供たちはたくさんの選択肢を持っている。簡単だと思って難しくなっていたら、そこにはチャレンジがある。ハードワークすることは本当に素晴らしい人格形成だと思う。

    −過去には同志と繋がることも簡単でした。なぜなら身に着けたものが自分の夢中になっているものと伝えることができたからです。アイデンティティを示すバッヂだとか。しかし今日、メタリカのTシャツを着ている子供はあなたたちの音楽を聴いていないという可能性が大いにあります。あなたたちのアイコンのロゴがファッションのモチーフとして採用されていることに対してあなたはどうお考えですか?

    (笑)そうだね。まぁカリフォルニア州ノーウォークの小さなリハーサル室でナプキンにロゴをデザインした時、それがメイタグ(訳注:アメリカの家電メーカーのブランド)やボルボか何かみたいになるとは思ってもみなかった。とんがったロゴ、名前、ほとんどありふれたものだ。そうなるとは決して考えなかった。でも当時の俺たちの馬鹿げた考えはこうだ。「俺たちは世界を征服しようとしている。俺たちのロゴがいつか誰の身体にも入っていたらいいな。良いタトゥーだろ!」(笑)俺はグラフィックデザインが好きなんだ。もしバンドにいなかったら、おそらくそういうことをやっていただろう。Tシャツやロゴをデザインするのが大好きなんでね。母親はグラフィックデザイナーで装飾屋だったから、(自分も)同じようにアートが好きなんだろう。だから両方やることになった。商品を見ると顔に笑みがこぼれるよ。通りで両親と一緒にいる、ある子供を見たら、メタリカのシャツを着ていた。その子が俺たちの音楽を聴いているかどうかに関わらず、それはひとつの声明なんだ。だからひとつの声明として大いに気に入ってるよ。

    −『Hardwired...To Self-Destruct』の後、あなたは以前のアルバムについての考えから触発されたサウンドについて話していました。過去を振り返ったことで、あなたの次の動きに繋がっていく何か他の思い出が戻ってきたということでしょうか?

    とても面白いね。とても近くで、関わっているんだよ。みんながここから昔の曲との繋がりについてどう聴くかはわからないけどね。次のレコードの曲を書くのは俺たちだけだし、それが正しくて良いと感じるものなんだ。

    −昔のアルバムでの主観的な感情を新しいアルバムに多く反映しているのでしょうか?

    知っての通り、ここは自由社会だ。説明したいことを説明できるし、何をしたいかを説明することはできるけど、誰もが意見を持っていて、それをよく耳にする(笑)研究したかどうかは関係ない。言論の自由はとても重要だ。俺たちは何でも話半分に聞いておいて、結局良いと感じたらそうする。このレコードは良いと感じて出したものだ。俺たちは過去にやってきたものをまたやることには興味ない。過去を祝福し、やってきたことを楽しむことはあっても、それを再現しようとするのは俺たちにとって面白いことではないんだ。

    −あなた方がすでに行ったことに従来の誇りがあります。なぜそれを(またやろうと)再考しないのでしょうか?

    あぁ、いつもそこから走ったと考えるんだ。つまり常に怠け者になることや栄光に胡坐をかくとかそういうことを恐れていた。それから先は電話をかけ始める。俺たちはそんなことはやりたくないんだ。

    −新しいレコードが再びツアーをする言い訳にすぎないバンドがたくさんいます。

    うん。俺たちはいまだに自分自身に何かを証明したいと思っている(笑)それが何なのかわからないけど、次はもっと良くなるだろう。作詞家やギタリストとして、究極のリフ、究極のギターサウンド、究極の歌詞、完璧な韻とかそういったものをいまだに探しているんだ。まだ旅の途中だ。


    −良いと感じるものを思いついて、その線に沿った時、あなたは新しいプロジェクトに心動かされるのでしょうか?

    そう。アーティストとして、自分はとても不安定だとわかっている。何か良いものを書くと、それについて良いと感じるし、他の誰かがそれを気に入ってくれたら、もっと気分が良いよね。「俺に大丈夫だと言ってくれる人が必要なんだ」と怒っているところが俺にはある。わかるだろ?(笑)でも自分たちが良いとわかっている部分もあるし、正しい道を辿って正しいことをやっていることはわかっている。良い人生だし、意味があるものだとね。ツアーに出て、人々を幸せにする。音楽を通じてみんながそれぞれに楽しんでいるのを見ることになる!


