メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    カテゴリ: メタリカ語録

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    イギリスのエンタメニュースサイト、Shortlistにてラーズ・ウルリッヒのインタビューが掲載されています。このなかで、先日も話題になっていたバンドTシャツについてラーズが質問に答えていました。インタビュー全編を管理人拙訳にてご紹介。

    LarsUlrich_Y

    −もしもしラーズ、あなたは今、生まれ育ったコペンハーゲンにいますね。ホームにいると感じてますか?

    まぁ、ホームはこことサンフランシスコと半分ずつに分かれていると言っていいだろうね。サンフランシスコは住んでいる場所で、子供たちが学校に通っている場所だ。でもデンマークは俺が生まれ育ち、俺のルーツがある場所なんだ。

    −あなたはデンマーク人の気質を持ってる?それともカリフォルニアがそういう気質をぶち壊したりしました?

    デンマーク人として、民族に属しているように感じる。アメリカに来た時、みんなが我が身のためにいるように感じた。みんなが他の誰よりも先に進もうとしていた。デンマークでは、他の人よりビッグになろうとか勝ろうとは決して考えない。他のヤツよりずっと先に行こうとすると、ほとんどの場合、ひんしゅくを買う。俺はいつもその感覚を共にすることに愛着を持ってきた。だからそこにあるのは、酢漬けの魚、ロースト玉ねぎ、ホットドッグにかける変わったソースへの愛ってわけ。

    −ジェイムズ・ヘットフィールドにニシンを無理強いしたことはありますか?

    無理強いが適切な言葉かわからない。俺たちは実際、ここで『Ride The Lightning』『Master Of Puppets』と2枚のレコードを制作した。だからデンマークで俺たちは長年に渡ってかなりの時間を過ごしてきた。ヨーロッパを廻る時は、コペンハーゲンを基点にしている。バンドはここを快適に感じているからね。メンバーはデンマークのペースが好きなんだ。それでまぁ、俺たちは誰も見てない時に酢漬けの魚をコッソリ入れるんだよ。絶対にね。

    −“ラーズ・ウルリッヒおすすめ”のコペンハーゲンで絶対にやらなきゃいけないことって何かあります?

    1つかい!?鹿公園(Deer Park)を自転車で廻るのはおすすめだね。市の中心部から10分〜15分ってところの、おそらく地球上で最も美しい場所だよ。俺たちがここにいる時はいつも自転車を借りて公園内を巡って鹿と戯れるんだ。

    −了解。家のなかではどんな風にくつろいでいますか?

    妻のジェス(ジェシカ・ミラー)と俺は、キャンドル、花瓶、小さなカーペット、小物といったデンマークのものをたくさん置いている。でもくつろぎ(hygge)っていうのはモノから感じるだけじゃない。心の状態なんだ。家に人を歓迎して、おしゃべりして、グラスワインを持って、キャンドルを灯して、ゲームをしたり、毛布に包まったり、外で座って、とりとめもない話をたくさんする。アメリカでは今とても流行っているよ。友だちから「Hygge Nightに来て」って誘われる。ニューヨーク・タイムズで記事にもなった。多少失ってるかもしれないけど、俺が覚えている限りは、ここの生活構造のなかにいるよ。俺の中に染み付いてるんだ。

    −メタリカとして37年間バンドをやってきて、「ロックスター」の典型はどう変わりました?

    遊び呆けるってのは60年代、70年代、80年代でやってきたものと同じレベルにはならない。若い人たちは、はるかに賢明だよ。俺たちは両親だったり、社会だったりに反抗していた。若い世代には反抗するものはない。

    −その結果として、ロックは苦境に立たされていると?

    俺はいつもロックンロールにおける危険な要素に感謝してきた。でも結局のところ、今日の若者は地球市民になったから、世界はより良い場所になっている。若い人たちは、この惑星を正しい方向に歩み続けなければならないってことをもっと意識している。俺たちは次の世代として、より調和した若々しさがあった方がいいってこと。トンだ馬鹿みたいにふるまうのは時代遅れのように思うよ。

    −あなたはアートコレクターでもあります。「こりゃ一体何だい!?ラーズ!」と尋ねざるをえないものは家にありますか?

    主に画家として活動している親しい友人は、ゴミから像を彫り出しているよ。「Hyde Park London Summer 2006」と呼ばれる17つぐらいの彫刻で制作を終えるだろう。そのいくつかは俺の家にある。缶、ビン、チリ紙、キャンディーの包み紙がみられるよ。3から5フィート(約1〜1.5メートル)くらいあって、ロボットの要素があって、生き物や異星人のように見えるんだ。

    −バンドTシャツは今、大きなトレンドになっています。ハイストリートファッションがヘヴィメタルの図柄で占められることであなたを悩ますことはありますか?

