メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    カテゴリ: 歌詞

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    ラモーンズのマーキー・ラモーンがMCを務める「Virgin Radio」にてジェイムズ・ヘットフィールドが「Here Comes Revange」の歌詞についての着想について語っていました。UltimateGuitar.comの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    jmz_revenge

    −復讐(Revenge)についての曲があるけど、これは何に着想を得たものなのか?

    ひとりの父親として、以前のように物事や世界がどれだけねじ曲がっているかを見たりするのとは違ったものに影響を受けている。

    でも、それから子供たちがとても賢くなっていることに気付かされたよ。彼らはオープンだし、なんとかなるって感じなんだ。でも俺の父親は「世界は地獄になっちまった!」って言っていたし、彼らの父親(自分)も同じことを言っている。

    それでわかったんだ。それは一種の心理療法だってね。世の中で起きていることについてちょっと不平を言うようになる。

    で、俺たちのファンがいて、彼らの立場に身を置こうとしてみたんだ。とてもたくさんの公演に来てくれたカップルがいてね。彼らがメタリカに興味を持ったのは、若い娘さんが俺たちの大ファンで、酔っぱらった運転手によってひき殺されたからだった。

    それには衝撃を受けたよ。「どうしたら世界でポジティブなものを見出して、自分の娘とまた通じ合うことができるだろうか」それがメタリカであり、彼女が愛した音楽だったんだ。理性がポキっと折れて、冷酷になってこんなことをした奴なら誰でも攻撃をしたくなる代わりにね。

    だから俺は彼らの立場に身を置いて(考えた)、復讐は実行するのに本当に力強く素晴らしいものだと感じなければならないが、その衝動を満たすものではなかったんだ。


    UltimateGuitar.com(2017-09-25)

    インタビュー全編はこちらから。アルバムのプロダクション面や故レミー・キルミスターについても語っています。


    ジェイムズは以前、Metallica.comにてファン会報誌SoWhat!のエディター、ステファン・チラジとのインタビューで『Hardwired...To Self-Destruct』全曲の歌詞について語っており、「Here Comes Revenge」については次のように話しています。
    ステファン
    子どもが殺された悲しい物語についてたくさん読んだのかな?それにどうやって折り合いをつけることができたんだろう?

    ジェイムズ
    そうだね。モーガン・ハリントン(※)がいる。誰かを奪われた家族についてはたくさんのことがある。息子が死んだ友人もいるし、名前は挙げたくないけど、ずいぶん長い間ツアーに帯同してきているカップルがあの曲の助けになったし、俺にとってインスピレーションになったんだ。彼らの娘さんが酔っ払いの運転手にひき殺された。彼女はメタリカが大好きだったんだ。このご家族が娘さんと繋がったままでいる方法がメタリカのショーに来て彼女が楽しんでいたものを楽しむということだったんだ。そうやって繋がっているんだろう。あれには本当に驚かされた。とても強いよ。それは自分にも起きうる傷つく出来事だね。つまり人生をぶち壊し、ただ座って四六時中そのことについて考えては、何度も何度も思いを巡らすんだ。「どうしたら物事を変えられたんだろう?もしこうだったら?ああだったら?」どうしたら怒りを抑えられるだろう?どうしたら子どもの人生を奪った相手に怒らずにいられるだろうか?それは俺にとって本当の強さだと思う。俺がするであろう考え方を書いているからね。復讐が起きるのを祈って、それが答えだと考えるだろう。結局そんなことは起きないとはわかってるけどね。

    ※2009年にメタリカのライヴを観に行った後に行方不明となり、遺体となって発見されたヴァージニア工科大学の学生。事件究明のためにメタリカは有力な手がかりを申し出た者に賞金5万ドルを提供。ジェイムズは事件の手がかりを求める動画メッセージを公開した。後に別の殺人事件の容疑者が当該事件の容疑者として再逮捕され終身刑となった。

    Metallica.com(2016-11-19)

    Here Comes Revenge


    RL72 - The Making of "Here Comes Revenge"


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    オンライン版「So What!」で、ジェイムズ・ヘットフィールドが語る『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の歌詞。ようやく最後までたどり着きました(汗)。管理人拙訳にてご紹介します。


    20161119_061846_7549_961243

    −「Am I Savage?」

    ステファン・チラジ
    これは熱狂的狼男マニアのボクの琴線に触れたね。さらに背後には何かあるのかもしれないけど、完全に狼男の物語があって、他の曲よりも多少寓意を感じたよ。

