メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    カテゴリ: エピソード

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    プロレスラー、ミュージシャン、俳優などマルチな活動を行っているクリス・ジェリコのPodcast「Talk Is Jericho」にてラーズ・ウルリッヒがクリフ・バートンとのエピソードを語っています。GuitarWorldさんの文字起こしを管理人拙訳にてご紹介。

    Lars_Jericho

    『Kill 'Em All』と『Ride The Lightning』の違いに耳を傾けると、明らかに大きなものがある・・・"パレット"が広げられたね。

    それまでハーモニーやメロディーを試してみたことはなかったんだ・・・「For Whom The Bell Tolls」でのメロディー、「Fade To Black」でのとてもメロディアスなアウトロ、そういったものは全部クリフが持ち込んだものなんだよ。「Fight Fire with Fire」のイントロも大体は彼のアイデアだ。全ては彼が持っていたクラシックの素養から来ているものだね。

    彼はクラシック音楽を学んでいたし、バッハやベートーベン、チャイコフスキーについてじっくり話すことができた。1981年にジェイムズ・ヘットフィールドと俺はクラシックな試みについて多くを語るなんてことはしなかった。わかるでしょ?(笑)俺たちはもうちょっと狭いモノの見方をしていた。クリフは、(音楽的な)エネルギーや攻撃性が大好きだったけど、アイアン・メイデンの大ファンではなかったと思う。覚えているのは、当初、バスでツアーを廻り始めた頃に俺はメイデンか何かの曲を流していたんだ。彼がヘドバンするために自分の席から出てくるなんてことはなかったよ(笑)。

    俺がメイデンとかダイアモンドヘッドの曲を流すと、彼は(ZZトップの)『Rio Grande Mud』とか『Deguello(皆殺しの挽歌)』とか俺が聴いたことのないイエスのアルバムとかを流していた。俺は「ん?」って感じだったよ。座ったまま、ジェスロ・タルとか流し続けたり・・・彼が大好きだったバンドのひとつがポリスだった。彼はいつもポリスの曲を流していたんだ。

    彼のネットワークは本当に広くて、メタルバンドにいたらこうあるべきみたいなものには捉われていなかった。明らかにジェイムズと俺は当時、そういうものから卒業できていなかったんだ。

    クリフが残したものって、当時一番音楽的に変化のあったものなんだよ。「クリフだったらこれをしなかった、あれをしなかった」なんて言う人もいるけど、会話のできる相手じゃないね。そんなことは俺たちだってわからないんだから。「Enter Sandman」で考えてみれば、あれは素晴らしいリフだし、(ジェイソン・)ニューステッドと一緒にたくさんのことを試して、何て言うか、ずっと8分音符で打ち鳴らしている。それがあの曲でうまくいっているんだ!クリフが「チクショー!俺はあんなことやらないぞ!」なんて言ったとは思わない。彼のやったことは、曲にとって何がベストなのかってことだったからね。


    GuitarWorld(2017-01-06)
    インタビューでのフル音声はこちらから。


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    あけましておめでとうございます。

    日頃よりメタリカ情報局へお越しくださいまして誠にありがとうございます。平成の世も早29年。思えばここを始めたのは2007年なので今年で10年目に突入です。始めた頃に10年先なんて想像もしませんでしたが、ここまで続いたのはひとえにお越しくださる皆様のおかげです。変わらぬご愛顧を本年もよろしくお願いいたします!

    昨年はとにかくメタリカの新譜『Hardwired...To Self-Destruct』に沸いた一年でした。2017年のメタリカはツアーの話題が中心になることでしょう。韓国ソウル公演を皮切りに「Worldwired Tour」が始まります。残念ながら1月のアジアツアーでの来日の芽はなくなりましたが、早いところ来日公演が実現してほしいものです。年末にLINE公式アカウントが出来たのは、主に日本向けと思われるので決して忘れ去られたわけではないと信じています。

    メタリカが新譜発表後に行ったTV収録を含むドイツ、フランス、イギリス、カナダそして本国アメリカのライヴは、いずれもメタリカにしては小規模の会場でした。新曲の手ごたえをファンの間近で感じて今後のアリーナツアーに向けた布石になっていくのでしょう。

    ツアー以外では、持ち越しになっているCDでも出すと言ってた『No Life 'Til Leather』、もともとは昨年秋に出す予定と言われていた『Master of Puppets』のリマスター盤といったところでしょうか。とにかく今年も新たな動きについて追って行ければと思います。

    最後に管理人が年賀状用に描いたメタリカのエピソードのお粗末漫画を晒しておきます。

    BlackAlbum BlackCake

    2017年が皆様にとって忘れがたい素晴らしい年になりますように!