    俺はそんなに意見はないよ。多ければ多いほど喜ばしい。俺はあんな風に高価じゃないけどね。もし5分かけてクールだと思って俺たちのTシャツを着たいと思うなら、俺は誰かにそんなことするなとは言わないよ。もしハイストリートファッションの店がメタリカのTシャツを販売することを決めたなら、誰かが曲をチェックしたり、ショーを見に来たり、彼ら自身が何かしら自由になれるかもしれない。それは全て、俺にとって良いことだ。

    −最後に、私は良い曲がかかっているといつでも机をドラム代わりに叩いてしまうのが得意なんですが、アリーナでドラムを叩くまでの次のステップは何でしょうか?

    へぇ、膝は叩いてる?それとも太もも?太ももを叩くところから、そのままスタジアムへ直行だぜ。

    Shortlist(2018-08-16)
    【参考】
    鹿公園




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    『Clash』誌のインタビューの続き。ジェイムズ・ヘットフィールドがメタリカを知らずにメタリカTシャツを着ている人についてコメントしていました。その他、ライヴでのファンとの掛け合い等について語っています。管理人拙訳にてご紹介。
    CLASH105_ InternalImage49

    −みんなが音楽界に入ってきて、すぐに成功の最終目標を期待する今日では、たくさんの見込みが立っているわけですが、一方でメタリカは最終目標を見たことがありません。楽しむものをやろうとすることは(バンドでの)旅の全てなんでしょうか?

    まぁ俺たちの目標ってのはうまくいかなくてね(笑)そういうことだ。それが最初の目標だった。「今の仕事はウンザリだから仕事をさせないでくれ。おまえの仕事について聞かせてくれ、そっちもクソだな。俺は工場勤め、オマエは新聞配達。働くのをやめよう。そいつはクールだ。これが俺たちのためになるんなら、最高じゃないか!」とね。利便性が標準になってきているなか、みんなが理解していない多くのチャレンジがそこにはあると思う。チャレンジがあるってわかる?それが何であれ、そういうチャレンジに直面して、それに取り組む。さっき俺が言ったように最近の子供たちはたくさんの選択肢を持っている。簡単だと思って難しくなっていたら、そこにはチャレンジがある。ハードワークすることは本当に素晴らしい人格形成だと思う。

    −過去には同志と繋がることも簡単でした。なぜなら身に着けたものが自分の夢中になっているものと伝えることができたからです。アイデンティティを示すバッヂだとか。しかし今日、メタリカのTシャツを着ている子供はあなたたちの音楽を聴いていないという可能性が大いにあります。あなたたちのアイコンのロゴがファッションのモチーフとして採用されていることに対してあなたはどうお考えですか?

    (笑)そうだね。まぁカリフォルニア州ノーウォークの小さなリハーサル室でナプキンにロゴをデザインした時、それがメイタグ(訳注:アメリカの家電メーカーのブランド)やボルボか何かみたいになるとは思ってもみなかった。とんがったロゴ、名前、ほとんどありふれたものだ。そうなるとは決して考えなかった。でも当時の俺たちの馬鹿げた考えはこうだ。「俺たちは世界を征服しようとしている。俺たちのロゴがいつか誰の身体にも入っていたらいいな。良いタトゥーだろ!」(笑)俺はグラフィックデザインが好きなんだ。もしバンドにいなかったら、おそらくそういうことをやっていただろう。Tシャツやロゴをデザインするのが大好きなんでね。母親はグラフィックデザイナーで装飾屋だったから、(自分も)同じようにアートが好きなんだろう。だから両方やることになった。商品を見ると顔に笑みがこぼれるよ。通りで両親と一緒にいる、ある子供を見たら、メタリカのシャツを着ていた。その子が俺たちの音楽を聴いているかどうかに関わらず、それはひとつの声明なんだ。だからひとつの声明として大いに気に入ってるよ。

    −『Hardwired...To Self-Destruct』の後、あなたは以前のアルバムについての考えから触発されたサウンドについて話していました。過去を振り返ったことで、あなたの次の動きに繋がっていく何か他の思い出が戻ってきたということでしょうか?

    とても面白いね。とても近くで、関わっているんだよ。みんながここから昔の曲との繋がりについてどう聴くかはわからないけどね。次のレコードの曲を書くのは俺たちだけだし、それが正しくて良いと感じるものなんだ。

    −昔のアルバムでの主観的な感情を新しいアルバムに多く反映しているのでしょうか?

    知っての通り、ここは自由社会だ。説明したいことを説明できるし、何をしたいかを説明することはできるけど、誰もが意見を持っていて、それをよく耳にする(笑)研究したかどうかは関係ない。言論の自由はとても重要だ。俺たちは何でも話半分に聞いておいて、結局良いと感じたらそうする。このレコードは良いと感じて出したものだ。俺たちは過去にやってきたものをまたやることには興味ない。過去を祝福し、やってきたことを楽しむことはあっても、それを再現しようとするのは俺たちにとって面白いことではないんだ。

    −あなた方がすでに行ったことに従来の誇りがあります。なぜそれを(またやろうと)再考しないのでしょうか?