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    あぁ。見えているかもしれないものよりもはるかに深いことを意味しているんだ。「受け継いだモノ」についての歌詞もある。それはこのアルバムで俺にとってとても強い言葉だった。良かれ悪かれ、何かを受け継いでいる。それは遺伝子だったり、血だったり、銀行口座だったり、外見だったり。いろんなものを受け継いでいるんだ。10代の息子がいると、父親として時おり難しい時がある。息子のことを誇りに思うけど、娘とはまったく別の話でね。娘と母親のあいだにも問題があるし、息子と父親のあいだにも問題がある。なぜなら彼らは成長して親のようになるだろうけど、彼らは親のようにはなりたくない。他の何かになりたいと思っている。自分自身の何かになりたいと思っているんだ。まぁ俺は(息子の)キャスターには俺のようにならないように頑張っているところだけど。じゃなきゃ「親父はそんなことちっとも教えてくれなかったら、こいつを学ばなきゃならないじゃないか!」となるんだと。父親としての俺の意義は「もし息子に物事を教えなかったら、俺自身がダメな親父だったってことになる」と感じていたんだ。最終的には息子は自身の望むことをする。俺が身を引いた時に彼は開花する。自分の望むことをして、自分の人生を登っていくんだ。だから全体としては「良き意思のせいによる怒り」ってとこかな。ここでいう良き意思っていうのは、何かを教えるってことで、それが(教わる側には)望まれてないと俺は怒り出す!そう、まさに俺のことだよ。俺の親父は家の中で言うことを聞かせるための強力なツールとして怒りを使っていた。俺と同じだ。それが俺の受け継いだものだったんだ。俺はそのことを息子に伝え始めた。そして止めたんだ。かなり大きな出来事だったね。

    ステファン
    自分自身はそのような「受け継いだモノ」を理解することに近づいたと思う?自分は「受け継いだモノ」に近いと感じる?「鏡の中の狼」を見ることができるようになって、より自信を持つと感じるようになると思う?

    ジェイムズ
    うん。俺は家族にも許可をしたんだ。「父さん、落ち着いて」この言葉が俺を他のことへと誘発する。でも人間だからね、少なくとも俺のなかにある人間性の一部なんだ。俺の中で機能している。以前よりもずっとね。


    −「Murder One」

    ステファン
    レミーだね。

    ジェイムズ
    そう。「Murder One」だ。「Murder One」が何なのか知っている人はほとんどいない。俺は深く掘り下げて、間接的に、極端にダイレクトにならないように彼について話そうとしている。でも、そう、「Murder One」は彼のお気に入りのアンプの名前なんだよ。彼は他にも使っていたものがあるのは知っているけど、俺にとってはあれが際立ったものだった。レミーには敬意を払うよ。彼がいなかったら、メタリカは存在しなかったと思うし、おそらく他の多くのバンドにとってもそうだろう。彼はインスピレーションだった。彼は揺るぎない強さがあったけど、近寄りがたい人じゃないんだ。すごい地に足が着いていたし、本物だった。人生に素晴らしい哲学があった。彼は愛すべきキャラクターだった。彼は威嚇するような風貌だったにも関わらず愛すべき人なんだ。本当に寂しいよ。だから彼と彼の人生を俺たちの曲で讃えないなんてって思ったんだ。あれは俺にとって意味のあることだよ。


    −「Spit Out The Bone」

    ステファン
    そして、レコードの結びはまた別の猛烈なリフで、マシンとAIが取って代わるところまで飛びつく未来を示唆しているね。

    ジェイムズ
    あぁ。G.B.H.の「spit out the bone(骨を吐き出せ)」の歌詞に感謝だね(G.B.H.の「Passenger on the Menu」という曲に「spit out the bone」という歌詞が出てくる)。彼らの曲はちょっと(テーマが)違うことはわかってる。彼らのはドナー隊とカニバリズム(※)についての曲。こっちはちょっと違って、人間に何が起きているのかという戸惑いと恐怖なんだ。そんなに遠い未来に飛ばなくたって、ターミネーターの可能性とかそういったものについては知っての通り。俺たちはスマートな時計を身に着けているし、コトは俺たちのなかにもっともっと近づいている。なんで自分の頭の中に四六時中インターネットを持たないんだ?「感情」や何か全てのことを心配しなきゃならないんだ?恋に落ちて、失恋するか?それは誰にとっても良いことじゃない。心と血だって?それは効率的なやり方だろ!コンピューターが助けてくれるだけなら、俺たちはもっと効率的な人種になるかもしれない。俺たちを助けてくれるとして、そうなるのはどのくらいだ?そんな狂気だね。つまり「Spit Out The Bone」はオマエの骨など必要ないってことさ。ヤツらは(人類を)破壊する!