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    前回の続き。カークが「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話で『Hardwired...To Self-Destruct』アルバム全体の印象、好きな曲について語っています。管理人拙訳にてご紹介。

    kirk_interview_sw

    ステファン
    ちょっと長くなったアルバムとともに取り組んできた、キミの気持ちを伝えてほしい。

    カーク
    最高だと思うよ。たくさんのグルーヴがのった本当に最高でヘヴィなアルバムだし、グルーヴ命、スウィング命って感じだね。俺はイカしたグルーヴやスウィング、軽快なリズムを聴くのが大好きなんだ。俺にとっては、大抵そういうものがソロとか即興を弾くにあたって一番楽しいからね。このアルバムではそれがたくさんある。ギターソロをやっている時にはそれが助けになったと思うし。曲の感覚が本当にはっきりと表に出ている。過去にやっていたものよりもずっと、感覚を捜し出さなきゃならない、あるいは曲に差しはさむ感覚を頭の中に創り出さなきゃならない。曲の感覚が明白でハッキリとしていた一方で、その曲にソロを入れる相当な時間を取っていた。ヘヴィなパートも大好きだよ。グルーヴのパートと本当にヘヴィなパートで最高のバランスがある。

    ステファン
    ノリに関しては、このアルバムはおそらく、しばらく出してきたメタリカのレコードよりもグルーヴがあると思う。もう少しスウィングがあるというか・・・

    カーク
    あぁ、間違いなくスウィングがあるよね。本当にたくさんのエネルギーに満ちたグルーヴ。文脈とコントラストが物事を際立たせている。もしグルーヴが何らかの形で機能すれば、もし4分の4拍子でスウィングしてたら、俺はそこに8分の5拍子の何かをプレイしてうまくいくか見てみるんだ。過去には、ギターソロに取り組んで、スタジオでやってみて、アルバムに自分のやったものが収録されるたびに、そのソロは価値があるものだと思っていた。今回は全てのプレイは曲のためだけにある。だから俺にとっては何か特定のソロにどんな価値があるのか定めるのは難しい。ただスタジオ入りして・・・

    ステファン
    リフに挑戦したと。

    カーク
    そう。それに全ては驚くほど容易く見えて、俺がアルバムに対して何もやっていないように見えるからね。でもキミも知っての通り、頭の中ではそれについて本当に考えていた。「あぁ俺はこの時点まで自分の人生の全てを取り組んできた」と思ったよ。後、これは言わなくちゃならない。過去、俺は自分自身を夢中にさせてきたけど、今回はそんな感じじゃなかった。その日のために奮い起こした全ての能力を出しきって、頑張ったんだよ。

    ステファン
    最後に・・・今、『Hardwired...To Self-Destruct』のなかでリッパー(訳注:カークの愛称)が一番プレイすると考えると興奮する曲は何かな?

    カーク
    まぁ俺は速くてヘヴィな曲が好きだからね、わかるでしょ?だから「Hardwired」は本当に最高だよ。「Moth Into Flame」も最高。そして「Spit Out The Bone」。俺にはこういう曲が大事だね。

    Metallica.com(2016-11-23)

    今回のカークのインタビューはこれでおしまいです。「Hardwired」のMVを初めて観た時に冒頭でカークがムチャクチャ頭を振っていたのが印象に残っていましたが、やっぱりこういうのがお好きなんですね。


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    前回の続き。カークが「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話でレコーディング時のラーズとの関係について語っています。管理人拙訳にてご紹介。

    kirk_interview_sw
    ステファン
    いつものようにキミのソロのためにラーズが一緒にいたことは知っているんだけど、今回はどうだったの?

    カーク
    ある一日はこう。俺がスタジオ入りするとグレッグが「OK、この曲をやろうか」と言う。そして俺にキーは何かとたずねる。俺は「Fシャープに入るまではEマイナー、Fシャープになったら、たぶん相対的なマイナーキー。最後にはアルペジオを演奏するアイデアがある。」と答えると、グレッグは「いいね、必要とするところがわかっているように聴こえるよ。」とこうさ。それから俺に準備できたかきいて、準備できたら彼らが録音ボタンを押して何が出てくるかを待って見ていた。俺は25から30くらい全部違うソロを2時間とか3時間弾くんだ。それからラーズがやってきて「どうなってる?」と言う。グレッグと俺が進捗を報告。それから俺は他のものを演奏し始める・・・それでラーズが俺への助言を思いついたり、俺にコーチングしたりして、この方向とかあの方向に向かう、もしくはラーズとジェイムズが一緒に曲にしようとする時にソロがどう聴こえるか話したりするかもしれないね。俺はそういう提案の全てを解釈して、自分の能力のなかであらゆる手段を使って思いついたものは何でもやった。あとはソロをどうしたいのか、ソロで曲をどうしたいのか、創り出したい雰囲気は何か、メロディックな感じか、突き進む感じか、もっとグルーヴを出した感じかっていう問題だけだった。俺たちにはその全てがある。

    ステファン
    (ラーズは)これまでと同じくらい手助けとなる存在だった?

    カーク
    共同作業だったね。ラーズがやってくると、だいたいソロは方向性が変わるんだ。最初の25から30のソロがある方向に向かっていて良い感じだし、ラーズがいると何か提案するから次の25から30のソロはまた違う方向に向かう。そこから休憩を取って、またスタジオ入りして何でもプレイするだけなんだ。

    そして知っての通り、俺には60年代、70年代の多くのギタリストがやるであろう理論がある。リッチー・ブラックモアがやってきて、9から10のギターソロだけ弾いて帰ってくってことを俺は確かに知っている。リッチー・ブラックモアはおそらくギターソロについては2秒も考えることはなかっただろうね。彼はただやってきて、一度にそういうことをやるだけやって、帰ってく。彼なら(レコーディングした)ソロを聴き直すこともしないと思う。