    あぁ、いつもそこから走ったと考えるんだ。つまり常に怠け者になることや栄光に胡坐をかくとかそういうことを恐れていた。それから先は電話をかけ始める。俺たちはそんなことはやりたくないんだ。

    −新しいレコードが再びツアーをする言い訳にすぎないバンドがたくさんいます。

    うん。俺たちはいまだに自分自身に何かを証明したいと思っている(笑)それが何なのかわからないけど、次はもっと良くなるだろう。作詞家やギタリストとして、究極のリフ、究極のギターサウンド、究極の歌詞、完璧な韻とかそういったものをいまだに探しているんだ。まだ旅の途中だ。


    −良いと感じるものを思いついて、その線に沿った時、あなたは新しいプロジェクトに心動かされるのでしょうか?

    そう。アーティストとして、自分はとても不安定だとわかっている。何か良いものを書くと、それについて良いと感じるし、他の誰かがそれを気に入ってくれたら、もっと気分が良いよね。「俺に大丈夫だと言ってくれる人が必要なんだ」と怒っているところが俺にはある。わかるだろ?(笑)でも自分たちが良いとわかっている部分もあるし、正しい道を辿って正しいことをやっていることはわかっている。良い人生だし、意味があるものだとね。ツアーに出て、人々を幸せにする。音楽を通じてみんながそれぞれに楽しんでいるのを見ることになる!


    −あなた方は完璧な誇るべき点を持っています。

    本当にクールだね。俺たち4人だけを見ている人もいるけど、俺はそこにいるたくさんの人たちを見ることができる。みんな違う。みんながそれぞれ違ったやり方で感じるままに音楽を楽しんでいる。「おぉ、これは今までにやったことないな」って思うような、まぁ、ダンスをしたりしているんだ。好きなように楽しんでいるみんなを見ているよ。

    −(目に留まるには)かなり圧倒的じゃないと。

    そんなことはないよ。目線を向けることはできるからね・・・どんな曲でもそういう目がある。「よし、この人からのエネルギーをあてにしよう」とか「この人は少しグッタリしているな、行って何かハンドサインをしよう」とかね(笑)みんなから反応を得るのは面白いよ。俺たちのためにそこに立っている誰かが「ファック・ユー!」ってなったらそれは良い意味か悪い意味か?俺は本当にわからない。でも投げキッスでもして何が起きるのか見るんだ(笑)何が帰ってくるかを見るよ!

    −観衆の中に間抜けを見かけたら、怒りの歌を歌うのに役立つはずですね。

    あぁいつだって楽しいよ。俺がそんな人にひと掴みのピックを投げると、そこに人が押し寄せる。でも(それに限らず)すべての類のことがあるよ。70歳のご婦人から10歳の女の子まで最前列にいるのが見えるんだ。素晴らしいよね。(そんなことが起きるとは)決して考えてこなかったことだよ。80年代にはレザージャケットを着た長髪の汗だくの男たちだったけど、今やさまざまな民族やキャリアや体型の人たちの集まりだ。何もかも、全ての境界を超越している。イランやイラクからのフラッグを見ることさえある。素晴らしいよ。政治的な立場や宗教的なこととか気にすることなく、境界がないっていうのはとてもクールだね。自分たちがどこにでも受け入れられるものを創り出しているんだと思える。

    Clash(2017-11-22)

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    ジェイムズ・ヘットフィールドが語る自らの最高のアルバム、最高のライヴとは?
    ジェイムズ・ヘットフィールド「もし当時、FacebookやInstagramがあったら」

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    『Clash』誌のインタビューの続き。ジェイムズ・ヘットフィールドがバンド内の妥協点、怒りとの向き合い方、今と昔の同志との繋がり方などについて語っています。管理人拙訳にてご紹介。

    CLASH105_ InternalImage55

    −メインストリームに受け入れられるように、沿わなければならない妥協があると感じていますか?

    面白いね、だって俺たちは自分たち自身のメインストリームを創り出してきたし、俺はそれを信じているからね。俺たちは自分自身に極端なほど正直だった。妥協する部分も含めてね。特にバンドに4人の男がいる時は、いつも何かしら妥協が必要なんだ。本当に物事を推し進める2人 - ラーズと俺 - がいて、俺たちが同意できない場合は妥協が必要になってくる。でも正しくないと感じている何かをやっていると、俺が思うことは数回あった。『Load』と『Reload』の時代は、俺にとっては、そのひとつだった。見た目なんか、俺は100%そこに乗り気じゃなかった。それは妥協と言えるだろう。「これはラーズとカークのビジョンで行くつもりだ。彼らはとてもこれに情熱的だし、4人が入っていけばそれはもっと良くなるだろうから、俺は飛び乗るんだ」って言っていた。