    ※アメリカ東部からカリフォルニアを目指した19世紀の開拓民グループ。旅程の遅れからシエラネバダ山脈での越冬を余儀なくされ、生存者は人肉食に走らざるえなかったという。

    Metallica.com(2016-11-19)
    「Am I Savage?」


    「Murder One」


    「Spit Out The Bone」


    G.B.H. 「Passenger on the Menu」


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    オンライン版「So What!」で、ジェイムズ・ヘットフィールドが語る『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の歌詞。DISC 2の3曲についての「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話の続きを管理人拙訳にてご紹介。

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    −「Confusion」

    ステファン・チラジ
    これはまさにPTSDになった時だと思い当たるんだけど・・・。

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    その通り。一般的にはPTSDだ。軍隊での戦闘ストレス反応(シェルショック)や恐ろしい状況に放り込まれるのは明らかにPTSDの兆候だ。そんなところから家に戻る。家に帰ってきて、まだ生きていると、内に抱えて家に持ち帰ってしまったトラウマとして、ひどく影響を受けてしまったものを見る恐れがある。映画『アメリカン・スナイパー』はそういうものを本当によく描写していた。「同胞を守らなきゃ、俺が戻らないと彼らは死んでしまう」というところはコレだと思った。戦争中毒となり、家族を顧みない言い訳として、そのような「殉教者」というテーマをまた使っている。だから他の曲にも結びつくんだけど、PTSDというのはどこにでもあるだよね。子どもの頃だったり、スポーツ選手だったり、制服を着た誰かだったり、外に出向いて奉仕の人生を思い描く人だったり、そこには兵器や力を使って「現場に行って殺してやる。現場に出向いてやっつける。」って人もいる。PTSDには様々な形があるし、バンドにしたってそうだ。不平不満に聞こえるかもしれないけど、これは決して不平不満じゃなくて、ツアーに出るとはどういうことなのかを伝えているだけなんだけど、ツアーに出るだろ。これが訪問地リストです。これがあなた方のやることです。これがあなた方への取材です。これがああですこうですってね。全てが俺たちのために計画されている。ここがあなた方が食べる場所です。ここが寝る場所です。ではそのステージに立って良い時間をって具合に全てが計画されていて、素晴らしいショーだったとキミたちは褒めそやす。そこから家に帰るとふと、こう思うんだ。「俺自身の計画は何だ?俺は今日何をやっていたんだ?」ちょっと戸惑いつつ、家族と電話を繋ぐ。家族は「もしもし?どこにいるの?」ってね。万事対処済ってわけだ。なぜ俺は必要なんだ?俺なんか要らないじゃないか!こういうことは延々と話すことができるよ・・・

    −「ManUNkind」

    ステファン
    これはつくづく聖書の黙示録のように感じたね。つまり「ゼロにリセットする」ことに満ちていて、ディストピア的でかなり荒涼としている。ちょうどボクたちが好きなやつみたいにね!

    ジェイムズ
    そうだね・・・聖書でいうところのエデンの園だよ。「全て手にしているのにまだ何か望むのか?」全ての素晴らしいものを手にしていたのに引きはがされてしまった・・・それが聖書の物語・・・でも人間の善良さに立ち戻ろう。人間は罪深く、這い出て何とか取り繕おうとしなければならない。俺たちがいつも大いなる力の監視下にいて、日々何度も何度も自分たちが悪者でないと証明しなければならない。誰もが自分のことばかりのこの世界で、信念を持つこと。数々の物事のなかで否定的な面を見つけるけど・・・結局は人を信じることだ。人のせいにするんじゃなくてね。なかには思いやりのない(Unkind)人もいるけど、信念を持つことはそれを理解したり、そこから学んだり、問題ではなく何らかの形で解決策の一部になったりするんだ。

    ステファン
    ジェイムズは何年もの間、こういうこと全てにおいて一方的に判断するよりももっと観察的な態度になっていると思うんだけど、これは合ってるかな?

    ジェイムズ
    そうだね。自分でもそう言うよ。経験してきたことを通じて、戦っている相手にも思いやりを持ち、争いの結果を見るだけじゃない。「ヤツはあれを盗んだだけ」とか何とかみたいなことには一歩下がって判断を下す代わりに何が起きているのかを見る。何か共通となるものはないかを探すんだ。

    −「Here Comes Revenge」



    ステファン
    子どもが殺された悲しい物語についてたくさん読んだのかな?それにどうやって折り合いをつけることができたんだろう?