    ステファン
    そうだね。クレイジーだよ、本当にもう。

    カーク
    わかる?ディープ・パープルとレインボーの全アルバムに収録されている全てのギターソロがどれだけ偉大なのか俺たちはみんな知っている。だから俺はそういった人たち、ブラックモアとかウリ・ジョン・ロートとかがずっと前にやり遂げたスピリットのなかで取り組もうとしていた。知っての通り、俺たちは素晴らしい結果を得たと思う。確かに斬新で自然発生的な音で、退屈だったりただ典型的だったりする音じゃないんだ。

    ステファン
    これはぜひ聞かせてほしいんだけど・・・ラーズはアドバイザーだったり、共同作業のためにやってきたり・・・つまりみんなはこういうイメージを持っているかもしれないんだ。彼がやってきて「これをやれ、あれをやれ、今度はあれだ」って言っているみたいな。それは違うでしょ?彼がこういう考えやアイデアを提供している時、どんな感じなのかをみんなに説明するべきじゃないかな。

    カーク
    大抵、彼はこんなことを言うんだ。「4小節で止めないで、もっと続けてみて」とかソロの終わりで、俺が終わりに近づこうとするところで低い音にすると、彼はこう言う。「ちょっと高い音で終わってみて」つまり、かなり初歩的なものなんだ。彼は俺に「じゃあCシャープは減らそう」みたいなことは言わない。彼はテクニカルなことは言わないよ。

    ステファン
    そういうことそういうこと。

    カーク
    単なる提案だよ。わかるでしょ?コーチングっていうのがおそらく俺が思いつく最も適切な用語だね。

    ステファン
    多くの人が知りたいと思うことは、ジェイムズと比べてなぜ(ラーズがこんなことをするのか)?ってことだよ。これは長年に渡って行われてきている。キミとラーズがいつも緊密な関係といったような性格的なことなのかな?

    カーク
    あぁ、まぁ知っての通り、ラーズはリードギターの演奏にもハマっているからね。だってそうだろ!彼の大好きなミュージシャンはジョン・ボーナムとかリンゴ・スター(というドラマーたち)じゃない。彼のお気に入りのミュージシャンは誰だい?リッチー・ブラックモアだからね!!!!!

    ステファン
    わかっちゃいたけど盲点だった!それは考えたことがなかったなぁ。OK、じゃあ次の話題に。ラーズがリードギターを弾こうとしているマル秘テープはあるのかな?

    カーク
    もしあるんならぜひ聴いてみたいね!

    ステファン
    つまり、彼にギターを手渡して「やれることを見せてくれよ」とか言ったことはないのかってこと。深夜にギターを投げ捨てたことはないのかな?

    カーク
    うーん、それはないね。彼はそれに関しては本当にかわいいもんだよ。ラーズが弾くのは、彼が知っているリッチー・ブラックモアのフレーズなんだ。ラーズはギターを手に取るたびにそれを弾いているよ。キッチリとリッチーが弾きそうな感じで演奏するもんだからもう可笑しくて可笑しくて。俺はそれを聴くたびに「キミの知ってるリッチー・ブラックモアのフレーズは本当最高だな!」って感じだよ。

    ステファン
    へぇ、どの曲の?

    カーク
    リッチー・ブラックモアが音楽信号の一種として使っていたブルースのフレーズがあるんだ。何か他のことをしたいってなると彼はこのブルースのフレーズを弾くんだよ。リッチーはキャリアのなかで頻繁に弾いていたから、ラーズが知っているんだ。リッチー・ブラックモアにとっての音楽的な方向指示器みたいなものだってことを知っている。このブルースのフレーズを弾くと、残りのバンドメンバーはそれに合わせていく。だからラーズはあのフレーズを練習して、俺を笑わせるんだ。

    ステファン
    それはひとつだけ?

    カーク
    ほんの一部だよ。

    ステファン
    それはかなり良いね。面白い。

    カーク
    俺はそのフレーズをリッチー・ブラックモアがどんなふうに、いつ、なぜ弾くのかよく知っているけど、俺はラーズがやっていたように、わざわざそのフレーズを練習はしてこなかった。彼に弾きたいだけ弾かせればいいよ。

    ステファン
    それはカメラに撮らなきゃいけないね!

    カーク
    そうそうそう、彼に頼むといいよ。こんな風に。「リッチー・ブラックモアのブルースのフレーズを弾いてみてよ」って。そしたらちゃんとキッチリしたフレーズとタイミングで弾いてくれるよ。

    ステファン
    ラーズがギターを弾くときは、ギターを弾く顔まで完璧にやるのかな?

    カーク
    そうそう。

    ステファン
    そりゃすごい。

    カーク
    何から何までね。顔も作って、そう!って。

    ステファン
    まぁ心からそれを演奏しているからだろうね。キミにとっては(何度も聞かされている)呪文みたいなもんでしょ?

    カーク
    全くその通り。

    ステファン
    でもラーズにとっては、あからさまのちょっとしたリッチー気取りなんでしょ?