    だから俺はそこで最善を尽くした。俺が望んでいたほどうまくはいかなかったけど、これも後悔はない。その時は正しいことだと感じていたからね。だからバンドを推進するための健全性のために少しでも妥協が必要だと思ったとしても、俺はそれをやるだろう。でもメインストリームに関する限り、自分たちが欲しいものや望んでいないものについてかなり正直でオープンだったと思う。知っての通り、これは俺たちのイカしたパーティーだし(笑)あなたも招待!みんなも招待!招待と冒険を受け入れて、もし個人的なことを言い始めたり、気に入らなかったらいつでも飛び降りることができる。いつも創造したものに熱狂して楽しんでいる人になることを望んでいるし、常にそういう人のための席が用意されているからね。

    −ヘヴィロックは究極の反抗の象徴でした。あなたは子供が規範に外れた違う何かを探していると思いますか?

    もちろん。知っての通り、それはどんな音楽の形にだってあることだよ。ロックの家庭で育っているのにジャズやクラシックに行ったって反抗でしょ。(反抗が)ロックを意味するものじゃないけど、「自分は両親とは違う必要がある」ということになると、10代の若者には常に反抗的な成熟した部分がある。それは起こるべくして起こる自然なことだと思う。自分には3人のティーンエイジャーがいるけど、子供たち自身が音楽を望み、自分たちのキャリアを望み、自分たちの道を欲することに意味がある。それが起こるべくして起こることなんだ。俺のために子供たちと口論して、ヴェノムか何かを聴けってやることには何の意味もない。そうだろ?子供たちは好きなものを無理やり俺に聴かせてくるけどね!(笑)彼らが音楽を愛しているということがいいんだ。彼らは彼ら自身を持っている。キミはキミ自身を持っているはずなんだ。だから反抗って俺が思うに、人類が成長する上での素晴らしい自然な進化なんだよ。

    −あなた方の最新アルバム『Hardwired...To Self-Destruct』のリリースで、あなたはこれが怒りのアルバムだと認めていました。メタルは怒りの解放のための適切な手段だということは、あなたにとって一番大事なことだと考えていましたか?怒っている人としてあなたはメタルへと引きずり込まれたのでしょうか、あるいはメタルをプレイすることで自然と内なる怒りを引き出したのでしょうか?

    あぁ、確かに怒っている。それが最初だ。子供の俺の身に起きたことのためにね。音楽は自分の怒りを表現する方法だったんだ。自分自身でやるまでは、俺にとって他のバンド - ブラック・サバスや大好きだったいくつかのヘヴィなバンドやパンク・ロック - がやっていたことだった。彼らは怒りを表現していて、そういうところが良いと思っていたんだ。でも怒りは受け入れようとしたり、隠そうとしたり、あらゆることをしようとしてきた自分の一部でもあったんだ。だから俺はそれを祝福し、音楽で使う良いツールなんだと思うようになったね。

    −そのような捌け口を持つことができてラッキーでしたね。そうでなければ爆発してしまったかもしれないでしょう。

    本当にその通りだ。俺が言えるのはプランB(代替手段)はなかったってことだ(笑)プランAで起きるべくして起きた。ラーズと出会ったのも良いことだし、俺たちがやったことは、物事が起きて・・・つまり、俺はまだ何が起こっているのか信じられないんだ。本当に信じられない。これ以上の良い夢を見ることはできなかっただろう?(笑)54歳になって、いまだにプレイできて、音楽を創って、ツアーを楽しみ、健康と素晴らしい家庭を持って、自分たちの創造物を楽しんでいる人たちがいるんだからね。

    −近代的な政治や社会のおかげで、今の世の中で怒ったり、剥奪されたりしていると考える人たちの新しい時代になっていくでしょう。彼らの不満を払拭するのに、より多くの人たちが今、ロックに向かっているかもしれないと思いますか?

    まぁ自分が通じていると感じる何か、自分の中で起きていることを表現するのを助けてくれるものを見つけられることは健全だと思う。それを隠したり、怒ったり、恐れたり・・・まぁ全ては不安に基づいているものだけど(笑)そうなるよりはね。俺はすぐに怒ってしまう。それが俺にはわかりやすいからね。他の人たちは不安を隠そうと他のものに目を向ける。でも怒りは否定的なエネルギーとされてきたけど、俺にとっては今のところ大部分は肯定的なものなんだ。

    −あなたとラーズは、地元紙で似たような趣向を持つミュージシャンを探す広告をラーズが出して最初に繋がりました。インターネットが似た人たちを繋ぐ即時性のあるポータルである今日に比べて、あの当時に共通の関心を持つ同志を見つけることはとても難しかったでしょうね。