    ジェイムズ
    そうだね。モーガン・ハリントン(※)がいる。誰かを奪われた家族についてはたくさんのことがある。息子が死んだ友人もいるし、名前は挙げたくないけど、ずいぶん長い間ツアーに帯同してきているカップルがあの曲の助けになったし、俺にとってインスピレーションになったんだ。彼らの娘さんが酔っ払いの運転手にひき殺された。彼女はメタリカが大好きだったんだ。このご家族が娘さんと繋がったままでいる方法がメタリカのショーに来て彼女が楽しんでいたものを楽しむということだったんだ。そうやって繋がっているんだろう。あれには本当に驚かされた。とても強いよ。それは自分にも起きうる傷つく出来事だね。つまり人生をぶち壊し、ただ座って四六時中そのことについて考えては、何度も何度も思いを巡らすんだ。「どうしたら物事を変えられたんだろう?もしこうだったら?ああだったら?」どうしたら怒りを抑えられるだろう?どうしたら子どもの人生を奪った相手に怒らずにいられるだろうか?それは俺にとって本当の強さだと思う。俺がするであろう考え方を書いているからね。復讐が起きるのを祈って、それが答えだと考えるだろう。結局そんなことは起きないとはわかってるけどね。

    ※2009年にメタリカのライヴを観に行った後に行方不明となり、遺体となって発見されたヴァージニア工科大学の学生。事件究明のためにメタリカは有力な手がかりを申し出た者に賞金5万ドルを提供。ジェイムズは事件の手がかりを求める動画メッセージを公開した。後に別の殺人事件の容疑者が当該事件の容疑者として再逮捕され終身刑となった。

    Metallica.com(2016-11-19)

    「Confusion」


    「ManUNkind」


    「Here Comes Revenge」


    映画『アメリカン・スナイパー』予告編


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    オンライン版「So What!」で、ジェイムズ・ヘットフィールドが語る『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の歌詞。「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話の続きを管理人拙訳にてご紹介。

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    −「Moth Into Flame」

    ステファン・チラジ
    名声vs空虚な衝動の誘惑、全ての人にある瞑想のように見えるんだけど。

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    あぁ「Moth Into Flame」はかなり文字通りの歌詞だよ。最近じゃ誰もが・・・有名になること、人気者になることに夢中だと思う。Facebookのアカウントか何かで通りを歩いてたり、誰かが自分たちのセルフィーを撮っているのを見たりする。それで?なにをやってるんだ?自己陶酔に夢中になっているのか?でも次世代になっていくと物事を承知して、そういったものも受け入れるようになると思う。主なインスピレーションは、エイミー・ワインハウスの映画『AMY』なんだ。あの映画ではある意味、彼女は洗脳されていた。彼女は「信じること」から始めた。彼女がアパートを出るシーンは本当に心をかき乱されたよ。彼女が何かをしに出かけると、パパラッチがそこらじゅうにいて「やぁエイミー、今日はどうだい?お友だちは?」とベラベラ喋ってはカシャカシャカシャカシャ(カメラのシャッター音)だ。「俺たちはキミの友人だよ」なんて言いつつ「おっとカシャカシャカシャカシャ」だもんな。あれには参った。あぁあんな環境の変化に自分がいるのをどうやって知るんだ?何が本当で何がそうじゃないのかどうやったらわかるんだ?周りにいる人たちは「Yes, Yes, Yes」って言うだけ。彼女は自分を見失った。完全に迷子になった。彼女はそのYesを信じ始めた。名声こそが最高のものだと信じた。そしてリムジンが霊柩車に変わってしまったんだ・・・

    Amy_movie
    AMY


    ステファン
    かなり文字通りなものになってるね。いくつかは事実だし。

    ジェイムズ
    まぁオープニングの一節もそうだね。ギグの後、素晴らしいことをした会場で、全て(の観衆)に繋がった。それからみんなの前を通り過ぎてリムジンに乗り込んでドアを閉める。そのなかに必要なもの、飲みもの、友だち、何だってある。そうして狂気からさらに苦しい狂気へと向かっていくんだ。

    −「Dream No More」

    ステファン
    これは悪夢モノの「Enter Sandman」からの概念的な続きか何か?

    ジェイムズ
    面白いね。

    ステファン
    原始的なリフ、原始的な雰囲気がある。おそらくメタリカによってこれまで書かれた曲のなかで最もスローな曲のひとつだろうけど、とてもヘヴィだよ。

    ジェイムズ
    俺も大好きだよ。いいリフだし、特にあの「Turn To Stone」のコーラスがね。あの言葉を言った時は、メディアのようなものを想定していた。その場に座って、目を背けることができずに、恐怖を、現実に起きている恐ろしいことを見ている。目をそらさずにいると最後には全て麻痺してしまう。でも、俺にとっては基本的に「The Call Of Ktulu」の続きでもある。クトゥルフ神話の回答だよ。神話の中でヤツは起き上がり、もしヤツの姿をじっと見てしまったら、ヤツのおぞましさ、恐ろしさにこっちは石になってしまうんだ。