    カーク
    ちょっとしたリッチー気取り、そうだね、ちょっとした「俺はリッチー・ブラックモアのフレーズを弾けるんだ、彼は俺のヒーローだからね」っていうタイプのものでもある。

    ステファン
    面白すぎる。今回はキミがバンドの当事者間の調整役になる傾向にあったバンド力学に関して、何年にも渡って議論してきたことについて話すのに良い機会じゃないかな。今、こうしてやってきて必要とするものをもっとやると言うことはフェアだと思うんだけど、一方で先に触れてきた通り、キミがこのバンドにもたらしたものがあって、それは自分がやったことだとするのを恥ずかしがるような人じゃないわけで。

    カーク
    まぁもちろん俺は俺だよ。俺がこのバンドにもたらしたものは、ただ俺自身だってこと。俺は本当に他の誰にもなりえない。俺は俺であることしかできない。知っての通り、過去にはとても共依存的なやり方で他人のものに自分自身を入れ込んでいた。今や、そんなことをしたところで役に立たないってことがわかってる。これについてはたくさんの感情的知性と気付きを学んで会得してきた。2人が対話している時は、その2人に言わせるだけ言わせておくのがベストなんだ。わかる?自分ができるベストなことは、そんな状況でも最も強固で、地に足が着いていてオープンで正直な人でいることだね。

    ステファン
    全てのことが『Hardwired...』でこれまで以上にずっと自信をもたらしていると。

    カーク
    このバンドに33年間在籍していることで、自分の貢献で本当に違いが生まれるってことがわかって、ある程度の安心感はあるよ。たとえそれがソングライティングではなくても、楽曲の生の部分を考え出している。自分たちの楽器と個性を演奏する方法で始めて、自分たちの個性が楽器の表現からどう出てくるのかってこと。それは4つの異なる趣を全く異なるものに凝結させて、4人の要素が一緒になった時にだけ得ることができる。それらの要素からひとつを取り除くとそれは違うものになるんだ。たとえ貢献がわかりにくいものであったとしても。

    Metallica.com(2016-11-23)

    ラーズのギターはいつか披露されるのでしょうか(笑) 続きはまた後日。

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    カーク・ハメットは『Hardwired...To Self-Destruct』のソング・ライティングに参加していないということもあってか、B!誌にもインタビューが掲載されず、どういうスタンスでレコーディングに臨んだのか気になっていました。オンライン版「So What!」でその気になるところについて語ってくれています。ジェイムズ同様、「So What!」の編集長、ステファン・チラジとの会話を管理人拙訳にてご紹介。

    kirk_interview_sw
    ステファン・チラジ
    「Lords of Summer」が作曲された時期やニューアルバムについて最初に演奏されたのはどの時点だったと思う?ニューアルバムの制作過程はいつ始まったんだろう?

    カーク・ハメット
    ヨーロッパツアーに出ようとしている時かな。知っての通り、俺が最初に「Lords of Summer」を聴いた時、リフに関しては『Death Magnetic』のようなものじゃなかった。あれはリフによって始まったんじゃなくて、曲のパーツや本当にすごいメロディーによって始まったものだったんだ。だから俺たちにとっては別の曲という感じだった。でもその時点での俺にとっては、レコーディング過程のどこに俺たちがいるのか、曲の方向性はどこに向かおうとしているのか、とかそういうことは測りようがなかったね。まだプロセス全体の初期段階だったから。

    ステファン
    ボクはこのアルバムは、2人が大胆に先導し、もう2人が自分たちの要素を盛り込んだという点で25年ぶりのものだと思うんだけど。

    カーク
    そうだね。

    ステファン
    キミがロブのいなかった数世代を経験してきたということを考えると、その(今回のアルバム制作)過程をキミの視点から聴くのは良いことだと思うんだ。既に・・・以前からバンドにいてそのバンド力学がどのように機能してきたかを観ているわけで。だからこれまで長きに渡ってやってきたものよりも自由にやっているように見える今回のアルバムでキミがどう関わったのか話してもらおうか。

    カーク
    まぁ当初はアルバムを作るというのは、似たアプローチ、つまり『Kill 'Em All』のような考えだと思ったんだ。あれはラーズとジェイムズによって、ムステインの助けを少し借りて、かなりの部分が決められたアルバムだった。『Kill 'Em All』でやったのとほぼ同じように全ての創造的なプロセスを2人が再び陣頭指揮を執るというコンセプトだね。俺はそれで全く問題ないよ。俺たちはみんな自分たちのやり方で貢献しているし、みんなが趣やスタイルやエッセンスを持ち込んでいるし、俺が思うにそういう構成要素がメタリカを「Metallica」たらしめている重要なパーツなんだ。俺がここにいるのはリードギターを弾くため。『Kill 'Em All』で、俺はかなり前に出て、ギターソロは従来どう始めたかということから着手したんだ。はじめの4小節・8小節は普段よく弾いているように弾いて、残りの部分を即興で演奏する。すでにあったものと同じ方向に沿ってちょっと足したところもあれば、別の方向に進んでまるっきり違うものを演奏したところもある。『Kill 'Em All』はそういうごちゃまぜだったんだよ。

    そうは言っても、自分の経験を思い出してみると、ギターソロにあらかじめ取りかからなくてもよかったと思っていたんだ。音楽やギターの演奏をやらなくちゃならないって時には充分に準備しておきたいと思う方だから(あらかじめギターソロを準備しないことは)かなり大胆なことだし、本当に能力が試されることなんだけどね。自分のパートだとわかるところで、それを完璧にこなして、必要とあらば自然に出てくる音楽を考え出すことができるようになりたい。これは俺の場合だけどね。充分に準備しているものを見せる、それが『Kill ‘Em All』後、全てのアルバムにおける俺のやり方だった。『Ride the Lightning』にしてもそうだし・・・俺はいまだに自分の全てのソロを書いたソロ・ノートを持っているんだ。