    今は何も話さなくてもだからね、本当に。繋がるのが簡単だ。あの当時は起きる必要があったから起きたんだ。つまり、もし俺たちがFacebookやInstagramをやっていたら、やっぱり同じように俺たちは繋がっていただろう。でも知っての通り、新聞はうまくいったよ。俺たちはかなり注目すべきだと考えていた。新聞に広告を投稿することができたからね。毎回「Heavy Metal」を探すために「H」から下の欄を見るんだ。「おっ同じようなヤツがいたぞ!コイツに電話したらいい」ってね(笑)

    懸命になっている時にそういう障害は(バンドを組むまでの)旅の一部だったし、今はもっと簡単になっている。今、難しいところはおそらくあまりに多くの選択肢があるってことだろうね。当時はそこにあるものが選択肢だった。ラーズがいて、それが選択肢だった。俺が住んでいた場所も、それが選択肢だった。ノルウェーにいるヤツと繋がって、バンドを組んだり、今できるようなことはできなかった。でも今はあまりに多くの選択肢があるから、より難しくなっているかもしれない。


    Clash(2017-11-22)

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    英雑誌『Clash』にてメタリカ特集
    ジェイムズ・ヘットフィールドが語る自らの最高のアルバム、最高のライヴとは?

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    更新ご無沙汰です。以前、表紙になったと紹介した『Clash』誌によるメタリカへのインタビュー。ジェイムズ・ヘットフィールドがこれまで受けてきたバンドへの批判やバンドのアティテュードについて語っています。インタビュー前文とジェイムズ・ヘットフィールドのインタビューを管理人拙訳にてご紹介。
    CLASH105_ InternalImage48

    2004年のドキュメンタリー映画『Some Kind Of Monster(邦題:メタリカ 真実の瞬間)』を観た人は、メタリカがいまだに健在であることに驚くが、2017年においても彼らはこれまで以上に決然とした強さがある。

    この映画は残酷なほど露骨で細かくバンドの崩壊を記録している。バンドの創設メンバーのジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒの間の権力闘争によってバンドの存在は脅かされ、バンドは口論、カウンセリング、和解をカメラの前で行うことを余儀なくされた。ヘットフィールドの人生を変えるリハビリ期間が挟み込まれ、それはグループはもちろん、視聴者が1つの作品でやり遂げるには奇跡と思えるような衝撃的な視聴体験だ。

    13年後の8月中旬『Clash』はコペンハーゲン中心部のホテルでこの活気のある前向きなユニットに出会った。この四半世紀で辛辣なビジョンにおいて最もまとまりのある最強の彼らのアルバムのひとつと考えられている2016年発表の『Hardwired...To Self-Destruct』。このアルバムをサポートするWorldWiredツアーで、ヨーロッパ日程の最初の日を彼らはこの街で迎えていた。

    その成功はメタリカが今までに販売していた1億枚のアルバムに加えて、このツアーではすでに9000万ドルの売上げを突破している。誰にとっても驚異的な数字だ。衝撃のヘヴィメタル・カルテットが進化して繁栄を築くのみならず、控えめに言っても、しばしば予測不可能なキャリア選択がこれまでに分裂を起こしていた。

    制限的なメタル・ジャンルの境界線を押し広げるために、メタリカはいつも予期せぬ結果をもたらすことになった進歩の道をあえて追求してきた。ほぼすべてのアルバムで以下のような物議を巻き起こしている。1986年の『Master Of Puppets』はあまりに古典的であるとみなされ、1988年の『...And Justice For All』はあまりにカンカン鳴りすぎ、1991年の(ブラックアルバムとして知られる)『Metallica』はあまりに大衆的だとみなされた。1996年と97年のアルバム『Load』『Reload』はスラッシュのルーツからあまりに遠くに外れていったとバカにされ、2008年の『Death Magnetic』でさえメタリカはあまりに騒がしいと非難されたのだ。どんな動きをしようとも、メタリカは勝てなかった。しかし幸運なことに彼らはそんなことはちっとも気にしなかった。

    ラーズは『Clash』にこう説明する。「俺たちが騎兵隊を率いる、でも同時にその世界の一部が俺たちにこうして欲しい望んでいるようなやり方で騎兵隊を率いちゃいないっていう二項対立がいつもある。俺たちにはいつだって何かしらの対立がある。少々の対立とそうじゃない部分。時にはそこに摩擦もあるってことだよ。」

    彼はバンドのたゆまぬ創造的好奇心についてこう語る。「そういうところに出て生きていかなくちゃならない。そうしなければ窒息してしまうよ。1度きりの人生、この地球での自分たちの時間は、自身の選択肢に意図的な限界を持つにはあまりに短すぎる。」

    ロックにおいて最も一貫して優勢な招かれざる客である彼らの揺るがない性質をさらに分析することを熱望し、『Clash』の編集長、サイモン・ハーパーは4人の頑強な巨人たち - ジェイムズ・ヘットフィールド(シンガー/ギタリスト、決然としながらもひょうきん)、ラーズ・ウルリッヒ(ドラマー、情熱的で遠慮ない物言い)、ロバート・トゥルージロ(ベーシスト、現実主義、外交家)、カーク・ハメット(ギタリスト、思いやりのある理想主義者)- の個人的な聴き手を楽しみながら、彼らのHardwiredシステムの複雑なWebのなかを進み始めることにする。

    ジェイムズ・ヘットフィールド

    −『Clash』は表紙にメタルバンドを取り上げたことが一度もありませんでした。しかしメタリカはロックンロールの文化的な接点としてメタルのジャンルを超えているように感じます。メタリカがメタルシーンを離れて、普遍的に受け入れられるという地位に昇格させたのは何だと思いますか?