    −「Halo On Fire」

    ステファン
    これは何か心の中の闇とかうつ病と戦うために正面から向き合ってるものだと感じたよ。

    ジェイムズ
    本当にそういうものにも繋げることができる。「Halo On Fire」では明らかに俺たち全員の良い面、悪い面が並列して並んでいる。それがいつ出てくるのか、姿を現すのか?真の聖人として演じている人もいれば、闇を抱えているからこそ、余計に聖人として振る舞わなければならない人もいる。そうなると、本当に悪いものだと考えている全てのことを補うように真の「自分」から基本的には離れて行ってしまうんだ。

    こうも思うんだ・・・あれは何だったかな?『Fifty Shades of Grey(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)』だったかな?俺は観たことないんだけど、こういうハイライトは観たよ。「おぉ成功した男がいるなぁ」と。そしたら彼は自分の快楽のために拷問部屋を地下室に持っていて、みんなそこに堕ちていくことを望んでいた。結局最後は、両者とも血を流すことになった。誰にとっても良いことじゃなかったんだ。


    fiftyshadesofgrey
    フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ


    Metallica.com(2016-11-19)
    「Moth Into Flame」


    「Dream No More」


    「Halo On Fire」


    映画『AMY エイミー』予告編


    「The Call Of Ktulu」


    映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』予告編


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    Metallica.comで掲載される形となったファン会報誌「So What!」で、ジェイムズ・ヘットフィールドが『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の歌詞について1曲ずつ語っています。「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話を管理人拙訳にてご紹介。

    20161119_061846_7549_961243

    −「Hardwired」

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    えぇっと、あれは最後に書かれた曲だね。俺たちが曲としてまとめた時、最初の数字は「2」でかなり際立っていたね。ラモーンズかミスフィッツの長さだって話していたんだ。

    ステファン・チラジ
    2分ってこと?

    ジェイムズ
    そう。

    ステファン
    なんてこった。

    ジェイムズ
    それからもう少し長くなったけど、4分未満っていうのは、どうあろうと最高だね。とてもシンプルだし。歌詞の書き方をどんなに考えようと、シェークスピアじゃないってことは確かだ。でもアルバム全体の概要になっている。あの曲でレコードのタイトルをどういう路線で行くのか、ちょっと方向性が見えたんだ。レコードの全てのパートをまとめてみよう。人類は本当に正しい行いをしているか?時間の歴史の中で俺たちはささいな存在だ。俺たちは死に行こうとしているのか?俺たちは電子機器に取って替わられるのか?電子機器になろうとしているのか?人間を人間たらしめるためのエゴやら何やらのために、自己破壊しようとしているのか?俺たちはロボットになるべきか?その方が良いのか?SF小説に熱中するとそういう類のことに夢中になるけど、人類が始まった時、そんな発想だったのだろうか?

    そういったこと全てを表す文章が、俺の友人から発せられた「Hardwired...To Self-Destruct」だった。彼は苦しんでいる中毒者としてその言葉を投げかけた。「それは何なんだ?それは俺たちのためになるものなのか?俺たちが想定していたよりも早く死んじまうのは初めから決まっていた事なのか?自分の命をぶち壊すような、俺たちは生まれついての自己破壊者なのか?(Are we "hardwired to self-destruct?")」その言葉が俺の耳を捉えたんだ。


    −「Atlas, Rise!」

    ステファン
    あれは殉教についての曲だと思ったよ。自分で創り出した殉教に対する順守かなとボクは感じたんだ。

    ジェイムズ
    そうだね。世界の重荷を背負うことを余儀なくされた、ただのアトラスの神話だよ。それが彼の遺産であり義務だった。そういうライフスタイルで生きることを信じている人たちがいる。話すことのできない人たちのため、あるいはこれのため、あれのため、これを残せ、あれを残すなと自分たちを殉教者だと思って生きている人たちだ。責任を少々負いすぎて、信じていなかったり支持しなかったりする人がいるとそんな他者をこき下ろす。どうしたらこれを支持せずにいられるんだ?と。殉教と罪悪感で、ある意味、自分が負っているよりも多くの責任を持っていると考える人たちの戦いみたいなもんだ。そして「大丈夫、そのクソを取り除くか、それを私に渡してくれれば」ってこうさ。あの曲は「Put the load right on me」っていうちょっとしたところから全てが始まった。基本的には「負荷を(全て)背負う必要はない。それを(少しは)私にくれ。人生は本当に困難かもしれないけど、私はキミを助けるつもりだ。」ってとこだね。でもそこから気付くんだ。「ちょっと待て、彼らは他の誰かやあれやこれやにそんな負荷を与えていたぞ。おぉっと、そうかわかった。そんな殉教者みたいなことで自分の悲痛なことを使うのはやめてくれ。」と。

    ※アトラス:ギリシャ神話に登場する神。ゼウス達との戦いに敗れて、両腕と頭で天の蒼穹を支える役目を負わされることとなった
    Titanen_Atlas,_Nordisk_familjebok