    −あなた方は完璧な誇るべき点を持っています。

    本当にクールだね。俺たち4人だけを見ている人もいるけど、俺はそこにいるたくさんの人たちを見ることができる。みんな違う。みんながそれぞれ違ったやり方で感じるままに音楽を楽しんでいる。「おぉ、これは今までにやったことないな」って思うような、まぁ、ダンスをしたりしているんだ。好きなように楽しんでいるみんなを見ているよ。

    −(目に留まるには)かなり圧倒的じゃないと。

    そんなことはないよ。目線を向けることはできるからね・・・どんな曲でもそういう目がある。「よし、この人からのエネルギーをあてにしよう」とか「この人は少しグッタリしているな、行って何かハンドサインをしよう」とかね(笑)みんなから反応を得るのは面白いよ。俺たちのためにそこに立っている誰かが「ファック・ユー!」ってなったらそれは良い意味か悪い意味か?俺は本当にわからない。でも投げキッスでもして何が起きるのか見るんだ(笑)何が帰ってくるかを見るよ!

    −観衆の中に間抜けを見かけたら、怒りの歌を歌うのに役立つはずですね。

    あぁいつだって楽しいよ。俺がそんな人にひと掴みのピックを投げると、そこに人が押し寄せる。でも(それに限らず)すべての類のことがあるよ。70歳のご婦人から10歳の女の子まで最前列にいるのが見えるんだ。素晴らしいよね。(そんなことが起きるとは)決して考えてこなかったことだよ。80年代にはレザージャケットを着た長髪の汗だくの男たちだったけど、今やさまざまな民族やキャリアや体型の人たちの集まりだ。何もかも、全ての境界を超越している。イランやイラクからのフラッグを見ることさえある。素晴らしいよ。政治的な立場や宗教的なこととか気にすることなく、境界がないっていうのはとてもクールだね。自分たちがどこにでも受け入れられるものを創り出しているんだと思える。

    Clash(2017-11-22)

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    −メインストリームに受け入れられるように、沿わなければならない妥協があると感じていますか?

    面白いね、だって俺たちは自分たち自身のメインストリームを創り出してきたし、俺はそれを信じているからね。俺たちは自分自身に極端なほど正直だった。妥協する部分も含めてね。特にバンドに4人の男がいる時は、いつも何かしら妥協が必要なんだ。本当に物事を推し進める2人 - ラーズと俺 - がいて、俺たちが同意できない場合は妥協が必要になってくる。でも正しくないと感じている何かをやっていると、俺が思うことは数回あった。『Load』と『Reload』の時代は、俺にとっては、そのひとつだった。見た目なんか、俺は100%そこに乗り気じゃなかった。それは妥協と言えるだろう。「これはラーズとカークのビジョンで行くつもりだ。彼らはとてもこれに情熱的だし、4人が入っていけばそれはもっと良くなるだろうから、俺は飛び乗るんだ」って言っていた。


    だから俺はそこで最善を尽くした。俺が望んでいたほどうまくはいかなかったけど、これも後悔はない。その時は正しいことだと感じていたからね。だからバンドを推進するための健全性のために少しでも妥協が必要だと思ったとしても、俺はそれをやるだろう。でもメインストリームに関する限り、自分たちが欲しいものや望んでいないものについてかなり正直でオープンだったと思う。知っての通り、これは俺たちのイカしたパーティーだし(笑)あなたも招待!みんなも招待!招待と冒険を受け入れて、もし個人的なことを言い始めたり、気に入らなかったらいつでも飛び降りることができる。いつも創造したものに熱狂して楽しんでいる人になることを望んでいるし、常にそういう人のための席が用意されているからね。

    −ヘヴィロックは究極の反抗の象徴でした。あなたは子供が規範に外れた違う何かを探していると思いますか?