    今度こそはって自分に言い聞かせていた。過去にそういうものをたくさんやってきて、結局アルバムに収録されたものは俺が最初に弾いたものだったんだ。本当に最初のものだよ。自分の潜在意識が最も適切なものは何かという感覚を持っている感じ。実際にそれについて考えるところから始めると、そのプロセスは四角いレンガを丸い穴に押し込もうとするのに似ているね。ただ音楽の流れ、創造性の流れ、感覚の流れのままにというよりむしろコンセプトを考えてそれを機能させるよう楽曲のために必要とされるものを潜在意識に指示させるんだ。俺はそのコンセプト100%をこれらのソロをやるアプローチに入れた。だから基本的にすべての楽曲が仕上がって、バッキングトラックが完成して、みんながそこにソロがあるとわかるところで俺は何かをプレイするだけだった。そこで何が起きているのかを知るだけの「充填剤」みたいなものだね。だから俺はギターソロを始めるためにスタジオ入りした最初の日には、踏み切り板があって、どうやってソロを始めようか、うっすら考えがあった。俺がスタジオ入りする前夜にだけそうした。2,3日前はやらなかった。あらかじめ考えておくということはしたくなかったんでね。その瞬間を捉えて100%自然発生的に、出てくるのは何でも捉えてできるだけ即興で弾きたいと思ったんだ。だから基本的には俺がスタジオにやってきて、(プロデューサーの)グレッグが(ソロを収録する)楽曲を用意して、俺が「OK、レコーディング開始だ」と言って弾くだけだった。

    スタファン
    ソロを入れる前にリフや楽曲のメインの箇所は何回聴いたの?

    カーク
    まぁどんなキーなのかを把握していたよ。どのスケールを弾けるのかがわかる。FシャープならFシャープのペンタトニックを弾けるとわかるからね・・・

    ステファン
    でもリフにも反応するわけでしょ?

    カーク
    そうそうそう。楽曲の感覚や脈動に反応するんだ。

    ステファン
    だからキミにとってはとてもライヴなプロセスだった。

    カーク
    とってもライヴで、瞬間を捉えた、100%自然発生的で、頭の奥の潜在的なもの全てが前面に出てる。このレコーディング過程で自分が準備したのは、家に帰って、テクニックを磨いて、敏捷性、コントロール、スピード、フレーズに関して自分の演奏能力がピークになっているかを確かめることだけだった。俺はその時点で自分の能力をトップまで持っていけたと思う。こういうことを把握してからソロに臨むと、これまでやったことないものでも自分はできるという自信をみなぎらせることができたんだ。

    ステファン
    じゃあ制作過程ではより自信をもって臨んだってことかな?過去には自信と戦ってきたと思うんだけど、今回は家にいるような感じで演奏がとても自信をもって聴こえると?

    カーク
    うん、まぁ俺にとってコンセプト自体がチャレンジングなものだったし、強迫的で、いつもポケットに「弾薬」を持っておく必要があるものだったんだ。強迫的にならないことも挑戦だった。(あらかじめソロを考えないやり方は)自分の能力を信じるように強制されるんだ。過去やってきたことに自信を持って、将来またやり直せると自信を持つことを迫られる。だから実際問題、強迫神経症のスイッチをオフにする必要があった。基本的には楽曲に対していちかばちかやってみることを強制されるわけなんだ。

    ステファン
    それはいつも心地よいものじゃなかったと・・

    カーク
    そう、本当に心地いいものじゃない。同じ話になるけど、俺はいつもしっかりした良い基盤があってから、たくさんのアイデアを提示しているからね。一番の悪夢は「俺は何をやろうとしてるんだ?何を弾こうとしてるんだ?」ってなって、ただ何時間も「なんやかんや」と経ってしまうことだろうね。それが俺にとって最大の恐怖だよ。なぜそんなことを恐れるのかわからない。だってそんなことは絶対に決していつだって俺には起きないんだから。でもそれが俺の持っている真の恐怖なんだ。(以前より自信を持ったことは)自分の演奏が最近良くなったと思う事実とも関係している。全体的に自分のギター演奏がまた繋がってきていると感じるんだ。とても良い感じだよ。

    Metallica.com(2016-11-23)

    続きはまた後日。

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    メタリカには珍しく政治的な話題をガッツリ振られたインタビュー。管理人拙訳にてご紹介。

    30-lars-ulrich

    −ニューアルバムを聴くたびに、この世の中に流行っているものと同じ気持ちで聴くことができませんでした。メタリカのエネルギーの多くは敵対的です。バンドの音楽が世に流布しているものを一新したように感じますか?

    それは難しいな。最も端的にメタリカがやってることを噛み砕いて言うなら、クソ最高なロックソングを書く、少なくとも書こうとしているってことだね。そういうことを超えて、具体的な社会的・政治的関連のこととなると、俺は気まずくなる。俺たちは説教臭いバンドじゃないし、楽曲を出す前に誰かのために何の解釈もしないように努めているんだ。キミが俺たちの音楽を聴く時は、キミのニーズに合っているべきであって、俺たちのニーズじゃない。


    −リスナーがポール・ライアン(訳注:医療保険制度改革(オバマケア)廃止法案に署名した共和党議員)だったとしても?あなた方は手ごろな料金での医療に関する慈善活動をしてきた一方、彼は高齢者医療制度を骨抜きにするよう最善を尽くしてきました。彼もまたメタリカのファンです。そういったことをあなたのなかで折り合いをつけるのは難しいのではないですか?