    −「Now That We're Dead」

    ステファン
    (この曲は)全て根源は同じ、自分たちの死における信仰や安らぎの問題だと思ったよ。

    ジェイムズ
    うん、最期っていうのは俺たちみんな同じだ。信じるものが何かあるなら、来世があるかもしれない。たぶん現代版ロミオとジュリエットが欲しいと思って始まったんだ。一緒になって、人生を通して助け合う。そして「Now That We're Dead」っていうのはたくさんのことを意味する可能性があるってことだ。実際、死んでいるんだよ。そうして次の人生にいる。あるいはカップルで何か恐ろしいことを体験して、今や向こう側へ行ってしまったとか。そうして別の人を信頼する。最期には自分の行い、何をやってきたとしても、それはただの行いに過ぎない。行いを改めることもできるし、補うこともできるし、一緒に綺麗な良心で行動もできる。「次のことはわからない、でもそうだ、試しにやってみよう」みたいな冒険心みたいな感覚もそこにはある。

    Metallica.com(2016-11-19)

    「Hardwired」


    「Atlas, Rise!」


    「Now That We're Dead」


    今回はここまで。また後日、3曲ずつ紹介予定です。

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    先日行われたOrionフェスでもブラック・アルバムの完全再現を行ったメタリカ。(すでにLiveMetallicaで2日分の音源が販売開始されました。)

    そんななか、The Village Voiceのサイトでジェイムズとカークがブラック・アルバムを振り返るインタビューを掲載。いつもの管理人拙訳、誤訳御免でどうぞ。

    james_kirk

    The Village Voice
    「Nothing Else Matters」はバンドにとって大きな出発となりました。スラッシュ・メタルを期待したファンをイライラさせましたが、いまだにほとんどいつものショーで演奏されています。

    ジェイムズ
    まったくもってクレイジーだね。あれは俺が思うに最もメタリカっぽくない、俺たちによって演奏されそうにない曲だったよ。誰もが本当に聴きたい曲として最後の最後に挙げるようなね。俺が家から離れて放浪してたとき、ツアーで自分の部屋にいる俺自身への曲だったんだ。驚いたね。正直に自分をさらけ出せた。本当の自分を表に出し、リスクを負って、誰かが俺の心をスパイクで踏みにじることになるか、それとも自分たちの心を寄り添わせることになるか、賭けをした真の証だよ。やってみなければ決してわからないね。事が結実して、俺たちは正しいことをしたと思うよ。感じたことを心から書いてね。そうすれば間違えることはない。ニューヨーク・ヘルズ・エンジェルズが映画に使ってから、スポーツ選手が、結婚する人が、ありとあらゆる人々があの曲と自分たちを結びつけて、信じられないようなライヴの曲になった。俺に否応なく(映画を繰り返し観ることで)テープ・プレーヤーを消耗させ、あの曲をメタリカたらしめた彼らには感謝しているよ。

    The Village Voice
    『A Year and a Half in the Life of Metallica』のなかで、あなたが「Nothing Else Matters」を覚えるのに苦労したために、ライヴでのお披露目が遅れたというジョークが出てきました。今振り返ってあなたにとってそれは面白いことですか?

    カーク
    セットリストにあの曲を入れ続けてきたし、実際にできるようになると思えるまではセットリストからは外してきた。俺はステージ上で自分でその全てのイントロ部分を再び覚えなければならなかった。そうなったときはちょっと怖かったね。俺たちはそんな風に始めた曲なんてなかったからね。しばらくして、いったん要領がわかれば、何の問題もなかったけどね。いったん曲を形作って、一緒に演奏の準備をすることに焦点を当てれば、俺たちは曲をしっかりまとめて実際にやることに関してはかなり得意なんだよ。

    The Village Voice
    2つの続編を作ることを決定付けた「The Unforgiven」のテーマについて、何がそれほどあなたを捉えて離さないのでしょうか?

    ジェイムズ
    普通はそういう(続編を作るような)ことはしないものなのかもしれない。俺は許されると感じなかったのかもしれないし、あるいは、許すことができなかったからかもしれない。俺にとってあの曲のひとつはとても個人的なことで、世界と自身、そして向き合うには少々苛立つようなことを許すことを中心に展開している。メロディ自体は頭のなかから離れることがなかった。俺にとっては強力だったし、リリカルで、メロディがメロディを呼んだ。おそらく3部作か何かをすることになってなくても、次のアルバムで同じことを書くことになってなくてもね。「The Unforgiven III」を書いた後、考えたね。俺たちはこの曲によってなされたんじゃないかってね。つまり俺は許すことができ、俺自身も許すようになっていったんだよ。


    The Village Voice
    「The God That Failed」は、クリスチャン・サイエンスの躾を受け、あなたの母が医学による治療を拒んだ後に迎えた死について食ってかかる非常に個人的な曲です。今、この曲を歌うことで、あなたは(この曲を作った当時に抱いていたような)元にいた同じところまで連れ戻されますか?