    うーん、いい質問だね。俺たちはいつもあらゆる類のルールとか、何らかの形で俺たちを枠にはめようとする試みを憎んできた。境界とか限界ってのが好きじゃないんだ。それで俺が真っ先に思うのは・・・ヘヴィメタルは「世界なんてクソくらえ」とか「俺たちは俺たちだ、自分のやり方でやってやる」のようにちょっとパンクだという印象を持っている。やり方が合わないなら、それでいいんだ。知っての通り、髪は切ったり、レザージャケットを着なかったりとかね。バラードをやろう、それがすぐに俺たちを(他から)分かつことのひとつだった。サンフランシスコのファンと争いになったこともほとんど覚えている。89年、ジャスティスがちょうど出た時のことだ。俺たちは「One」という曲のビデオをやった。するとある男が「ファック・ユー、おまえらセルアウトしたバカヤローだ。MTVのビデオなんかやりやがって」とか何とか(笑)。

    俺は自分たちを守る必要があると感じたね!「なぜ自分たちのアートをおまえに正当化する必要があるんだ?」って。俺たちはガッカリしたよ。自分たちがアーティストになろう、世界に自身のことを説明したり、世界と繋がろうとやりたいことをやろうってことに対してファンが腹を立てることに失望した。


    −そして彼らはあなたを制限すると?

    とても制限するね。「セルアウト」ってどういう意味だ?ショーをやるとすぐに完売するかもしれないってか?どこまで極端になっていくのか俺にはわからないよ。だから俺たちはすぐに言った。「おまえは何を知っているんだ?俺たちは反逆者たちの反逆者だ。だから誰に対してもあまり心配しないようにしよう。人として、一緒に創造していくグループのメンバーとして、俺たちを助けようと俺たちが正直なところ思うことをやるなら、俺たちはそうしていくだろう。」

    明らかに、バンドを続けていくには存続可能な成功を収めなくちゃならない。でも、とにかくより大きい観衆に届くようにしようとしない限り、必ずしもそうなる必要はない。だからそのファンが自分のアルバムを買い続けることができるようにするには、アルバムをレコーディングできるような成功を通じて進歩していかなくちゃならない!

    まぁ俺の哲学では進化とは起こるべくして起こるものだ。変化し、成長し、人生を経験していくことになるはずなんだ。そういうことを考えず、閉じ込められたなかでとても安全だと感じる人も一定数いるんだよ・・・未知なものがない方がより安全だとね。

    何度も何度も同じアルバムを作る、そういうバンドはたくさんあるけど、俺たちはそれでは不満だ。でもそれにだって同じように欠陥はある。決して満足しないってことだ(笑)。でもそれは俺たちを邪魔することはない。最高のアルバムは何だ?次のアルバムだ。最高のライヴは何だ?次のライヴだ。それは常に少なくとも俺の頭の中にある。


    −とにかくアウトサイダーのように感じるなら、自分の意思決定を恐れることなく、「それがどうした、何が起きようが気にしない」と考えて、「違いすぎるかな?みんなは好きになってくれるかな?」といった不安はないのですか?

    そう。俺は疑いが嫌いなんだ。「疑念が戦士を殺した」って言葉がある。時おりやることに加わってくる実用的なことがあるし、時々はやらないこともある(笑)「俺たちはこれをやりたい。どのくらい金が無くなっても気にしない。これは誰もやっていないことだし、俺たちはそれをやり遂げることができる段階にあって、バンドがするしないの境界線を試し押し広げることができる。」というものだ。俺たちのそういうところが大好きだし、かなり馬鹿げていて危険な冒険をしてきた。映画『Through The Never』を作ったり、Orionフェスティバルを開いてさまざまな多岐にわたるタイプのバンドを招待したり、ルー・リードとアルバムを作ったり、南極でギグをやったりとかね。そういうアイデアを嫌う人はたくさんいたんだ。

    −南極にいた人たちはさておき?

    (笑)そう。ペンギンはそれほど気にしてなかったかな。でもまぁ馬鹿げた高くつく冒険をやったけど後悔はないね。俺たちはそれを試した。他に誰が試そうとしたんだ?