    俺は『Some Kind Of Monster』を生き抜いてきたから、分けて考えるのはかなり得意だよ。しかも俺は座って「あなた方の楽曲を囚人への拷問に使用した米軍についてどう思いますか?」なんて質問に答えなくっちゃならなかったんだ。つまり、そういうことは俺を身もだえさせるとはいえ、マスターテープをFedExの人に手渡して、楽曲が世界に出て行ったら、なるようになるのを放っておかなきゃならない。人が気に入っていようがいまいが、それに対処する方法を見つけるだけなんだよ。だからもしポール・ライアンがメタリカのことを好きなら、ハレルヤ!問題ない。


    −ジェイムズ・ヘットフィールドは自分のことを政治的にはやや保守的だと言っていて、選挙前にあなたはドナルド・トランプが大統領に選ばれたら、出身地のデンマークに帰るかもしれないと冗談で言っていましたが、あなたとジェイムズは政治的な議論をするのですか?

    誓って言うけど、俺はこの地球上のほとんどのことについてジェイムズ・ヘットフィールドと話した。でもこれまでアイツとわざわざ政治的な会話をしたことはないと思う。俺たちは35年一緒に過ごしてきた。同じ部屋に一緒にいたら、政治の話に会話が向いたこともあったろうけど、ジェイムズと俺が同じ部屋で膝突き合わせて、手ごろな料金での医療制度みたいなことについて俺たちの意見を討論したかって?そんなことはないよ。

    −35年間も誰かと一緒に働いて、政治について一切話さないというのは奇妙ではありませんか?

    理解しなきゃいけないのは、メタリカが4つの異なる場所から、今いるところからずいぶん違う道をたどってきた4人で構成されているってこと。俺たちを結び付けているのは、俺たちがやっている、4人全員が自分は何なのか理解しようとアウトサイダーのように感じていた音楽への愛なんだ。文化や政治的な何かについて疑問に思っていたから一緒になったんじゃない。俺たちは全員、自分の拠り所を少しばかり失って自分たちよりも大きな何かに属している感覚を得ようとして一緒になったんだ。俺はキミと一晩中、政治について座って話すこともできるけど、インタビューでそんなことをする必要はないと思ってる。メタリカは共同体だけど、俺たちはバンドで「OK、俺たちの世界の共通認識は何だろう?」なんて膝突き合わせて話すなんてしたことがないよ。

    −それでは「あなた」の最近の世界の見方はどうでしょう?

    俺は社会民主主義のなかで育った。「私」って言葉より「我々」って言葉の方がポピュラーな国で手ごろな料金の医療制度のなかで育った。だからまじめな話、このことについては自分の意見を持っている。だけどそんなことを屋根の上から叫ぶ必要はない。おそらくいつかはそうするかもしれないし、そうしないことが難しいなんてこともあるだろう。俺は真実や事実が陳腐化してしまって、自分たちが好ましいと思わないものを見るとそいつらが「あれはメディアが作ったんだ」なんて言っているのには唖然としているよ。でも個人の生活のなかでこのことについてはたくさん叫び声をあげているね。

    −あなたはアートコレクターです。これは単純に比較できない話かもしれませんが、我々の芸術評論家、ジェリー・サルトはトランプが大統領になることがいかにしてアーティストに刺激を与えているかを著しています。あなたのバンドは全米No.1のアルバムがあり、おそらくツアーに出て毎晩何万人もの人に向けてライヴを行うことでしょう。もっと広い世界にうなづく責任を感じていますか?それとも、あなたの持っているプラットホームの大きさであっても、政治状況に対処するという考えは、メタリカが心地よく感じるものではないとみなすのは正しいでしょうか?あなた方は80年代の終わりには、(訳注:法の下の平等を象徴する)レディ・ジャスティスの像がショーのクライマックスで崩れ落ちるというツアーを行っていました。そうなると、何らかの政治的声明を出すことは、バンドにとってあながち柄にもないというわけでもないと思うのですが。

    俺は今トロントのスカイラインを観ている。先週はドイツ、フランス、デンマーク、イギリスにいた。数週間前にはコロンビア、エクアドル、コスタリカ、グアテマラだ。どこへ行っても、この手のことについてはたくさん訊かれるね。間違いなくアーティストはいつでも行く場所で持てる限りの力でベストを尽くすのが重要なんだ。音楽は人とある意味でつながる時がある。惑星が一列に並ぶか、並んでいないかのごとくね。アートは人が必要とする機能を提供する。だから俺たちがアメリカでツアーをする時、来年5月から始めようと思っているけど、俺たちにとってはステージ上に全てを残しておくだけの問題だ。俺たちはキミたちを癒すためにここにいるんじゃない。そんな(政治的な)ことを言うのは俺にとってお高くとまっているようなんだ。バンドがそういう方向に行くときは思い上がっていると俺は思う。

    −すみません、政治的なことをくどくど言うつもりはなかったんですが。

    そうだね。俺は実際この手の話をするのを楽しんでいるよ。


    −それでは、ちょうどあなたが言っていたことについて。そのようなミュージシャンも一方でいるわけです。例えば、ブルース・スプリングスティーンは明白な政治的な立場をとっていますし、ドナルド・トランプをマヌケと呼んでいます。そのようなアーティストは一線を越えていると思いますか?