    ジェイムズ
    俺が望むところまでは連れ戻されるかな。俺がされてきた(宗教的価値観から行われる)躾や宗教、その他もろもろとは和解したんだ。なぜそうなってしまったのか、どうすればならなかったのか、今はわかっている。そしてそういったもの全てに折り合いがついたんだ。俺があの曲を書いたとき、そういった子供の頃の嫌なことに起因する、周りとあまりにも違うことに対して憎悪の真っ只中にあった。神の力とは一体何なのか、俺にはわかっている。そして神の力に対する俺の両親の考えが一体何なのか、今の俺にはわかっているんだ。だから、俺は彼らのものを彼らに預けて、主張する必要があるところを自分のものとして取り出すことができる。そこから前に進むことができたんだ。そういった意味ではあの曲はかなりヘヴィだよ。

    The Village Voice
    "the healing hand held back by the deepened nail"というフレーズはかなり誇らしく思っていたのではと思うんですが。

    ジェイムズ
    「ついにたどり着いたぞ。道を譲れ、ボブ・ディラン」ってか。誰かに怒っていたところからはかなり成長したように聞こえるよな。

    The Village Voice
    『A Year and a Half in the Life of Metallica』で、(プロデューサーの)ボブ・ロックが1stシングルに「Enter Sandman」ではなく、「Holier Than Thou」にすべきだと説得しようとするシーンがあります。

    ジェイムズ
    あぁそうだな。おそらく俺たちはみんな、シングルがどうあるべきか違う意見を持っていたと思う。そしてアルバムを強力なものにしたから、どの曲もその可能性はあった。「Holier Than Thou」は俺たちがいまだにライヴでやっているし、みんなが楽しんでくれる曲のひとつでもある。複雑かつシンプルな曲だね。

    The Village Voice
    「My Friend of Misery」はブラック・アルバムのツアーで初めて演奏された曲のひとつです。私は常々、レコードのなかで長大なベース・ソロとツイン・リード・ギターのソロのある傑出した曲だと思っています。

    ジェイムズ
    最高だね。俺はあの曲が大好きなんだ。本当に雰囲気のある曲だよ。あの曲は当初、インスト曲だったんだ。なぜそうなったかわからないけど、俺がヴォーカルを足したら、もうひとつ別のレベルにあの曲を持っていくことができた。ツイン・ソロみたいのもクールだよね。カークと俺であんなことをやってとても良かったよ。あれは決して速いソロじゃなく、クレイジーなハーモニーによって、これまでよりメロディックな、俺が貢献できたソロだね。ああいうのはいいね。

    The Village Voice
    あのアルバムで、建国の父について言及されています。つまり、「My Friend of Misery」ではトーマス・ペイン、「Don't Tread on Me」ではパトリック・ヘンリーを。当時、アメリカの歴史の本を読んでいたんですか?

    ジェイムズ
    いいや。そうするつもりじゃなかったんだ。「Don't Tread on Me」は俺が好きな曲だけど、多くの人にショックを与えたよ。俺たちのことを反戦論者だと思っていたときに、みんな、あの曲を戦争肯定と捉えたからね。俺たちは曲を書いただけさ。俺たちは政治的にはどの立場もとっていない。「Don't Tread On Me」は「Don't fuck with us(俺たちをなめんじゃねぇ)」って曲のひとつにすぎない。明らかに旗とヘビ、そしてそれが意味するところを参照して、アルバムを全てブラックに染めてヘビのアイコンを配したアルバムカバーとなった。あの曲をライヴでやるのは素晴らしいと思うよ。俺たちがこうしてやってきたヨーロッパであの曲を演奏しても、みんな(アメリカ独立に関連が深いと捉えて)愕然とはしないしね。とはいえ、俺たちはまだイランやイラクではあの曲をやってはいないけど。

    The Village Voice
    9.11直後はたくさんの車の中から「Don't Tread On Me」が鳴り響くのを聴きました。

    ジェイムズ
    それが人の助けになるんなら、それこそが俺が曲から受け取ったものなんだよ。もしあの曲で力を与えられたんなら、それこそが俺たちの曲がそうなればいいと思っていることなんだ。

    カーク
    俺から言えることは、あの曲はそれほどお気に入りじゃなかったんだよ。みんな、間違いなくあの曲の関連を考えるし、間違いなく特定の政治的なシナリオもしくは戦争のシナリオか何かと結びつけるからね。俺たちの音楽は解釈自由だから。俺たちは「それはあれを意味しています。それはあれを意味していません。そういう結論じゃなく、こういう結論が導き出されます。」なんて言うつもりないからさ。俺たちの音楽は基本的には解釈でもって漠然と把握されるようなものだからね。それがひとつの曲にみんなが夢中になって、曲に思い入れが加わるってことだから。あの曲は本当に「なめんじゃねぇぞ」って気持ちがよく出ているね。

    The Village Voice
    ショーの前にセットリストを見て、「Enter Sandman」の文字を見て、「マジで今夜はやめとこうよ。」と言ったことはありますか?