    Clash(2017-11-22)


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    英雑誌『Clash』にてメタリカ特集
    ラーズ・ウルリッヒ、メタリカの成功の要因について語る

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    ニューヨークで行われたラーズ・ウルリッヒとウェブマガジン編集長等で活躍するマイク・ホーガンとの対談でお金について語っていました。UltimateGuitar.comの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    lars_92Y

    −バンドにとってのお金の意味を問われて

    俺たちにとって、お金儲けじゃなかった。バンドを始めてまだ間もない頃にお金について話したのは、お金は単にバンドを続けていくための資源としてだ。俺たちが作ってきたもの全てがバンドの存在とバンドのメンバーたちを支え続けるために投入されたんだ。

    まぁ間違いなくバンドが成長するにつれて、周りにいる人たちとかの面倒をみなければならない。でも全てはバンドの存在を支えることなんだ。

    ナップスターのことで、みんなはメタリカを強欲だとか言っている・・・目の前にいる皆さんの目を見て言えるのは、俺たちはお金について気にしていないってことだ。

    お金に関する一番重要なことは、俺たちが新しいステージや演出で数百万ドル費やし、自分たちのレコード会社を経営し、独立した存在になるってことなんだ。独立していることで自分を(誰も口出しできない)完璧なクリエイティブ・コントロール下に置くことができる。

    お金があれば、自分のレコードにお金を出すこともできるし、自分の映画にもお金を出すことができる。それが良いのか悪いのか(笑)自分のビデオにもお金を出すことができるし、自分が望むどんなものであれ、それにお金を出すことができる。誰のお金も借りずにね。

    午前4時から電話を受けなくていい。これは(マネージャーの)クリフ(・バーンスタイン)が最初に俺に言ったことのひとつでね。「私は午前4時に電話をつないでおかなくていい。なぜなら誰も電話してこようとしないからだ。私が答えなくてはならないヤツは誰もいないからだ。」ってね。人生の教訓のひとつだったよ。創造的な自立性だけじゃなく、経済的・財政的な自立性や独立性で完璧な点に到達すると、不自由ない暮らしができるってわけだ。

    電話して尋ねてくる人たちに関して、電話をつなぐ必要はない。もし親なら子供が無事か確認するために電話をつないでおかなきゃならないけど、自分たちが作ったレコードやビデオ、インタビューとかギグについて電話で何か言ってくるのを待つ必要なんてないんだ。なぜなら完全に自由だからね。

    だから一番クールなことは、この2017年にメタリカでいられるってことだ。

    UltimateGuitar(2017-11-09)

    対談の全編はこちらからどうぞ。


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    ラーズ・ウルリッヒ、グランジ・ブーム、マスター音源を所有する重要性を語る

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    11月5日にニューヨークで行われたインタビューでラーズ・ウルリッヒが90年代のグランジ・ブームやマスター音源を自分たちの手に取り戻したことについて語っていました。管理人拙訳にてご紹介。

    lars_2017_

    −90年代のグランジのブームが与えたメタリカへの影響について、ストレスに感じたことはあるのか

    いいや、何よりも刺激的だったよ。メタリカで良いところって、いつも完璧に自立していると感じるところなんだ。俺たちが何かに属していると感じたことはない。だからその良いところっていうのは、何にも属していると感じたことがないってことで、他で何が起きようとも、まだ自分たちの世界のなかでちょっと何かが終わったと感じるだけ。それでそういう(周りで起きていた)ものが霧散したとき、俺たちはその一部になることはなかった。俺たちは今こうして自分たちのことをやっている。

    アリス・イン・チェインズが大好きで、最初の2枚のレコードは91年から92年のあいだ、俺のCDプレイヤーから離れることはなかったね。1992年に俺が聴いていたのはアルバム『Dirt』だけだったと思うよ。ニルヴァーナも大好きだし、サウンドガーデンの最初の数枚のアルバムは触発させるものがあった。だからそういうものに対して脅威とは
    全く感じていなかったよ。

    alice-in-chains-dirt
    Dirt


    −自立的というテーマからマスターテープの所有権についての重要性を語るラーズ

    (メタリカのマネージャー)クリフ(・バーンスタイン)とピーター(・メンチ)は最初の20年のキャリアの終わりにおいて主な報酬がマスター音源だと予見するには十分なほど賢かった。つまりマスター音源、レコーディング・テープ、レコードだ。

    自分たちのレコードの所有権を得るってことが、みんなにはちょっと奇妙に聞こえるのもわかるよ。「じゃあ前は誰が所有してたんだ?」ってね。それはレコード会社のものなんだ。レコード会社は基本的に・・・レコードを制作するためのお金を支払ってレコードの権利を所有し、そこから永遠に所有し続ける。だからピーターとクリフは言ったんだ。「よし、マスター音源を自分たちの手に取り戻そう」当時は(マスター音源を持っているアーティストは)本当に誰もいなかったんだ。(ブルース・)スプリングスティーンとか、プリンスとか、そのレベルのアーティストぐらいなものだ。でもそれが俺たちが求めようとしたものだった。