    ブルース・スプリングスティーンがそう感じたら、彼はそう言うべきだよ。俺は彼がそうするのを支持する。コトは、俺がアメリカ市民じゃないってことなんだ。俺はここ(アメリカ)で税金を払っているけど、投票はできない。だから俺がこの国の政治についてコメントすることは奇妙なものがあるね。ブルース・スプリングスティーンには愛と敬意しかないよ。俺は彼の本(自伝)を数週間前に読み終えたところなんだ。彼がやりたいことをすべきとかすべきじゃないとか俺が言うべきことじゃないけど。

    −あなたがファンであるブルース・スプリングスティーンそしてU2は、その時その時で自身の役割が何であるかを考え、その瞬間に対処する責任を感じていると私はかなり確信しています。一方、楽しい時間を過ごし、良いショーを提供し、大金を稼ぐために存在するローリング・ストーンズのようなバンドもいます。2016年のメタリカはどうでしょうか?何かそれ以上の目的があるのでしょうか?

    U2は俺が最も尊敬しているバンドだし、バンドを続けたいと最も触発されるバンドなんだ。でも音楽が癒しであると言うことと俺たちが癒していると言うことには違いがある。俺は音楽が癒しではない、あるいは癒されるべきじゃないと言っているんじゃないんだ。1人の人間として「メタリカは分裂しているアメリカにとって困難な時期にツアーで廻ろうとしている。これが俺たちの意見だ。」みたいなことを言うのは、俺にとっては難しいと言っているだけなんだよ。俺は他の3人と一緒にバンドをやっている。スティングやニール・ヤングやブルース・スプリングスティーンなら、自分自身のことを話すだろう。U2を偉大なものにしているのは、12歳からダブリンの同じ地域でお互いに知り合っていた4人だからなんだ。彼らは全員、同じ石から彫り出されたようなもんだよ。メタリカの状況とは違う。メタリカの目的は何だって?音楽を演奏して、音楽を通じてアイデンティティー感と所属感を与えるってことだね。

    (後略)

    Vulture(2016-12-02)

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    カーク・ハメットがメタリカと元メンバーであるデイヴ・ムステインとの関係について語り、その発言にムステイン本人が反応という出来事。まずはBARKSさんの記事で経緯を転載。

    hammett_mustaine

    ポッドキャスト『World Of Wheeler』に出演したハメットは、ムステインとメタリカの現在の関係を問われ、こう答えた。「デイヴのことは、俺はデイヴとの間に問題を抱えたことはない。俺はずっとデイヴのことを、メタリカとの状態についてものすごい悲しみ、そして怒りやフラストレーションを感じてきた人だと思っていた。彼はそれらを解き放つことができなかった。俺はいつだって彼に多くの共感や、彼が怒っていることに理解を示してきた。生涯の女性が去っていったのに等しい。バンドから追い出されたってことはさ…。俺は追い出されたことはないが、それがひどい体験だっていうのは想像できる。とくに、ものすごく情熱を持っていたバンドだったら。だから、俺はデイヴの窮状が理解できる」

    「でも、こうも言っておくよ。俺らがフィルモアで30周年記念公演(2011年12月)をやったとき、『Kill ‘Em All』の曲を一緒にプレイしようとデイヴを誘い、彼との共演はものすごくよかった。デイヴがギター・ソロをプレイする間、俺はジェイムスのところへ行き、彼とリズムのパートをプレイした。俺はそれに全く問題なかった。それに、俺はデイヴの顔や態度から、これが彼にとってスーパー・デトックスになっているのが見て取れた。彼の助けになっていることがわかったよ。それに、あれ以降、デイヴと俺らの関係はちょっと良くなった。俺は、癒える必要のあった傷が癒えたんじゃないかと思いたい」

    この発言を知ったムステインは日曜日(12月4日)、こうツイートした「俺は、@KirkHammettをものすごくリスペクトしているし、彼の見解に感謝している。彼はほとんど100%正しい…九分通りだ。彼の幸運を祈る」
    mustaine_comment_kirk

    BARKS(2016-12-05)

    ほとんど(almost)というのがちょっと引っかかるなぁと思っていたら、大佐は上記のツイート前にこんなツイートをした後、数分後に削除していた模様。

    mustaine_comment_kirk2
    これでカークがどう言っているのかわからないけど、もし俺がMetallicaから解き放たれることができないなんてことを言っていたとしたら、とても悲しいことに誰かが間違っているね。

    RockFeed(2016-12-04)
    カークの発言を確認する前にツイートしていますが、おそらくフィルモアのずっと前からメタリカに対する悪感情やこだわりはないということを言いたかったのかもしれません。

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    オンライン版「So What!」で、ジェイムズ・ヘットフィールドが語る『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の歌詞。ようやく最後までたどり着きました(汗)。管理人拙訳にてご紹介します。