    カーク
    俺たちがやらなくちゃならないとわかっている曲はたくさんある。観衆はそういう曲をやるのを期待しているからね。俺たちがセットリストに投げ込む曲は、俺たちが演奏したい、もしくはリクエストを受けたからなんだよ。俺たちの音楽の素晴らしいところは、本当に演奏することが楽しいってことと、たとえ俺たちが曲のパートを変えたいとか、加えたいとか、差し引きたいってなっても、なんとかできるぐらい十二分にダイナミックだってことだね。曲を始めてちょっと退屈になったとき、俺たちは曲を変化させるんだ。パーツを足したり引いたり、あるいはもっとダイナミックにしたりしてね。それが全ての退屈な要因に打ち勝つ方法なんだ。いいアプローチだと思うし、称賛すべきアプローチだと思うよ。「Seek and Destroy」について語るのには閉口したときもかつてはあった。でも俺たちはよりヘヴィなキーで演奏し始めた、そして今や俺にとってはまったく新しい曲のように聴こえるんだ。6、7年前に変えてから、俺はまたあの曲をいたるところくまなく好きになったよ。

    The Village Voice
    『Live Shit』で、あなたがたは「Seek and Destroy」をほぼ20分に渡り演奏していますよ。

    カーク
    もうそんなことをしていないことを神に感謝だな。

    The Village Voice(2012-06-22)

    メタリカでも同じ楽曲をやっているとマンネリってあるんだなぁとか思いました。
    メンバー本人からこういうことを聴くのは新鮮かも。

    ジェイムズの歌詞の話は関連記事とあわせて読むとまた一段と興味深いです。歌詞解釈論、全然手がつけられないな。。。

    year
    A Year and a Half in the Life of Metallica


    liveshit
    Live Shit: Binge & Purge


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    厳密に言うと歌っているというより語っているので
    歌詞といえるか微妙ですが、「To Live Is To Die」を
    メタリカ歌詞勝手に解釈論に追加しました。

    これにあわせて既に4thアルバム『...And Justice For All』
    で歌詞を載せている曲についてもジェイムズのお言葉を
    載せてみました。

    この頃のメタリカは歌詞が社会的な出来事について
    書かれていることが多いせいか、いつもだったら
    「歌詞は自分たちで解釈すればいい」と言っている
    ジェイムズも歌詞についてかなり積極的に語っています。

    ちなみにジェイムズのお言葉の多くはBURRN!1988年8月号
    掲載のインタビューから抜粋しています。


    burrn1988_8

    「To Live Is To Die」のジェイムズの話は別の本からの
    抜粋です。スペースの関係上、省略してしまいましたが
    その前にはこんな言葉がついていたので付記しておきます。

    「クリフ・バートンはとても強いパーソナリティを持っていた。
    あいつは前に兄弟を亡くしていたんで、そのことがあいつの
    家族を強い絆で結びつけていたらしい。どっしりとした家庭で
    育った者だけが持つ強さを、ヤツは持っていたんだ。俺は
    あいつからいろんなことを教えられた。」



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    関連記事
    デス・マグネティックから1曲、歌詞勝手に解釈論追加。
    歌詞勝手に解釈論に「Eye Of The Beholder」を追加。

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    更新ご無沙汰してます。σ(^_^;)

    メタリカ自身のニュースも途切れがちなので
    歌詞勝手に解釈論に『...And Justice For All』収録曲
    「Eye Of The Beholder」を追加しました。

    この曲は表現の自由について歌われていると思われます。
    ちょうど東京都青少年保護条例改正案で表現の自由が
    制限されるかが論議を呼んでいるので、この曲の歌詞は
    タイムリーかなと思いまして取り上げてみました。

    PCでご覧の方は左側コンテンツメニューの
    歌詞勝手に解釈論からどうぞ。

    おそらく今年最後の更新になろうかと思います。
    今年もいろいろお世話様でした。
    よいお年をお迎えください。


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    メタリカ歌詞勝手に解釈論にShoot Me Again追加
    The Unforgiven シリーズの歌詞解釈論を2まで更新。
    「Seek and Destroy」他1曲、歌詞勝手に解釈論追加。
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    「That Was Just Your Life」、歌詞勝手に解釈論追加。

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