    もちろん。知っての通り、それはどんな音楽の形にだってあることだよ。ロックの家庭で育っているのにジャズやクラシックに行ったって反抗でしょ。(反抗が)ロックを意味するものじゃないけど、「自分は両親とは違う必要がある」ということになると、10代の若者には常に反抗的な成熟した部分がある。それは起こるべくして起こる自然なことだと思う。自分には3人のティーンエイジャーがいるけど、子供たち自身が音楽を望み、自分たちのキャリアを望み、自分たちの道を欲することに意味がある。それが起こるべくして起こることなんだ。俺のために子供たちと口論して、ヴェノムか何かを聴けってやることには何の意味もない。そうだろ?子供たちは好きなものを無理やり俺に聴かせてくるけどね!(笑)彼らが音楽を愛しているということがいいんだ。彼らは彼ら自身を持っている。キミはキミ自身を持っているはずなんだ。だから反抗って俺が思うに、人類が成長する上での素晴らしい自然な進化なんだよ。

    −あなた方の最新アルバム『Hardwired...To Self-Destruct』のリリースで、あなたはこれが怒りのアルバムだと認めていました。メタルは怒りの解放のための適切な手段だということは、あなたにとって一番大事なことだと考えていましたか?怒っている人としてあなたはメタルへと引きずり込まれたのでしょうか、あるいはメタルをプレイすることで自然と内なる怒りを引き出したのでしょうか?

    あぁ、確かに怒っている。それが最初だ。子供の俺の身に起きたことのためにね。音楽は自分の怒りを表現する方法だったんだ。自分自身でやるまでは、俺にとって他のバンド - ブラック・サバスや大好きだったいくつかのヘヴィなバンドやパンク・ロック - がやっていたことだった。彼らは怒りを表現していて、そういうところが良いと思っていたんだ。でも怒りは受け入れようとしたり、隠そうとしたり、あらゆることをしようとしてきた自分の一部でもあったんだ。だから俺はそれを祝福し、音楽で使う良いツールなんだと思うようになったね。

    −そのような捌け口を持つことができてラッキーでしたね。そうでなければ爆発してしまったかもしれないでしょう。

    本当にその通りだ。俺が言えるのはプランB(代替手段)はなかったってことだ(笑)プランAで起きるべくして起きた。ラーズと出会ったのも良いことだし、俺たちがやったことは、物事が起きて・・・つまり、俺はまだ何が起こっているのか信じられないんだ。本当に信じられない。これ以上の良い夢を見ることはできなかっただろう?(笑)54歳になって、いまだにプレイできて、音楽を創って、ツアーを楽しみ、健康と素晴らしい家庭を持って、自分たちの創造物を楽しんでいる人たちがいるんだからね。

    −近代的な政治や社会のおかげで、今の世の中で怒ったり、剥奪されたりしていると考える人たちの新しい時代になっていくでしょう。彼らの不満を払拭するのに、より多くの人たちが今、ロックに向かっているかもしれないと思いますか?

    まぁ自分が通じていると感じる何か、自分の中で起きていることを表現するのを助けてくれるものを見つけられることは健全だと思う。それを隠したり、怒ったり、恐れたり・・・まぁ全ては不安に基づいているものだけど(笑)そうなるよりはね。俺はすぐに怒ってしまう。それが俺にはわかりやすいからね。他の人たちは不安を隠そうと他のものに目を向ける。でも怒りは否定的なエネルギーとされてきたけど、俺にとっては今のところ大部分は肯定的なものなんだ。

    −あなたとラーズは、地元紙で似たような趣向を持つミュージシャンを探す広告をラーズが出して最初に繋がりました。インターネットが似た人たちを繋ぐ即時性のあるポータルである今日に比べて、あの当時に共通の関心を持つ同志を見つけることはとても難しかったでしょうね。

    今は何も話さなくてもだからね、本当に。繋がるのが簡単だ。あの当時は起きる必要があったから起きたんだ。つまり、もし俺たちがFacebookやInstagramをやっていたら、やっぱり同じように俺たちは繋がっていただろう。でも知っての通り、新聞はうまくいったよ。俺たちはかなり注目すべきだと考えていた。新聞に広告を投稿することができたからね。毎回「Heavy Metal」を探すために「H」から下の欄を見るんだ。「おっ同じようなヤツがいたぞ!コイツに電話したらいい」ってね(笑)

    懸命になっている時にそういう障害は(バンドを組むまでの)旅の一部だったし、今はもっと簡単になっている。今、難しいところはおそらくあまりに多くの選択肢があるってことだろうね。当時はそこにあるものが選択肢だった。ラーズがいて、それが選択肢だった。俺が住んでいた場所も、それが選択肢だった。ノルウェーにいるヤツと繋がって、バンドを組んだり、今できるようなことはできなかった。でも今はあまりに多くの選択肢があるから、より難しくなっているかもしれない。


    Clash(2017-11-22)

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