    20161119_061846_7549_961243

    −「Am I Savage?」

    ステファン・チラジ
    これは熱狂的狼男マニアのボクの琴線に触れたね。さらに背後には何かあるのかもしれないけど、完全に狼男の物語があって、他の曲よりも多少寓意を感じたよ。

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    あぁ。見えているかもしれないものよりもはるかに深いことを意味しているんだ。「受け継いだモノ」についての歌詞もある。それはこのアルバムで俺にとってとても強い言葉だった。良かれ悪かれ、何かを受け継いでいる。それは遺伝子だったり、血だったり、銀行口座だったり、外見だったり。いろんなものを受け継いでいるんだ。10代の息子がいると、父親として時おり難しい時がある。息子のことを誇りに思うけど、娘とはまったく別の話でね。娘と母親のあいだにも問題があるし、息子と父親のあいだにも問題がある。なぜなら彼らは成長して親のようになるだろうけど、彼らは親のようにはなりたくない。他の何かになりたいと思っている。自分自身の何かになりたいと思っているんだ。まぁ俺は(息子の)キャスターには俺のようにならないように頑張っているところだけど。じゃなきゃ「親父はそんなことちっとも教えてくれなかったら、こいつを学ばなきゃならないじゃないか!」となるんだと。父親としての俺の意義は「もし息子に物事を教えなかったら、俺自身がダメな親父だったってことになる」と感じていたんだ。最終的には息子は自身の望むことをする。俺が身を引いた時に彼は開花する。自分の望むことをして、自分の人生を登っていくんだ。だから全体としては「良き意思のせいによる怒り」ってとこかな。ここでいう良き意思っていうのは、何かを教えるってことで、それが(教わる側には)望まれてないと俺は怒り出す!そう、まさに俺のことだよ。俺の親父は家の中で言うことを聞かせるための強力なツールとして怒りを使っていた。俺と同じだ。それが俺の受け継いだものだったんだ。俺はそのことを息子に伝え始めた。そして止めたんだ。かなり大きな出来事だったね。

    ステファン
    自分自身はそのような「受け継いだモノ」を理解することに近づいたと思う?自分は「受け継いだモノ」に近いと感じる?「鏡の中の狼」を見ることができるようになって、より自信を持つと感じるようになると思う?

    ジェイムズ
    うん。俺は家族にも許可をしたんだ。「父さん、落ち着いて」この言葉が俺を他のことへと誘発する。でも人間だからね、少なくとも俺のなかにある人間性の一部なんだ。俺の中で機能している。以前よりもずっとね。


    −「Murder One」

    ステファン
    レミーだね。

    ジェイムズ
    そう。「Murder One」だ。「Murder One」が何なのか知っている人はほとんどいない。俺は深く掘り下げて、間接的に、極端にダイレクトにならないように彼について話そうとしている。でも、そう、「Murder One」は彼のお気に入りのアンプの名前なんだよ。彼は他にも使っていたものがあるのは知っているけど、俺にとってはあれが際立ったものだった。レミーには敬意を払うよ。彼がいなかったら、メタリカは存在しなかったと思うし、おそらく他の多くのバンドにとってもそうだろう。彼はインスピレーションだった。彼は揺るぎない強さがあったけど、近寄りがたい人じゃないんだ。すごい地に足が着いていたし、本物だった。人生に素晴らしい哲学があった。彼は愛すべきキャラクターだった。彼は威嚇するような風貌だったにも関わらず愛すべき人なんだ。本当に寂しいよ。だから彼と彼の人生を俺たちの曲で讃えないなんてって思ったんだ。あれは俺にとって意味のあることだよ。


    −「Spit Out The Bone」

    ステファン
    そして、レコードの結びはまた別の猛烈なリフで、マシンとAIが取って代わるところまで飛びつく未来を示唆しているね。

    ジェイムズ
    あぁ。G.B.H.の「spit out the bone(骨を吐き出せ)」の歌詞に感謝だね(G.B.H.の「Passenger on the Menu」という曲に「spit out the bone」という歌詞が出てくる)。彼らの曲はちょっと(テーマが)違うことはわかってる。彼らのはドナー隊とカニバリズム(※)についての曲。こっちはちょっと違って、人間に何が起きているのかという戸惑いと恐怖なんだ。そんなに遠い未来に飛ばなくたって、ターミネーターの可能性とかそういったものについては知っての通り。俺たちはスマートな時計を身に着けているし、コトは俺たちのなかにもっともっと近づいている。なんで自分の頭の中に四六時中インターネットを持たないんだ?「感情」や何か全てのことを心配しなきゃならないんだ?恋に落ちて、失恋するか?それは誰にとっても良いことじゃない。心と血だって?それは効率的なやり方だろ!コンピューターが助けてくれるだけなら、俺たちはもっと効率的な人種になるかもしれない。俺たちを助けてくれるとして、そうなるのはどのくらいだ?そんな狂気だね。つまり「Spit Out The Bone」はオマエの骨など必要ないってことさ。ヤツらは(人類を)破壊する!

    ※アメリカ東部からカリフォルニアを目指した19世紀の開拓民グループ。旅程の遅れからシエラネバダ山脈での越冬を余儀なくされ、生存者は人肉食に走らざるえなかったという。

    Metallica.com(2016-11-19)
    「Am I Savage?」


    「Murder One」


    「Spit Out The Bone」


    G.B.H. 「Passenger on the Menu」


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