    いや驚いたことに、俺たちはマスター音源を取り戻すことができた。だからメタリカが5年だか7年前に自分たちのレコード会社となったとき、突然俺たちのビジネスモデル全体が変わったんだ。今、全てを自分たちで実行しなければならないからね。

    だから俺たちは北カリフォルニアに拠点を置いて、そこでこれまで以上に管理してくれるたくさんの人たちがいて、HQと呼んでいる傘下に素晴らしい人たちが住んでいる。それが俺たちのレコード会社であり、ツアーやマネジメントのスタッフがいる。俺たちのマネージャーのQプライムはここニューヨークに大きなオフィスを持っている。LAにもスタッフがいるよ。

    ビジネスの観点から、全てのやり方で貫かれているものがある。それはつまり「自立性」ってこと。俺たちは自由で自立的であろうとしている。メタリカにとって、そして自分たちの進む道にとって、何が正しいかってこと以外のことで意思決定をするなんてないんだ。

    BLABBERMOUTH.NET(2017-11-14)
    UltimateGuitar(2017-11-17)

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    11月5日にニューヨークで行われたインタビューでラーズ・ウルリッヒがメタリカの5年後の未来について語っていました。管理人拙訳にてご紹介。

    larsulrichmetallicabbgunpromo2017

    −今から5年後にバンドは何をしているでしょうか?

    俺たちは突き進んでいるし、人生の時を過ごしている。(メタリカの最新アルバム)『Hardwired...To Self-Destruct』が一年前に出た。ツアーは最高だ。俺たちが自分たちのために設定したモデル(訳注:ツアー日程を連続した日付で行わない、2週間ごとに休暇を取るなどのやり方)は、俺たちが仕事をするためのモデルになっている。それを他の人やバンドとかに説明しようとすると、彼らはしばしば俺をなんというか・・・俺たちが全てのことをごくたまにしかやらないのかって目で見るんだ。2日前に(欧州ツアーの)ベルギー公演を終えた。俺たちは各地でハードに公演をこなしながら、2週間半の休暇を過ごしている。そして今、バッテリーを再充電するために数ヵ月を要するってわけ。

    これまでのツアーでも今回のツアーと同じくらいの量のギグを続けてきているけど、もっと長い期間をかけてやっているんだ。だから今から5年後、まぁ願うことなら、このレコードの残されたツアーを数年やって、それからアルバム制作を続けていくことに戻っていきたいね。

    身体に抱えた病気以外にこういうことを減速させる理由は全くない。肩、首、膝、喉、そういったもの全部が健康でいられるなら、(頭を指さして)ここだってこれまで通り精神的にも問題ない。肉体的に健康を保つことができれば、今後20年間こういうことをやり遂げることができるはずだ。だから今から5年後には次のアルバム制作に没頭できていればいいなと思っているよ。


    BLABBERMOUTH.NET(2017-11-16)

    残されたツアーにはもちろん日本も入ってくることでしょう。

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    ニッキー・シックスがMCを務めるラジオ番組「Sixx Sense」にジェイムズ・ヘットフィールドが出演。

    話題はニッキーがモトリー・クルーとしてメタリカと共に出演したRock in Rioでのエピソード、加齢と共に必要な心身のケア、『Hardwired...To Self-Destruct』、『Master Of Puppets』30周年記念フォトブック『Metallica: Back to the Front』、SNS、スーパーボウルのハーフタイムショー等、多岐に及んでいます。そのなかでUltimate-Guitar.comで文字起こしされていた【曲のタイトルのつけ方】について管理人拙訳にてご紹介。

    sixxsense_jmz

    −曲のタイトルはどう思いつくのか

    特別な方法じゃないよ。何か自分の心を捉えたものだったり、何かを読んでいて急にいくつかの単語が合わさったら「こりゃあすごいクールだな。曲にぴったりハマるかもしれないぞ。」って思ったり。他の曲なんかは、ペットのような感じかな。「どうしてあなたのペットの名前はスクラッチー(scratchy)って言うの?」「どういうわけか、いろんなところ引っ掻く(scratch)からさ!」って具合にね。曲のキャラクターがあって、そこから名前を付ける。そのなかからベストなものを選ぼうとするんだ。

    バンドは俺にそういうことを進んで俺にやらせてくれている。俺は歌詞を書いたり、曲の名前を付けたりしたいんだ。でも俺は「どう?これはどう思う?この曲には3つタイトル候補があるんだけど、どうかな?」って感じだね。

    曲のタイトルというのは、人が見た時にそれについてもっと知りたいと思ってくれるとクールだね。「何?これはどういう意味?」って感じで。解釈が限定されていないものはいつも魅力的だと気付いたんだ。


    Ultimate-Guitar.com(2017-07-25)
    インタビューのフル音声はこちらから。


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